♪ せせらぎの遠く聞こえるあらぬ方(かた)近づけばそはムクの屯(たむろ)場
一日の終わりに自然界が仕組んだ幕前のフィナーレを見る様で、そんなものに出合った時はとても得した気分になる。
先日、4時半頃に最近設定した右回りのウォーキングコースへ向けて家を出た。秋葉神社の階段のところまで来ると、何処からか水の流れるような音が聞こえてくる。川など近くには無い。強いて言えば、何処かの家で水道の蛇口を目いっぱい開いたまま、出しっぱなしにしている様な音だ。
118段の階段を駆け上って”おお、今日も快調”と、息を切らしながら下りて来た。上の方では聞こえないのに下に来るとまたあの音が聞こえる。
どうしたってその音の正体を知りたくなる。音の方へと歩を進めれば、神社の隣の竹藪から聞こえてくることが分かった。どうやらそこは、ムクドリの塒になっているらしい。
夕方になって出先から戻って来たところらしい。その声たるや凄まじく、騒音以外の何物でもない。抑揚のない一定の波長で、何百匹ものムクドリが「ギーギー、ギャーギャー」と一斉に鳴くのだから堪らない。
丘陵をなしたその竹藪の手前には民家が二軒建っている。夕方でまだ留守の様だったが、その騒音の中にいたら気が変になってしまうだろう。とてもじゃないが耐えらない。夕方の時間帯は、取りあえず留守にするしかないのかも知れない。
電車の音がうるさいといっても間があるし、数十秒の我慢で済む。このムクの高騒音は、ずっと鳴りっぱなしで一体どのくらいの間続くのだろうか。
石を拾って投げつけてみたら、一斉に飛び立った。その時の羽音がまた凄かった。そしてそのまま、つばめ返しのように元の場所に収まってしまった。集団の強みというか、ちょっとぐらいの邪魔が入っても何ら気にもならない様子。
ムクドリの塒(ねぐら)
我が家の隣の庭にある柿の木には、二日ほど前に「メジロ」の集団でやって来た。初メジロだ。
こちらは一斉に鳴いたとしても可愛い声で、うるさいと言うほどでもないし、ムクドリほどの大群でもない。2本の柿の木を行きかって、柿を啄んでいる姿には心癒される風情がある。
「メジロ」と「ムクドリ」、同じように集団行動する野鳥でも随分違うものだなあ。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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