「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2022.11.01
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カテゴリ: 美術館・博物館
印象派クイズにちょっと飽きてしまいました〜今日から作品を通じてお勉強してみようかと勝手ねっ。

19世紀「印象派」女流画家:ベルト・モリゾの次は手書きハート

メアリー・カサット
​Marry Cassatt​

The Loge

​『劇場の特別席』​

油彩 カンヴァス 1882年

ワシントン「ナショナル・ギャラリー」所蔵。

​メアリー・カサット​

​​Marry Cassatt​​​

メアリー・スティーヴンソン・カサット
Marry Stevenson Cassatt

1844年5月22日〜1926年6月14日(82歳没)

アメリカ人画家・版画家


​【カサットのプロフィール】​

性格=

家族構成= 生涯独身。子どもはいません。

よく使うモティーフ= 女性、母子、

 家庭生活を扱った絵が多い。

よく行く場所= あまり女性が外出しやすい状況ではなく、

 劇場へは、男性同伴なら行くことができました。

交流のあった文化人= アメリカの実業家で、

 美術収集家のヘンリー・ハヴマイヤー夫妻。

 妻のルイジーヌは幼なじみで、

 長い間友情をはぐくんでいましたが、

 1923年に言い争いをして仲違いした。

尊敬する芸術家= 師:ドガとは深い親交を結ぶ。





​【カサットの年譜】​


1844年5月22日(0歳) 銀行家の父のもと、

 アメリカのペンシルヴェニアに生まれる。

1866年(22歳) フランスに留学する。

1873年(29歳) パリに移り住む。

世界コロンビア博覧会の



1893年(49歳) デュラン=リュエル画廊で

 大規模な個展を開催する。

1904年(60歳) レジオン・ドヌール勲章を授与。

1914年(70歳) ピッツバーグ美術アカデミーの

 ゴールド・メダルを受賞。

 白内障を患い、絵画制作から離れる。

1926年6月14日(82歳) フランスのメル・テリビュで死去。



裕福なアメリカ人家庭に育った

メアリー・カサットは・・・

フランスとは違い、

女性にも入学が認められていた

アメリカのペンシルヴェニアアカデミーで、

基礎を学んだ。


フランスに渡ってからは、

パリの画塾で学び、

パリのサロンに作品を出品するなど、

きわめてアカデミックな教育を受けた。


また、

イタリアや、スペイン、オランダ、ベルギーに滞在し、

過去の巨匠たちの作品を学んだ。


けれども

「ドガ」の作品との出会いをきっかけに、

アカデミックな規範から離れることになる。


カサットは、ドガの弟子になり、

印象派展に参加した。

師のドガからの影響だろうか、

彼女の興味は、

光の表現よりも、同時代の人びとにあった。

アカデミックな教育で培った

卓越した技術をもって、

人物を的確に表現した。

メアリー・カサット

『オペラ座の黒衣の女』 1879年頃

1870年代、

パリには新しい劇場がいくつも誕生し、

それぞれ特色ある講演が行われた。

劇場は車校の場であり、

誰もが着飾ってその場に臨んだ。


カサットは、

師のドガと同じく、

劇場をテーマに多くの作品を描いたが、

彼女の興味をひいたのは、

観劇する女性たちだった。


この作品では、

舞台の脇にあるボックス席に座り、

舞台に見入っている女性があらわされている。

オペラグラスを手に持っている

女性の姿はよく描かれているが、

このように

実際に使っている場面が選ばれることは珍しい。

横顔を見せる黒衣の女性は、

派手なアクセサリーをつけておらず、

慎ましやかで上品な装いをしている。

黒色は、

この当時のファッションの流行色でもある。

『5時のお茶』1879年

この頃から、

イギリスで「アフタヌーンティ」

午後の紅茶という習慣がはじまった。

イギリス趣味を好んだ

パリの人々の関心を引く画題だったのだろう。

この絵に描かれているのは、

ブルジョワの客間。

テーブルの上には、

2人分のティーセットが用意されている。

簡素な服装やくつろいだポーズから、

左端の女性が、

このお茶会の女主人ということが分かる。

彼女は、すでに

からになった茶碗を置いてしまっている。

帽子を被り、

長手袋をはめた女性客は、

背骨を伸ばして上品にお茶を飲んでいる。

華やかな生活をあらわすよりも、

比較的控えめの色彩を用いて、

女性たちの日常を淡々と描きとめている。

女性たちも何か考え込むような様子ですらある。

この作品は、

第5回「印象派展」に出品された。


『寝たがる子供を洗う母』1880年

カサットの作品の大半は人物像だ。

カサット自身は、

生涯独身だったものの

赤ん坊の世話をする母親、

子どもの面倒を見る乳母、

午後のお茶で一息入れる女性たちを多数描いた。

それらは、

女性たちの日常である。


カサットの母子像は、

決して穏やかな愛情のみを表したものではない。

そこに描かれれるのは、

育児という重労働に専念する母親の姿であり、

むずかったり手足をバタバタさせる子どもの姿である。


子どもの世話をする乳母など、

ブルジョワ家庭で働く女性たちの姿も、

カサットの興味を引くものであった。


さまざまな労働に従事する女性たちの

日常の何気ない情景を描き続けたカサットは、


女性をめぐる多様な困難を克服するため、

女性の参政権運動などにも積極的に参加した。


(参考文献:東京美術/印象派絵画の見かたより)
(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2022.11.01 00:10:14
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