新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

2004年08月07日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
愛と死をみつめろ!シリーズ(34)

今日で、この「愛と死をみつめろ!」のシリーズはいったん終わりです。
今日という日をぜひご記憶ください。

原爆記念日翌日8月7日。いまから40年以上も前のことになりますけれども
1963年8月7日。かつては日本国民の感涙をあつめた150万部もの
巨大なベストセラー「愛と死をみつめて」で広く知られた大島みち子
さんが亡くなられた日です。


そして、このシリーズでくりかえし述べてきましたが今や書籍流通に
は一冊も存在せず、からくも記憶にとどめているものにさえその書に

にわれわれ日本国民がみごとに掻き捨ててしまった何らかの「魂」の
所在でした。


わたしには、この日記に「愛と死をみつめろ」というシリーズにしている
ことに強い思いいれがある。われわれがこの40年間のあいだに書店の
棚から完全に駆逐してしまい、記憶の痕跡からも消し去ってしまった事実。
まさしくあの「愛と死をみつめる」という精神。消し去った事実そのもの。
これがわたしたちの周囲から判断力を奪い去り蒸散させてしてしまったもの。
今まさしくわれわれのひとり一人の決意や判断の根拠をゴシゴシと雑巾がけで
消したっている同じ「力」なのだと思う。


カントののべる「判断力」とは、わかりやすく言えばわれわれの美についての
感覚のようなものだ。愛と死から眼をそらし、われわれは美しく生きているの
だろうか。
(クリックでジャンプします)



この原作は、なかなか手にいれることはできないかもしれませんが素晴らしい
日記です。すくなくともいまに残っている湿っぽい歌謡曲の旋律やあの焦点の
ボケた演技で知られる吉永小百合などという女優の映像に食傷されたりなど
遠ざけておられる方がたにぜひ一度この入手し難い原作をお読みに
なられることを強くお薦めします。

われわれがたった40年ほどのあいだに、どれだけのものを喪失したのかという
その「瀬踏み」を強いるだけの迫力があると私は考えるものです。

最後に、あらためて大島みち子さんに心から哀悼の意を述べたいと思います。


『若きいのちの日記』より

病院の外に
健康な日を三日下さい。

一日目、
私は故郷に飛んで帰りましょう。
そして、おじいちゃんの肩を叩いて
それから母と台所に立ちましょう
おいしいサラダを作って
父にアツカンを一本つけて
妹たちと楽しい食卓を囲みましょう。

二日目、
私は貴方の所へ飛んで行きたい。
貴方と遊びたいなんていいません。
お部屋をお掃除してあげて、
ワイシャツにアイロンをかけてあげて
おいしいお料理を作ってあげたいの、
そのかわり、
お別れの時 やさしくキスしてね。

三日目、
私は一人ぼっちで思い出と遊びます。
そして静かに一日が過ぎたら
三日間の健康ありがとうと笑って
永遠の眠りにつくでしょう。











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年08月07日 12時31分31秒
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: