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カテゴリ: 魔法使いたちの恋
『魔法使いたちの恋』―再会2―

「……ごめん、も、限界……」
 カイではない誰かの声がそう呟いた。
 次の瞬間、ふ、とカイの気配が遠ざかっていくのを感じた。

「……カイっ」
 追い縋るように覗き込むと、一旦閉ざされた瞳がゆっくりと開かれた。
 その瞬間、

 カイ、じゃない――。




「……うわ、至近距離だね」
 戸惑いがちに一歩後退り、さっきまで確かにカイであったその人が苦笑する。
 やわらかいその笑顔には、何処か見覚えがあった。
「あ、……もしかして、フィア先輩?」
 そう問い掛けると、フィアは笑顔のまま静かに頷いてくれた。

 学院に入学した頃、第1の塔の寮長を務めていたのが、フィアである。一緒に在学したのは1年だけだが、学院生活について優しく教えてくれたことを覚えている。同時に、この物静かな先輩が、『天才』の名をほしいままにしていたことも思い出した。“ガリル王国宮廷魔法使い”になっていても不思議ではない人物である。

「……会えた?」
 記憶を辿っていると、優しい声にそう問い掛けられた。
 誰に? とは聞くまでもなかった。
 “カイがこの人の姿を借りたのだ”と、そう理解した。

 でも、何故……?


 何が何だか判らない。
 しかし、尋ねようと口を開いたところで、その口をフィアの人差し指に制された。
「後でね」
 耳元でそう囁かれる。
 そうして、

 にっこりと笑うフィアにそう告げられた。



 長く続くその廊下を、フィアの後について歩く。
 正装、ということで、着せられたその服は裾が長くてとても歩きにくかった。ぼんやりしているとつまずいてしまいそうだ。更に付け加えるなら、子供のように小柄な体型の自分にはどうにも似合っていないような気がする。仕方がないこととはいえ、何だか少し恥ずかしい。

 それにしても……。

 フィアの背中を追い掛けながら、きょろきょろと辺りを見渡してみる。さっきから、どっちを見ても人がばたばたと行き交っていた。かなり騒然とした雰囲気だ。

 ……お城の中って、もっと厳かなものだと思っていたけど……。

「どうしたの? ……ああ、いつもはこんなことないんだけどね。第3王子さまの婚姻が急遽決まるみたいだから」
 そう説明を加えるフィアが何処か楽しそうに見えるのは、気のせいだろうか?

 ん?
 第3王子?

「第3王子さまって、いらっしゃいましたっけ?」
 素朴な疑問をぶつけると、フィアの目が丸くなるのが見て取れた。

 しまった、とそう思う。
 学院内で育ったためか、世俗に疎いことは何となく自覚していた。
 でも、自国の王子さまの数すら知らないというのは、いくら何でも常識外れなのかも知れない。
 更に付け加えるなら、自分はこれから宮廷に仕える身だったりするのだ。

 恥ずかしい……。

 慌ててもう一度、記憶を辿ってみた。
 ガリル王国の現国王であるサイガ=イ=ラウ陛下に、2人の王子さまがいらしたことは知っている。第1王子さまであるトウ王太子殿下、そうして第2王子であるティン殿下。確か28歳と26歳になられるはずだ。

 ……?

 でも、いくら考えてみても、頭の中にそれ以上の情報はなかった。

「……本当に知らないの?」
 フィアが上げた驚きの声に、羞恥に頬が染まった。
「何にも? 全く? 本当に教えてもらっていないの? リュイ」
 矢継ぎ早に質問される。

 どうしよう……。

 何と答えてよいか判らないまま、ふと見上げると、大きな扉の前だった。
 溜め息混じりに笑みを浮かべるフィアの顔が見える。

「でも、ま、僕が口出しすべきことじゃないからね。本人から教えてもらってね」

 どういう意味だろう。
 本人って……?

 情報を整理しきれないうちに、大きなその扉が開く音が聞こえた。


 続きます♪

===============

更新が遅くなりすみませんでした(^^;;
それから、いろいろとご心配ありがとうございました。
どれだけ心が癒されたことか…(^^)
へたれ高瀬ですが(苦笑)、ぼちぼち頑張っております(^^)

さ、リュイたちも幸せにしてやらなくては!
ちみっとずつですが、前進(?)していきますよ~♪

温かく見守って下さると嬉しいです(^^)

===============

昨日は高瀬母と高瀬妹の相変わらずの呆けっぷりに、お腹が捩れそうでした…(^^;;

病院にて。
「トイレに行って来るね」と高瀬母。
数分後、赤面しながら帰って参りました。

尋ねたところ、
「トイレに行ったらね、男の人がいて…」
  ふんふん、それは驚いたね。
「ホント、びっくりして慌てて外に出てみたら、男性用やった~」
  ほう。この病棟に入院してから1週間以上経ちますが…。
  今、気付いたのかっ!
  さすが、高瀬母!
「毎日行ってたのに…」
  それはこっちの台詞ですが。
「でもね、おかしいとは思ってたのよ?」
  さいですか。
「女性用トイレに何で男性用の便器があるのかな、って」
  ………。
  気付いてくれ、その時点で!(笑)
「どうやって使うのか、一度尋ねてみようかしらと思ってたの」
  あああ、その前に気付いてよかったね。
  うんうん、よく気付いたよ。
  いいよ、もう、それで(笑)。

ホント、びっくりするくらいの天然ぼけっぷりです(^^;;;
数々の伝説を作っていますよ……。
腰抜かしそうになりました…(^^;;;

で、その後、高瀬妹の家に寄ったのですが…。
「姉ちゃん、買い物に行きたいから、子供たち見てて」と高瀬妹。
  おお、OKだよ。気をつけて行っておいで。
「何か要るものある?」
  お、優しいではないか。
  では、牛乳を←牛乳大好き高瀬(^^)
「ええっと、ぎゅうにゅう、ね」とメモを取る高瀬妹。
  覚えろよ、というか……。
  何だ、それは。

  書かれていた文字。
  それは、「午乳」。
  うん、牛(うし)じゃないな。それは午(うま)だな……(笑)。

  こらこら。牛という字を書いてごらん。

「うし~? ええっと、ああそうか。牛肉の牛(ぎゅう)、ね」

  書かれた文字。「牛肉」
  はい、正解。

  なのに、何故、牛乳が書けない(笑)。

  牛乳は何のミルクかな、高瀬妹よ。

「ええ? ああ、牛か」

  気付いてくれた様子です。
  あああ、28歳4児の母。頑張ってくれ(^^;;;

何だか。
そんなこんなで、相変わらず笑いの絶えない家族です……(^^)
いいのか、それで!
いいことにしておいてやって下さい(苦笑)。





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Last updated  October 18, 2006 06:03:37 PM
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海神ほだか@ ご無沙汰してます 高瀬さん、お久し振りです。以前イラスト…
高瀬RING @ >prisonerNo.6さんvv ありがとうございますvv prisonerNo.6さん、ご無沙汰すみませんで…
高瀬RING @ >旭陽さんvv ご無沙汰すみませんでした! 旭陽さん、こんにちは! 励ましのお言葉…
prisonerNo.6 @ おかえりなさい。 言葉、思いつかなくて。 おかえりなさ…
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