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秘儀の三段階
次の段階は、生命霊が目覚める段階です。この段階の人は、ペルシア秘儀の意味で「太陽の英雄」と呼ばれました。なぜなら、太陽の力を得て、下から上へ、太陽の力にまで発展していき、そこから太陽の霊力を地上に送り込むからです。しかしその人は「父の子」とも呼ばれました。
更に、古代秘儀のおいては、アートマもしくは霊人を発達させた人を、「父」と呼びました。天使、日の御子(または太陽の英雄)、父、これが秘儀参入者の三段階でした。
いつ秘儀参入の時が来るのか、それは最高の秘儀参入者だけが知っています。ですからキリストは、お前たちが、今私の案内した道を歩み続けるなら、秘儀に参入するであろう、と言い、そして、お前たちは天国へ到るであろう、と言いました。しかしその時は霊我を得た天使も知らないし、生命霊に参入した人も知らないのです。ただ「父」を得た最高の秘儀参入者だけがそれを知っている、とキリストは言いました。
ですから、「マタイによる福音書」のこの部分は、秘儀の伝統にまったく即した言葉で私たちに語っているのです。そしてあとでお話するように、天国の告知は、使徒たちが秘儀に参入するであろうという予告なのです。「マタイによる福音書」のイエス・キリストは、この点について特別の仕方で語っています。しかるべき箇所を正しく読み取るなら、当時天国へ入るために語られていた教えをキリストが取り上げていたことが、手に取るように分かります。
人びとは地球全体が天国へ到るのだと信じましたが、それはこの経過を物質的に理解したからです。本来、一人ひとりが秘儀を通して天国に入るのだと考えなければならないのです。
キリストは、物質の次元で地球が天国に変わるであろうと主張する人たちを、偽予言者、偽メシアと呼びました。今日でも、福音書解説者たちが、物質的に神の国が近づいているという立場がイエス・キリスト自身の教えの中にある、という話を作っているのは何とも奇妙です。
イエス・キリストの言っているのは、霊的な経過のことなのです。秘儀参入者だけがその経過を体験するのです。しかしキリストは、地球紀の進化を通してキリストに結びつく人は、どんな人でもこの霊的な経過を共にする。そしてそのときには人類のみならず、地球そのものも霊化されるであろう、と言うのです。
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