嘘屋あまやどり~かんじるコトバの妄想~
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突然ぽこっと時間ができたので、今日は神保町に行ってきました。御茶ノ水の駅を降りて一路「文庫川村」へ、ここは学生時代本当にお世話になりました。店先の本棚から最近面白いと聞いた室井佑月の文庫を一冊購入。そのまま三省堂へ行こうかどうしようかと思っていると昼時であることを思い出しランチョンへ。明治42年開業という老舗の洋食屋(兼ビアホール)はバイト代が入ったときのちょっとした贅沢を味わう店でした。ここで食べるべきはオムライスかエビフライ。エビフライはひとりではちょっときついので、オムライスとレーベンブロイを注文。待っている間、店内を見回すと白髪のダンディなおじいさんと目があう。年のころは70歳ぐらいか? 昔からいるホール長(もしかしたら店長?)さんである。「久しぶりに来たんですよ。大学以来かな?」「それはそれは、ずいぶんと経ちますですね」「なかなか神保町にも来れなくって」「ええ、気が向いたときに来ていただければいいんですよ」ダンディさんにほかのお客から声がかかる。さっと一揖されるときびきびした動きで立ち去られた。礼儀正しさに恐縮し、何気ないが落ち着いた言葉遣いにランチョンに来たことを実感する。 オムライスとレーベンブロイは昔と同じく美味であった。腹ごしらえがすんだところで三省堂へ向かうと思いきや「東京ランダムウォーク」へ。ここは洋書を主に扱っているお店。英語は読めないので綺麗な装丁を愉しんで何も買わずじまい。次に三省堂に足を運び米原万里を購入。これも最近面白いと聞いた作家のひとり。最後に羊頭書房で「カムイの剣」があるかを訊ねる。もう知っている人も少ない小説なので怪訝な顔をされるかと思ったが、「ああ、矢野徹の8巻ぐらいあるやつでしょ」と、即答される。さすが専門店は違うと舌を巻きながらも、おたく心に火がつき言わずもがななことを言ってしまう。「ええ、もともと1巻だったのを分冊してあとから書き継いだヤツです」ニヤリ(私には見えた)、と店主が笑って、「残念だけど、いま在庫はないなぁ」「そうですか」私は残念そうに本棚を見回すと眉村卓の本が目に入った。いろいろ見て「産業士官候補生」を購入。中学時代に読んでどこかに行ってしまった本だ。面白かった記憶はあるが筋を覚えていない。こういう本はみっけもの。面白さは保証されているし、内容を覚えていないからそれなりに楽しめる。しかも最近はなかなか手に入らないSF黄金期の作家の本だ。ホクホク顔で店をあとにし、神保町の大丸焼きでお茶をして帰宅の途についた。充実した一日だったなぁ。
Mar 31, 2005
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