2004年05月01日
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今日観た映画は、エンキ・ビラル監督作品のフランス映画『ゴッド*ディーバ』です。

<背景>
人類・ミュータント・エイリアンが住む2095年のニューヨークが舞台で、その社会ではレベル1“エリート”
レベル2“適応者”、レベル3“不合格者”という一種のカースト制が施行されていて、それぞれの階層で
暮らしていた、しかも上空には謎のピラミッドが浮遊し、セントラルパークには“侵入口”と呼ぶ雪と氷の
世界が存在した。
そして人々は汚染から身を守る為、あるいは不老長寿を手に入れる為に、巨大企業ユージェニックス社の
人工皮膚や人工臓器を使い、より完璧な肉体を手に入れる事に腐心していた。

あらすじ========================================


ピラミッドの中でホルス(男性の肉体に鷹の頭のエジプトの神)は神々に対する反逆の罪で死刑の宣告を
受けた、それに対する恩情で人間の時間で7日間(神の時間で1心拍の間)猶予を与えられた、ホルスは
7日間の間、地上に降りある女性を探す事にした、青い髪と青い涙を流す女性ジル・ビオスコップを・・・・
<一斉検挙>
レベル3で一斉検挙が行なわれた、しかしこれはユージェニックス社が危険な人体実験を行なう為の
ものだった、その検挙された中の1人にジル・ビオスコップ(リンダ・アルディ)がいた、そのジルに興味を
憶えた女医エルマ・ターナー(シャーロット・ランプリング)はユージェニックス社の医者である夫のジャック
に頼みジルを引き取ることにした、エルマはジルの身元引受人となり彼女にレベル2の身分と、住居と
仕事を与えた。その仕事はジル自身が実験台となり、エルマに経過やデータを報告することだった。
しかしジルは何処から来たのか、一切の記憶を持っていなかった。
<連続殺人>

刑事フローブはかつての事件の犯人ミュータント・ダヤク(人間とシュモクザメを掛け合わせた怪物達)と
手口が似ている事から、危機感を抱き(フローブ自身かつてダヤクに襲われ頭部の半分を金属で覆ってる)
捜査に全力を注ぐことにした。
<脱獄>
空中に存在し、ユージェニックス社が管理する冷凍刑務所“グローバス1”で事故が起こり、冷凍カプセルが

助けられた、しかしホルスの与えた鉄の義足では満足に歩く事も出来なかった、ホルスの力で歩けるように
なったが、ニコポル自身ホルスに肉体を乗っ取られてしまい、ホルスがジルを探し出すのを協力する破目に
なった。ホルスはある目的の為に、人間の肉体を必要としていたが、人工臓器や人工皮膚を持つ“汚れた”
人間に憑依すると、肉体が耐えられず死んでしまうからだ。(連続殺人もこれによって起きたものだった)
しかしニコポルは30年間冷凍されていて一切人工物の肉体を使っていないのでホルスを受け入れる事が
出来たのだ。
<権力者>
NYの上院議員カイル・オールグッドJrは、謎のピラミッド・連続殺人・グローバス1の事故など立て続けに
起きる事件に渋い表情だった。特にニコポルの脱獄は彼の政治生命に致命的な影響を与えかねない
なぜなら30年前彼の亡き父オールグッドとユージェニックス社の違法行為をニコポルが告発しようとしたが
それを阻止するために、ニコポルを政治犯として投獄したからだ、(そのためにニコポルは人々の間に
反体制の英雄として記憶された)もしこの事がばれたら・・・・
アドバイザーのリリー・ヤンや医者のジャックと共謀して密かに飼育していたダヤクを使いニコポルを
抹殺しようと企てる。
<出会い>
ジルはレベル3のバーに行き、その上のフロアの真空の部屋に宇宙服を着て入った。そこには全身黒装束
で覆ったジョンと名乗る男がいた、ジョンはジルが唯一信頼する人物だった。ジョンはジルをこの世界で生き
ていく為に助けるのを使命としていた、そしてジルをいつか侵入口に連れて行く事に決めた。

やがてバーでジルとニコポル(とホルス)が出会う事に・・・・・・・・・

===========================================
エンキ・ビラルは東欧ベオグラード出身で現在フランスを拠点に活動しているバンド・デシネ作家(漫画家)
昔(15年ぐらい前)私はアート系のコミック誌でビラルの作品を見たことがある、それはこの映画のベースと
なっているニコポル三部作の一部分だった。ジルがバスタブに浸かってるシーンでホルスやニコポルが登場
していた。当然今回の映画にも同じシーンが登場している。ストーリーは判らないが、その重厚な絵が深く
印象に残っていた。映画のTVCMでホルスやジルが登場したので、ビラルを思い出して映画を観る事に
決めた。
ゴールデンウイークでしかも5月1日は感謝デーで料金1000円で観れるからか、キャナルAMC13に行っ
たらやたら人が多かった、しかしこの映画を選んだ人はお世辞にも多いとは云えなかったが・・・
まあ1800円で観るつもりだったので、得したが・・・・
今年の春は士郎正宗原作のアップルシードやイノセンス、(色々な意味で・・笑)話題のキャシャーンなど
近未来SFをテーマにした作品が目立って上映されている。しかしこの映画はあまりメディアに取り上げられ
てない為か認知度はやや低いようだ。PG-12規制も掛かっているし・・・

映像は原作者でバンド・デシネ作家のビラル自身が自ら監督していて、スタッフと念密に打ち合わせをした
らしく統一感がある。ものの見事にビラルの絵画的世界が再現されている。
なんとなくゴシック・フューチャーレトロとでも言うべきか(フューチャーレトロ=60年代のSFの挿絵風の世
界)。ニューヨークの摩天楼の合間をトロリー線が架線されていて、トロリーバスならぬトロリーエアカーが
飛び回っていて未来の東欧的世界が展開されている。ポーランドで撮影された押井監督の「アヴァロン」も
トロリー線が張り巡らされて路面電車が走り廻っていたので、トロリー線=東欧的世界のイメージがある。
映像も全体的にグレーに近く、ポイントで青や赤などが配色されている。
ミニチュアワークはほとんど無く、背景・乗り物などはCGで再現されているが、CGの出来は素晴らしく
メカや建物関係のテクスチャー処理などは凄かった。
登場人物の表現方法はジル、ニコポル、エルダなどの人間の役者、ホルスはモーションキャプチャーされた
CGキャラ、フローブやオールグッドやリリーなどの完全CGキャラと3種類に分けられている。
ホルスはさすがに出来が良いが、それ以外のCGキャラは少しチープな感じがした、良くも悪くもCGアニメ
的だった。この世界では人工皮膚や人工臓器が一般的なので、(予算の都合ではなく)あえてCGアニメ風
にしたと製作者は言っているが・・・VFXの予算は1000万ユーロ(13億5千万円)で「映画ファイナルファン
タジーのヒロインの髪の毛を動かすのに使ったお金と同じ」(ビラル談)らしいが・・・FFはいったいいくら使っ
たのだろうか?(笑)映画制作では予算の制約は必ずあるので、予算ベースでは妥当な結果なのかもしれ
ない。実際1300カット中VFXも1300カットでそれらに登場する人物を全部ホルスの様なデジタル/ライブ
のハイブリッドキャラにするのは予算的に難しいのだろう。ロード・オブ・ザ・リングスの様に予算があれば
オリジナルのレンダラーやプラグインソフトを開発する事が出来るが。この映画では3Dのストーリーボード
を事前に作制するが、ヴァーチャルセットの中で撮影された生身の演技を3Dアニメ化して直接操作できる
ツールを開発したらしい。エンドロールにはMayaやLightWaveの表記があったのでそれらの3DCGソフトを
使用した様だ。

============================================

この映画はかなり観客を選ぶ作品だ、ハリウッドの様なアクションシーン連続のジェットコースタームービー
ではなく、(ブレード・ランナーや未来世紀ブラジルなどの)未来世界に浸るSF映画だと思う。
ただ内容設定はかなり複雑で事前にパンフやHPで情報を入れといた方が良いようだ。
まぁこれはSF・ファンタジー映画全般に言えることだが(笑)





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最終更新日  2004年05月02日 20時36分45秒
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