話し方研究所 福田健のプライベートブログです

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Apr 22, 2013
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先週は、新聞・雑誌の取材が4本と、ほとんど毎日のようにその対応に追われた。
近頃、インタビューに答えていて思うことは、わたしの言いたいことが十分に伝わっていないのではないか、という不安である。

たとえば、年配者が定年後、地域活動に参加する際、コミュニケーションをどのようにとったらよいのか、そのポイントを「お聞きしたい」という取材の時のこと。
新聞の取材で、女性の取材記者の質問に応じて、わたしはコミュニケーションの取り方が大きく変わりつつある現状を踏まえながら話し出した。
取材記者は、「そうですね」「なるほど」「あ、そうか。たしかに、そういう人っていますよね」「よくやりそうですね、そういうことって」と、わたしの話を<いかにもそうだ>といわんばかりに受け止め、笑ったり、驚いたりしながら聞いてくれる。
まさしく、打てば響く、聞き上手の見本のような手応えのある聞き方をされ、わたしは調子づいてしまって、おしゃべりを加速させ、あれもこれも話したのだった。
途中、ふと気になって、「いいんですか、こんな内容の話で」
問いかけてみたが、「もちろん、大変興味深いお話で参考になります」
との答えに、わたしは再び話し出し、年配の人が陥りがちなコミュニケーションの問題点と改善策を1時間にわたって述べたのだ。


肝心なことでなく、枝葉が中心にまとめられていたり、わたしの言いたいことと、微妙に異なる内容であったり、わたしはそうは言っていないのに、という内容だったりが、これまでも結構あった。

この頃考えるのは、相手が聞き上手であるほど、調子にのって喋ってしまい、
<自分はいいことを言っている>
と、自己過信に陥っているのではないか、という点だ。
むしろ、記者に、企画の趣旨を確認したり、読者の聞きたがっていることや、記者自身の考えていることをよく聞いた上で、相手に応じて答えを話していくべきではなかったか。
記者は、わたしの話を聞いて、そのまま伝えるとは限らない。記者のフィルターを通して、その人なりに意訳して、記事にまとめる。
「参考になります」
これは、危険なひと言で、つい単純に反応して満足してしまう。どう参考になったかが問題なのに。
インタビューに答えるとは、話すだけでなく、聞く力が求められると、改めて気づかされている。

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Last updated  May 1, 2013 10:12:25 AM
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