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おれを弟子にしてくれよ、頼むわ打解けたように二人は飲食していると、女が溜息をついて「困ったなあ、止みそうにないわ」と言うと、与吉は手をあわせて、与吉「神様、もっと雨を降らせておくんなせえよ」と、その拝むのを見て女が不思議な顔をすると与吉「えっ、なあに、雨のおかげで、おめえみたいなべっぴんに会えたんだから よ」女はその言葉に一瞬ニコッとしますが、慌てて「いじわる」と拗ねて見せます。 二人は打解けたようです。与吉が「何て名前だい」と聞きますと、「お花」と答えます。与吉「何処だい家は」お花「両国」与吉「両国?・・・めっぽう気に入ったね。両国何処だい」お花「家はないの、小屋なの」与吉「うーん、おめえ芸人かい」お花「曲芸のね」与吉「手品」お花「ううん、綱渡り」 与吉は「ほおう」と言いぐい飲みの酒を飲みほすと、態度をかえお花に斬り出します。与吉「どうだい、おいらを弟子にしてくんねえか」お花「冗談ばっかり」与吉「本気だよ。俺は今無職だ。人間ちゃんと決まった職のねえのがいけねえと、 しみじみ思い立ってる矢先だ。どうだ、おれを弟子にしてくれよ、頼むわ」お花「誰にでも出来るってことじゃないのよ。こう、何か一つ人と違ったとこが なきゃ・・・ある?」与吉「うっ、ああっ」 そう聞かれた与吉、お花に近づくには、ここを逃がしてはいけません。与吉「ある」と答えると、お花に見せてほしいと言われます。 与吉は「よしきた」と軽く言うと、「じゃあ、よく見てなよ」と言うと、衝立の上に上がってみせました。この二人それぞれに何かがありそうですね。 右門は、天海寺に行き、江戸の丑の刻詣りに使われる場所は何処か和尚から聞きます。第一は練塀小路の妙見堂、続いて柳原の髭すり閻魔堂、それから湯島坂下の三つ又稲荷、少し下って本所四つ目の生き埋め行者、日本橋本銀町の白旗金神などの五カ所が名の知れたところだというのです。右門は、殺された者のところにあった呪の藁人形を和尚に見せて、藁人形に書いてある文字から、呪の祈祷の成立ちを知ります。その夜、三つ又稲荷を右門は張っていたが現れず、四つ目の生き埋め行者に行って見ると、第三の殺人事件が起こっていました。右門は考えます。恨みがあるならスッパリと斬ればいい。あんなまわりくどい丑の刻参りをするのは、恨みの相手は何か斬れない理由がある。斬れない相手・・・「呪いの相手は奴らの御主君様だ」・・・右門は武艦をめくり、己年二十一才信州松本藩主水野甲斐守信之・・・そこで右門は「水野、あっ」と言うと、松平伊豆守の屋敷へ行きます。水野甲斐守は松平伊豆守の舎弟で、今は参勤交代で江戸詰めだが病気になっているという。このままだと信之様の命はもとより水野家十四万石も危うく、松平伊豆守様も監督不行き届きで咎めをうける一大事になるかも、と右門がいうと、伊豆守は、一昨日大老土井大炊頭が洩らした一言がと、右門は大老は既に何ごとかを掴んでいる、と。伊豆守は江戸家老島右京之亮が付いているかぎり水野藩は大丈夫なはずだが、と言います。その夜、水野藩江戸上屋敷に忍び込んだ黒装束の男は、南蛮鮫の辰が水野藩の指南役になっている昔の仲間の轟武平太に呼ばれてきていた部屋のところを探っているときずかれ塀を乗り越え逃げようとしていたとき、ちょうど来合わせた右門と鉢合わせになりましたが、右門はその男を与吉と分かって何も言わず見逃します。 続きます。🎥『右門捕物帖・南蛮鮫』前回までの投稿掲載分は、ページ内リンクできるようにしてみました。下記のそれぞれをクリックしてご購読することができます。右門捕物帖 南蛮鮫・・・(1)右門捕物帖 南蛮鮫・・・(2)この記事の下のコマーシャルの下にも、橋蔵さんに関するものを載せています。時々下の方へスクロールしてみてくださいね。このブログのために今まで作った表題画像も掲載しています。
2026年03月20日
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