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2007年08月16日
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ようするに、些細な言葉 取るに足らない発言のことである。ところが、自分中では「隻句」の「隻」という漢字は特別なニュアンスを生じている。一言で言えば、カッコいい漢字なのである。いわずと知れた丹下左膳は、隻眼の人。片腕の剣豪、丹下左膳は少年時代の憧れの人であって、有無をいわさずカッコよくなければ困るのである。スクリーンの丹下左膳が、カッコいい理由は、明快で原作者の林不忘こと、長谷川海太郎が断然カッコいい作家なのである。自分は、学生時代ついに林不忘、牧逸馬などさまざまなペンネームを使い分けた長谷川海太郎の全集を購入してしまったほどだ。これは余談。


そんななにげに放たれる片言隻句は、カッコよくて当たり前という私の「信仰のような気分」をまんまとハズす輩が続いた。



まあ本人の名誉のために実名は出さないが、ふたりとも証券業界の人間だ。


某証券会社のネット株参入者に対する啓蒙的な動画配信番組の中で、いわく「ハシタガネ」、はたまた「個人投資家の生首」などという発言を今月になり繰り返し耳にする。彼ら証券業界で、日常茶飯に使われている表現なのだろうと推量する。一種の職業的な感性が言わしめるのだろうと思うのだが、品がない。彼らが言うハシタガネは、20億、30億という我々が眼が回るような規模の話なのだけれども。彼らが、露悪的なまでに過度に悪ぶって蔑視するかのような語り口でもってする理由は、株式市場が、何兆円という出来高を追求するテーマの中で、その程度の規模の話では証券マンは振り返りもしないというわけなのだ。

また、証券ニュースのコメンティター氏によれば客観報道は無理としてもある程度の全体掌握の真理性、事実性を踏まえてモノをいうにつけては「個人投資家の生首」を踏みしだいてなお行くという感覚のプロでなければ言及できない、という状況もあるなどというわけである。それは、事実としてそうなのだろう。だが、下品である。


彼らは、株屋として誇りを抱いているのを素直に出せないのかもしれない。だが私は同情もしないし、憐憫も抱かない。彼らは、精神に異変をなしていないとしても、プロとしても二級である。私が、かねてから敬意を抱く将棋界の谷川浩司十七世名人は、プロは強いのは当たり前なのだと言う。強さを表現するに際して、素人をして納得せしむる表現としての勝ち方ができなければ、プロとは呼び難いというような事を言っている。それにくらべれば、証券業界のプロというのは、どう考えても獣がスーツを着ていてなにが悪い、と言っているような気がしてならない。現下の信用収縮は、こういう片言隻句のぶざまさにも招きよせられるものではないか。











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最終更新日  2007年08月17日 05時56分10秒
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