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今日は一段と冷え込みここはロンドンかーとばかりに10月にして濃霧の朝のイルダボ。思わず、モロッコの暖かなお日様が恋しくなって今日は天気の話を書くことにした。モロッコがなぜこんなにもテキトーなのか・・・それはフランスの影響大ではないのかい?と思わず疑いたくなるのはこの両国しか知らない私だけ?砂漠の国モロッコといえば、気になるお天気。日本と同じく縦に長い国なので地方によって気候は大きく異なる。大西洋に面したラバト・カサブランカ・アガディールは通年海岸からの風の影響で、内陸地方フェズ・メクネス・マラケッシュに比べて比較的涼しい。特に最北方に位置するタンジェは、ほとんど地中海性気候に近く通年穏やかである。それでも大西洋岸側から吹きつける風はたいしたもので、コンタクトが痛くて目も開けられない中、遊水プールで四方八方に飛び回る子供たちを「めくら」のまま追いかけるという地獄を味わったものだ。一般的に夏は乾燥していて平均35度前後をウロウロする。雨は滅多に降らないが、夜になると一気に冷え込み、その温度差が20度を軽く超えることがある。モロッコの猛暑は見ものである。外気温45度以上を超えると、砂嵐で空は覆われ、どんよりとした曇り空の下、街中にはちらほらとしか人影も車も見当たらなくなる。町中の人間が日が落ちて、気温が下がるのを待ってから活動開始という感じで、まさに夜行性モロッコの根源はここにあり。そして雨期である冬の到来。しとしとと雨が降り、砂埃を洗い流してくれるが、もともと砂の交じった雨なので、乾いた後が一番汚く見える・・・。暖房はあえて必要ないが、砂漠の国といえど、実はスキー場もあったりで、砂漠の向こうに雪山が見えたりと、不思議な絶景が楽しめるのもモロッコなのである。お天気ばかりは神の恵み”のーてんき”でいいんじゃないか。人間の創造も神の恵み「人生”のーてんき”に気楽にいこう!」というのがモロッコのお国柄??写真提供:「写真紀行」http://www.itourismo.com
2007年10月08日
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今年は9月中旬より、イスラム世界が「断食ラマダーン」という聖なる伝統行事の月に入っています。これから一ヶ月間、日照時間の間空腹に耐えるという「断食」。この期間は職場も学校も特殊な時間帯で活動し、実に効率の悪い、いや、実に神聖な期間になるわけです。そうでもしないと仕事にならないのでしょうね。とはいえ、丸一ヶ月飲み食いしないわけではなく、日の入りと共に朝食もどきの軽食が始まり、夕食には胃に優しく栄養たっぷりのハリラスープを頂きます。そしてそこではオワラナーイ。その後真夜中ギリギリに迫力たっぷりの”ディナー”が出てきてしまう。もちろんその後は皆おなか一杯で夜更かしだらだら。極めつけ朝日の昇る直前に、夜食らしき軽食をも腹に押し込む!!あーおなか一杯というところで、さあ今日も日が沈むまで「断食」・・・・・。なんのこっちゃ?断食は宗教的、道徳的価値だけでなく、消化器官の再生ができる意味でも医学的にも良いものとして認められている(それが脳神経の活発化にもつながるという説も)が、夜に昼間分のカロリーも全部摂ってたら、一緒じゃないか・・・・とも思った。私から見るモロッコの断食はいわゆる伝統行事であり、楽しみでもあるとみた。断食期間、母娘達は仲良く台所にこもって、半日かけてお菓子を大量に作る。モロッコのお菓子は全てアーモンドなどのナッツ類をフンダンに使った、実に贅沢な焼き菓子ばかり。写真上は地中海諸国でお馴染みのお菓子「Corne de Gazelle 鹿の角」国によって色んなレシピがあるけれど、モロッコのレシピは実に私のお気に入り。フードミキサーで粗刻みに砕いたアーモンドを軽く炒る。砂糖に卵黄、オレンジフラワー水の香りを加えて、生クリーム入りのパートで一つ一つ小さく包み、白く焼き上げたもの。国によってはローズ水の香りや、ボリュームがありすぎて甘くて食べ切れない地中海菓子の話を聞くけれど、くせのないオレンジフラワー水の香料を主に使うモロッコ風プチフールは大きさもクッキー同様控えめで、その上品さからPATISSERIE FINE MAROCAINEとも呼ばれ、ヨーロッパでは好評です。
2007年09月28日
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8月再びモロッコへ帰っておりました。今回はリアドショップの関係もあって、初めて伝統工芸の工房なるものを色々覗かせてもらいました。そしてフェズにある例の「サブラ手織り」の工房で、私は・・・・恋に落ちたのでした。今回購入したのは200X300cmのサブラ織:計7種類。ここに来るまでの道中目にした、1m50ほどの高さもあるあの異様にごっつい巨大アロエ(=SABRA)が、どのようにしてこのような優美なお姿に七変化できるのでしょうか。文明とは実に素晴らしい。このサブラ織物の特徴は豊富な色合いだけでなく、織り込んでいく糸の種類によっても実に千人染色!仕上がりも丈夫で素朴さがあたたかい「亜麻&サブラ」、もこもことした肌触りの良さに柔らかな光沢が何ともいえない「ベルベット&サブラ」。そして、独特の光沢が華やかなサブラのみを使った「サブラ・ピュール」。200X300の大型サイズなので、べットカバーだけでなくマルチカバーやカーテンにしても花丸。この一枚ですっかりお部屋の模様替え。
2007年09月16日
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モロッコで目覚める朝、私は格別に気分が良い。それはホテルやリアド、お義母さんの家でも同じだ。今朝もあの愛しのモロッコ風プチ・デジュネが私を待っている・・と布団の中でそれを考えるだけで、う~ん、幸せ。まったりとほろ苦いトルコ風コーヒーに、たっぷり濃厚なミルクを入れたカフェ・オーレを小さなミントティー・グラスで頂く。モロッコの熱い日差しをいっぱい浴びてとびきり甘くてジューシーなフレッシュ・オレンジジュースは、モロッコならでは。これにクロワッサンとプチパン(チョコレートデニッシュ)をプラスすると、なんらフレンチ朝食とたいした違いはない。そこで、はるばる極西の国モロッコまで来て、食さずには帰れないのと言われる「モロッコ風パンケーキの数々」の登場である。まず、最もポピュラーな「HALSHA(ハルシャ)」。大麦のスムール粉に塩やバター、コーンオイルをスコーンのように混ぜ合わせて、適量の水を加えながらひとまとめした生地を、モロッコ風クレープパンで厚めにじっくり焼き上げたもの。こんがりキツネ色に焼けた表面のカリカリ触感と、ざっくり重いスムール粉のしっとりした美味しさ。プレーンでも十分美味しいけれど、これに蜂蜜やジャム、バターを添えて食すのは素朴な贅沢さ・・・という気がする。モロッコの人はこれにオリーブオイルを添えて食べるのもお好み。加えてオリーブオイルに蜂蜜を混ぜたものも我が家の最近のお気に入りです。続いて「BAGHRIRS(バフリール)」、別名フランス語でMILLESTROUS(ミルトゥル)「千の穴」と呼ばれるこのパンケーキ。ホットケーキが焼けるときのあのポツポツが一千個くらい空いてる小さなパンケーキ。ぽこぽこ空いた可愛い穴は、生地に混ぜたベーキングパウダーのしわざ。甘すぎないしっとりとほんのり白く焼き上げた生地は、これまた蜂蜜やジャムとの相性抜群、きっとメープルシロップなんて添えて食べたら絶妙な美味しさなんだろうなあ。今度試してみます。次に「MSEMMENS(スメンス)」。これはここ数ヶ月我が家の定番軽食になりつつある。今やどこのホテル朝食でも見かけるくらい、欧米観光客の大好物となったパンケーキ。小麦粉に塩、水を加えて練り上げた生地に、コーンオイルを少しずつ加えながら伸ばしていく。これを何回も繰り返して、パイ生地のように整えてから、フライパンで一枚一枚焼いていく。パイ生地のようにパリパリのミルクレープ風に焼きあがったら出来上がり。表面はパリパリしてるのに、小麦粉のしっとり感が生きてる不思議なパンケーキ。もちろん我が家ではジャムや蜂蜜、オリーブオイルの蜂蜜バージョンも添えて、軽食として頂いてます。そして最後に「REZIZA(フジラ)」。これは私もまだ一回しか食べたことがないくらいの、珍しい朝食ガレット??の一種。味はほんのり塩味パンケーキ、みかけはなんと、細かいパスタのソボロさん。触るとふんわり、口溶けよろしく、味はやっぱりパンケーキ。なんとも不思議なレシピで、ごく少数の伝統的なお家柄の奥様達が手作りできるのみで、時間もかかる上に、忙しい現代モロッコ女性には受け継がれていくのか疑問なんだそう。幻のレシピとなるやも・・・?
2007年06月19日
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近年話題になっているモロッコ伝統工芸の一つに「飾り紐工芸」があります。あの植物性絹といわれる「サブラ絹糸」を使って編みこまれていく見事な飾り紐の一つ一つは、カフタンなどの伝統衣装だけでなく、インテリアにも幅広く使われるようになりました。今ではお土産用にサブラ飾り紐のストラップなども見かけるほどです。絹糸を使っての飾り紐工芸の歴史は古く、紀元前2000年の中国文化を起源に、シルクロードを通じてアラビア世界に伝わり、ヨーロッパに普及したのは紀元後7世紀といわれています。当時モロッコではベルベル式飾り紐工芸がすでに普及しており、羊毛を使った飾り紐やカフスが長い間衣料用として使われていました。スペインのレコンキスタをきっかけに、15世紀になって、ようやく絹糸がモロッコに伝わったのです。絹売買は、ユダヤ系モロッコ商人の手に託され、長い間市場を独占していたと言われています。高級な絹糸が安価且つエコロジーなサブラ絹糸に代用されるようになったのはごく近年のことで、刺繍細工を得意とするモロッコ伝統産業に新たな道が開けたと言えるのではないでしょうか。写真提供:オートクチュールカフタンFARAH・MARIEEリヨン店
2007年06月14日
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かの有名な「アルガン・オイル」や「ガスール」を始め、モロッコの自然派美容コスメ製品はヨーロッパでもかなりの大人気。フランスの友人で40代女性とは思えないほどファッションやお肌のケアに徹している美人マダムがいる。モロッコへの里帰りが決まると、マダムから決まって頼まれるモノ、それがモロッコの黒石鹸「サヴォン・ノワール」。当時美容コスメ事情に疎かった私は、早速モロッコの義姉に聞いてみた。別名「BLEDI(ブレディー)」と呼ばれるこの黒石鹸は、黒オリーブや亜麻のオイルからできた伝統的な液状石鹸。少量のお湯で溶いてからボディスポンジにたっぷり含ませ、肌を優しくマッサージしていく。さっとお湯で流した後の何ともいえない自然の香りと保湿感。古い角質が落ち、つるつるの美肌が保てるのだ。モロッコの旧市街では、大きなバケツに入れて量り売りで売られていて、海外通販の値段を知る者は、その値段の安さに度肝を抜かれるはず。しかしながら、黒石鹸にも3種類あるから要注意。なんと、緑色は清掃用洗剤なのだ。黒金色がお望みの肌用石鹸で、茶色のものがどちらにも使えるそうである・・・。私がメディナで買ったのは量り売りではなく、使い切りタイプのもので、小包パッケージされたもの。今ではメディナまで足を運ばずとも、観光客用に高級感あるコスメ製品として色んなお店で売られている。値段はするが、お土産にも喜ばれそうだ。余談であるが、これだけヨーロッパで大流行のモロッコ自然派ボディケアシリーズであるが、現地モロッコ人のバスルームに並んでる美容液といえば?・・・・ヨーロッパ発のメーカー製品ばかりである。流行とは何か・・・・?
2007年06月04日
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現国王モハメッド六世と前国王ハッサン二世、二棟の王宮が建ち並ぶカスバ地区の高台に、ひっそりと佇む邸宅ホテル「DAR KARMA」。中央ホールに当たる二つのパティオには、香り豊かなオレンジの木と壁一面に装飾された見事なフォンテーヌ、そしてアラビアンの夜を演出するランタン装飾。客室が5室のみと意外に少ないが、鮮やかなワインレッド色のファブリックと濃い木目の家具で統一された客室は、どれもスタイリッシュで高級感にあふれている。大理石の壁にモザイク装飾が生かされた室内温水プールとハンメム、エステサロンスペースと、充実したサービスが楽しめる。最上階の展望テラスはくつろぎのスペース。街を見下ろす雄大なアトラス山脈を眺めながら、午後茶のひとときを過ごしてはどうだろう。
2007年05月25日
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私自身は父の転勤で、東南アジアのイスラム国で幼少時代を過ごした。幼い頃から、住み込みのお手伝いさんたちがお祈りをしているのを真似て遊んだ。そんな私たち姉妹にとって,イスラム教徒への偏見はなかったように思う。それでも実際結婚することになって、やはり宗教への知識は不可欠だった。モロッコはイスラム諸国の中でも比較的規律がゆるい。女性でベールをかぶっていない人も五万といるし、みんな思いっきり左手も出してご飯を食べてるし、よほどのお金持ちで無い限り、四人の妻なんて流行遅れ。ただ、唯一守られているのは「豚肉とアルコール厳禁」と年一回の行事「断食」。モロッコ産のワインだってあるのだから、大きな町や観光地にはアルコールも普通に手に入るし、豚肉もスーパーで売っている。でも一般市民の日常生活でこの二つは当然に存在しない。お酒の苦手な私にはなんら支障もないけれど、結婚式などの大きなイベントで、ソフトドリンク持ってサービスしてる高級ホテルのボーイさんを目にするときは、さすがに違和感を感じる。ちなみに海外暮らしのモロッコ人には(家の旦那も含めて)ちゃっかりお酒文化を味わっている人も多いのが現実。もちろん中には「厳格派」もいる。大抵そういう人たちは親族揃って同じ価値観で生きているから、モロッコ人同士の結婚でもそれが原因でもめることがある。たとえば私の義姉は、娘を厳格派イスラムの家に嫁がせてしまい当時はとても苦労していた。たかが10年来のつきあいで、イスラム教を語る資格もない私だけれど、宗教としてはとても奥深く神聖で、そしてこの上なく偉大なものだと感じている。誰かが「イスラム教」と、違う時代のとある国では「キリスト教」と、そして遠きアジアの地では「仏教」と呼んだ。人間の心底にあるものは同じで、この世界を創造した「神」と呼ばれる”何か”も共通のものを指すのだから。そんなユニバーサルな見解で宗教を見極めれる人もそうめったにいない。なぜなら、それぞれの社会の中で宗教は日常生活と密接しているものだから。日本の仏教の墓前に立つ彼の面影はおだやかだ。断食もしなければお祈りもしない。それでも心は誠実なイスラム教徒である。努力もせずにお祈りだけしても神様は救ってはくれない。それぞれの目に見えない祈りの声が今日も聞こえる・・・・。
2007年05月14日
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私が初めて「チュクセータ」に袖を通したのはいつのことだったか。初めて義妹の家にお邪魔して、彼女の持ってた「チュクセータ」を何枚も着せてもらって、ファッションショーを楽しんでしまった若かりし日々。いつの世も万国共通、伝統衣装というのは興味深いものですよね。日本の着物に相当するのがこちら、モロッコの「チュクセータ」。モロッコの女性達は、思春期を迎える年頃から、機会あるごとにこの「チュクセータ」を新調します。大抵は主に結婚行事と出生の祝い事の時。同じく100%の絹を使った高級品で、そのバラエティの豊富さは見事なものです。足が隠れてしまうくらいの丈の長いドレスは、金銀糸を使った煌びやかなものが多く、胸元には直径わずか5mm程度のボタン兼装飾刺繍がびっしり縁取られています。豪華なものはさらに本物の石を使ったスパンコールを刺繍模様に一つ一つ縫いこんでいきます。これらの作業は全てハンドメイドで行われ、モロッコの代表的な伝統工芸としても有名です。そして、まさに和服のごとく、長じゅばんみたいな下着を着て、最後に帯を締めるのも特徴。着物と大きく違うのは、なんといっても「着付け」が超簡単で、びっくりするほど“軽い”こと。極めつけは、靴。豪華版バブーシュのようなスリッパ靴だから、痛くな~い!快適~!!そして、オートクチュールでも有名な”カフタン”にも少し触れておきましょう。その起源は中世のペルシア文化まで遡ると言われ、チュクセータよりももっと歴史のある伝統民族衣装です。モロッコ南地方の種族には、今でも古代カフタンらしき民族衣装が見られるといいます。さらっとした肌触りのチュクセータに比べて、同じ絹製でももっと厚めにかっちり作ってあり、気持ち帯び部分がよりゴージャスなのがカフタンの特徴です。写真提供:フランス・リヨン店のオートクチュール・カフタン専門店「FARAH・MARIEE」
2007年05月10日
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去年里帰りした時、何年かぶりにFESを訪れました。世界有数の迷路の町は、今も変わらず独特の活気と雑踏に満ちています。すれ違いの人に触れざるを得ないほどの狭く入りこんだ路地を入っていくと、古ぼけた扉があって、中に入ると、薄暗い日の明かりの入る広々とした空間に、床から壁から天井にいたるまでの見事な絨毯の間。モロッコ絨毯は一つ一つが職人による丁寧な手織りなので、同じモチーフの絨毯は二つとあり得ませんし、物価の安いこの国で、絨毯の値段だけは結構なものです。いくら腕の良い職人さんでも、一枚を織り上げるのに何ヶ月もかかるのですから。モロッコの人が日常生活に使っている絨毯のほとんどは大量生産のものですが、中には今でも趣味で絨毯を手織りしまうお婆ちゃんもいるのです。 モロッコ絨毯にはオリエンタル様式とベルベル様式があります。模様のきめ細かさと仕上がりの光沢度等を比べると、どうしても絹織りのペルシア絨毯に引け目を感じてしまうモロッコのオリエンタル絨毯。引き換え、より観光客受けしているのが、独特な幾何学文様モチーフが決めてのベルベル絨毯。ベルベル絨毯のほとんどは山地に住む職人の手によるもので、大幅なデザインの特徴は産地別。羊毛100パーセントをベースにヤギやラクダの毛を織り込んだものもあり、これまた一味違う手触りに。私が一番お気に入りだったのは(もちろん高くて買えなかったんだけど)、高アトラス山脈に住む女性職人の織り上げた絨毯。来る日も来る日も丸一日機織りに腰掛けて、織り上げていく一目一目が彼女たちの対話。一枚の絨毯の中に、ひとつとして同じ模様がないのは当たり前。悲しそうな模様、嬉しそうな模様、形にならない言霊たちを絨毯の中に織り込んで暮らす・・・・そんな人生もあるものかと、心に響くものがありました。
2007年05月09日
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時ははるか昔1500年前のイスラム王朝。北アフリカ全土から現スペインに至るまでの広大な領土を制したその国は、ベルベル人によって統一された最後のイスラム王朝でした。その華麗な王朝文化は、アラブ、ベルベル文化と融合しながら、アンダルシア地方にて集大成されたといわれます。現モロッコ人の受け継ぐ伝統文化は、この頃の文化の影響が大きく、「お菓子」だって、例外ではありません。オリエンタルな国のPATISSERIE(パティスリー)というと、共通して、「ナッツ系の焼き菓子」をさします。モロッコのお菓子もその一例ですが、フランス語でPATISSERIE FINE MAROCAINE(パティスリー・フィン・マロケン=モロッコの上菓子)と言われるものは、モロッコ風プチ・フールといった感じで、見た目にも美しく、上品で、そして意外にも甘さ控えめなんです。モロッコでは、主に伝統行事やお祝い事、来客用にもてなされ、アーモンドのフィリングをベースに、ココナツやクルミ、胡麻、オレンジの花水を加えたりして、それぞれの風味の違いを楽しみます。フランスの影響も大きいモロッコでは、フランス菓子ももちろん大人気。西欧菓子を積極的に受け入れながらも伝統菓子を重んじるその生活文化。世界の極東と極西にありながら、どこかに相通じるものを感じるのは、私だけでしょうか。
2007年05月09日
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マラケッシュの真髄ジャマエルフナ広場から徒歩10分、半世紀を遡る歴史ある古館をリニューアルした邸宅ホテル「RIAD・IDRA」。10年前、その館はTizouqarineの路地に積まれたとてつもない量の香辛料の芳香に包まれていた。そこを通りかかったある旅人は一瞬にしてその館の魅力に取り付かれた。「イドラ」とは名であり、神話であり、星座であり、島であり、夢であるという。広々とした90平米のパティオは白い壁に漆黒のアイアン家具で統一されている。パティオを囲うようにして一階にオレンジ色のモダンなモロッコサロンとモノトーンをベースにモスグリーンをアクセントにしたシンプルなダイニング。加えて、ハンマムとジャグジー&マッサージが充実している美容サロンと客室1室。続いて2階には、スイートを含めた客室3室があり、最上階350平米のテラスはマラケッシュのメディナ全体を見渡しながらくつろげるスペースになっている。客室のコーディネイトはあくまでシンプルなネオ・モロッコスタイル。白を基調にベージュ系でまとめてある。客室が4部屋と極端に少ないが、家族や友人だけで別荘としてくつろぐには絶妙であろう。
2007年05月04日
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リアド風インテリアデザイナーで著名なオーナー、メリアンヌ・ルーム・マルタンは元パリの弁護士。数年前に手掛けたDar TamsnaとRiad Tamsnaに留まらず、本業を辞めてマラケッシュに移住し、新たなる挑戦に挑んだ。その名もJnane Tamsna。マラケッシュの雑踏から離れた静かなリゾート地La Palemerieに、4棟に連なる彼女自慢のカントリーゲストハウスは佇む。一棟目は広々としたサロンがメインの一般客室とダイニング。二棟目Moussafir(旅人の家)には暖炉つきのスイートが五室。三棟目はオーナー本人を含めたその道のアーティストが家具やオブジェを展示するギャラリースペースになっている。セネガル人の父とアンチル諸島出身の母を持つ彼女が創りだす世界は、ペルシア・アフリカ・インドと、はるか国境を越えてあらゆる起源のオブジェと色たちが交わりあう。モダン・エスニックの世界をクリエイトする場、それが彼女なりのネオ・モロッコだ。メリアンヌの最後の作品でもある4棟目は、鮮血の紅色に塗られたエントランスに始まる。そしてインテリアを治めるのが彼女の役割なら、エクステリアはアメリカ民族植物学の教授でもあるご主人ガリー・マルタンの仕事。オアシスの木々とマラケッシュ本来の植物たちを上手くマッチさせて、独特な空間を創りだしていく。果たしてマルタン夫婦のクリエイティブな旅に終わりは無い。
2007年05月03日
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私の初めてのモロッコの旅、それはそれはエキゾチックで、何もかもが新鮮で、何もかもが美味しくて、上から下から笑いも怒りもせっかく食べたものも出るは出るはの、実にエキサイティングな旅でした。せっかくのマラケッシュ、彼と一緒にロマンチックな馬車に乗って、あの有名なマジョルカ庭園まで行き着けずに、道中シェラトンホテルの高級トイレに飛び込み、自己監禁状態になった日のこと。、今でもよ~く覚えています。そう、初めてのモロッコの旅に気をつけるのは、まず健康管理。これがないと、せっかくの楽しい旅も台無しです。水道水は絶対に飲まない。ミネラルウォーターをいつも購入するようにして下さい。胃腸の弱い方は火を通していない前菜、皮の無い果物は避けるようにしましょう。(悔しいけど、このモロッコ産フルーツ、お日様いっぱい浴びてとにかく甘くてジューシー。)どちらにしろ、あまり神経質になってもおもしろくないので、下痢止めと解熱剤だけは必ず常備薬を持参しましょう。常備薬が無くて、下痢通になった場合、現地の薬局で良い薬が簡単に手に入ります。私の住んでいるフランスでも使われている薬で、効果抜群、お薦めです。健康管理の次は交通関係ですね。私は実家があるので車で移動することのほうが多いのですが、この前マラケッシュまで降りるとき10年ぶりに使った電車事情にちょっと面食らっちゃいました。ここ数年のモロッコは新しい国王の改革のもと、目覚しく都市発展化してきたのですが、意外にも鉄道関係はまだまだ。電子掲示板と国鉄サイト、駅構内の改築が着々と進んでる割に電車自体は昔のまま。こんなもんだと思って乗りましょう。ちゃんと座ってくつろぎたいヒトは一等車を前もって予約することです。当日満席が多いので。街中の移動はタクシーが主流でしょう。昔は乗り合いタクシーだったので、目的地に着く前にどんどん客を拾っていって、先客としてはどっきりすることが多かったのですが、近年タクシー業界の法律が変わったのでしょうか。乗り合いはほとんどなかったし、小型タクシーは3人制限で、どうしても中型タクシーが見つからないと、違反だけど・・とかいって下の子を隠しながら乗せてもらっちゃいました。そして大切な人間関係。モロッコのヒトはとにかく人懐っこい。明るいヒトも根暗なヒトもそれぞれのやり方でヒトとのコミュニケーションを大切にします。「表向き」という言葉を知らないかのように、誰も子供のように素直です。スークの土産屋やガイドとの商売交渉でも、とにかくこちらの納得行くまで交渉することが大事。イヤならイヤ。ずるずる交渉するくらいなら「もういいです。インシャッラー(運があればね)」とさっぱり断ち切る。個人的に仲良くなっても、「悪いから・・」とずるずると強引なホスピタリティに引き込まれすぎないように。ずいぶんと改善されたモロッコだけれど、まだまだ貧富の差は手に取るように明瞭です。それでも誰もが、それぞれの明日を信じてる。スムーズに行く人生のほうが偶然なのかもしれない。モロッコのヒトを見てるとトラブって当たり前、その後の順調な日々に感謝できる気がします。「人間の温かさ」と「それぞれの幸せの基準の再確認」に出会えること・・・それがモロッコの旅の醍醐味。
2007年04月24日
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早朝はまだ冷え込むイルダボの街中。子供を学校に送った後、タバコ屋さんへ。「BONJOUR.モロッコのあれ、最新号入りました?」モロッコのホテルで「COULEURS DU MAROC」というインテリア雑誌に出会ってから、ハマッテしまったわたくし。フランスでも同じ雑誌が手に入るかと思って近所のタバコ屋さんに行ってみた。そこでビックリ。こんな片田舎のタバコ屋に、なんと計4冊ものりアドアート・インテリア関連雑誌が出版されていた。その中に「COULEURS DU MAROC」はなかったけれど、以来二月に一冊という割合で愛読し始めた雑誌たちをご紹介しましょう。「COULEURS DU MARRAKECH」http://www.couleurs-marrakech.comリアドアートで今話題の詳細記事が充実してます。カテゴリーごとにピックアップされた記事は専門的に分析してあって必要な知識がGETできます。リアドの紹介は特にコーナーを設けていませんが、素敵なホテル関連の広告は満載です。「MAROC PRESTIGE」http://www.marocprestige.comとにかく写真が美しい。同じリアドアートでもどちらかというとヨーロピアン・リアド系のインテリアをピックアップしています。紅い町マラケッシュ・リアドのイメージよりは、トルコカラーの美しい華やかなリアドインテリアを紹介しています。(リアド記事4,5件ほど)「BYZANCE」http://www.libanvision.com/byzance-magazine.htmパリ発オリエンタル・インテリア雑誌です。モロッコに限ってではありませんが、似ているようで似ていないアラビアンテイストのアーティスティックな記事に出会えます。「DM」(写真)2006年10月に第一号が発刊されたばかりのリアドアート最新号。「Village & Campagne」パリ発のインテリア雑誌。モロッコ特集をGET。フランスにいながらモロッコ関連の記事を書くのはどうかと思うけれど・・・・何はともあれ、以来タバコ屋のおじさんとは顔パスになったわけだから(雑誌4冊でざっと25ユーロはするからねえ)まあ、これも楽しみのひとつ。
2007年04月19日
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今残るモロッコ伝統工芸のほとんどは、古代トルコ・ペルシアの影響を大きく受けながら形づくられ、その後イベリア半島のイスラム王朝アンダルシア文化の流れを引き込んで中世に大成されたものです。以降、ヨーロッパの影響を大きく受けながらも、モロッコの伝統工芸は延々と親から子へと引き継がれ、素材や技法に実用性がプラスされたものの、今も変わることなく現代モロッコ人の生活に密着した生活必需品であることに変わりはありません。大量生産などでは得れないオリジナル・ハンドメイドの魅力、そして何よりも、天然素材のみで作られる自然とヒトの知恵の生み出した芸術。そんなモロッコ伝統工芸を保護することを基盤に、現代ニーズとマッチするようにインテリアプロデュースする。それが「リアドアート」なのです。モロッコの伝統工芸の新たな魅力が少しでも世界中の皆様に伝わりますように。
2007年04月17日
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リアドアートの代表的インテリアデザインには、ムーア風アーチやゼリージュ・モザイク工芸、タドルクアートやムーシャラビー木彫り工芸などがあります。ゼリージュ・モザイク工芸とは、モロッコタイルより昔12世紀終わり頃にフェズ市で発達した、モザイクタイルを使った室内装飾のことです。家具では主にテラス用のテーブルやサイドテーブルに使われ、モロッコ風テーブルとして商業化されるほどの人気物です。リアドホテルではバスルームのシンク部分にもモザイクをいっぱいに散りばめて、古風なアラビアンスタイルがとてもキュートです。タドルクアートというのは、100%植物を原料に天然染色した釉加工のことです。自然が生み出した優しい色合いと、エナメルを引いたかのような艶やかな仕上がりが特徴です。モロッコならではの自然に優しい家具たち。ムーシャラビーとは、本来細かい木彫り細工を組み合わせて作られた、中世宮廷女性の姿隠し用の窓格子のことです。今日ではその見事な手作業の木彫り細工を使って、モロッコサロンの長いす部分やテーブルを始め、さまざまな装飾に使われるようになりました。前述したアイアン工芸や革皮工芸も含め、このようなモロッコ伝統工芸技術を生かしながら、おしゃれなモロッコアンティーク調の家具が職人の手によって次々と産み出されていくのです。
2007年04月17日
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歴史上モロッコを描く著名画家が多いのに反して、モロッコにおいて絵画そのものが芸術的市民権を得たのはごく最近のことです。モロッコにも美術館はありますが、絵画コレクションを所持している美術館はごく稀です。というのも、独立運動直後の混乱からか、絵画における芸術評価という場が一時的に閉ざされてしまったそうです。今日全国的に有名な画家たちも、海外で画家として成功し、その功績を評して、21世紀を迎えてからようやく長く閉ざされた扉が開放されました。まだ見ぬ画家の卵たちにも再び希望の光が注がれるようになったのです。そして、ここ数年のリアドアートブームと共に、最も動きのある分野であることは一目瞭然です。観光業界もモロッコ絵画奨励の策に協力して、リゾートホテルのホールを有効利用して毎日さまざまな個展が催されています。
2007年04月17日
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イベリア半島最後のイスラム王朝アンダルシア文化の影響の強さが手に取るように明確なのがモロッコタイル。アラビアンの幾何学文様とビザンチン風の花柄模様とモザイク画。パレットの色が豊富であるほどムーア王朝風と言われ、由緒正しい典型的なモロッコタイルとして国民の生活空間にも定着しています。モロッコの旧邸のように壁全体をタイル張りにしても良いのだけど、一枚一枚がそれこそ愛らしいモロッコ風醍醐味。RIADOSHOPではその一枚一枚の魅力を引き出しながら、実用的なオリジナルアイテムをご提案します。
2007年04月17日
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モロッコのおしゃれな壁掛け飾りは、アイアン工芸、ラクダ甲骨工芸、木彫り工芸とおよそ三種類に分かれます。鏡を入れたり額縁にしたりと、装飾品としては一番妥当なモロッコテイスト溢れるアイテムです。モロッコの古風なお家の窓格子によく使われているのがアイアンタイプ。ラクダの骨はアイボリーとベージュ系のナチュラルな色合いで、まるで天然石のよう。木製のものは特にデザインが豊富で、一言では語れません。自然な装飾品としても実用品としても使えるのが最大の魅力です。
2007年04月17日
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モロッコ陶器の歴史は4世紀頃、フェズの都に迎えたスペイン系アンダルシアの職人が伝えたのが始まりと言われています。マグレブ三国共似たようなモチーフですが、モロッコのものは一番自然の色に近い素朴な色合いの陶器が多いように思います。有名なのがタジン鍋。ピラミッド型の蓋が付いた土鍋で、モロッコでは昔からこの鍋で煮込み料理を作っていたので、モロッコ煮込み料理の起源になりました。素焼きタイプの実用的なものと、デコレーション用に装飾加工してあるもの、またタジンを形取った塩胡椒入れなどアイデア色々です。他にもモロッコならではのユニークな灰皿や、手描きの幾何学模様がおしゃれな陶皿。壁飾り用の陶皿も代表的で、打ち彫り銀細工やラクダの甲骨細工も加わって見事です。天然色料を使っている昔ながらのモロッコ染色。それぞれの色と町に接点があって、フェズブルー、メクネスグリーン、マラケッシュレッドなどと言われます。
2007年04月17日
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モロッコの代表的な飲み物といえば、ミントティー。ポットを直火にかけて、緑茶とミントの葉をぐらぐら煮込み好みの量の砂糖を加えて作ります。彫刻模様の美しい銀製又はステンレス製ティーポットとお盆、そして小さめの色鮮やかなグラス。古い言い伝えによれば、お盆は「土」、そこに散らばるグラスは「 」を、高く掲げたポットは「空」を表し、注がれる「雨」こそが神の恵みなのだと。
2007年04月17日
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モロッコランプ無くしてモロッコは語れず・・・・くらいモロッコアート必需品のインテリアアイテムです。通常モロッコ人はヨーロピアンなシャンデリアを自宅用に好みますが、おしゃれなリアドやリゾートホテルには、必ずと言って良いほど、遙か中世の宮殿を思わせるような、しっとりと豪華なモロッコランプが至るところに飾られています。種類としてはヘンナで模様描きされた羊皮製のものと、アイアンや銀銅製を装飾細工したものとあります。銅細工の素朴さで選ぶならマラケッシュ。金物の光沢を選ぶならフェズ、というように町によってもデザインに大きく違いがあります。サイドランプ、壁掛けランプ、天井から吊るすタイプと、お気に入りのランプシェードを見つけるときほどモロッコの手作り一品物ポリシーが憎らしいことはありません。モロッコランプを買った日の一番の楽しみは、その日の夕暮れ時。辺りがうっすらと暗くなり始めた頃に、灯される異国情緒溢れた魅惑的な輝き。それでいて、どこか懐かしい温かみのある灯火に、心が満たされる。
2007年04月17日
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モロッコの絨毯には大きく分けて都市派ロワイヤル絨毯と地方派ベルベル絨毯に分かれます。ロワイヤルはラバトやフェズ絨毯に見られるように、ペルシア紋様を織り込んだいわゆる「アラビアン絨毯」。モロッコ製は羊毛をベースに作られている為、トルコ・イラン系の絹製絨毯に比べると模様がどうしても粗くなってしまいます。それで外国人の受けはイマイチ。でも、モロッコ人の日常生活で最も好まれているのは圧倒的にロワイヤル絨毯のほうです。ともすれば、リアドファンの間で好まれているのはもちろんベルベル絨毯。ベルベル絨毯といえば、その歴史は親石器時代に遡るほど古く、元々身近にある素材で作られた生活必需品であり、食べ物と交換する為に織られた生活の糧でした。母から娘へ手作業で受け継がれてきた製法は、これまたそれぞれの種族によって実に千人千色で、毎日の生活の中で織り込まれていくそのひとつひとつの模様に叙情的意味があり、「詠う絨毯」とも呼ばれ芸術的価値を得ています。
2007年04月17日
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「サブラ」とはアフリカ産のアロエの一種からできている植物性繊維で、別名「植物性絹糸」と言われています。絹のような独特の光沢が特徴で、伸縮性に富み、お洗濯もできてしまうのが強み。今も中国から大量に輸入される動物性絹糸に対して、サブラ繊維を使った製糸業の始まりは定かではありませんが、絹織物工芸は都フェズを中心に、昔から伝統衣装や刺繍部分、カフス、スカーフ、ベールなどの手織り物に使われていました。今日ではスークの街角で、さまざまなサブラ工芸雑貨がお土産用としても人気を得ています。上品な光沢と鮮やかなぼかし色の絶妙なハーモニー。スークの職人の手によって生み出される手織工芸はモロッコ絨毯同様、全て一品物。貴女だけのサブラ柄をがきっと見つかります。
2007年04月17日
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中世のアラビアの姫君たちは決まって天蓋付ベットを愛用していたことでしょう。でも天蓋付ベットって今の時代にゴージャス過ぎて少々大袈裟。それでもやっぱり憧れるのは女の子ならでは。RIADSHOPがご提案する天蓋レースカーテンはベットの頭に合わせて天井から吊るすだけの簡単カーテン。リアドっぽく、且つ優しい色合いの肌触りも柔らかいスリーピング・レースカーテン。そんな優しいベールに包まれて見る夢は、お姫様になることを夢見ていたあの頃の私。
2007年04月17日
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革皮工芸品で有名なモロッコだけに、絨毯と同じくらいの古い歴史を持つのがこのオットマンレザークッション。モロッコでは別名プッフと呼ばれています。なめし革皮業で有名なのがフェズ市。旧市街では今でも中世と同じ染織工芸術を見ることができます。プフ全体が原色系の単色にアラベスク文様のレリーフされているものが比較的新しいデザインで、ベージュをベースに星型継ぎはぎがおしゃれなほうが、ベルベル風。どちらもサロンのアクセントにぴったりなアイテムです。
2007年04月17日
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モロッコサロンの布地でベットカバーを作ってみました。邸宅ホテルリアドでは、部屋数が少ない分、それぞれの客室の個性溢れる演出こそがオーナーセンスの見せ所。中でもベットカバーは主演俳優。これ一枚で寝室の雰囲気もあっという間にリアド気分です。モロッコクッションをアクセントに置いてみたり、ロマンチックに天蓋レースカーテンを吊したりと・・・・・今宵語るは千一夜の物語。
2007年04月17日
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枕型のがっちりしたクッションを長いすソファーいっぱいに敷き詰める。それが典型的モロッコ風サロン。モロッコサロンの楽しみは、何と言っても布地選び。季節や流行、好みでサロンのイメチェンをしたいときとか、スークの布屋さんに出かけて行って、お気に入りのサロン用布地をチェックします。その昔はベルベル絨毯と同様、クッションカバーも羊の毛織で作られていたのです。民の暮らしもより近代的になって、実用的且つデザインも豊富な綿製品が輸入されるようになりました。モロッコサロン用布地の特徴は、ソファー部分とクッション部分に使われる模様が対になるよう作られていること。伝統的なサロンではクッション部分に大き目のペルシア文様をデザインした、濃い色調の豪華な布が好まれていましたが、リアドアートの影響で、スタイリッシュ且つシンプルな柄が取り入れられるようになりました。RIADOSHOPでは、ヨーロッパや日本サイズへの適応に加え、日本のインテリアにもマッチするような優しい色合いの布地をセレクトし、モロッコ風金襴糸の縁取りがおしゃれなオリジナルクッションカバーです。
2007年04月17日
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お初モロッコのお家にお邪魔して、やはり最初に目に入るのがモロッコサロンであろう。どこの家庭も最低二室以上は”モロッコサロン”になっている。客間用が一室と家族の団欒用が一室。客間用はお客様を迎える食卓であり、客用寝室であり、また冠婚葬祭などの行事を催す場でもある。もう一室は日常用でもちろん毎日の食卓でもあり、居間でもあり、子供部屋がない家庭はそこがそのまま寝室になったりする。実に合理的で経済的なことを考えると、昔の日本の和室に値するような気がする。部屋全体の壁を使ってコの字に敷き詰められた長いすに、クッションだけを敷き詰めた背もたれ。中央にはもちろんモロッコ絨毯と丸い大きな木彫りのテーブルに豪華なシャンデリア。そして四隅に小さなサイドテーブルがついている。何よりも長いす部分とクッション部分の布地の種類の豊富なこと。まさにその家のインテリアコーディネーターの才能発揮の場のように、モロッコサロンの生地選びには抜かりがない。客間用サロンのほうは金襴入りの豪華なモノを。家族の憩いの場でもあるもう一室のほうは、馴染みやすい色調と模様の布地を選ぶ。個人の好みによってもずいぶん違うが、基本的には色鮮やかな濃い色調で、ペルシア文様系の模様を好む。最近は中国からデザインの豊富な布が入ってくるようになり、ヨーロッパ化されたよりモダンな布地を選ぶ傾向にある。個人的に見るモロッコサロンの魅力は、(1)季節によって布地を変えるだけで居間の気分転換ができることと、(2)大人数が座れて、ベットにもなってしまう居間全体を敷き詰めた長いす、そして(3)可愛いクッションのオンパレード。フランスの我が家にもどうしてもモロッコサロンを入れたくて、家具屋さんを駆け回ったことがある。当時はフランスでもクッションを敷き詰めたタイプの大型ソファーがメーカーさんで作られ始めていて、どこの家具屋さんでも新商品で売り出されていた。フランスにもあるアラビアン商店街でもモロッコサロンは売っているけれど、お値段の割りにソファーのスポンジ部分のクウォリティーの問題有りで、結局ちゃんとしたメーカーさんで買うことにした。それでもクッションの布地柄にどうしても納得がいかず、妥当なところでベージュ系のものを購入したけれど、その後モロッコに出向く。何でもオンデマインドが可能なモロッコ現地で、好みの布地を選び我が家のクッションサイズにクッションカバーを作ってもらった。こだわりに徹した極上ソファーにしては、毎日子供達の下敷きになっている気がする・・・・・。
2007年04月12日
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1995年(ずいぶん昔だあ)わたしはフランスに飛んだ。目的は語学留学と当時の夢だったお菓子研究。たかが一年の海外生活。あの頃が一番変化に富んでいて泣いたり笑ったり、人生で一番忙しかった気がする。出会いは些細なもので、彼を通じてあっという間にモロキャン学生の輪に入れてもらった。外国人学生という理由でフランス語力に問題があったこともあって、バイリンガルであった同じく異国出身の彼等と一緒にいるのは、本当に居心地良かった。こうして早や12年。あの頃と同じ、平成狸合戦ぽんぽこのようなくりくりお目目の彼が今もこうして傍にいる。その傍らにまとわりつく子狸も2匹。モロッコ産狸の嫁入りかあ~。ま、出会いなんてそんなもんさ。モロッコに初めて旅行したのは1996年。以来車で旅したり、実際生活してみたり、母子3人旅行してみたりと色々あったけれど、この10年でモロッコへの思いは確実に変わった。それはきっと、私自身が変わったというよりも、モロッコが国としてどんどん変わりつつあるんだと思う。
2007年04月10日
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姉のハマっている六星占術によると2007年の私はまだまだ大殺界で、来年からようやく見通しが良くなるらしい。今年は大したことはできないかもしれないけれど、とりあえず今のお仕事を辞職してゆっくり将来について考えてみようと思った。やりたいことは五万とある。でもそれを実現し成功する可能性はまさに「狭き門」だ。今までもいろんなことを試してみたけど、上手くいかなかった。というより、大きな一歩も踏み出せずに終わった。ネットサーフしたり、メディアによると、世界中で自分の夢を叶えて頑張ってる人がたくさんいる。むかしむかし、幼かった私は”夢見る子ちゃん”で有名で、憧れだけで自己満足し、三十路を超えた今、何一つ実現できずに夢を放棄した。それでも、あの頃の私がいなかったら、今の私はいなかった。今の自分が好きだから、今こうしてもう一度何かを追いかけてる。
2007年04月10日
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お世話になっております皆様、いぐまま初のブログなるものを作ってみました。これぞ流行のブログかや~??と、見よう見まねで遠くおフランスのいぐいぐファミリー近況が伝わればと思います。また、いぐまま育児日記と平行して、モロッコ関連の記事を執筆しております。出会って早や10年を過ぎ、伝えたい思いで満たされております。時間つぶしのお暇にでも読んで頂けたら光栄なのであります。よおおっっし。書くぞ~~~~
2007年04月10日
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