日本語は、何気ない言い回しにも落とし穴があって難しい。例えば<適当>や
<いいかげん>は、本来は「ぴったり」や「ほどよい」だが、別の意味で使われることの
ほうがむしろ多い。
<調子がいい><調子に乗る>となると、肯定的と否定的の両方にとれる。「あの人は
調子がいい」と言われたら、相づちを打って良いか、ちょっとかんがえた方がよい。
安倍晋三首相は相変わらず高視持率で<調子がいい>ようだが、<調子に乗っている>
と見える場合も目に付きだした。国会の施政方針演説説からは、昨年には合った
「(野党との)丁寧な議論」の言葉も消えた。
海外の目は厳しい。スイスのダボス会議に出席した際は経済政策を訴えたが、各国
取材陣の関心は対中関係だった。英紙フィナンシャル・タイムズは「首相が(中国との)
武力衝突は論外だと明言しなかった」と伝えた。あからさまな警戒の表明と言える。
靖国神社参拝で米が示した「失望」と併せ、<適当に>受け流す事の出来ない事態では
ないか。身勝手な信念の表明も<いいかげん>にしないと国民に迷惑が及ぶ。
経済学者のガルブレイスは、「政治とは・・・悲惨なことと不快なことのどちらを選ぶかとという苦肉の策である」と言った。政治がやりたいことにだけ集中できるほどかんたんではないことはは、首相も承知のはず。無理をすれば<調子外れ>と言われよう。
2014.1.26 道新より
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majyoちゃんさん