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2013年08月24日
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カテゴリ: 心と体と魂
 気滞とは、何らかの原因によって「気」が正常に機能しなくなった状態を指し、主に精神的素因によって生じる病因のことである。

 と、まあいきなり難しく書いてしまいましたが、東洋医学では気持ちがすっきりしないと病気になりますよと、紀元前からすでに説いています。

 何となくすっきりとしない感覚は、心の感覚、身体の感覚、そして思考の三要素がバラバラになって繋がっていないことによって生じます。

 心や身体で感じていることと頭で考えていること・話していることが一致せずに過ごしていると、気の停滞を来してすぐに疲れてしまうばかりではなく、病気にもなりやすい。

 「~するべき」「~であるべき」という思考や信念は、時として心や身体で感じていることを無視することになり、本来の自然な気の流れを阻んで気滞を生じるようになります。

 すると次第に生き生きさが無くなり、顔の表情にも現れます。

 また自分が自分に禁じて我慢していることを、他人が平気で行っていると怒りが生じます。これは気の停滞が生じている上に感情の抑鬱によって生じる内熱と相まって、より一層深刻な状態に陥ります。

 現代は、ストレス社会と言われていますが、ストレスと言ってしまえばそれで解決したかのように思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

 ストレスの中身は、緊張と葛藤です。

 病気が悩みの種であったり、ストレスだと感じている人もいると思います。

 病気そのものに焦点を合わせるのではなく、病気に至った自分の生活習慣や心に緊張と葛藤を生じた自分自身の有り様にこそ焦点を合わせることが大切です。

 もちろん、程度を越えた苦痛状態は例外です。医療で一旦落ち着いたとしても、振り返ることはとても重要です。

 心と身体と思考が一致して調和していると、人は楽しいと感じ大きな力を生じます。

 そのような状態であれば、そうそう重い病気になどにはならないものです。

 気滞は、自分で気がつかないうちに徐々に停滞を来します。

 いち早く現れるのは、呼吸です。

 呼吸が浅くなったり、深呼吸をしても満足感の無い時は、すでに気滞の程度がかなり進んでいます。

 そうなると、本当に疲れやすくなりますし、休息をとっても回復しがたくなってきます。

 自分の呼吸を通じて様々なことに気づき、そして解決していくための呼吸瞑想会を 「いおり いちの会」 で毎月一回行っていますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

 江戸時代に著された、夢分流打鍼術の鍼道秘訣集の中では、

 貧欲心(むさぼりおもうこころ)

 嗔恚心(いかるこころ)

 愚癡心(おろかなるこころ)

 これらを心の三毒とし、月を暗くする悪雲のようなもで、すべての禍の大元であると述べています。

 なかなか含蓄がある内容なのですが、別に改めて書きたいと思います。

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最終更新日  2013年08月24日 14時56分37秒
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