新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2005年07月03日
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終日の雨で、予定が大きく狂ったが地元の図書館へ通う。
以前にも述べたが、こちらの図書館はとんでもなく快適である。
周囲をみわたしても何もない地域に、忽然と近代的な建築物があり
部屋からスクーターで飛ばせば眼と鼻の先という具合である。
今日はきれいな司書のお嬢さんが3人とも浴衣姿でご苦労さま。
七夕シーズンに、おさだまりなのだろうか。

貸切同然の図書館に、美人3人と男性職員がいる。地域町村の財政
を思わず心配してしまわないでもない。大阪市中央図書館では、
平素順番待ちしても席があたらない視聴覚サービスも堂々と利用が

熱いコーヒーを入れて持参しているから、ゆったりと映像に集中
することができる。次回は、黒澤明の「七人の侍」でも通してみて
みようと考えている。

「日本人はどこからきたのでしょうね」と、編集部のH氏がつぶやいたのも、
どうせちゃんと答えがあるはずがないという物憂げな語調だった。
しかしこの列島の谷間にボウフラのように涌いて出たのではあるまい。

この連載は、道を歩きながらひょっとして日本人の祖形のようなものが嗅げる
ならばというかぼそい期待をもちながら歩いている。

街道はなるほど空間的存在ではあるが、しかしひるがえって考えれば、それは
決定的に時間的存在であって、私の乗っている車は、過去というぼう大な時間
の世界へ旅立っているのである。 「湖西のみち」
司馬遼太郎/街道をゆく


実は、週刊朝日連載時には追えなくて、これまで司馬遼太郎「街道をゆく」には
途切れ途切れでしかあたれていない。テレビで放映されたNHKスペシャルの
「街道をゆく」も、シリーズ冒頭の竹内街道と蹈鞴製鉄の回はいつぞやの正月に
みて強く感銘を受けた記憶がある。幸いこの地域の図書館にすべて揃えられて
あるのは何事にも耐え難い喜びである。さっそく、シリーズのはじめから視聴
させて貰う事にした。

このシリーズは、いずこの図書館にも装備されていると思われるので是非
皆さんにも機会があれば視聴いただきたいと思うのである。凡百の図書を読む

いう種類の感銘もある。端緒の「楽 浪(さざなみ)の志賀」は、この湖北から
距離的にはともかく感覚的には隣町である。余呉、今津、志賀はすでに自分が
スクーターで巡回しているが、この県でも有数の景観が素晴らしい。

たったビデオ2巻をみおえただけで、積年の謎がいくつも解き明かされる。

日本という国の成り立ちに、司馬遼太郎はNation でもCountryでもなく、まさしく

やはり「水」の惑星における日本という立地が謎の核心なのだろうと思われてなら
ない。鉄は国家なり、といってみても所詮米の裏づけあっての鉄だ。日本で鉄の普及
がこれほど過酷な米作に同伴して生産の北限にいたるまで踏査されたにいたっては、
雨水を含めて日本の水脈のあまりにも豪奢な恵まれかたが、いかばかりか大きく寄与して
きたのは間違いない。司馬は、実に説得力のある語りで示してくれている。

1997年の放映時にみた感銘も深いものがあったが、その後に種々体験したことを
重ねあわせても、その述べる処はわれわれ民族の本質に触れるものを俯瞰させて貰え
たという思いがした。

滋賀が、韓国半島と密接な関係にある地域であることはさまざまな体験で知悉して
いるつもりでいた。父方の祖父も祖母も土葬で、七十年代に野辺送りしたものだけれど
その葬儀に際して、奇異におもわれた習俗がいくつもみえてきて。司馬の指摘を受けて
あれが「儒礼」のなごりだったのだ、と改めて知る。白村江の海戦の大敗北があって
天智天皇、天武天皇の治世に韓国半島の政治亡命者たちが積極的に受け入れされたと
いう情況がこの国にあったらしい。その受け入れに滋賀の地が選ばれたというのは
今回司馬が指摘するのをナレーションで耳にするまで、得心のゆく説明を聞いた事が
なかったのでようやく鱗が落ちる思いがする。

豊臣秀吉の朝鮮出兵に際しても、その壮大な歴史回廊に日本帰化亡命者たちの末裔達が
どのように奔走したものか、興味は尽きない。





白髭神社・滋賀県高島町 全国に同名の神社があるらしい。七世紀に
日本に渡来した政治亡命帰化人の信仰祭祀したものとの事。





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最終更新日  2005年07月04日 20時14分28秒
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