新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2006年01月08日
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カテゴリ: 汝自身を知れ。
毎年、一月には映画「カサブランカ」をみることにしている。


ひとつには、葬儀の直後ということも関わっているからかもしれない。あの映画の中では
アルフレートおじさんの葬儀が極めて大きな意味を帯びている。雪の湖北へ帰宅する前に
実家の大きな液晶画面でみておきたかった。観ていながら、このDVDは以前にみた映画
とはまったく別の作品なのではないか、ということに気づいた。左様、皆さんご存知の
とうり自分は、「ディレクターズカット3時間完全オリジナル版作品」というものがこの
映画に存在することを知らなかったのである。





いや、驚いた。



いう映画だということに、今のいままで気づかなかった。良い悪いは、別にしてこれはまったく
別の作品として考えてよいのかもしれないと思う。どちらが良い、というようなことではない
気がする。新鮮な気持ちでみることのできる新しい作品を提供してくれた監督に、感謝である。
劇場版は、たしか2時間ぐらいのもの。この完全オリジナル版は、なんと3時間もの作品である。
しかし、見ごたえはあって3時間などあっというまに過ぎてしまう。あとでネット検索して、
この完全オリジナル版を嫌っている多くの人たちがいることを知った。分かるような気がする。
たしかに劇場公開版の感動というものが固有のものとして存在するのである。しかし、それはそれ
として個人的には、この完全オリジナル版と出会ったことはそれほど悪いことではない、という
気がしている。


自分は、トトの気持ちにすぐに憑依できる。


自分の生まれた町に、イタリアの映画館とそっくりな小さな映画館があった。放火された実家の

がふさがった深夜、商店街の店主たちを集めて成人向けの映画を上映しているという風評
が地域にはあった。その中心人物が、昭和30年代の大阪におけるわが父親とその友人の映写技師だったらしい。
木下恵介作品を、まじめくさって上映していた映画館が裏でそのような不良な真似をしていたとは
おかしい。映写技師に甘えて、映画館と映写室に潜り込んではよく怒られたものだ。




完全版は、なんだかメロドラマのようだと母親は言う。



ぺランJacques Perrinと、ブリジットフォセーBrigitte Fossey の老いらくの再会である。

だけれど、自分にはこの蛇足が嬉しい。なにせ、ジャックぺランは自分が大好きなあの
「Z」や 「戒厳令」 を、鬼才コスタ・ガヴラス監督とともに製作した人物である。今なお政治ドキュメント
映画として、あの2作を越える作品は、そうそうざらには存在しない。そして、若い日の出会いが果たせず老いてトトとめぐり会えたエレナを演じる俳優、ブリジットフォセーは、あの映画「禁じられた遊び」Jeux interdits で、いまなおわれわれの眼に鮮烈に焼きついているのあのいたいけない少女 Paulette その人の長じた姿なのである。



映画を知らない人たちも、ギターの奏でる「禁じられた遊び」テーマ曲 R o m a n c e  (Spanish Folk Song) を耳にしたことがない人は、いないだろう。この映画は、わたしの生まれた1952年上映作品である。




完全版は、ある意味で映画「三丁目の夕日」について抱いた自分の感慨と似かよった、
思惟的な世界にいざなう。これが多くのファンが、完全版を嫌う理由だろう。

あの、あまりにも有名な映画のラストシーンも完全版では、意味を大きく変えてしまう。

意味の変容は、作品にとっては重大な改変なのだからファンは、怒りもするし嫌いもする。
だが、完全版の放つメッセージは、「ニューシネマパラダイス」に商業的な成功とは別の苦い
メッセージがこめられていたことを教えてくれる。





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最終更新日  2006年01月11日 02時06分27秒
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