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カテゴリ: 魔法使いたちの恋
『魔法使いたちの恋』―試験6―

 静まり返る空気にとてつもなく不安になる。

 僕、変なこと、言ったかな……?

 次の瞬間、カイの手が、肩を掴んだ。そう理解するや否や、世界が流れた。何かが背中に当たる。すぐ目の前に、カイの顔があった。そして、その向こうに天井を見つけ、寝台に横にされたことを理解した。

「……何、するの?」
 問い掛けると、一瞬息を止めて、そうして、カイは一際大きな溜め息を吐いた。

 カイの溜め息は、久しぶりに見たような気がする。

「結局、判っちゃいねぇのな」
 呆れたようにそう告げられると、何だか腹が立った。

 殆ど反射的にそう言い返す。
「じゃ、言ってみろ。抱かれるってどんなことをするのか」
 さっきまで優しかった空色の瞳は、既に苛めっ子のそれに変化していた。

 悔しい。絶対に答えてやる。
 僕だって、勉強したんだから。

「知ってるよ。恋人同士が、愛を確かめ合う行動だろ?」
「ふうん」
 カイが鼻で笑う。ここで退くわけにはいかない。
「あれ? でも、恋人じゃなくても出来るって、エルが言ってたっけ……?」
 ふと疑問が湧いた。
 口をついて出たその台詞にカイの表情が険しくなる。


 最後の「で?」は、さっきの答えが不十分だと、そう告げているのだろう。

「は、肌を合わせるんだろ?」
「ほお……」
 やはり鼻で笑われているような気がする。
「で、具体的にはどうするのかな? リュイくん?」

 そう答えてやると、意外とでも言うかのように、カイが少し目を丸くした。

 どうだ。
 僕だって、ちゃんと知っている。

 こうなりゃ、全部言ってやる。
 口にするのは何だか少し恥ずかしいけれど、知らないから抱かない、なんて絶対に言わせない。

「で、その、えっと、あれ、を、お尻、に入れるんだろ?」

 目を見開いたカイが言葉を失くしているのが、見て取れた。

 ほら見ろ。きっと満点だ。

 自分の答えに満足する。
 良かった。頑張って勉強した甲斐があった。
 カイの反応からすると、きっと正解だ。

「僕だって、ちゃんと知っているんだから」
 少し勝ち誇って、そう付け足しておく。

 でも、本当は1つだけ理解できないことがあった。
 カイなら知っているかも知れない。

 訊いて、みようか……?

「……ね、でも、どうしてそんなことするの?」
 そう問い掛ける。
 固まっていたカイが、ふーっと息を吐くのが見えた。

「教えて?」
「……その台詞、絶対に他の奴には言うなよ?」
 カイの声が若干不機嫌に聞こえるのは、気のせいだろうか。

 判ってるよ。カイが他の人に訊くなって言うから、自分で勉強したんじゃないか。
 なのに、カイは教えてくれないんじゃないか。

 何だかだんだんと腹が立ってくる。

「教えてくれないカイが悪い。抱いてくれないカイが悪い」
 そう言い捨ててやる。
「あのな、リュイ。本気で抱いちまったら、お前、たぶん試験受けらんねぇよ……」

 何で?
 そう問い掛ける声は、カイのキスに塞がれた。

「これでも我慢してんの。判ったらもう寝ろ」
 そう告げると、カイは寝布に包まり、くるりと背中を向けた。

「夢があんだろ? リュイ」
 背を向けたまま、そう問い掛けてくる。

 覚えてくれてるんだ……。

 昔、カイに話したことがある。
 叶えたい夢がある。だから、魔法使いになりたい。

「お前の夢が何なのかは知らねぇ。知ることも出来ねぇ」
 迂闊に話すと、誓約環を破る結果になるかも知れないから。お互いにそれ以上話したことはなかった。
「でもな、お前が一生懸命なのは誰よりも知っている。だから、お前の夢を叶えたいと、そう思う」
 何故、今、カイがそんなことを言い出したのか、何となく判った。

「だから、飛べよ、リュイ」
 予想通りの言葉を、投げ掛けられる。

「飛んで、卒業して、魔法使いになる。俺もお前も、だ」
 うん。判っている。
 でも、それはきっと別れを意味する。

「そうして、ずっと一緒にいる。俺とお前は。俺は何一つ譲るつもりはねぇからな」
 意志の強い声がそう告げた。

 何故だろう。
 そんなこと不可能だと判っている筈なのに、カイが言うと叶うような気がしてくる。

 信じたい、とそう思った。

 だから、
「うん。飛ぶよ」
 今、自分に出来る精一杯をしようとそう決意した。

「よし。じゃあ、ちゃんと、手ぇ握っててやっからな」
 そう告げるカイの声が、とても嬉しかった。

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すみません(><)
長くなったので分割。もう少しだけ続きます♪
リュイに飛んでもらわなきゃ、ね(汗)。
エルにも報復を受けてもらわなきゃ、ね(笑)。

結局、据え膳食わなかったカイです(^^;
もしかして、ご期待に背いてしまったかも…?

宣言どおり、第4部からは『18禁』ですので、どうぞお楽しみに、リュイの成長を待っててやって下さいませ(^^;

=======================

お陰様で、高瀬父、かなり復活しておりました♪
ご心配&励ましをありがとうございました♪
我が侭を言える程度に元気になっております(^^;
上手く行けば、1週間~10日で退院できそう、かな?

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出勤途中、ふと隣の車を見ると、おじさんが裸で運転していました!
いえ、たぶん下は穿いてらしたと思いますが…(^^;
窓から結構立派な上腕筋を覗かせ、頭にタオルを巻いた格好で、何だかとってもご機嫌な様子でした…!
でも、驚いた…!





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Last updated  August 22, 2006 09:40:46 PM
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海神ほだか@ ご無沙汰してます 高瀬さん、お久し振りです。以前イラスト…
高瀬RING @ >prisonerNo.6さんvv ありがとうございますvv prisonerNo.6さん、ご無沙汰すみませんで…
高瀬RING @ >旭陽さんvv ご無沙汰すみませんでした! 旭陽さん、こんにちは! 励ましのお言葉…
prisonerNo.6 @ おかえりなさい。 言葉、思いつかなくて。 おかえりなさ…
旭陽(あさ‐ひ) @ おかえりなさい!! 遅まきながら、お父様のこと、心よりお悔…

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