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2006年01月05日
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*音楽は精神の中から、日常の生活の塵埃を除去する。《バッハ》

今日も、本の書き写し作業を日課のようにしてみた。一冊の本が、これで気分よく返却できます。心に悔いなし、負い目なし。ただ、そのまんま書き写すのではなく、ある自分が決めた文字数内におさまるように、枝葉を伐採しながら、自分がわかる言葉に直したり、切り貼り、組立て、入れ替えなどして、心の蔵に残していく。文章力が少しずつ良くなっていったら楽しいな。日々、喜び。

書く作業を終えて思ったこと。明るい心を持つことなんだなと。自分の良心にそむかない。自分の良心と信頼関係を持つこと。つまり、悪いことをしない。大きなことには誰もつまずかない。小さなことに注意を払う。小さなことを人は誰でも疎かにしがちだから。プチいいことをしよう!と思った。人の目、人の評価を気にせずに。部屋の空気はクラシック音楽が心の状態を静かに保ってくれる。

■人間にとって気分・気持ちの暗いということほどいけないことはない。国の空気、社会の雰囲気が暗いと不安になる。個人で言えば気分・気持ちである。「なんとなく憂鬱な空気、それも世の中、人間に反感を持ち、これを憎悪するような不快な空気が、現代のアメリカ社会を包んでいる」現代のアメリカ社会の雰囲気を嫌って孤島に渡り、詩作や読書に耽ったアメリカの詩人、ジェファーズの言葉。

■木の枝葉が茂ると暗くなるから昧(まい)に通じる。曖昧(あいまい)とは、態度や物事がはっきりしないこと・怪しくて疑わしいこと・いかがわしいこと。不昧(ふまい)とは、 道理にくらくないこと・聡明なこと・物欲などに心がくらまされないこと。「諸事、筋を通して、曖昧や暗いことを排して明るくしてゆかねばならぬ、不昧にもってゆかねばならぬ」不昧(ふまい)とは不昧(くらまさず)の意。

■老人「いったい大修行をした者は因果の支配を受けないものなのか」と訊ねた。すると百丈和尚は言下に「不昧因果だ<因果を昧(くら)まさずだ>」と答えた。何をしても因果に支配されないというのではない。善因善果、悪因悪果、良いことをすれば良い結果があり、悪いことをすれば悪い結果があるのは当然で、因果にはちゃんと法則がある。その法則を《くらまさないようにする》のが修行である。

■これまでの成績が悪かったことなど、いまさら悔やむ必要はない。よく省(かえ
り)みて、つまらぬことを省(はぶ)いてゆく。そこで初めて、また新しい仕事ができる。省みてつまらない雑草を刈り取って、開拓を進めてゆく。人間にとって「省」<かえりみてはぶく>ということは本当に大事なこと。木でも同じことで、枝葉末節の繁茂が一番いけない。そこで剪定をし無駄な枝葉をはぶくわけです。

■「六中観」― 味わえば味わうほど、用うれば用うるほど、繰り返せば繰り返すほ


■「忙中 閑有り」― 閑(ひま)ができたら勉強しよう、などと考えてもだめ。閑のある人はたいていあくびをして呆(ほう)けたようになっている。閑というものは忙中にある。またそれでなければ本当の閑ではない。閑という字は、門を入ると木立があって、しずかでしーんとしている、という字ですから、何もないのではない、心の落ち着いてしずかなさまが閑なのです。

■「苦中 楽有り」― 苦・楽は相対的なもの、苦の中に楽があり、楽の中に苦があ
る。お茶でも、あの苦いタンニンの中にあるカテキンが甘いという。人間も苦しんで学ぶところに楽がある。「死中 活有り」― もうどうにもゆけなくなったところに本当の活きる道がある。「壷中 天有り」― 俗世間の中に生活しながら、その中にあって本当の自分だけの世界、別世界を持つ、またそれを求めてゆく。

■「意中 人有り」― 恋人も意中の人に違いないが、人間は何につけても意中に人を持っていることが大切。事業をやる時はなおさらのこと、私生活でも病気をした場合はどの医者にかかるとか、困った時はどの友達に相談するとか、いつでも意中に人の準備がなければいけない。「腹中 書有り」― 腹の中に書がある、信念・哲学を持っている。平たく言うならば、愛読書を持っているということ。以上六つ。

 (■箇所は 干支の活学 (著・安岡正篤)より抜粋)

本に貼った付箋をようやくはずし終えた。書き記しまとめてこそ、深い意味が読み取れたというもの。多少なりとも自分のものに取り込めたという感想を持った。渡辺昇一の読書法にこのようなことが書いてあったかと思い起こす。赤線を引くとか、これはという文章を書き留めるとかいうもの。人と深く対しているようだ。返却寸前の書き残しておきたい次の本がある。人は本である。いや本は人である。






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Last updated  2006年01月07日 05時43分58秒
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