今日のまとめ
国際通貨基金(IMF)はフィリピンの経済運営を評価
国際通貨基金(IMF)がフィリピンに対して年次協議(Article IV consultation)を行いました。IMFはフィリピンの経済運営は全般的に上手く行っていると評価しています。
経済成長
2011年の同国のGDP成長率は+3.7%にとどまりました。2010年が+7.6%だったことを考えるとかなり成長が鈍化したことになります。これは輸出の不振が原因です。輸出不振の背景には東日本大震災で電子部品のサプライ・チェインに混乱が生じたことがあります。

2011年に成長が鈍化したもうひとつの理由は公共工事が絞り込まれたことによります。公共工事は今年から再び増えると予想されています。これは同 国のGDP成長にとってプラスです。フィリピンはBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の拠点として最近注目を集めていますが今後もこの分野は 成長が期待出来ます。
インフレ率
フィリピンの消費者物価指数は安定的に推移しています。

リーマンショック後に採られた一時的な緩和的金利政策は徐々に手仕舞われ、現在は平時の状態に戻っています。
財政政策
フィリピンは政府支出を抑えることで財政赤字幅の縮小を目指しています。それと同時に徴税基盤を拡充することも検討しています。

対外債務
フィリピンの対外債務はGDPの36.5%で、これは健全な水準です。フィリピン政府は今後財政規律を厳格化することでさらに対外債務を圧縮する計画です。

経常収支
フィリピンの経常収支は黒字です。

フィリピンは東日本大震災の後、電子部品輸出の低迷に見舞われました。それでも国際収支のバランスが保たれてきた理由は海外に出稼ぎしているフィリピン人からの送金やBPOの役務対価の受け取りに加えて海外からの直接投資があるからです。
外貨準備
フィリピンの外貨準備は着実に増えています。

外貨準備は輸入額の10.2カ月分であり、これはマレーシアやインドネシアなどのアセアンの優等生と比べても遜色ありません。
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