今が生死

今が生死

内科医師です。がんの予防や一般健康管理、ダイエット、リハビリテーション、心の健康法その他、医学的話題の提供といかに生きるかを共に考えていくブログです。以下に挙げた本は感銘を受けた本です。クリックして頂くと詳しい内容や購入方法が出てきます。

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2026.03.05
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カテゴリ: 生き方
水仙
庭の水仙が咲き始めた。
2月27日に日本集中治療学会などの4学会が終末期医療の指針の改定案を公表した。回復の見込みがない患者さんに例えば1週間とか人工呼吸器をつけてそれで変わらないようなら、人工呼吸器をはずすTLT(Time Limitted Trial)もとりいれるとのことだった。
その一例として昨年の春、名古屋の日本赤十字社医療センター病院に、80歳代の女性が心肺停止の状態で運び込まれた。救命処置により心拍は再開したが、意識は戻らなかった。その女性は事前に延命処置は希望しないという遺書を残していたが、ご主人は「このまま別れるのは嫌だ。何とか助けて欲しい」とのことで、主治医は家族に「1週間意識が戻らなかったら、人工呼吸器を外すことを検討して下さい」と伝えた。結局入院23日目に人工呼吸器を外し、20日目にお亡くなりになった。
葬儀の後亡くなった女性の長女から主治医に電話があり、「望まない治療を続けないで本人の意志を叶えさせてくれてありがとうございました。」と感謝の気持ちが伝えられたとのことである。本例は事前に「延命処置は希望しない」と書いておいたのであまりもめなくて済んだが、危篤になった時何も書いてない人が多いので、この時間を決めての人工呼吸器などの延命治療、TLTは普及するかもしれない。
私達の職場でも一旦心肺停止になって救命処置で心臓が動き出してその後のリハビリを依頼されるケースは結構多い。一旦心肺停止になった方は心臓は動き出しても意識障害は残っているケースが多く、今後このTLTがしばしば採用されるのではないかと考える。





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Last updated  2026.03.05 22:36:01 コメント(4) | コメントを書く


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