新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2004年08月08日
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話題にまぎれこんでしまった。(笑)

普通ならば、先を急ぐのだけれど自分から考えて不思議なほど自虐的な話題が
多いのでしばらく掲示板のスレッドを読んでいた。

「婚期遅れ」「30過ぎては売れ残り」という話題が意味もなく旋回し
ているのでそれで閃いた。ようするに、その掲示板では自分の売り込み方
をしらない人達がおなじような感覚の人達と馴れ合っているのだろう、と。

自分は、常識的な感覚の持ち主なのか彼女らの実態を知らないせいもあるのか多分
彼女らは自分を売り込むという努力をほとんどしてこなかった人達なのではないか

おいても売れるぐらい。女性の生涯でももっとも冴え渡っている季節だろう。
なんという智恵の無い話だと嘆息した。

言うまでも無いが、日本の国でベンチャー事業を目指したならば営業力がない人
にはわずかな期間も、一瞬間も事業を維持することは難しい。もともと資金が
少なく急成長を強いられているベンチャー事業者では停滞や立ち遅れは致命的な
問題となる。つまり、今日売らなければならないものは今日間違いなく売り切って
しまう、というぐらいの仕掛けが連続してできなければ平行して開発性の高い製品
の事業は立ち上げなど不可能であると言って良い。つまり、楽天広場などで話題に
なっている起業やニュービジネスを片手間で口笛ふきながらラクラクやれるぐらい
のパワーが存在しなければ、けっして市場創生級の製品は手をだしてはいけない。
片方で売り上げた利益を、一方の開発製品の販売管理費に犠牲にできるぐらいの

事業だと思う。

そこで、独身女性の売り込み方を指南するつもりはさらさらないが、今日は営業力に
ついての考え方を述べてみたい。

営業にとって最も大切な能力の一つは言うまでも無くプレゼンテーション能力である。

自社の製品・サービスについて、顧客に「わかりやすく説明」できなければならない。
「わかりやすく説明」するということは一見簡単なように見えて一番難しい要素である。
何故なら「わかりやすく説明」することの前提には、自社のサービス・製品について
正確な知識を持ち、簡潔に、誰が説明を受けてもわかるようにしなければならないと
いうことだからだ。
現在パソコンは営業ツールとして無くてはならないものとなっている。中でもプレゼ
ンテーションソフトとしてMicrosoftのPowerPointを使いこなせることは営業としては
必須のスキルといえる。(毎日キャリアナビ)

(クリックでジャンプします)


こういう話は、いくらでも転がっているのだけれども果たして本当だろうか?



そして、その系として「パワーポイント」だという神話だ。これに企業人事も相当
そまっているらしい。いや、自分はつぶさに人事系の「現在」をみてあるいている。
こんな通説というのか、企業内の風説のようなものが金太郎飴社会を席捲している
から困る。私は、まったく信じていない。

まず、営業力がプレゼンテーション力などという人間。これはよほど営業力の不要
な企業づとめしているのか、営業の技量を鍛えるチャンスがこれまで無かったか。
または、営業センスが悪いのか。そのいずれか。または、すべてだろう。

(もしかしたら広報や、販売促進を営業の本質的な部分と勘違いしているのかもしれない。)



実は、あの坂井三郎氏の「大空のサムライ」を読んだ去年猛烈なショックを受けた。

彼は、あの太平洋戦争で輝かしい戦績をあげて部下の僚機にただのひとりの戦死者
をださずに終戦を迎えた撃墜王だ。その戦績が非力な機体についている7.7ミリ
機銃ですべて叩き出されていると証言している。そして、彼は敵機との格闘戦など
下の下だと述べている。つまり、ドッグファイトなどアホな戦闘機乗りのやること
で世界の撃墜王はそのことごとくが背後からの急襲、接近戦で全弾命中させると
いう。

これは凄い証言である。

生き残った撃墜王が、しかも行いと思考を取りまとめる高い文書力の人でもあった
という奇跡がもたらした貴重な時代証言だと私は思う。そして、これは私の実体験
とみごとに符号する。つまり、読みながら「そうだ、そうだ」と本当に心から同意
できる思いがあった。初期の零戦は冗談だろうと思われるほど、強かった。しかし、
その高い能力は予想される以上に引き出した日本のパイロットの練度と高い士気、
そして鍛え上げられた独創的なワザが多重にその戦績を裏づけた。戦後のわれわれが
それを読まない、耳かたむけない。ただそれだけのことなのだ。





いずれにせよ、「プレゼンテーション力」などという教養的な技量を磨いておれば営業
力でございますよ、などという非分析的な精神が日本の経済力をも疲弊させていると
わたしなどは慨嘆せざるをえない。

いうなれば、営業力のもっとも高度な発現は断然高い「マーケティング力」に依存を
している。そして、「マーケティング力」を一気に全開させることはいかなる高い
技量の撃墜王にも不可能である。つまり圧倒的な「機会発見力」つまり「索敵力」
こそが営業力の源泉である。こんなことも知らない人事屋どもに、恥も衒いもなく
ネット上の記事配信をさせているからいつまでたっても雇用のミスマッチが
続くのだ。人事屋の総務支配もつくづく困ったものだ。





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最終更新日  2004年08月22日 06時57分45秒
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