歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2015.11.14
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カテゴリ: 一日一首

♪ せせらぎの遠く聞こえるあらぬ方(かた)近づけばそはムクの屯(たむろ)場







 一日の終わりに自然界が仕組んだ幕前のフィナーレを見る様で、そんなものに出合った時はとても得した気分になる。

 先日、4時半頃に最近設定した右回りのウォーキングコースへ向けて家を出た。秋葉神社の階段のところまで来ると、何処からか水の流れるような音が聞こえてくる。川など近くには無い。強いて言えば、何処かの家で水道の蛇口を目いっぱい開いたまま、出しっぱなしにしている様な音だ。

 118段の階段を駆け上って”おお、今日も快調”と、息を切らしながら下りて来た。上の方では聞こえないのに下に来るとまたあの音が聞こえる。
 どうしたってその音の正体を知りたくなる。音の方へと歩を進めれば、神社の隣の竹藪から聞こえてくることが分かった。どうやらそこは、ムクドリの塒になっているらしい。
 夕方になって出先から戻って来たところらしい。その声たるや凄まじく、騒音以外の何物でもない。抑揚のない一定の波長で、何百匹ものムクドリが「ギーギー、ギャーギャー」と一斉に鳴くのだから堪らない。

 丘陵をなしたその竹藪の手前には民家が二軒建っている。夕方でまだ留守の様だったが、その騒音の中にいたら気が変になってしまうだろう。とてもじゃないが耐えらない。夕方の時間帯は、取りあえず留守にするしかないのかも知れない。
 電車の音がうるさいといっても間があるし、数十秒の我慢で済む。このムクの高騒音は、ずっと鳴りっぱなしで一体どのくらいの間続くのだろうか。

 石を拾って投げつけてみたら、一斉に飛び立った。その時の羽音がまた凄かった。そしてそのまま、つばめ返しのように元の場所に収まってしまった。集団の強みというか、ちょっとぐらいの邪魔が入っても何ら気にもならない様子。


ムクドリの塒(ねぐら)


 我が家の隣の庭にある柿の木には、二日ほど前に「メジロ」の集団でやって来た。初メジロだ。
 こちらは一斉に鳴いたとしても可愛い声で、うるさいと言うほどでもないし、ムクドリほどの大群でもない。2本の柿の木を行きかって、柿を啄んでいる姿には心癒される風情がある。

 「メジロ」と「ムクドリ」、同じように集団行動する野鳥でも随分違うものだなあ。




◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。

「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行

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最終更新日  2015.11.14 14:03:34
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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