歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2018.10.28
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カテゴリ: みそひともじ

♪ 空気なる重き気体のただ中に音と光とため息が溶け





 昨日今日と、すぐ近くの公共施設周辺一帯で産業まつりが行われている。毎年、結構な数の来訪者が来る。いつも使える駐車場も会場になっているので、車で来る人は大変だ。
 一本中へ入った元堤防の道路には違法駐車避けんのカラーコーンがズラーっと並べられている。


右の車だって、公道に常駐している違法車なんだけど・・

 直線距離で3ー400mのところに特設ステージがあり、こちら側を向いているのでその大音量のPAの喧しいこと。二階で本を読んでいたがとてもじゃないが無理だ。特に重低音を響かせている時などは70間近のオッサンにとって騒音暴力でしかない。

 昔、デパートの入り口に「エアーカーテン」なるものがあった。冷房利いた館内と外部を仕切るため、ドアを設けずに上から冷たい空気を吹き下ろし、空気で遮断するもの。エアーカーテンなんて洒落た名前がついていた。自動ドアが使われるようになって姿を消した。
 このクソ喧しい音を遮断するには「真空カーテン」でも引くしかない。真空の部分で音は途切れるはずだから、そこでピシャッと遮断できるんじゃないか? なんてことを考えたりしていた。



 会場には、いつも盲導犬が来て寄付を呼び掛けている。育成にはかなりの期間を要し、まだまだ絶対量が不足している。今日はちょっと行って、ちょっとばかりの寄付をしてこよう。
 そのすぐ前では献血も呼びかけている。私はA型なので珍しくもないが、OとかAB型は何時も不足している。まあ近所でやってよしみで、輸血の世話になったこともあることだし400ccを拠出して来ようじゃないか。
 せめてそれくらいして、せっかく至近でやってる産業祭に参加する。平成最後のお祭りだ。

 お祭りのお囃子の演奏なども有り、何故だか嫌いなピピはスピーカーから音が流れ始めると「グウウゥー」と唸って、どこかへ雲隠れしちまった。昨日は、暗くなるまで姿を見なかった。今朝もいつもと違う気配を感じているのか、早々と何処かへ行ってしまった。

 近くに住んでいると興味が湧かず、あまり行く気がしないのは何故だろう。観光地と同じで、些末なことまで分かっているので新鮮味を感じないし、全部が分かったような気になっているのか、触手が動かないのだ。結婚した途端に、姫の様な存在だったのがただの女になってしまう様なものか。

 室生犀星は『抒情小曲集』(大七)巻頭の詩「小景異情」その二(全部で十行)の冒頭で、
 「故郷は遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの・・」と書いた。
 これは、「故郷は孤立無援の青年には懐かしく忘れがたい。それだけに、そこが冷ややかである時は胸にこたえて悲しい。その愛憎の複雑な思いを、感傷と反抗心をこめて歌っているのである 大岡信」所詮そんなものなのかも知れない。

 昔、ヒッチハイクをしながら旅をしていて、帰って来てからもその癖が抜けずに地元でヒッチハイクをしたことが何度かある。その時の気分は、言葉ではうまく言い表せない、何か妙な感じがしたものだ。地元というだけで何も変わらないのに。異郷にあってこそのヒッチハイクとでもいうか・・。
 帰巣本能のようなものの裏側にある、ある種の甘えから来る期待のようなものと実際に感じるものとのギャップのような何か・・。

 ああ始まった。間もなく開始のアナウンスが・・。
 今日も騒がしい一日になる。


 おおおー!? 左から斜めに飛んできた鳥が、目の前の(二階の)窓ガラスにいきなりぶつかった。落下せずにそのままフラフラと飛んで行ったので大したことはなかったのだろ。一体何が起こったのか。ガラスなんて透ける硬いものが有るなんて、鳥は知る由もない。
 飛んで来たのは全身が茶色い鳥だった。ジョウビタキが鳴いていたのにその声が聞こえないところを見ると、そいつなのか? あるいは百舌鳥かも知れない。一体何を慌てていたのだろう。
 お祭りの気配に驚いたわけでもないだろうに・・。野生の生きものにとっては確かに普通じゃないわなぁ、この騒がしい雰囲気は。


それで午後になって行ってみたら、盲導犬は居ないし献血は65歳までと言われ、敢え無く撃沈。


白いプラスチックの鉢だったので、馬子にも衣裳とばかりに
竹で出来ている敷物を巻いてやった。でもやっぱり地味だなぁ。
仕方ないので300円で売っていた菊の鉢を買って帰った。もっと賑やかな赤い色のものが欲しかったが、売れてしまったのか黄色しかなかった。







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最終更新日  2018.10.29 07:17:04
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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