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2010年も残り少なくなりました。今年もネットを通して様々な本と出会うことができました。日ごろ、交流をしていただいている皆さんに感謝です。ありがとうございました。今年読んだ本(116冊)の中から印象の深いものをランキング形式でまとめました。をクリックするとレビュー記事にとびます。1 『風が強く吹いている』 三浦しをん著風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」純度100パーセントの疾走青春小説。 2『少女外道』 皆川博子著少女は「他人には悟られてはならない感覚」を覚えた……。彼岸と此岸を自在に往還する傑作短篇集。3 『アンダスタンド・メイビー』 島本理生著「どうか私だけの神様になって」ファインダーを通して見ていたのは誰の秘密なのか。 デビュー10周年記念書き下ろし作品。4『私を離さないで』 カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく。英米で絶賛の嵐を巻き起こしたイシグロ文学の最高到達点。5『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』 辻村深月著少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。あの“殺人事件”が起こるまでは…。6『喪失記』 姫野カオルコ著 「女」であることを許さずに生きてきた歳月をいまゆっくりと咀嚼する…あまりにも素直であまりにも残酷な、生身の女の告白。7『コイノカオリ』 アンソロジーどんな恋にも、その時だけの特別な“カオリ”がある。角田光代/島本理生/栗田有起/生田紗代/宮下奈都/井上荒野8『魔法使いクラブ』 青山七恵著結仁はまだ、「世界は突然自分を裏切り、はじきだす」という呪いのような記憶にしばられて生きていた─。9『ひそやかな花園』 角田光代著別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始めるーー。10『リアルシンデレラ』 姫野カオルコ著倉島泉。長野県諏訪温泉郷の小さな旅館の子として生まれた彼女は、母親に冷遇され、妹の陰で育ったが・・・・・・。過去の年間ベスト
2010.12.27
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ヲタク道を極めるべく、日々茨の道を歩んでいる私ですが、先日滝行にも匹敵する精神修行に赴きました。さて、某日深夜1時。 参道を思わせる大きな通りは昼間の喧騒が嘘のように静まり返っています。 闇は深く、真冬の寒さは容赦なく体を突き刺します。 先達のあとを歩く私は、自らが物見遊山ではなく真の求道者としてここを訪れたのだということを自覚させられました。しばらく歩くと先達は歩を止め、確認の意味を込めて私に振り返りました。 射すくめられた私は動くことができません。いかん・・まだ迷いがある。しかし、先達はそんな私の迷いを気にするふうもなく、この世と魔界を隔てるように存在する扉を開け放ちました。いらっしゃいませ×3というわけで、生まれて初めてメイドカフェなるものに行ってきました。 秋葉原にある週末のみ朝までやっているお店(動画のリンク先のお店ではありません)ですが、深夜にも関わらず店内は私たちのような求道者でいっぱいでした。ともすれば、特別な響きをもつメイドカフェですが、基本的にふつーの喫茶店と何も変わりません。 ただ、常連と思われるお客さんはメイドさんと話し込んでいたり、オプションサービスでダーツをしたりしていました。 そのあたりがメイドカフェを楽しむツボなのかもしれません。 客層はさまざまで、10代から60歳近い人までいました。グループ客は普通にワイワイ騒いでいますが、一人で来ているお客さんはPSPをやっている人が多かったように思います。メニューは喫茶店+お酒といった感じで、それほど割高感はありませんでした。 ただ、飲食以外にチャージ料(500円ぐらい)が発生します。 それを知らなかった私は会計時に???でした。 ヲタ道にはまだまだ知らないことがたくさんあります。さらに精進してまいります。 というわけで、異常に前振りが長くなりました。ちょっと早いけど、12月の書籍代です。14冊 3,575円(@255円)今月から図書館を利用しているのでセーブすることができました。ちなみに全部新刊で買うと15,340円です。 12月の大当たり 年末なので年間書籍代です。54,938円(@486円)ちなみに・・・2009年 45,445円(@494円)2008年 68,981円(@560円)2007年 51,772円 (@502円)2006年 39,187円 (@502円)2005年 77,260円 (@623円)
2010.12.26
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「おまえは俺のこと、見つけられるって」少女は踏み込んだ、愛と破壊の世界へ。デビュー10周年記念書き下ろし作品。<感想> ★★★★★本書は島本理生さんの最新刊。 二冊組700頁の書き下ろし作品です。さて、この作品は主人公が中学三年の時から話がはじまります。 舞台は茨城県の筑波です。 一人称で綴られる文章はみずみずしくて、少女の成長物語といった感じで進行していきますが、しばらく読み進むと物語の底流をなすであろう不穏な空気を感じ取るようになります。 それと同時に主人公が暴走しはじめますが、その関連性に言及されることはありません。 そのせいか主人公に感情移入どころか、その行動自体がまったく理解できず違和感を覚えました。 ここまでキャラクターに関して、よく言えば姫野カオルコさんの『ツ・イ・ラ・ク』のぶっ飛び中学生。 すごく意地悪な言い方をするなら、あまり丁寧ではないケータイ小説のヒロインのようです。 私にとって島本作品は100%信頼のブランドなわけですが、今回は・・・・・・という思いがちょっと頭をもたげてしまいました。下巻は上巻のラストから二年半を経た時間軸で語られます。 ここでは上巻で明らかにされることのなかった不穏な空気の正体が少しづつ明らかになってきます。 あっ!それってもしかしてそういうこと?と気づいた瞬間、上巻で抱いた違和感がまったく別のものに変わっていきます。 おそらく、その違和感が強ければ強かったほど、薄っぺらなケータイ小説のヒロインと思われた主人公に感情移入できるのではないかと思います。 ミステリーのどんでん返しのような手法はとても新鮮でした。 『どうか私だけの神様になって。 私を許して。』 (下巻327頁)ネタばれするので、あえてこの作品のテーマには触れませんが、タイトルの「アンダスタンド・メイビー」は読者に投げかけられた言葉のような気がします。 かなりハードなテーマですが読後感はそれほど悪くありません。気になっている方にはヨーシャなくおススメします。【送料無料】アンダスタンド・メイビー(下)価格:1,575円(税込、送料別)★りおっち情報★本書の刊行を記念して、中央公論新社との企画で期間限定Twitterが開かれています。 ちょいとのぞいてみたら衝撃の事実が!!!!作家の佐藤友哉さんと離婚した島本理生さんですが、再婚したそうです!!再婚相手は・・・・・佐藤友哉さんだそうです。(笑)島本理生@shimamotorio http://twitter.com/shimamotorio
2010.12.24
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ふつうの少年がなぜ人を殺すのか。世の中への違和感を抱え、彼らは何を思い、どんな行動に出るのか―やがて殺人者になる三人の心の軌跡をたどった戦慄のクライム・ノベル。<感想> ★★★★☆少年犯罪を描いた本書はハードカバー二冊組。 文庫版は三冊組の長編です。 性格も生育環境も異なる少年三人が殺人を犯すまで。 彼らが少年院で過ごす日々。 そして、仮退院した「その後」を三部に分けて描いていきます。 私がもっとも優れていると感じたのは、彼らが殺人を犯すまでの第一部です。人が殺人に至るまでには、それなりの理由があります。 ところが少年犯罪をテーマにした作品の場合、主人公をムルソーのように描いてしまう傾向が強いように思います。 実際の少年事件の詳細を知ることができないという事実が背景にあるとは思いますが、成人であると少年であろうと人は太陽のせいで人を殺したりはしないものです。殺してしまう被害者との関係性。 その関係の中で彼らが考えたこと。 そしてスイッチが入る瞬間。 それらを徹底的に描いていきます。 その筆は秀逸としかいいようがありません。後半はエンターテイメントに走りすぎた感も否めませんが、緊張感が緩むことはありません。 リアルで読み応えのある作品を読みたいとお考えの方におススメです。
2010.12.24
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「この箱を開くことは、片手に顕微鏡、片手に望遠鏡を携え、短篇という王国を旅するのに等しい」小川洋子が「奇」「幻」「凄」「彗」のこだわりで選んだ短篇作品集。谷崎から田辺聖子まで。各作品ごとに書き下ろしエッセイ付き。<感想> ★★★★★本書は小川洋子さんが編んだアンソロジーです。 近・現代小説からご自身が魅了されている16の短編が収められています。 あくまで基準はお気に入りということですが、かなり読者サービスに徹しているように思います。 譬えるなら、行きつけの居酒屋や食堂で「珍しいの入ったんだよ。もしよかったら・・・」と差し出される小鉢。 盛られているのは食べたことない食材や調理法だったりする場合もありますが、おおむね私の好みにあったものです。 店主はあくまでさりげなく出してきますが、足繁く通ってくる私の好みを知り尽くしているからこそ出来る粋なサービスです。 こんなの好きなんじゃないの?数ある料理の中から店主がチョイスする基準だと思いますが、このアンソロジーも自分(小川洋子)の作品を好んでいる読者のツボを心得た上で編まれているような気がします。収められている作品は以下の通りです。奇『件』(内田百けん)/『押絵と旅する男』(江戸川乱歩)/『こおろぎ嬢』(尾崎翠)/『兎』(金井美恵子)幻『風媒結婚』(牧野信一)/『過酸化マンガン水の夢』(谷崎潤一郎)/『花のある写真』(川端康成)/春は馬車に乗って(横光利一)凄『二人の天使』(森茉莉)/『藪塚ヘビセンター』(武田百合子)/『彼の父は私の父の父』(島尾伸三)彗『耳』(向田邦子)/『みのむし』(三浦哲郎)/『力道山の弟』(宮本輝)/『雪の降るまで』(田辺聖子)/『お供え』(吉田知子)小料理屋「よう子」に足繁く通っている方におススメします。
2010.12.18
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「俺たち、“人生の降参者”みたいですね─」金ナシ、ヒマあり、未来ナシ!?新・平成アパート物語!誰しもに訪れ、いつか後ろに置いてきた「そのとき」を瑞々しく描く連作短編集。<感想> ★★★★☆本書は芥川賞作家である伊藤たかみさんの最新刊。取り壊し間際のおんぼろアパートを舞台にして、モラトリアム期間にいる三人の男性を描く連作短編です。さて、本書の装丁やあらすじを読むと、すらすら読める軽い感じの作品をイメージされるのではないかと思います。 私もそのつもりで読みはじめましたが、この手の作品ではしばしば類型化されてしまいがちなキャラクターにオリジナリティーを強く感じました。 キャラ造形に手抜きがないので、コミカルな語り口や彼らが交わす軽めの会話の後ろに隠されている微妙な影のようなものを感じ取ることができます。 それが独特の深みになっていて、最終的にはすらすら読めるけどイイ感じの作品に仕上がっています。あらすじに新・平成アパート物語!と書かれていますが、私は70年代の青春ドラマ(「俺たちの・・」シリーズあたり)をイメージしました。 芥川賞作家伊藤たかみさんはいい感じに化けてきたかなぁ~?そんなことも感じた一冊でした。愛を意味もなくばらまくのは、テロリストだよ。←109頁
2010.12.18
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この感覚は、決して悟られてはならない。人には言えない歪みを抱きながら戦前~戦後の日本をひとり生きた女性を描く表題作のほか、ラスト一頁で彼岸と此岸の境を鮮やかに越える「巻鶴トサカの一週間」など、名手・皆川博子の傑作短篇七篇を収録。<感想> ★★★★★小説読みヲタを自認する私ですが、皆川博子さんは未読。キャリアの長い作家さん(1930年生)なので、名前だけは知っていますが、なぜ?なぜ今まで読んでいなかったか??私は激しく後悔すると共に、ここ数日間は法螺貝を手に山奥に踏み入り、滝に打たれたい衝動と闘っている次第です。さて、本書には表題作を含めて7つの短編が収められています。いずれも耽美小説と幻想小説をミックスさせた純文学系といった味わいです。 さらに言うなら、すげぇエロいです。 ただし、直接的な表現や比喩はいっさいありません。 行間から噎せかえるように立ち上がってくる匂いに官能を強く刺激されます。 おそらく、この匂いをより強く感じ取れるのは女性なのではないかと思います。 櫻の幹に手を当てて見上げていた葉次を思うと、父母の冷酷な仕打ちや無責任な言葉が同時によみがえるのだが、久緒には、両親を責める資格などないのだった。 樹木と溶け合い樹液となって幹の中を流れる感覚に、言いしれぬ愉悦があった。 そ以前に、葉次の肉体が苦痛のなかにある時、同じ感覚に貫かれた。 愉悦を何と呼ぶか、さとったのは阿星と語り合った時であった。 阿星が唇には上がらせない言葉が、わかった。 悦びを感じて当然の相手と口づけし、性をかわしても、あの一瞬の愉悦は絶えて生じることなく、久緒は自分の歪みを思い知らされた。 (『少女外道』)独特の世界観と美しい文章に加えて、いくつかの作品で試みられている構成は読み慣れないときついと思いますが、小説好きならそれを十二分に楽しむことが出来ると思います。小川洋子さんの静謐感がお好きな方、そしてなにより上質な小説を読みたいとお考えの方に激しくおススメします。文藝春秋のサイトで冒頭部分を立ち読みできます。
2010.12.14
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土屋祐輔は、貧しいながらも大学進学を夢見て勉強に励む学生だった。しかし、空襲で一夜にして母と妹、父が残した家を失ってしまう。仙台駅北のX橋付近で靴磨きを始めた祐輔は、特攻隊の生き残り「特攻くずれ」の彰太と出会う。戦争がなければ出会うはずのなかった二人は、しかし互いにとってかけがえのない存在となっていく。パンパン・ガール、GI、愚連隊、人々で賑わう闇市―終戦直後の仙台で、絶望から必死で這い上がろうとした少年たち力強さを謳う青春長篇。<感想> ★★★★☆本書のタイトルになっているX橋はJR仙台駅の近くにある実在の跨線橋。 現在は西側にビルが出来たのでYの形になっていますが、かつての形状は>==<だったようです。 正式名称は宮城野橋だそうです。さて、本書の主な舞台は敗戦直後のX橋周辺です。 現代でも東北地方の中核都市である仙台ですが、当時この周辺は街の中心であると同時に特殊飲食店街でもあったようです。 東京で言えば角筈(新宿・歌舞伎町)ような雰囲気だったのではないかと思います。 主人公は空襲で家族を失った17歳の祐輔。 そこに特攻隊の生き残りである彰太、生きるためにパンパンガールをしている淑子を配しての青春グラフティーといった展開です。 ハードカバー400頁はかなり長い作品ですが、冒頭の空襲シーンからラストシーンまでぐいぐい引っ張られた私はイッキに読んでしまいました。 ご都合主義の展開や淑子のキャラ造りの甘さが気になりますが、当時の雰囲気はそれなりに味わえるのではないかと思います。 さらに個人的な感想をつけ加えるなら、メインキャストは私の父親とほぼ同世代です。 この当時の状況を詳しく聞いたことはありませんが、父親はこんな青春時代をおくっていたのかなぁ~などと思ったりもしました。この作品に興味をもたれた方は、『懐郷』という短編集に入っている『X橋にガール』からお読みになってもいいかもしれません。 懐郷価格:500円(税込、送料別)
2010.12.13
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恋人と、妻と、兄弟と、家族と、あるいはひとりで…さあ、ドライブに出かけよう。かつてあった愛を探しに、いまここにある愛を確かめに。ここではない、どこかへ。あなたと、ふたりで。8人の短篇の名手が描く、8つの愛の情景。“クルマで出かける場面を用意すること”だけを約束事に8人8様の個性豊かな短篇アンソロジー。<感想> ★★★☆☆本書は日産自動車のTEANAスペシャルサイトに連載されていた作品をまとめたアンソロジーです。 書き手は吉田修一/角田光代/石田衣良/甘糟りり子/林望/谷村志穂/片岡義男/川上弘美の各氏。テーマは“クルマで出かける場面を用意すること”だそうですが、それぞれのキャラクターはTEANAのユーザー層を意識しているように感じました。 おおまかに言ってしまえば40代後半のアッパーミドルクラスというところでしょうか?ロウアーミドルクラスの暮らしを強いられている私は、そのあたりが若干鼻につきましたが、いずれも車を運転してどこかに出かけたくなる工夫がなされています。 都市部に住んでいる作家さんであれば、車を運転する機会などないと思いますが、さすがプロだなぁ~と感じました。個人的には、ちょっとトボケた夫婦が出てくる吉田修一さんの作品。 小品ながらツボを抑えた川上弘美さんの作品が秀逸でした。
2010.12.12
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13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の連作小説集。 <感想> ★★★☆☆本書は休職中の刑事を主人公にした短編集。 申し上げるまでもありませんが第142回直木賞受賞作です。 さて、結論から言ってしまいますが佐々木譲さんは『警官の血』で直木賞を受賞して欲しかったなぁ~というのが正直な感想です。 本書に関して言えば、それぞれの作品で北海道の今をリアルに描き出しているし、受賞作となった表題作のクオリティーも高いように思いますが、直木賞受賞を機に初めて作品を手にとる読者は、この作品で佐々木譲という作家を判断してしまう可能性が高いわけで、長年の佐々木ファンとしてはそこが痛し痒しというところです。この作品期待はずれだったなぁ~という方。 表題作は長編で読みたかったなぁ~という方には↓の二作をおススメします。エトロフ発緊急電価格:820円(税込、送料別) 警官の血(上巻)価格:660円(税込、送料別) 警官の血(下巻)価格:660円(税込、送料別)
2010.12.11
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生まれて初めての合コンで『新選組!』を語る、クリスマスイブに実家でイモの天ぷらを食す、非常にモテる男友だちの失恋話に相槌を打つ─思わず自分でツッコミを入れてしまう微妙さに懊悩しつつ、それでもなぜか追求してしまう残念な感じ。異様にキャラ立ちした家族や友人に囲まれ、若き作家は今日もいろいろ常軌を逸脱中。爆笑と共感がこみ上げる、大人気エッセイシリーズ。<感想> ★★★★☆基本的にヲタク体質の私は、三浦しをんさんのエッセイを読むとすげぇ~元気になれます。 なぜなら、いくつものエッセイで語られる三浦しをんさんの日常は常にヲタク視点の上に成り立っているからです。 さて、ヲタクといえばひと昔前までは、専らアニメが好きな人たちを指していたようですが、最近それは広範囲に及ぶようになってきました。それをやたらとマーケットに結びつける傾向はいかがなものかと思うわけですが、世の中しょっぱくなりすぎだから、とりあえず自分の好きなことで勝手に盛り上がろうぜ!的な感覚が、その根源にあるような気がしています。 三浦しをんさんは自他共に認める腐女子ですが、その世界を語る筆はいきいきとしていて楽しそうです。 そういうくだりを読んでいると・・・・会社で出世しなくても・・・・面白い小説が読めればいいだろう。・オッサンになって家族から疎んじられても・・・(↑以下同文)・おこずかいが少なくなっても・・・・(↑以下同文)・メタボでも・・・・(↑以下同文)という幸せな人間になることができます。ジャンルを問わずハッピーになりたいヲタク体質の方におススメします。ちなみに中川翔子さんの説によれば、腐女子(婦女子)がレベルアップすると貴腐人(貴夫人)。 さらにハイクラスになると汚超腐人(お蝶夫人)と呼ばれるそうです。 なにごとも極めることが大切ですね。
2010.12.08
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今日は、過去に出勤した土曜日の代休でお休みでした。お金もないので寝たきり中年と化していましたが、ネットでこんなサイトを発見しました。カーリルあっ!それって上海帰りの??という猛者はいらっしゃらないと思いますが、なにやらレンタルのお店のようなサイト名ですよね。レンタルするのは本。 全国の公立図書館の在庫状況を調べられるというサイトです。私自身は図書館を利用していませんが、皆さんの話を聞くと、最近はネットで予約ができるようです。 基本的にそのシステムと変わりませんが、このサイトが優れているのは登録した複数の図書館の在庫状況をチェックして、予約を入れられる点です。一般に図書館の利用条件は、その自治体に居住しているか、在勤、在学している人となっていますが、最近はこの制限を設けていない公立図書館が増えているようです。私の場合は、住んでいるところの市立図書館と、勤務先にある市立図書館。 さらに県立図書館(←ちょいと遠いけど)で、三ヶ所の利用が可能ですが、利用条件を課していない自治体が近くにあるなら更にプラスα。 それらを登録して、検索を掛けたのち、在庫があればリンクされている各図書館に予約を入れることが可能です。 これなら平日に機動力のないサラリーマンも図書館を有効に使えるようになるかもしれません。 いつの日にか毎月の書籍代を0(ゼロ)にしたいものです。というわけで、11月の書籍代です。13冊 3,320円今月の大当たりは『空白の叫び』『魔法使いクラブ』『カレチ』の三冊。『ちはやふる』は10巻まで積読済みでごわす。11月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:4191ページ桃色トワイライト (新潮文庫)とりあえず、仕事帰りにクウガのDVD借りようと思う。読了日:11月30日 著者:三浦 しをん廃墟に乞う警察小説としての要素に加えて、疲弊しきった北海道の今が織り込まれていて独特の深みを感じました。 ただ、佐々木譲さんには『警官の血』で直木賞を受賞して欲しかったなぁ~読了日:11月27日 著者:佐々木 譲空白の叫び 下 読了日:11月24日 著者:貫井 徳郎空白の叫び 上少年院って今でもこんな感じなんすか?マンモス西(←「あしたのジョー」)が出てきそうな雰囲気がヤバい!!読了日:11月22日 著者:貫井 徳郎ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)「自分のことでないと夢にしたらあかん」 読了日:11月21日 著者:末次 由紀カレチ(1) (モーニングKC)昭和40年代後半に子供だった私は時々、駅に電車の写真を撮りに行っていました。 ホームでカメラを持ってフラフラしていると交替で待っている運転士さんがきさくに声を掛けてくれました。 そんな経験を踏まえて言わせていただくなら、この作品で描かれているいくつかのエピソードは絵空事ではなくそれなりにリアリティーがあるのではないかと思います。 読了日:11月20日 著者:池田 邦彦桐畑家の縁談 (集英社文庫)読了日:11月17日 著者:中島 京子ボトルネック (新潮文庫)北陸独特の低い空は主人公の心象風景だと思いますが、どこか薄っぺらだと感じてしまいました。 決して悪くはありませんが、もうすこしエンタメと割り切って書いたほうがよかったような気がします。 読了日:11月13日 著者:米澤 穂信恐怖新聞 (2) (秋田文庫)35年ぶりぐらいに読みました。 当時は100日寿命が短くなるなんて、何とも思わなかったんだけど、40過ぎるとビミョーにリアルスティックで怖いです。 巻末の解説は弟さんですが、文章から兄弟愛のようなものを強く感じました。読了日:11月13日 著者:つのだ じろう探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA) 翻訳ハードボイルドが好きならそれなりに楽しめると思います。 読了日:11月10日 著者:東 直己聖☆おにいさん(3) (モーニングKC)数々の宗教ギャグの元ネタを詳しく知りたくなりました。 読了日:11月07日 著者:中村 光魔法使いクラブ主人公が登校時に黄色い車を目にする冒頭から、黄色いバスに乗り込むシーンまで361頁。短編の名手である著者には有り得ない長さとタイトルですが、デビュー作の「窓の灯」で味わったザラザラ感を再度味わうことが出来ました。読了日:11月04日 著者:青山 七恵遠くの声に耳を澄ませて一作目で鷲掴みにされました。 宮下奈都さんは最近脚光を浴びている作家さんですが、20代の作家には書けない深みがあるような気がします。 読了日:11月03日 著者:宮下 奈都読書メーター
2010.12.06
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「結婚することにした」ある日突然、妹から告げられた桐畑露子。お相手は台湾の青年らしい。おくてな妹が自分より先に結婚なんて…27歳、無職で妹の家に居候中の露子は、落ち着かないながらもしぶしぶ職探しを始める。実は彼女も恋人からプロポーズされていたが、乗り気になれないのだった─。娘の国際結婚に戸惑う両親も巻き込んだ、迷走姉妹のユーモラスでちょっとビターな物語。<感想> ★★★☆☆本書は20代後半の姉妹と、その家族を姉の視点から描いた作品です。仕事も充実しながらテキパキと台湾人青年との結婚を決めた妹と、イマイチ結婚に踏み切れず就職活動をする無職の姉。子供の頃から垢抜けていた姉とジミで鈍臭かった妹。 どこで、どう変わってしまったのか?姉妹の対比はユーモラスですが、ところどころスパイスが効いて絶妙な姉妹小説に仕上がっています。 二人の娘に振り回される両親の様子は、向田邦子のホームドラマを見ているような気にさせられます。次女と結婚する台湾人青年ですが、『さようならコタツ』にも出ていたとの情報が・・読み返してみたいんだけど、密林の中にあるので探しようがありません。
2010.12.05
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『宇宙戦艦ヤマト』が木村拓也哉さん主演で実写化されたようですね。松本零士アニメ世代の私としてはなんともビミョーな気分ですが、元アニメーターの友人の言を借りるなら「アニメと別物であると考えれば面白い」とのことです。 エンディングテーマはスティーヴン・タイラー(←映画『アルマゲドン』のアレで有名です)とのことですが、個人的にはアニメ版のエンディングテーマだった『真っ赤なスカーフ』でもよかったたんじゃないかと思ったりもします。アニソン(アニメソング)といえば、オープニングテーマを取り上げることが多いようですが、深く印象に残っているエンディングテーマも数多くあります。『やつらの足音のバラード』 (「はじめ人間ギャートルズ」 74')同世代の人間と話をすると必ずと言ってもいいほど出てくる名曲です。のちにムッシュかまやつの曲であることを知りました。『みなしごのバラード』 (「タイガーマスク」 69’)今でも聴くたびにうるるんと来ちゃうぐらい暗い曲です。背景に焼け野原が出てきたりして・・・まぁ~高度成長の光りと影ってやつかも。『ルパン三世・その2』 (「ルパン三世 1st」 71’)1stのエンディング。 峰不二子がバイクに乗っているアレです。のちにオープニングはお子様仕立てになりますが、このカッコいいエンディングは最後まで変わりませんでした。 ちなみに初期のオープニングをご存知の方は椎名林檎さんの『真夜中は純潔』のPVも観て下さい。 あっ!!となるはずです。『今日もどこかでデビルマン』 (「デビルマン」 72’)シンセの使い方がいかにも70年代って感じです。後半のサビが泣かせます。 『愛の光と影』 (「ベルサイユのばら」 79’)派手なオープニングと比較すると地味ですが、最後のオスカ~ルという絶叫が印象的です。 先ほど、絶叫しているのが志垣太郎さんだったという衝撃の事実に触れてしまいました。『Super Love Lotion』 (「ときめきトゥナイト」 82’)すご~く洋楽チックで印象に残っています。このあたりからアニソンは変化して行ったように思います。杏里さんの『CAT'S EYE』もこの頃で、のちにアニソンはミュージシャンとのタイアップ曲が大半を占めるようになります。その風潮に関して、水木一郎さんは、否定するつもりはないがこの先、曲を聴いて作品(アニメ)を思い浮かべることが出来るのだろうか?おそらく、その結果が出るのは30年後だろう。と言っていました。 さすがアニキ!!ディープっす。
2010.12.05
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12月10日にソニーから「Sony Reader」DOCOMOから「GALAXY Tab」が発売になるそうです。「Sony Reader」はパソコンで購入(DL)した電子書籍をケーブルで載せ換える電子書籍専用端末です。通信機能はありません。・重たい本を持ち歩かなくていい。・増え続ける本で家族から顰蹙をかわないですむ。(家庭円満)・機械だから、壊れたらどうするんだよ!!~状態。・この機械を買うとすると、いったい何冊の本が買えるんだよ!状態。・パソコン経由なので、通信費の負担がない。・モノクロ画面だけど、特殊インク使用で乱反射なく読める。・今すぐ買って読みたい!と思ったときでも家に帰ってパソコンに繋が ないとDL(購入)できない。・当然ながら、読書専用端末なのでそれ以外の使い道がない。(上位 機種はミュージックプレイヤーとしても使えます)※発売日以降のお届けとなる場合がございます【12/10発売予定】 SONY 電子書籍リーダー「Reader...価格:19,800円(税込、送料込)「GALAXY Tab」はスマートフォン。基本的に「I-phone」と変わりませんが、画面が電子書籍を意識した大きさになっています。・重たい本を持ち歩かなくていい。・増え続ける本で家族から顰蹙をかわないですむ。(家庭円満)・機械だから、壊れたらどうするんだよ!!状態。・この機械を買うとすると、いったい何冊の本が買えるんだよ!状態。・「I-phone」の画面は小さくて本を読むには適さないし、「I-pad」はデカ すぎるうえに恥ずかしいからムリ。・あくまでスマートフォンなので、オールマイティーに使える。(←そもそ もこれ電話ですから・笑)・今すぐ買って読みてぇ~と思ったときに、読むことができる。・通信費の負担は毎月5,985円(docomoスマートフォン定額通信の場合) すでにIモードパケ放題契約でも月に1,575円の負担増。・画面はカラーだけど乱反射が心配。(小説や漫画はモノクロで充分)各々、独自に書籍販売を展開するようです。既存サイトから推察するなら、販売価格は1~2割安というところでしょうか?品揃えは各々20,000冊前後だそうですが、そのうち文芸書と漫画の占める割合はどれくらいでしょうか?果たして20,000冊は多いのか?少ないのか?
2010.12.04
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