気まぐれ*旅の日記帳*

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2012年01月11日
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旧市街から新市街のドルマバフチェ宮殿へ行きます。

ここはイスタンブールの観光の目玉になりつつあるようです。
最新版「地球の歩き方」では巻頭にカラーページを掲載するようになりました。

さてイスタンブールのかつての支配者・オスマン帝国のスルタンは、
有史以来ずっと旧市街に坐していました。

19世紀半ばにその伝統を打ち破りヨーロッパ色の濃い新市街の岸辺に渡り、
ヨーロッパの王宮さながらのドルマバフチェ宮殿を新築したのです。

1843年にアブデュルメジト1世の命によって着工され1856年に完成。
オスマン帝国がすでに「ヨーロッパの瀕死の病人」と呼ばれた時です。


外国からの負債金の一部を豪華な西洋風の宮殿建築にあて、
新宮殿でスルタンやハレムの住人達は必要以上の贅沢をし続けたとか。

国費のみならず負債金までつぎ込んで建設しただけあって、
ため息の出るほど豪華な宮殿で帝国落日前の最後の輝きを放っていました。


エミノニュからトラムに乗って金角湾を渡り終点のカバタシュで下車、
そこからは歩いて行きました


途中にあった時計台

トルコ100


宮殿の入り口から振り返ったところ Dolmabah?e Camii

トルコ99


世界一細いミナーレを持つドルマバフチェ・ジャーミィが見えます。
アブデュルメジト1世が自分の母のために建てたモスクだそうです。


ドルマバフチェ宮殿「皇帝の門」 Dolmabah?e Saray?

トルコ101




トルコ102


宮殿は今も現役の迎賓館として使われているので警備は厳重、
入場前にはセキュリティーチェックも行われます。

小雨降る寒い日でしたがこの衛兵は微動だにしませんでした。


トルコ103


右後ろ手にはナイフを持っています。
かつて最強を誇ったオスマン帝国の末裔かも。。。


トルコ104




トルコ107


宮殿内部はガイドツアーでのみ入ることが出来ます。

ツアーはトルコ語と英語の2種類ですが、
トルコ人以外はすべて英語ツアーに参加することになります。

しかも館内は一切撮影禁止です、残念です
星公式HPは、 こちら

内部はバッキンガム宮殿やベルサイユ宮殿さながらと言われていますが、
両方行ったことがないので比較出来ないのが残念

両方見たことのある人にぜひ意見を聞いてみたいところです。
少なくとも私が今まで見た宮殿の中で一番豪華だったのは間違いないです。


ハレム(男子禁制の場)

トルコ106


建築様式では東西の壁はゆうに超えても宗教の壁は越えられないのか、
イスラムの慣習どおり厳格にセラムルクとハレムに分けられています。

ツアーのガイドはハレムのことをしきりに
「スルタンのプライベートな空間」と強調していました。

セラムルクとハレムの間にある壮大な広間「儀式の間」には、
宮殿一の見物である重さ5トンのクリスタル製大シャンデリアがあります。

最初に広間が使われたのはクリミア戦争終結後の記念行事ですが、
贅を尽くした饗宴の賓客全員が男性だったそうです。

ハレムの2階の廊下には女性たちが祝宴の様子をそっと眺めるための、
飾り格子のついた窓がありました。


スルタン専用の船着き場

トルコ105


目の前はボスポラス海峡です。

宮殿のツアーはセラムルクとハレムでガイドが変わるのですが、
待ち時間を含めると所要時間はゆうに2時間を超えたと思います。

すべてのツアーが終了した時点でもう閉館時間を過ぎていました。


衛兵の行進

トルコ108


この宮殿はいろいろと考えさせられました。

かつては遊牧民族として馬を駆り、
草原に天幕を張って暮らしていたオスマン帝国のスルタン達。

そしてその名残を持つ質実剛健なトプカプ宮殿を捨て対岸に渡り、
西洋風な宮殿で西欧の王さながらの贅沢な暮らしをした帝国末期。

ふと隣国の清王朝末期に西太后が国費をつぎ込んで建築した
頤和園(サマーパレス)のことを思い出しました。
星頤和園の日記は、 こちら

それにしても日本の明治維新の偉人たちは偉かったんだなぁ。


さてここからタクシム広場のインターコンチネンタルまで徒歩で
広場へはゆるやかな坂をのぼっていきます。


トルコ109


こうして1日が終わろうとしています。
翌日はいよいよイスタンブールの最終日でウィーンへの移動です、つづく。






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最終更新日  2013年06月21日 17時38分24秒
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