今日のまとめ
中国の2月の貿易統計は無難な数字だった
金融危機以前のペースに戻ることは可能
2月の貿易統計
中国の2月の貿易統計が発表されました。輸出は945.2億ドル、輸入は869.1億ドルでした。

1月、2月は例年、春節がどの時期に来るかで統計がブレやすいです。従って1月と2月の合計の数字を去年の同期と比べた方が実情をよく把握出来ると思います。
今年1~2月の輸出は2040億ドルで去年の1~2月より+31.4%の増加、一方今年1~2月の輸入は1823億ドルで去年の1~2月寄り+63.6%の増加となりました。
なお、去年の同期との変化率を比較したグラフは下のようになります。

金融危機以前の中国の輸入と輸出の伸びは大体、前年同期比+20~30%の範囲内に収まっていたことを考えるなら、現在の回復のペースはまずまず合格であると言えるでしょう。
1~2月の貿易黒字は前年同期から50.4%縮小し217.6億ドルになりました。
地域別ではEUとの貿易は+34.5%の655.3億ドル、米国との貿易は+25.1%の493.2億ドルでした。アセアン諸国との貿易は+66%の391.2億ドルとなっています。これはアセアン諸国が日本よりも金額的に大きくなったことを示唆します。
今回の貿易統計から予想できることは今年の輸出ならびに輸入の伸びは少なくとも金融危機以前の水準、つまり前年同期比で+20~30%を達成できるに違いないということです。
人民元の切り上げに関しては輸出がそれにより落ち込むという見地から中国国内では根強い反対意見があります。しかし一応巡航速度の輸出成長が達成出来ていることから「少しぐらいの人民元の切り上げをしても輸出には悪影響は無いだろう」という考えが次第に勢力を増すことが予想されます。
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