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2006年01月03日
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一昨年、5月にこの日記で 「人は、戦争で死ぬために生まれてはこない」 という発言をした。
あまり関心をよばなかったとは思うが、自分なりに見聞したかぎりでの50年を集約したもの
のひとつだと思っている。

昨年、彦根市で県側が滋賀県下での空襲について目撃情報を収集しているのを知った。

あまりにも遅きに逸した感もするが、戦争を知らない新しい世代が戦中派とは違った新鮮な
問題意識で取り組み始めた胎動ではないか、と企画グループに連絡を取ってみた。誰が実質
的な動きをしているのか末端では掌握しかねている、との事で組織内部でその動きの中心が
なへんにあるのかを調べてみるとの声に終わった。自分は、わが母親は目撃証言どころか、

存命なあいだに語り継ぎたいと希望してもいる。また往時アメリカ軍戦闘機に殺された、
もしくは殺されかけた人々も相当な高齢者であろう。なるべくならば生存者間でも体験交流
を望む声があるやもしれない。県側があたうかぎり早期に生存者間の交流の仲介をなさる
がよい、といらざる老婆心で窓口に告げた。窓口担当者も、わたしの述べることの意味合い
をよく理解して、早急に善処したいと言ってくださった。

それが昨年の8月だったのだが、なにしろ半世紀も前の事件だ。こちらの思いの半分も、
伝わりはしないだろうと諦めかけていたのである。ところが、どうやら県側でもけしてこの
件忘れていたわけでもなかったらしい。母親が、白内障の手術を控えていた11月の入院直前に
電話で取材の依頼を伝えてきたという。12月にも再度手術があることでもあるし、母親は
翌春の訪問を希望して、了承されたとのことだ。

自分にとっては、伝聞である。さりながらことは生みの親の生き死にの問題。早い話、母親が

県の窓口も納得していた。時間はかかったが、45年の敗戦直前、アメリカ軍戦闘機による
無抵抗市民に対する虐殺行為が、歴史に記録されることはぜひとも実現して欲しい。
東京大空襲では、殺された人があまりにも多すぎる。あんな一晩の惨事で10万人も一度に
殺されたのでは、腹を立てたくとも肝心の当事者が殺され過ぎているということもあろう。
また、そんな大規模な殺戮では殺した野郎どもも組織然と統率されており、多分個々人は
カーティス・ルメイに
日本の内閣総理大臣から勲一等旭日大綬賞という既知外じみた勲章をくれてやっている。

国民がいかに悔しくても、自民党政権が続いているあいだはアメリカに意見のひとつも
言いづらいかもしれない。

しかし、わが母親を屠殺しかけた戦闘機は多くて3機である。戦闘機に、2人、3人と載って
いることはありえない。つまりは殺人犯は、調べればわかる。たかだか3人なのだ。戦争犯罪
だの、時効だのといっても事実を克明に記録しさえすれば歴史はかならずこのアメリカ軍
戦闘機の犯罪を断罪することだろう。

幸い母親は、見事に白内障手術の成功で視力を取り戻した。正月休みに、問いただした処
当時の現場を描写する手記を大学ノートに書き進んでいるらしい。仕上がれば必ずWEB上
に全文を掲載し、事と次第では英語訳してみたいと思う。


犯行に及んだアメリカ軍パイロットにしても、個人ではいかんともし難いとはいえ、県が手を尽くす
という意識がありさえすれば名前の特定まで実現できる筈である。










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最終更新日  2006年01月05日 21時27分38秒
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