ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005

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大阪神戸ロマンチカ~神戸編

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大阪神戸ロマンチカ~神戸編


★拙者にとって近くて遠い街
 思えばあの阪神淡路大震災が起きたのは、拙者がまだ大学時代の頃だった。 大阪在住時代 を終えて十年少し経った頃であろうか。子供の頃に何度か訪れた記憶は薄れ、往時の正確な街並みも覚えていなかったが、あの大震災によって、自分の脳裏に残っていた神戸の街は、あたかも一度消えたかのような幻の姿となってしまった。其れから数十年、親戚への挨拶や菩提寺の行事で毎年 大阪 を訪問することはあっても、神戸の手前に 甲子園 があり 宝塚 があることも影響してか、なかなか訪問する機会に恵まれなかった。だからこそ、あゝ久しぶりに此処まで来たなぁと云う微妙な感傷を覚えるのが神戸と云う街なのであります。


神戸阪急ビルが見事復活!


 震災前、阪急神戸線三宮駅の電車ホームは 「神戸阪急ビル」 の建物の中にあった。電車ホームの真上に百貨店ビルがあり、電車が建物に吸い込まれたり、建物から出て来たりする光景から「阪急電車のお城」などと言われていた。ビルの1フロアに駅と軌道が貫通している~1936年の完成時は画期的なデザインであり、阪神間モダニズムを代表する建築物の一つであったのだ。ところが阪神淡路大震災で大きな被害を受け、補修不能の状態になり、解体されてしまった。神戸市のランドマーク的存在だった神戸阪急ビル~後に高層ビルに建て替えられたのは大変嬉しかったが、残念ながら電車が出入りする光景の再現には至らなかった。此の建物への思い入れが大きすぎて、拙著 「相生橋にて」 でも登場することに。


 三宮駅の電車ホームもホームドアが整備されるなど、駅ビル開業に合わせて設備も充実。震災の傷跡と云えば、ホームの真上にあった神戸阪急ビルの建物が無いことぐらいであろうか。写真は珍しくクロスシートを装備した8000系であります。


 大きく変わったのは 阪急 だけでなく阪神側も。阪神電車の真上に 阪急百貨店 が有るなどと、一昔前では考えられない光景であろう。是が新しい時代の神戸なのだ。阪神電車は今や姫路や難波、奈良まで走る。阪神梅田-山陽姫路間の直通特急も一定の成功を収め、阪神電車は近く有料特急を走らせる予定だとか。また「新しい景色」が生まれるのであろう。


人生二回目のふるさと納税は神戸市




 人生二回目の 「ふるさと納税」 は神戸市へ。 横浜市 に住んでいると、自然と神戸を応援したくなるのであります。そして其の返礼品は「旧西尾邸」食事券~神戸社交界の華やぎを現代に伝える迎賓館で、重厚な建築デザインは初代通天閣を設計した設楽貞雄~大正浪漫と旧洋館に萌えて萌えて仕方ない拙者にとって、こうした場所でシャンデリアに照らされながら珈琲とケーキをいただくことこそ「ゲミュートリッヒ」の極みであります。



 旧西尾邸の向かいは 武庫離宮(現須磨離宮公園) ~元は皇室の別荘であり、大正天皇、昭和天皇、満州国皇帝溥儀が利用されたことでも有名。現在は神戸市立の公園として往時の雰囲気を伝えている。


 旧西尾邸や離宮のある須磨は、其の風光明媚さから財界人や華族に愛された。現在でも閑静な住宅街だ。離宮から最寄りの 山陽電車月見山駅 は、神戸市中心部から近くも遠くもない適度な距離。住みたい街だが、住むことはきっと叶わないだろう~拙者にとって神戸の街は何時も遠い存在なのであります。


神戸とはイコール洋菓子なり

 洋菓子には目がない拙者にとって「神戸=洋菓子」であり、界隈のお店は全部洋菓子店に見えてしまう。


 洋菓子店だらけの神戸で、あの ユーハイム も元町に本店を構え、まさに聖地。R8訪問時、元町本店限定の「アッフェルバウム」を購入したのであります。


 神戸の洋菓子店は全部征服したいが、一生かかっても全部回れないだろう。ちなみにユーハイムのネタは豊富なので、改めて →こちらでも。


ディープな散策は新開地から


神戸高速鉄道 新開地駅は、阪急・阪神・山陽・神戸電鉄が全て集まる結節点だ。大阪梅田から、ひたすら瀟洒な空気を運んで来る阪急電車は新開地でお終い。其処から先はディープな世界が広がる。↑で取り上げた旧西尾邸は山陽電車の世界。さて神戸電鉄へ乗り換えると、其の先の世界はどうなっているのだろうか。


神戸電鉄粟生線 が廃線の危機に陥っていることを知る。新開地から有馬温泉や三田、粟生の各方面に路線を伸ばす神戸電鉄、実は阪急系の会社で、車内は阪急電車そのままの意匠が随所に見られる貴重な存在。ところがローカル私鉄故の力の弱さか、阪急文化圏特有の発信力もなく、粟生線の乗客減少が止まらないらしいのだ。早速、現地に行ってみることに。


 粟生線に乗って 「アフタヌーンティーセット」 を食べに行くと云う謎の旅がスタートであります。単線、草ぼうぼうの鉄路の先にアフタヌーンティーセットを出して呉れる喫茶店があると云う奇跡の結末が! →このネタで詳しくはこちらから(楽天ブログの日記コーナーから)。



 結局、神戸市を飛び出して 小野 まで行ってしまった。そろばん博物館と云う謎の空間で思わぬ発見が。 →このネタで詳しくはこちらから(楽天ブログの日記コーナーから)。
 新開地より先の世界は面白い。でもまだまだ行き足りない。そもそも新開地の街すら散策したことが無いのだから。

★当管理者では、粟生線を全面的に応援してまいります。


新婚時の懐かしい写真

 大阪市内で親戚を招いての食事会を催した翌日、嫁さんと神戸を散策した時のこと。



 三宮駅前から 「神戸シティループバス」 に乗った。神戸らしいレトロモダンな車体だ。女性アテンダントが乗務し、切符の販売を行うだけでなく、御自慢の?カナリア声で観光案内等を行う。其の美しい声は、中国人観光客のガヤ声に完璧に打ち消されてしまったが。


 まず我々が向かったのは 異人館 。ついでに観光となると時間も限られ、一館ごと入館料を払って内部まで拝見する余裕も無い。なにせ狭いこの界隈、観光客を乗せた大型タクシーがすれ違い出来ずに立ち往生していると、軽トラに乗った中年男に「ドケコラァ!」と怒鳴られている。この中年男、神戸シティループバスから降りて車道をウロウロしている観光客にもクラクションと怒号をぶちまけていた。ここですっかり興ざめだ。


続いて神戸ポートタワーに上がる


 神戸シティループバスに再び乗り、 神戸ポートタワー へ。神戸港と云えばポートタワーがある風景なのだが、ポートタワー界隈は案外殺風景だった。入館料を払い展望台へ。360度神戸の街を見渡せ、とにもかくにも神戸市があの大震災からそれなりに復興したことは理解できた。


 此処で暫く休息。展望台の中に、 回転喫茶室 があるのでへ入ってみた。なるほど、喫茶室は少しずつ回転している。喫茶室のメニューは多くなく、食べたいと思ったのはせいぜい、チーズケーキのケーキセットぐらい。850円は、まぁ半分以上は場所代と云うところか。ケーキも大して美味しくなく、好き好んで此の店に入りたい人はいないだろうと思うが、空いてて静かでゲミュートリッヒな時間を過ごせるのは確か。結局、神戸ポートタワーはこれといった印象もない、ただの展望台と云う感がぬぐえなかった。


 もう時間がなく、ループバスで三宮駅へ戻る。阪急神戸線で十三まで戻り、さらに京都線に乗り換え、一つ先の「南方」で降りた。此処で地下鉄御堂筋線「西中島南方」から新大阪まで乗る手もあるが、わずか一区間200円はもったいない。ラブホテルや風俗店が建ち並ぶ猥雑な街並みを抜け、東海道線のガードをくぐり、左右は草ぼーぼーの小路を歩きながら、嫁さんは「本当に新大阪へ行けるの?」と不安顔になっちゃってるのはよく分かる。誰もいない寂しい道を10分ほど歩いて、新大阪駅が漸く見えてきた。新大阪駅の風景も随分変わった。新たに完成した駅ビルは 「新大阪阪急ビル」 ~主役は新幹線なのに、駅ビルはなぜか阪急なのである。昔、新大阪へ連絡線を建設しようとして、それが叶わないまま、取得した土地にビルを建てたと云う。私鉄王国関西の光と影を象徴する光景でもある。こんな調子で、嫁さんとの初めての神戸観光は終了。


管理者は大阪生まれの相模原育ち~地域リポート・旅日記の数々です。

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