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2006.12.04
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カテゴリ: 邦書

 黒豹長編小説賞受賞者によるニューヒーローシリーズ第一弾。


粗筋

総理大臣が襲撃される。総理大臣は助かったが、警護していたSPは全員死亡。警察は新たなSPを採用することにした。鷲津勇人である。
 総理襲撃事件は、尖閣諸島問題が絡んでいることが判明する。領土問題に飽き飽きしていた総理は、問題を根本から解決することにした。問題となっている島を火山の爆発に見せかけて沈めてしまおう、という計画だ。
 尖閣諸島を自分らの領土だと主張している台湾は、それを許す筈がなく、暗殺集団を使って阻止しようと計画する……。


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解説

この手のシリーズキャラクターには、門田泰明の黒豹シリーズ、そして田中光二の殺し屋カラスシリーズがある。
 本シリーズは上記の二つとは異なっていて、ユーモアとブラックユーモアを満載している。その点では読み易かった(下らなくはあるが)。
 暗殺集団を率いる殺し屋毬鈴は、信じられないほどの美女だが、実は整形していて、性的に興奮すると顔面が潰れるという奇妙な体質を持っている。その潰れた顔を見られた場合、その人物を殺す、という癖も持っている。
 フレミングの007シリーズを彷彿させ、悪役ながらも面白いキャラクターだと思った(下らなくはあるが)。
 問題は、ストーリーがあまりにも馬鹿馬鹿しいこと。領土問題に飽き飽きしたからといって、その領土を処分してしまおう、と普通考えないだろう。小説だから、といってしまえばそれまでだが。
 また、少女の惨殺など、胸くそが悪くなるシーンもある。特に必要性がないから、より胸くそが悪い。惨殺を決行した毬鈴が呆気なく死ぬこともあって、著者松岡弘一が思っているほどのカタルシスは得られない。
 ストーリー展開も疑問点が多く、もたついている感がある。もう少し焦点を絞って殺し屋カラスシリーズみたいに200ページから300ページくらいにすれば、よりよい作品に仕上がっていたと思うが……。
 最大の欠点は、主人公の鷲津勇人の設定。大学中退後、世界を巡り歩いて様々な格闘家と決闘を繰り広げた後に外人部隊へ入隊し、大活躍したという訳の分からない経歴。こんな男を警察庁の者が「凄腕」と絶賛するのだから呆れる。
 著者はボディビルのインストラクターをやっていた経験があり、本書にもそれが随所に反映されている。ボディビルに準じたダイエットには首を捻ってしまうが、それでも説得力がある分、感心させられた(下らなくはあるが)。
 現段階では、殺し屋カラス>黒豹>>>荒鷲……となる。



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Last updated  2006.12.04 17:33:49
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