新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2007年09月16日
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暑中お見舞い、申しあげます。
西宮冷蔵、水谷でございます。
一年でもっとも多忙な猛暑のこの季節。
少人数で奮闘しておりますため、定期的な更新や
メッセージなどに、返答できず、誠に申し訳ございません。
おかげさまで、経営はなんとか、社員が食べていけるまでに
回復しております。
皆様方のご支援とご声援あっての、復活です。
お礼、申しあげます。

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自分は、二十代に竹中労の著作を多少は読んだ。結果、いろいろ示唆を得た。あんな極左の親分みたいな竹中から、なにか学び取ることがあるのかと驚く人は、まともに人生と直面されていない証左だと思う。つまり、驚くという程度にしか自分の肉体と生涯と社会に関わっていない。残念ながら、自分らの年齢のオヤジにはそのように思えてしまう。良い悪いをいわず、そういう事になるのだ。


彼は、91年に死んだのだからウィンドウズ95も、その後に続くインターネット環境の到来も知らず他界したわけだ。だが、自分はインターネットを使い込みすれば使い込むほどに、竹中労から教えられた世界が具現化してきつつあると感じたものだった。


彼などは、「草莽崛起」ではなく洒落めかして「傾斜崛起」だと言っていた。極左だと言われていた彼らが、なぜに吉田松陰なんだと訝しく思われるかもしれないが、竹中は特別左翼であることに恋々としていたとも思えなかった。背中に、九紋龍の文身(タトー)をいれたりして気分は、任侠系だったのかもしれない。追い詰められてヤクザに身を寄せたという事でもなかったのだろう。さっこんの企業舎弟ばやりの時代に、はやらない古式豊かな侠客、任侠家のたぐいを志向するなど錯誤的ですらあったのだが、本人はいたく真面目腐って引き受けていたのではないかと思う。竹中労が、なにをやりだすのかには、つねに興味が湧いたが、さりとて彼の流儀に時代の閉塞感を打ち破るほどのものがあるのだろうか、と。正直当時はそう思った。


毛沢東は、マルクスなんざあ読んじゃいねえよ。



そうだ、毛沢東の教養ではマルクスはきつかっただろう。毛沢東が読んだのは、施耐庵や羅
貫中の「水滸伝」がせいぜいだった。いや、水滸伝こそが毛沢東という唯一屋台骨だというのである。なるほど、真面目にマルクスなど読んでいたはずがないのだと知れた。


自分なりに竹中の本意を、読み解けばこうだ。水滸伝とは、暴力をメデアとしたインターネットなのである。一度、駒井信二でも北方謙三でも、かまわないので読みすすまれればいい。吐き気がするほど、過剰な夥しい暴力描写の連続である。生きることは、暴力だとでも言うような内容だ。こんなくだらないテキストを、実在の人物だと思い込みしながら読んでいたような革命家。それが毛沢東の正体なのだという。


水滸伝も、徒党を組んでいるようでは義賊と呼びがたい。首領はいるが、読めば読むほどくだらない人物が梁山泊の首領、宋江という人物だ。しかし、到底暴走族の頭ほどに統率力があるわけでもない。この小説、主人公。実は、暴力の連鎖そのものだ。つまり、暴力沙汰という国土にあまねく存在した時代の現実を、ひとつのメデアとして牽引されている「大きなうねり」が化体した嵐のように世直しの機運を具現化するという見立てなのであった。



まちがっても吉田松陰が、「草莽崛起」などと期待を込めてありがたがった理念などではない。むしろ、冗談めかして「傾斜崛起」ドリフト などと彼などが言っている理由は、多くの個人が義憤を連ねているものが、結果としてそれぞれがオーソドックスから「脱落」「すっこけ」て行くことが、結果として相互の社会関係を生じてゆくという発想だ。あらかじめ陰謀団が、ソビエトなる組織を地下につくり権力を一気に転覆させようというような、おなじみの左翼の典型的な謀略的政治革命とは違い、祭りと頻発するイベントで為政者が権力の維持総攬を持ちこたえ難くなるというのである。まあ、荒唐無稽なことはこの上ないのであるけれども、彼の没後20年近く経過して、インターネット世界にさまざまな掲示板やブログで勃発している「炎上」や「お祭り」を目の当たりにすると、竹中労が予言していたものは、あながち人間学を外してはいなかったな、と苦笑を禁じえないのである。





竹中労
『ルポライター事始』
1981 みき書房・1999 ちくま文庫


ともかく何でもやったといえば、何でもやった。まさに時代を斬る獰猛な怪物だった。テレビ番組もいくつも手を出している。しかし、竹中労といえばやはりトップ屋第1号、ルポライター第1号なのである。(松岡正剛)

千夜千冊




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最終更新日  2007年09月17日 11時07分40秒
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