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2020.04.16
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カテゴリ: 投資

マーケットコメント 

長期投資のススメvol11 

〜ショックが過去最大なら、その対応策も未曾有の規模〜 

ついに日本でも東京をはじめとする都市部で外出が抑制されるという初めての経験をしていますが、一方で中国では経済活動が再開され始め、一番被害の大きかったアメリカでも5月以降の再開について議論を始めました。欧州ではイタリアやスペインが外出抑制策を延長するなど引続き終わりが見えない国もまだ多くあります。 

長期投資においてはこういう時こそ敢えて一歩先、二歩先を見据えた運用が重要になってきます。過去最大と言われる経済ショックに対して、その対策もまた前例を見ない規模感になっています。今回は金融市場の中心地である米国での金融政策について見ていきたいと思います。 

〜米国連邦準備銀行「FRB」の本気度 その対応スピード〜 

FRBはアメリカの中央銀行で金融市場における貸出金利の決定や市場のルールの設定、監督を行っています。まさに金融市場の最後の砦であり、最終的な資金の出してとして危機時には重要な役割を発揮します。米国でコロナウイルスの拡大を受け金融市場が荒れ始めたのが2月下旬でしたが、それからというものFRBは矢継ぎ早に政策を出し、メニューも規模も過去に例を見ないような対応をしています。では、どんなことをやってきているか具体的にご紹介します。 

1. 政策金利の大胆な引き下げ 政策金利はお金の貸し借りの際に参照される金利です。簡単に言えば、政策金利が下がると世の中の借金の金利が下がる(利息が少なくて済む)ということです。景気が悪くなると政策金利を下げてお金を借りやすくしますが、FRBは3月3日に緊急利下げをし、3月15日にも追加で利下げをして、現在は実質ゼロ金利状態になっています。(FFレートが0%から0.25%になるよう誘導) 

このように短期間で金利をゼロまで思い切り下げるのも例外的措置ですしゼロ金利自体も異例の措置です。お金の貸し借りに利息はつきものです。ゼロでは割に合わない。景気が良く資金需要が旺盛な時は貸出金利を引き上げても借りる人がいます。反対に不景気になると資金需要が減りますので貸出金利が高いと借りる人がいません。銀行は金利をおまけして下げてあげなければなりませんね。「しかし、いくらなんでもこっちも商売だ、そんなに下げられませんよ、お客さん」とか何とか言っているところを、FRBが入ってきてベースをゼロにしなさいと言うわけです。ゼロを起点に、借りる側の会社の信用リスク(潰れる危険度)に合わせて貸出金利を設定してあげるわけです。借りたい人にとってはベースが下がるだけでもありがたいですよね。 

2. 国際的な協調 

国の枠を超えて政策を共有するということは、危機時には十分な効果を発揮する上で大切になります。G7各国は緊急会議を開き全員でアグレッシブに政策を打ち出すことに合意しました。そしてリーマンショック時以来となるドルスワップ協定強化を打ち出しています。これによって、日銀、ECB、BOE(英中銀)、カナダ、スイス中銀同士で米ドルの融通が大規模でできる様になり、必要になった時にいつでもドルをやり取りできる様な体制が出来ました。 

3. 資産買い入れ積極化

中央銀行は政策の一環として市場で国債などを買い入れ、結果として市場にお金を供給していました。簡単に言えば、企業や金融機関が持っていた米国国債をFRBが買い取ってくれるので、その分の現金が企業に渡ります。お金に困っている時は大変ありがたい存在ですね。実はこの資産買い入れ政策はリーマンショック以降に出来たもので、金融市場安定化、景気促進のために続けてきていたものです。去年は、「ようやく景気が良くなってきそうなので、そろそろ買うのやめようよ」と言って新たな買い入れを止めたばっかりでした。ところが止めた途端金融市場が不安定になり、「やっぱり怖いね、また再開しよう」ということで昨年9月から再開していました。 

さらに今回は思い切って買う量を増加させました。それに加え、これまでアメリカ国債が買い入れ対象でしたが、対象資産に投資不適格の社債(ハイイールド債)まで拡大させました。このように何でも買う状態になっています。まだ、日銀のように株やREIT買い入れには踏み込んでいませんがそれでもこの発表はかなりのインパクトがありました。 

また、買い入れ期限についてすべても撤廃しました。ある意味無制限で買いまっせということになります。男前ですね。

4. 融資制度の充実 

融資制度も拡充させています。特に小規模事業者への資金供給にはかなり細く対応しようとしています。これによって短期的な資金繰りを支え、給料が払い続けられる様にサポートしています。直接融資する他にも支払い保証をつけるなどお墨付きを与えて事業を支えようとしています。地方政府(州政府)も資金繰りに困っている組織体ですが、FRBは地方自治体に対する信用補完も始めました。デフォルト寸前の地方自治体は助かったでしょうね。

5. 規制緩和 

リーマンショック以降、危機の反省点を活かして様々な規制を銀行や金融機関に課してきました。このおかげで、銀行のバランスシートは健全になり、リーマン時に比べ遥かにショックに強くなりました。しかし、反対にリスクをあまり取れなくなっており、こういう危機時においては困っている企業を助けるモチベーションが働きにくくなることから、思い切って規制を緩和する方向に舵を切っています。

以上、平常時にはやらない仕事も緊急事態であるため、とにかく経済の安定、金融の安定を最重要課題として大盤振る舞いの対策を取っています。政策メニューの種類も過去最多であれば、資金供給量や各種サポート規模も未曾有の額で行っている状態です。 

今回、これらの対策をたった1カ月余りですべて打ち出してきたところに本気度が伺えます。リーマンショック時は1年超時間をかけて政策金利をゼロ近辺まで下げましたが、今回は一瞬です。その他の資金供給策やサポートプログラムもリーマンショック時は1年程度かけて打ち出してきたものが、今回はほぼ同時に全部、あるいはさらに強化されて打ち出されています。すごいですよね。 

〜対策が強力なら、経済の戻りも超強力?〜 

ここからは私の個人的な見解です。金融政策や経済政策は必ず効きます。効くまでに時間がかかることもあるかもしれませんが、着実に経済の回復に効果があるでしょう。これもリーマンショック時と比較しますが、あの時米国株は2007年をピークに50%程度値下がりし、2009年の2月を底にほぼ4年かけてピーク水準を回復しました。

今回まだ底をつけたかわかりませんが、既に下落幅はリーマンショック時を上回り、かつ下落期間は1カ月程度と超高速相場です。仮に、金融政策が効いて相場が戻り始めるとしたら、そのスピードはリーマンショック時を遥かに上回るのではないでしょうか。もしかしたら、年末には戻っちゃいましたなんてことが本当にあるのではないかと思っています。 

〜効かないことよりも効きすぎることがリスク〜 

これもまだ楽観的に過ぎますが、私は今回のこの一連の金融政策は相場にとって効きすぎる薬になると思っています。これだけの異常事態の政策をこんな短期間に打つと極端な反応になってしまうのではないでしょうか。それはそれで健全とは言えない気がします。 

前回の金融危機でかかった病気を克服しようと、金融政策という点滴を打ち続けながらなんとか命をのばしてきました。昨年その点滴を外そうとしたところ直ぐに容体が悪化するという脆弱性を見せてしまいました。ですので、昨年また注射を始めたわけですが、ここへコロナという非常事態が重なってしまったことで、カンフル剤は通常の10倍くらい投入して、心臓マッサージもして人工呼吸もして、人口肺に切り替えて、栄養は点滴で送り続けることをやっているように見えます。短期的には大きな効果があるように見えますが、それは果たして健康でしょうか?そして、新たに別の危機的なことが起きたら、打てる注射は残っているのでしょうか。 

今行っている処置は永久に続けられるものではないので、どこかで終わりが来ます。救命装置を外さなくてはならない時に何が起こるか。ここからの長期投資はそういう世界になるんだという頭の体操が必要です。準備しましょう。 

今回はバブル崩壊ではなく、コロナショックで終わると思っています。バブルはこれから形成されていくか、あるいはここからさらに大きく膨らんでいくのだと思います。次のバブルはソブリンクレジットバブルになるでしょう。これについてはまた書きたいと思います。要するに国の借金がもうもたないよと言うことです。これはほんと怖い。

とのことでした。
「ソブリンクレジットバブル」で検索したら

世界ソブリンバブル 衝撃のシナリオ【電子書籍】[ 白川浩道 ]
出てきました。

いまゆーごパパ、流行りの?

ペスト (新潮文庫) [ カミュ ]
読み始めたところなので、終わり次第読んでみよかな。。。
読みたい本が渋滞してるorz
こないだ買ったドラクエ11も進めないといけないし( ̄▽ ̄;)

とりあえず stay home٩( ᐛ )و






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最終更新日  2020.09.07 16:56:03
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