米国財務省が17日に発表した、7月時点の各国による米国債保有
残高は、2か月連続で減少となりました。
保有額上位から、香港が61億5千万ドル減少。
ロシアが96億ドル、ルクセンブルクも76億ドル売却。
下位ではノルウェーが前月より約2割りも落しています。
米国債バブルの崩壊が、いよいよ間近に迫っているといえます。
米国は企業だけでなく、国家も州政府も地方自治体も、天文学的な借金を積み重ねています。
もちろん個人負債も例外ではありません。
最新のデータによれば、 個人の借金だけで16兆ドル
まで膨張。
これは同国のGDPとほぼ同じ規模です。
内訳は住宅ローンが13兆5千億ドル、ショッピングローンが2兆4千
億ドル、クレジットカード負債が7千8百億ドル。
国民一人当たりでは、約5万1千ドルの借金地獄を抱えているとい
う計算です。
また貧困層に支給されるフードスタンプも、7人に1人以上の割合で
使われているという悲惨な実態。
これまで何度か書いてきた通りです。
日本での最低限の生活を保証するための 「生活保護費」 と似ていま
すが、最も支給割合が多いといわれる大阪市でも18人に1人。
いかに向こうの経済状況がヒドイかがわかります。
また欧州危機ですが、いよいよドイツにも波及してきそうです。
同国の5年物CDSスプレッドが、リーマンショック時より高水準に達しました。
2年物CDSスプレッドも3年ぶりの水準まで到達。
来週はいよいよ(というか、再び)ギリシャ支援の詳細が発表されるそ
うですが、事実上マネーを溝に捨てるようなものです。
IMFは建前上、悪影響を広げることから、交渉中の話を公にしてはい
けないことになっています。
しかし支援とは言っても、決して改善されることがない援助であること
は誰しも解っているため、その場しのぎの手助けであることには変わ
りありません。
★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者
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