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(生まれたての花びらの色が際立って)
名前の響きから、花を選ぶこともある。『ローラアシュレイ』がそのひとつ。これがたとえば『紅蜂草』などという名だったら、印象がずいぶん違ったであろう。
同様に、『フェリシテ・エ・ペルペチュ』なども、音楽的響きを持っている。まるで、フランスの貴婦人が砂糖菓子を舌の上で転がしているかのよう。
さて、ローラ・アシュレイさんであるが、
この子の魅力は、開花時の紫をおびた紅色の花びらと、きりりと締まった葉っぱ。
昨年まで西側の通路に地植えしてあったが、ジェネラルGさんの蔭で
風通しも日当たりもいまひとつだったせいか、元気がなく色合いも儚げであった。
冬に消え入りそうな様相を呈してきたので、いよいよ鉢上げし東側に移動させる。
勢いこそまだまだであるが、
これまでとは違った可憐な花をのぞかせてくれるようになった。他のバラたちが一斉に散った後も、思い出したようにポツリポツリと咲いている。
私は私と、でもいうような清楚な風情。( こちらもある意味「私は私」 いつもマイペースな風たん )