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東宝の株主優待券の期限が迫って来た。残念ながら東宝配給で観たい映画が無い。何とか優待券を使う為には、何でもいいから東宝シネマで観たい映画を探すことになる。嫁さんと話し合って、結局「翔んで埼玉:琵琶湖より愛を込めて」になってしまった。前作の「翔んで埼玉」は、東京在住時代に見た。ラパンを運転して埼玉県の「ららぽーとふじみ野」まで行って、モール内の東宝シネマで観たのであります。日比谷の東宝シネマは「天気の子」以来となった。とても懐かしい。滋賀県のローカルネタ「とび太君」のことを嫌と云うほど学ばせていただいた。滋賀県は、新幹線で数え切れないほど通り過ぎたものの、全く降りたことが無い県であった。何時か遠回りして近江鉄道でも乗っておこうかと思う。祝:東宝プロムナードビル開業さて、映画を見終わって半券を大事に持っておかねばならない。東宝ツインタワービル建替後の東宝プロムナードビルに「紅茶のニナス」が入っている。半券を持って行くと、紅茶のプレゼントがあるらしいのだ。出たぁー!マリー・アントワネット様!完全にお店のイメージガールになっちゃってます。テーマは、アントワネット様にちなんだ「おフランスのお紅茶」らしいのだが、やはりご実家のハプスブルグ帝国にちなんでザッハトルテを食することにしよう。お会計する際に半券提示でニナスのお紅茶をいただきました。こちらもケーキを作りましたよ!実家で埃被ってたティーカップ(最低四〇年は経過)をもらい、スプーンはアフタヌーンティーで新調しました。人生とはシャンデリアの光を浴びながら珈琲飲んでケーキを食べる事、と前に述べたことがあるが、お紅茶も決して悪く無い。まずまずゲミュートリッヒ。マルエツで牛コマとベーグルが半額だった。ベーグルって案外高価なんですね。牛コマはブロッコリーと共に、パスタオイルの余りで炒める。御歳暮のユーハイム・バウムクーヘンに余ったホイップクリームを添えて、半額undいただきものund余りものを全て有効活用であります。
2024.02.03
古風な云い方だと営団地下鉄丸ノ内線なのだが、此の路線がそもそも古い地下鉄なので、トンネルも浅く掘って造られている。東京都心は案外山あり谷ありだから、場所によって地上を走ることもあるのだ。子供の頃から知っているのは御茶ノ水駅の、神田川すれすれを走る区間。拙者のやうな鉄ヲタの琴線に触れるような場所を、映画「すずめの戸締り」の舞台の一つに設定したとは、なかなか憎いことをやる。東京からの帰りに現地を撮影したが、丸ノ内線も半分近くが赤い電車に置き換わっているようだ。最新型の車両だが、敢えて営団地下鉄時代を彷彿とさせるデザインが嬉しい。赤い電車で親しまれた初代丸の内線のデザインを考えた人は天才だと思う。御茶ノ水駅から国電に乗ろうと駅へ行くと、駅前に映画のラッピングを施した自販機とパネルだけがキラキラ輝いていた。くたびれた駅舎建物との落差が激しいが、是が東京のリアルである。新しいものが登場した直後は綺麗だが、直ぐ汚れたり、忘れ去られたりしてお仕舞いだ。人も物も使い捨て状態である証拠。ありがたく株主優待使わせていただきました拙者は鹿児島市内にある「東宝シネマ与次郎」にて映画を鑑賞した。此の映画館で映画を見るのも約参年ぶりか。「君の名は。」の衝撃から約六年、岐阜県の小さな山村で起きた事件が、今度は首都東京全体の事件となり、今度は日本全域を股に架けたような事件で、まぁ最後は宇宙滅亡みたいになるんでしょうかねぇ。来場者特典があって、何と新海先生執筆のスピンオフ小説が配られたのだ。そのとき環さんはこんな状況でした、とでも云うべきストーリーで、お蔭様で映画の予習をすることが出来た。大震災当時は札幌在住だったので、九州の状況はよく分からなかったが、九州新幹線開通の御目出度いムードが吹っ飛んでしまったことがリアルに描かれていた。いやいや、東北の人間がたった十年で九州弁になりゃーせんよと思ったが。それと、ストーリーを創るためなら仕方ないことだけど、ご両親にお隠れいただく設定が安易なんだよなぁ。まぁ拙者の処女作だってそういう設定にしてしまっているところがあり、人のこと云えないのだが。ストーリーとは違う感想だけど、扉の向こうのまだ見ぬ景色を求めて「やはり人生は旅である!」と思ってしまうのであります。↑のサイトはこちらから・・
2023.03.11
日々の仕事に加えて、いちいち人間との距離を測りながら行動するのは疲れる。金曜日の夜、家に帰ると緊張の糸がプツリと切れた。だから金曜ロードショーの「魔女の宅急便」を全部見る。いい年したオッサンが魔女宅にかじりついているなんて気持ち悪いけど、石畳の街並みとか、ボンネットバスとか、飛行船に思わず手を振ってしまう姿とか、前時代的な「絵」に魅せられるというか、少し現実逃避を味わいながらホッとする時間を過ごす。土曜日、ニシムタへ買い物に行ったついでに、東宝シネマの状況を見て来た。予想通り閑散としている。東宝の株主として胃が痛いところだ。それなのに、何でとなりのゲームセンターはガキ共で賑わっているのか。大声など出すはずもない映画館の方が、余程安全ではないのか?そう思ったところで、どうしようも無い。だから、せめて堂島ロールを買ってあげる。シネマのスタッフさんは驚いていた。なぜこの人は堂島ロールを?てな感じで。残念ながら、上映中の映画で見たいものが無い。見たい映画が一つあって、もうとっくに上映が終わっているアルキメデスの大戦。これは蔦屋で借りることになった。DVDプレイヤーが故障中のため、パソコンで見るしかない。でも、パソコンとミニコンポを繋げば、仮設シアターが出来上がる。テレビよりも重低音が効いて、かえって良いかも知れない。ほんの一握りのエリート達の物語肝心の映画の方だが、日本海軍の制服の恰好良さが全開だ!あれを着たら、どんな男も男前に見えたそうだが、それは本当だと思う。映画の撮影に、法務省の赤レンガの建物を借りて「海軍省」と設定したみたいだけど、瀟洒なデザインの建物から、ネイビーブルーの詰襟を着こなした将校が、黒塗りのクラシックカーに乗って出掛けて行く・・・完璧とも言える「絵」だよな、と思った。映画なのだから、ビジュアルは確かに大事だ。でもこの映画で日本海軍の実態を知ることは到底出来ない。主人公を含めて登場人物は将校のみ。しかも雲の上レベルのエリート達だ。古い「海軍善玉論」を引きずっているような雰囲気があって、かなり割り引いて見る必要があろう。そんな彼らが生み出したのは、世界最大の戦艦大和だ。あれを見て老若男女問わず熱狂してもおかしくない。さすが無敵の帝国海軍、これで米英に勝ったも同然だ、などと勘違いするのも頷ける。これだから庶民はバカで困るんだ!と、立ち上がったのが100年に一度の天才と謳われた櫂直少佐。ずば抜けた数学の知識を駆使して、無謀な建艦計画を阻止しようとするのが映画のストーリーだ。櫂直少佐を見ていて、何だか台湾の天才IT大臣を連想させるような存在に思えた。もちろん、この種のキャラクターが90年近く前の日本で活躍出来るのは難しかったろう。 この映画で気に入ったのは、笑福亭鶴瓶が造船会社の社長役で出たこと。「戦艦大和の菊花紋章の金箔を貼ったのは、笑福亭鶴瓶の岳父」であったそうで、粋な演出である。無駄な国家事業の最たるものだと言いながら、内心、みんな戦艦大和が大好きなのが我々日本人、そういう気持ちが透けて見えるよ(笑)。映画見ながら、大の甘党だった山本五十六提督を偲んで、堂島ロールをじっくり味わった。昨年、呉の大和ミュージアムを見学することが出来た。時間の制約上、大急ぎの見学だった。軍港内を巡る観光船に乗ったし、海上自衛隊のカレーを地元のレストランで食べたりした。楽しい思い出だったよ。写真とかをならべてあるページは→こちらからどうぞ。
2020.03.29
鹿児島市内に東宝シネマがあって良かった。株主優待券を使いたいからだ。何を見たいかも決めていた。スターウォーズ・スカイウォーカーの夜明け、である。それほどスターウォーズのファンという訳では無いが、エピソード7から楽しんで見させてもらってる。デイジー・リドリーを初めて見た際、まるでフィットネスクラブでバイトしてる姉ちゃんみたいだと思った。映画で初めて登場するシーンは、ナウシカを連想させる雰囲気で、あらゆる面で魅力的なキャラである。エピソード4~6では、ドイツ軍を模した帝国軍のファンだったが、ファーストオーダーもドイツ軍スタイルを残しているのが嬉しい。悪=ドイツ軍という、連合軍バンザイ映画の余韻を引きずるアメリカ人共の能天気さもまた味わい深いのだ。本当に脅威なのは人民解放軍なのにね。でも今更、ファイナルオーダーを中国軍みたいにする訳にもいかない。格好悪いと白けるからね。ルークの老け顔は、まぁ物語として意味はあるんだろうが、まるで俳優を廃業したような雰囲気ね。四十数年の歳月を感じるばかりだ。本当にお疲れ様でした。しばらく「与次郎」の意味が分からなかったさて、薩摩藩領における東宝の牙城は、与次郎にあるショッピングモール内にある。与次郎って何?という話から始めなきゃいけないが、平たく言うと、与次郎という人が塩田を開いたことから、その地名がついた。界隈は南国ムード溢れる雰囲気だが、一昔前にリゾート地として開発された経緯がある。だからあちこちに、旧弊なホテルがポツポツと残されているのだ。でも、かなりの部分は新しいショッピングモールや病院、マンションになっている。南国リゾートの雰囲気拙者のクルマ「天気の子」号東宝が入ってる「フレスポジャングルパーク」は、元々は遊園地だったらしい。だから敷地はバカ広い。ニシムタという安売り食料品店があって、それ目当てに頻繁に通っている。全体的に雑多なSCなんだけど、KEY'Sカフェという、ゆったり出来るカフェがある。もちろんKEYコーヒーが出て来る訳である。そこでコーヒーでも飲みながら、東宝のIRリポートでも読む。2019年8月末までの131期で過去最高の営業利益を達成!ええでええで!と喜んでばかりでは無いのだが。東宝シネマはかなりの広さだった。恐らくSCで最も広いテナントかも知れない。東宝の映画館といえば、都心の一等地ばかりだが、与次郎界隈は市の中心部から離れていて、クルマで来る前提、と言えるぐらい不便な所だ。それほどムードを感じるスポットでは無いけど、これからしばらくお世話になりそうである。
2020.01.30
女子校生「三葉」の盗撮動画をヘラヘラと見入る帆高、へぇーそんな娘がタイプなんだぁーとヤキモチを焼く陽菜・・・ソフトバンクのコラボCMを見て「引きずってますねー感満載でちょっと心配に」なった。PRに三葉お姉さんの援軍が必要な状況なら東宝の株価にかかわるやろ?という二重三重の不安だ。今のところ客足は順調のようだが・・・。もういてもたってもいられなくなった。去る8月4日(日)~やっぱり陽菜さんにこの天気をどうにかして~と思いたくなる暑さのなか、国電を乗り継いで日比谷までやって来た。新しく開業した東宝シネマ日比谷に行きたかったのだ!東宝シネマ日比谷は、東京ミッドタウンの中核テナントと言える巨大な映画館だ。入口には狛犬のようにゴジラが鎮座。最近、ゴジラ検定まで登場したらしい。東宝が後援する本格的な検定だそうで、既にゴジラは学問の領域にあるってことか。4階から外を見ると、皇居のお堀や帝国劇場などが俯瞰でき、まさに立地は超一等地なり。株主優待券でチケットを購入し、待ち時間はグッズを物色した。天気の子コーナーに交じっていたのは「君の名は。」の売れ残り?グッズ。引きずってますねー感がここにも現れている。もっとも、ここでいい買い物も出来た。それは、天気の子シール。長径10cmくらいの楕円シールで、どこに貼るのかというと、「クルマのリアウインドーに貼ってある燃費いいですよPRのシールがダサいから剥がしたいが剥がれないから上から貼ってやる!」のである。君の名は。との類似点と相違点を噛みしめるさて・・・映画を見てて「あっ!瀧君がいる!」とテンションは最高潮!実はソフトバンクのお父さんもいたらしく、油断も隙もない作り込みだよなぁと感嘆。エアコンの性か、ストーリーの性か、見てるうちに寒気でブルブル震えながらの鑑賞であった。やっぱり感じるのは、「君の名は。」との類似点だ。1.「不思議な現象」の遭遇とヒロインとの思いがけない出会い2.「不思議な現象」に戸惑いつつも楽しかったあの日々3.あるきっかけでヒロインが絶体絶命のピンチ!4.主人公は「不思議な現象」の謎を解き明かし、彼女を助けに行く5.二人は再会し、めでたしめでたし基本的な構図は同じだけど、受け取れるメッセージ性みたいなモノは随分と異なる。「君の名は。」のシナリオは、東日本大震災の影響を多分に受けていた。地震を隕石衝突に置き換えたようなイメージだが、これは正真正銘の天災だから誰のせいでもない。瀧君の活躍で、三葉をはじめ糸守町の人々が救われたのだから、無条件に万々歳であった。思えばかなりノーテンキなシナリオである。ところが「天気の子」の結末はホロ苦い。異常気象に襲われた東京を救うため、陽菜は自らの命と引き換えに人柱になりかけるが、たとえ東京が水没しても、陽菜の命が大事なんだ!という帆高君の、ある意味若者らしい行動によって、東京は3年降り続く雨によって水没する。見るも無残な街の姿を背景に、二人が固く抱き合うシーンは印象的だ。映画で直接の言及はないものの、この異常気象は文明の発達によって起きた人災であると考えるべきだ。だからこそ、陽菜一人の犠牲によって一時の平穏を享受するというのは明らかに間違っている。東京各地で堤防の工事が進む光景を見て、みんなはどう思ったのだろう。天災に打ち勝とうとする逞しい日本人をイメージしたかも知れないが、あのシーンは「結局、場当たり的で根本解決にはなっていない」ことを暗示するシーンにも感じる。瀧君の祖母が、住んでた街は江戸時代は海だった、昔に戻っただけなのよ、と言う。自然災害に対する日本人特有の諦観を示しているが、ここで諦めてはやっぱり問題の解決にはならない。諸問題の根源は自分達にある。Eテレで小松左京の特集をやってる時に出演者が述べていたが、我々は将来に向けて常に創造していかねばならない!と言っていた。この映画から、少なくとも感じることを感じ取って、自分の思うところを実践につなげて行くことは大人の義務であろう。「君の名は。」の描いた日本は、まるで観光庁が依頼したPR動画のようでもあった。東京はカフェや複合施設が建ち並ぶ華やかな街だし、糸守町の風景は、世界でも類を見ない日本の美しい自然を象徴しているようなものだ。それに比べて「天気の子」が描く東京は、貧富の差が極限に広がった嫌ゃーな街で、地の底はディープで不潔で支離滅裂である。作品にリアリティを出すために多くの実在の商品がそのまま出ており、企業にとって宣伝になっとるようだが、残念ながら「底辺の暮らし」を表現するために利用されていた。もう東京なんかぶっ壊せ!そう囁く透明なゴジラが存在しているかのようだ。そこに、クラシックな社会派SF臭を感じる。さて、本当に東京をぶっ壊した新海誠先生は、次に何を仕掛けるのであろう。いよいよ日本沈没か人類滅亡か?宮崎駿監督が、あれだけとんがったSFを作っておきながら、晩年は懐古趣味に舵を切ったような、「ある意味終わった」ということはあるまい。次回作に期待!
2019.08.11
去る7月25日午前10時頃というから執権殿の館で執務中であったが、小惑星が地球から7万キロの距離を横切って行ったそうだ。岐阜県糸守町を破壊した「あの事件」を連想して、早くも新海ワールドモードに突入だ。いよいよ熱い夏がやって来た。周囲も騒がしくなってきた。ベランダや玄関はブンブンと昆虫が行き交い、部屋の中に家守までやって来た。縁起はともかく、さすがにこれは落ち着かない。家守殿下はクローゼットに入り込んだらしく、しばらくお手上げだったが、同居していることも忘れかけたある日、嫁さんの悲鳴で台所に掛け付けたら、何と拙者が執権殿の館に持って行く、水筒を入れるカバンの中に潜んでいた(笑)。もしかして会社と自宅の間、何回か往復してた?(^-^;)・・とにかく殿下を外に出して一安心。嫁さんは「鮭の小骨が喉から取れた」そうだ。めでたしめでたし。府中に買い物に出かけた。駅前に東宝シネマがあるので、偵察がてら劇場の様子を見に行く。店頭のグッズコーナーを見て愕然!天気の子のコーナーは、「完売」のシールがベタベタと貼られているのだ。東宝の株主としてまぁ喜ばしいと言えば喜ばしいけどね。完売シールがベタベタと・・グッズは映画館だけではない。ローソンでコラボ商品を売ってるという。連日暑い日々なので、天気の子フローズンを買うことにした。最寄りの店をわざわざ探してまでローソンを必要とするのは、自動車保険の景品でケーキの引き換えをした以来のこと。そもそもコンビニは、スーパーで78円で買える飲み物が100円ぐらいする所だから、なかなか敷居が高い。フローズンをレジに持って行ったら、店員さんに「温めますか?」と言われたので、一瞬何のことでしたっけ?と目が点になる。実は、この商品は冷凍されていて氷の塊みたいになっている。電子レンジにかけないと食べられないのだ。とりあえず、フローズンは氷のままうちへ持って帰ることにした。ちなみに、嫁さんはポップコーンやレモネードを買ったので、二人で結構いい買い物になってしまう!酷寒の晴れソーダ早速、カップに表示されている説明に従って電子レンジにかけてみた。うまくシャーベット状になれば食べ頃!なんだけど、もう冷たすぎて味もよく分からない!普段、かき氷とか全然食べないから、イケてる商品なのか正直よく分からなかった。ところで、天気の子ってどんな話かも分かっていない。いろいろ情報を集めると、雨が降ってても念力で晴れにしてしまう話だという(?)。というか、この地獄のようなカンカン照り、逆に雨乞いが必要だと思うけど。明らかに暴走し始めた地球温暖化、天気の子に念力で何とかしてくれ、なんていう他力本願では無責任の塊でしかない。とりあえず、映画は8月4日(日)日比谷の東宝シネマで鑑賞することに決めた。旧東京中央郵便局で宝塚の催し物「宝塚歌劇を彩るオフィシャルグッズ展」があるというから、東京駅周辺を有効にハシゴする。そうやってなるべく外の滞在時間を長くして、自分の家のエアコン稼働時間を少なくする・・・バカはバカなりに温暖化対策を考えているのであーる。
2019.08.03
前篇は東宝の株主優待があったから見に行った。その時の感想は今更繰り返すのも面倒だが、手身近に言い表すと、後編はツタヤでいいや!~これで何を言いたいかお分かりだと思う。しかも、旧作扱いになるまで待っていたのである。ところが、準新作の時点で嫁さんが借りて来たもんだから、ついでに見ることになった。もう完全に見る気を無くしてたってことだな。 最後は原作でも書かれなかった衝撃のラストがどかーんと来る、なんて予告だったっけ?結局のところ、何が衝撃的なのかよく分からなかった。もしかして零君が後藤さんに勝ったのが衝撃のラスト? 将棋で誰かに勝ったところで、映像としてインパクトある絵が作れる訳ではないのが泣き所だ。盤を拡大してみせたところで、我々素人はチンプンカンプン。なるほど、実写化はそう簡単ではないのだ。 結局、自分で将棋ゲームでもやってる方がよっぽど面白い、ということになり、パソコンにソフトをインストールして愉しんでいた。やってるうちに、何ともおかしな現象に気が付いた。ゲームの展開が、第2次世界大戦:独ソ戦の「バルバロッサ作戦戦況図」みたいになってしまうのである。パウル・カレル著「バルバロッサ作戦」「焦土作戦」を読んだ人でないと理解できない世界かもしれない。これは世界一フザけた盤上解説かもしれない・・・ 最近勝った会戦の戦闘経過を独ソ戦の雰囲気で解説すると・・・右翼の独軍装甲師団(飛)がソ連軍歩兵師団(歩)前面を食い破った直後から、戦況は劇的展開を迎えた。装甲師団は、伝統を誇るコサック連隊(桂)を壊滅に追いやり、右翼の増援部隊到着まで(2-五)地点へ撤退する。ソ連軍砲兵部隊(香)を壊滅させた各師団は、ソ連軍の包囲を目指す。特に、敵装甲師団(飛)の動きを封じることに努力が注がれた。独軍前線に突き出たソ連軍歩兵師団(歩)は、武装SS師団(銀)の動きを牽制する。この突出部によって、実は敵装甲師団の動きも封じる効果が生まれた。独軍先遣隊は、ソ連軍戦線の背後に回り込む作戦に出た。 ついにソ連軍に対する包囲環が完成。スターリン(王)を守るべく、ソ連軍がとった陣形はまるで水上艦隊の陣形を彷彿とさせる奇妙なものだが、もちろん「レベル30の」コンピュータが弾き出した結果である。(なに大袈裟なこと言ってんだって・・・)独軍各師団は、包囲陣への総攻撃を開始する・・・。ソ連軍が各個撃破されるなか、スターリンは部下を見捨てて北西部へ逃亡(笑)を図るも、装甲師団が追撃する。ここまでやらなきゃ終わらない、というのがド素人の将棋なり。以上、世界一フザけた盤上解説はここでお開き。余興に・・・映画の舞台となった場所なんかの写真とか 都心のほうへ遊びに行ったついでに、時間の許す限度で、映画の舞台となった「聖地」も巡礼しておく。将棋会館を見て、ここまで感激しない建物も珍しいもんだと思ったが、東京にしては珍しく建築規制の厳しい場所だそうで、あまり大規模な建築が無理なんだと。 会館の隣は、鳩森八幡神社。ここから新宿の「変な時計台」が見える。位置関係が分かるので参考までに写真撮っただけ。 六角堂(将棋堂)には棋力向上を願う数多くの絵馬が。あのようなフザけた将棋指している己が恥ずかしいが・・・。 中央区佃島付近の景色。豊洲に行くついでに立ち寄った。びっくりするほど感激しない風景だ。マンガ本では結構印象的に感じたのだが・・・。
2018.06.14
今年の年始は深夜番組しか見なかった。元旦は初っ端から「ねほりんぱほりん」~そして新海誠監督の映画だ。録画して後で見たから、起きてる時間のテレビなんかほとんど見ていない(見たい番組もない)。 新海誠監督の映画は、見たことあるやつも無いやつも全部録画して見た。秒速5センチメートルは、知り合いの姫君が「すごくいい!」と絶賛していたから、後の感想戦も意識してじっくり鑑賞した。小田急線や宇都宮線とか、鉄道の描写がリアルなことに鉄ヲタ的な感心をくすぐったが、主人公がいくらなんでも過去を引きずり過ぎやろ、と胃痛がしそうになった。あー疲れる。 ※以下、商品画像は楽天アフィリエイト使用です星を追う子供は、見た瞬間「ジブリやなぁ!」と驚嘆した。新海監督の「絵」といえば、平成クールジャパンな雰囲気しかイメージが湧かなかったが、この映画はストーリー自体も「ラピュタ」「千と千尋の・・」を足して割ったような感じ。とにかくあの森崎先生もまた「過去を引きずって」いて、まぁ奥さんに先立たれたのだから仕方ないが、ムスカ大佐のような悪党で無かったのが救い・・・。予想外に上映時間が長くてあー疲れる。 この二つの映画の伏線は、「男は過去を引きずる」ってことかいな。雲のむこう、約束の場所は、拙者が初めて見た新海作品。日本が南北に分断された架空の戦後、という設定に萌えたのだ。それは自分が旧東ドイツヲタなところがあって、もし北海道がソ連軍に占領されたら札幌市も東西ベルリンみたいになったりするのか?とか妄想を膨らませていたっけ。→その話はこちらから・・ 改めて鑑賞して、あー「君の名は」に続く伏線があるわーと思った。ヒロイン佐由理が入院していたとされる病室で、主人公浩紀が一瞬の白昼夢の中に佐由理の姿を見る場面。黄昏時の瞬間に二人が出会う設定は正に「君の名は」を彷彿とさせる。四半世紀ぶりに短歌を真面目に「読んだ」 言の葉の庭のヒロイン、ユキノ先生は高校の古典教師。「君の名は」では、ヒロイン三葉のクラスの古典教師として「ユキちゃん先生」が登場するが、映画を並べて見続けて気が付いたのは、あの古典教師はどう見ても同一人物!しかも万葉集の一首が物語の重要な鍵となることも共通しているから憎い。奇跡の物語をユキノ先生がリレーで繋いでいるのだ。 拙者がガキの頃、古典の授業などナンボにもならん無駄なことやと投げ出していた。四半世紀も経って、学校の勉強に無駄なものは無かったのだなぁーなんて気付くの遅すぎだよ。せめて古典の教養がもっとあれば、映画を何倍も愉しんで鑑賞できたのだ。 今更ながら百人一首でも復習するかぁーと村の図書館で本借りて読んだりして、覚えてるやつといえば、花の色は うつりにけりな・・・他数首というしょぼいもんで、百種覚えるなんて無理々々・・・。 「君の名は。」誕生のモチーフとなったのは、小野小町作「思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」=「彼のことばかり考えていたから夢に出てきたんだわ。夢と知っていれば目覚めなかったのに。」であるという。絶世の美人が放つお色気ムンムンな一首だ。恵風『三十六歌仙 小野小町』プリント(印刷)複製画色紙絵 「君の名は。」を映画館で2回も3回も見た人が大勢いらっしゃる訳で、東宝の株主として「あざーす」というしか無いんだけど、1回目の鑑賞で見逃していた数々の発見があって、あー何回も見る価値あるんだなーとしみじみ思ってしまう。 どんな発見があったかというと、高山ラーメンの大将が、瀧君を宮水神社ご神体に続く登山口までクルマで送ってくれるシーンがあるんだけど、そこで「山頂へ着いたら食べなさい」と弁当を差し入れてくれる。その弁当を包む風呂敷に描かれているのは、うちの嫁さんが岐阜県のアンテナショップでもらったという、へんてこりんなお守り「飛騨のさるぼぼ」だったとは描写細けーよと今更驚嘆。弁当を包んだ風呂敷が神ってたから、瀧君は成すべきことを成し遂げたのかも知れない。 クルマのフロントガラスに付けっぱなしで、かわいそうに日焼けで色落ちしまくり。そんな有り難いお守りなら宝箱に仕舞おうかと思ったが、お守りというのは使わなければ意味がない!これからもよろしゅーお願いしまっせ。※ちなみに高山市では「さるぼぼコイン」という電子地域通貨まであるらしい!意外にハイテクな町やな・・・。
2018.01.21
映画が嫁にも好評だったので、池袋パルコのコラボカフェに行こうという計画もすんなり実行と相成った。我々は未だに「君の名はカフェ」の混雑ぶりが脳裏にこびりついている。10時前から建物外に長蛇の列を作り、整理券を手に入れても店に入れるのがお昼過ぎだった。こんな訳で、映画とのコラボカフェというのは混むもんだという固定観念が出来上がっている。 ただし、打ち上げ花火・・・の映画自体がメガヒットに程遠い感じなので、「多少待つこともあるだろうが、君の名はほどの混雑はないでしょう!」と判断し、パルコ前に10時ちょうどに到着する。建物外に行列らしきものは無かった。よっしゃ!7階の飲食店街に着いたが、あったあった!何だか「君の名はカフェ」を彷彿とさせる雰囲気だ。これこそクールジャパンだよね、とテンションも上がる。おや?と思った。店の前には誰もいない。店の中も誰もいない!「混んでないからちょっと時間潰そうか」ということになり、他の階へ買い物に出かける。11時10分前くらいに再び店の前に来たが、やっぱり誰もいない!もう入店していいかと中へ入ったら、さすがに店員さんはいたけど超ヒマそう・・・。メニューは何だかこじつけ感あるなー(笑)頼むものは決めていて、「か・け・お・ち、サンド」「夜空に咲いた打ち上げ花火ピザ」「青空ヨーグルトスムージー」~これを嫁さんと二人でシェアするのだ。なにせこの映画は「君の名は」と比べても食事のシーンが少ないからメニュー考えるのも苦労したんだろう。「島田家のカレーライス」というのが映画で出て来る唯一の食べ物だが、ただのカレーやんけ!と突っ込みたくなる。 君の名はカフェの時と同じく、ランダムのカフェコースターをもらえた。「なずな」の浴衣姿か水着姿か、なんて期待していたら、なんで脇役の男の子なのよ!と苦笑い。 さて、「か・け・お・ち、サンド」を食べます。ただ単に駆け落ちとは言わない。「か・け・お・ち!」と言わなければ、「なずな」の気持ちが入らない。 この手の言い方、若いご婦人の皆様の必殺技というか、これで相手は「たじたじ」になる訳ですな!さて、「なずな」が持っていたスーツケースがサンドイッチの部分。中には野菜がぎっしり詰まっている。フライドポテトもわんさか盛っていて、野菜食った感だけすごい。ピザも見た目を華やかにするためか、トマト、コーン、紫キャベツ、ブロッコリーと野菜尽くしでえらい健康的だ。ヨーグルトスムージーもビジュアル的に素晴らしい。 で、食している間も客は全く入ってこない。限りなく貸切状態なので、食べ終わった後ものんびり、店内に流れるサントラや広瀬すずの瑠璃色の地球とかに聴き入っていたが、いったいこの映画の何が悪かったんだろう。青春時代の恋愛なんて、まっそんなもんでしょ的に納得したり、瑠璃色の地球ってそんなにいい曲だったんだー的に感動したり、銚子電鉄の列車が「千と千尋の神隠しの海原電鉄みたいだった」と懐かしく思ったり、まぁ個人的にいろいろ楽しませてもらった訳で、それ以上どうコメントしていいか分からない。最後に、「君の名はカフェ」の時と同様、メッセージを書く紙を渡された。「もしもあのとき・・・」そーしていれば的なもの書いてください、というんだ。20代だったらいろいろ書けたかも知れないが、訳あってけっこういい歳してから結婚した40代半ばの人間としては、今更「もしもあのとき・・・」という考えはもう持てない。いろいろあった結果が今の俺達だからだ。この紙は嫁さんに預けました。
2017.09.18
甘酸っぱくて切ないだけ・・・青春時代の恋なんてそんなもんだよなぁー感を十二分に漂わせる映画だ。自分の経験に当てはめると、甘酸っぱくて切ない気持ちの源泉は、自分の無力さを残酷なまでに思い知るからで、その理由の一つは同年代の女子が自分より一回りも二回りも大人びてしまうことかも知れない。 劇中でもヒロイン「なずな」の早熟さがハンパない。 「か・け・お・ち、しよ!」と迫られて、同級生の典道君はたじたじ。「水商売やれば何とかやっていけるでしょ!」って言われてそりゃー頭真っ白になるわな。こっちは自分の体も大人になり切っていないというのに、「なずな」が既に大人の女性としてのエロスを漂わせている~ガキ真っ盛りの男子は狼狽えるばかりだ。 何かやり残したような気分にさせる晩夏という季節も何だか切ない。切ないことだらけの描写は正に青春時代って感じだ。だから、ラストの不可解な結末・・・(主人公はもしかして死んだの?という憶測もネットで飛び交っているが)~それは単に主人公が夏休み中の白昼夢から完全に醒めずに遅刻でもぶっこいてるだけでしょ?って拙者は想像した。 太平洋の雄大な水平線に、抜けるような青い空・・・場所が全然違うにもかかわらず、「絵」が何となく「君の名は。」を思い出させた。黄昏時のシーンは印象的で、銚子電鉄と思われる車両がいつの間にか海の上を走っているシーンは「絵」としても秀逸だった。千と千尋の・・・を彷彿とさせるシーンでもあったね。 そして一番の収穫は「なずな(広瀬すず)」がアイドルを夢見て歌う「瑠璃色の地球」かな。拙者は松田聖子に詳しくないから、アタマの中のジュークボックスにまだ入っていない。事実上新しく聴いた曲って感じ。映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」オリジナル・サウンドトラック灯台の建つ岬で暗い海を見ていた・・・歌詞もうまく引っ掛かっている!これは名曲だと音楽配信で買ってしまった。80年代の音楽だから過敏に反応したのはやっぱり世代故のことなのか。 ちなみに映画は府中のTOHOシネマで鑑賞。株主優待を使い切った。なぜかスクリーンがプレミアシートで、グリーン車のようなゆったり空間ですごい得した気分。嫁さんにも好評で、次は池袋パルコのコラボカフェに行こう!ということになった。そのコラボカフェでは予想外の展開だったのだが、続きはまた・・・。
2017.09.18
嫁さんと府中のTOHOシネマズまで行って来た。なにせ、東宝の株主優待を使える訳だから、使わない手は無いのだ。こっちは既に漫画本も読んだしアニメ版も見たし、観方としては表現の違いを愉しむといった感じだった。 東宝の株主として興行成績が気になるところだが、一部メディアによると「大コケ」との噂だ。うーん、この漫画をきっかけに将棋まで始めた拙者にとって、新しい知識を学ぶ機会を与えてくれた訳であるが、そうでもなければ映画を観たいとも思わなかっただろう。 漫画本を実写化するというのは難しいことだと思う。場面によって漫画調と劇画調を巧みに使い分ける原作本があまりに素晴らしい性か、映画からは「原作の迫力」が伝わって来ないのだ。登場人物の表現も少し不満が残った。嵐のような気性の激しさと美しさを売りとする香子がいまいち迫力不足。宗谷名人はただのオッサンという感じで、奇人ぶりが伝わらないし、あかりさんの巨乳も抑えられてしまっている。一方、島田八段(佐々木蔵之介)は完璧で素晴らしいものだった。最後は衝撃的なラスト? 完結編では、これまで語られていない結末がどかーんと来るらしい。拙者がふと思い浮かんだ結末は、実在の人物が絡んじゃってすげー泥臭くなった。どっかの誰かさんが国会で「事実は小説よりも奇なり」と言ってのけたが、それにしてもこりゃーひどい。1.二階堂晴信は持病の為夭折する2.幸田八段が息子歩に刺殺される3.香子がヘア○○ド写真集を出す もう誰のことを言わんとしているのか、分かる方は分かると思う。日本将棋連盟が後援しているような状態で、将棋界のイメージを損ねる表現は今更許されないと思うが、そこで表現的に抑えにかかるから面白くなくなる。だけどね、あらゆる人間が集まっている以上、どんな世界でもスキャンダルや黒歴史は付き物なのだ。だって、みんな生身の人間なのだから。そして拙者も将棋盤に向かう~レベルはミジンコ並みだけど・・・ 指し方がまだ分かっていないから、何を連想して駒を進めたかというと、父親が持っていた独ソ戦の本「バルバロッサ作戦」の戦況図だった。ここで急に軍ヲタ的発想が出て来たよ。歩は歩兵師団、飛車や角は機甲師団、香車は突撃砲大隊、金将は武装親衛隊、銀将は非ドイツ系の武装親衛隊(笑)~勝手にこんなイメージを連想したよ。だって香車は前方しか砲撃できないんでしょ?まさにドイツ軍の突撃砲や駆逐戦車を連想させる。銀将が非ドイツ系SSと連想した訳は、脇が甘くて時々捨て駒にされるから(笑)。歩を敵陣に打つのは空軍降下猟兵の奇襲攻撃だな。香車の動きにドイツ軍の駆逐戦車を連想したのは拙者だけ? 当初は完全に膠着状態だったが、機甲師団(飛車)の突破により、左翼前方のレニングラード方面に陣取るソ連軍を撃破!各師団は雪崩を打って左翼から前進、モスクワ包囲を目指した。ショスタコーヴィチ「交響曲第7番:レニングラード」を聴きながらテンションは最高潮!こんなの絶対本来の将棋ではないな。 そして、結局ドイツ軍は敗れる運命にある。気が付いたら前線はベルリン近郊へ移動、ソ連領深く進撃した各師団は孤立状態だ。最後はコサック騎兵(桂馬!)の奇襲攻撃でヒトラーは死亡!盤上はすべて共産化されたのであった!めでたしめでたし・・・
2017.03.26
札幌在住の独身時代、彼女(今の嫁さん)の家へ遊びに行ったら「漫画:三月のライオン」が積まれていた。将棋なんて全く知らない拙者にとって始めから興味がもてる内容ではなかったが、飯を作ってもらってる時間がヒマだから読んでいたら、けっこう真面目に読むハメになってしまった。それから数年後の現在、NHKでアニメ版が放映されており、懐かしい気持ちで見ている。漫画を読んでいた札幌時代が懐かしくなるのである。行って来ました!三月のライオンカフェ 昨年12月かなぁ、三月のライオンカフェが東京駅前にオープンして、何だか気になったので行って来た。あかりさんが作ったカレーというだけで1650円も取っていて、「ただのカレーやんけ!」と突っ込みを入れたくなったね。だってカレーだけは絵で味を表現できんでしょう! そして今年~やってくれましたよ東宝が・・・ついに映画版をやると。でも「あかりさん=倉科カナ」というのがイメージできなかった。起用されたのは巨乳だから?それ以外はまるでイメージがつかめない。「香子=有村架純」というのもどうか。菜々緒さんくらい強烈なほうがいいような・・・。劇中の「ニャー将棋」でなんとなく各師団の動きを学ぶ 拙者の将棋レベルは「零」に等しい。ミジンコ並みのレベルというか、もう全く知識がないのである。いい加減、常識程度の知識は積みたい、と手に取ったのはやっぱり原作の漫画本。劇中、二階堂氏が描いた「ニャー将棋」がものすごく分かり易いのだ!「肉球パンチをおみまいニャー」「銀将は脇が甘いニャー」こんなレベルの話からスタートするはめに。 役場の横にある図書館で、とりあえず超入門的な本から読み始めている。本だけでは物足りないので、近くの量販店でパソコン用ゲームソフトの一番安いやつを購入、なんだかんだ言って本格的に始める気である。 そしてやってみたらこんな感じ。父親が持ってた独ソ戦の本「バルバロッサ作戦」の戦況図と重なり合った。将棋は合戦と同じだけど、こりゃ完全に膠着した東部戦線という感じ。機甲師団とも言うべき角と飛車が突出部を形成しているが、それが効いたのか相手の飛車は隅に引っ込んでしまった。レニングラードに籠城したソ連軍を半分包囲した感じだが全く動けず。中央軍集団も足踏みで、モスクワは近いようで遠い。せっかく歩を持っているから、空軍降下猟兵師団のごとくモスクワ近郊に降下させたいが、今は無理って感じ。突撃砲大隊(香車)も砲撃する位置が分からない。もう時間なくて保存したけど、これからどーなることやら・・・。
2017.02.26
東宝の株主として素直に喜んでいる。株価も上がったし、配当も増額される予定。自分の投資方針も見当違いでは無かったという満足感に浸れた。この映画のヒットは、阪急東宝グループの創始者小林一三の掲げた「大衆第一主義」~この理想を極限まで達成したものだと思う。既に大ヒットに対するやっかみのような、自分の頭を良く見せたいような批評家の辛口批評がキノコタケノコのように生え始め、キネマ旬報ベストテンも余裕で圏外(笑)~批評する知識もコトバも持たない市井の人々との感覚の違いも味わい深くなってきた。 その理由について小林よしのり氏は、「評論家が好む映画には「言葉」や「理屈」がべったり張り付いている。だが、庶民が夢中になる映画は「無意識」で何かを感じているのだが、それを言葉に昇華できない。」と指摘し、まさにその通りという感じ。若い人々がこの映画に熱狂していることを評論家がうまく分析できないことについて、「これからの世界を創造する未来人の「感覚」だから仕方がない」と言ってのけた。拍手喝采である。 既存メディアが明らかに周回遅れで追随しているのも味わい深く、結局のところ一般庶民が「理屈」でなく「感覚」で何もかもひっくり返した訳である。例えは悪いがトランプを大統領にしちゃったように・・・。 気難しい話は終わりだ。あの「ブタ」を話題にするとご飯がおいしくなくなる。今回は池袋パルコの「君の名はカフェ」に行ったことを書こうとしたのだ。いい年してそんなミーハーな行為に走る拙者に違和感を指摘する同僚もいたが、理由は結構明確だった。まずは嫁さんとすごす時間について。夫婦二人というのは結局のところ二人の世界でしかない訳で、それなりに工夫が要る。近所にコメダ珈琲しかなく、マンネリ化を避けたかったこと。それと、同僚の若い御家人衆と共通の話題になり得る数少ないネタとして有効なこと。それと、拙者が典型的な甘党で、「入れ替わった三葉が思わず写真を撮りたくなったパンケーキ」を食べたかったということ・・・。苦労して整理券を手に入れ、ゲミュートリッヒな時間を過ごすこんな美しいカフェを拙者は見たことがない。ただのカフェスペースのはずが、新海ワールド特有の美しすぎる青空を加えただけで、何故こんなに人をワクワクさせるのであろうか。これは魔術としか言いようがないな。間接照明は「黄昏時」を彷彿とさせる。冷静に考えると大した設備でもないのにこのクオリティの高さは何であろう。飲み物の注文は初めから決めていて、瀧がノートに書いた「お前は誰だ?」のラテ。飲み始めても文字がなかなか消えない。すごい技術だよなと感心する。食べる方だが、「司と高木からもらったタマゴサンドとコロッケで作るコロッケパン」をチョイス。入れ替わった三葉が半日がかりで学校へたどり着き、瀧の友達から昼飯を分けてもらう訳だが、自分のことを「わたし」と言うもんだから司と高木が「はぁ?」と不審に思う場面が秀逸。 そしてシメは「瀧と入れ替わった三葉も思わず写真を撮りたくなったパンケーキ」である。何と!パンケーキの上には、入れ替わった三葉が撮っていた携帯がモナカで再現されている。さすがにモナカの皮だけだから味は全くしないものの、すごい技術だよな。さらにその上からあの場面をやってみて下さいという訳だ。ビジュアル的要素に気を取られて味なんか忘れてしまうが、三葉が感じたワクワク感を同じように味わい、自分も何かに浸れるのである。崩すのがもったいない、写真を撮らずにはいられない一品である。そういえば、この映画は食べるシーンがさり気なく多いので、メニューもそれに応じて豊富である。中には、瀧がアルバイトしているお店(モデルとなったお店まで巡礼者が殺到しているとか)のピザ(爪楊枝がちゃんと刺さっている!)もある。ただし、ドラマの大きなカギとなる三葉の口噛み酒だけは残念ながら売っていない。この口噛み酒について、ネット世界の皆様のいろんな「妄想」を読ませていただき、腹抱えて笑った。実際はどんな味なのか想像もつかないが、これだけは妄想に留めておいたほうがいいだろう。
2017.01.29
東宝の株主優待券をどこで使おうか迷っていたが、結局この映画で有効利用させていただくことになった。とにかく凄いことになっている!というのは日々ネットニュースを普通に読み飛ばしているだけで伝わってくる。「聖地巡礼も流行っているらしい!」ことも伝わって来た。 どうせなら、聖地の一つでも行っておこうかと丸ノ内線の四谷三丁目で下車した。ここは消防博物館という珍スポットを見に何回か来たことがある。 さて、聖地の代表格らしい「須賀神社」へ行ってみると、確かに巡礼者と思われる人々がチラホラ・・・まだ拙者はストーリーもろくに分かっていなくて、とにかく「男女が入れ替わるらしい」ということだけ知っていたから、ここから二人で転げ落ちた後に入れ替わってしまうのか?と思った。この手のドラマ、30年くらい前に見た記憶があって、よく覚えている。やっぱり可哀想なのは女の子の方で、股間に手を当てて「・・・ある!」とショックを受ける場面なんか、まだ覚えていた。 神社はこのとおり、地元の子供の遊び場レベルの小さい神社で、都心であることも信じられないくらい静かだ。 さて我々は再び丸ノ内線に乗り、銀座で降りた。有楽町マリオンのTOHOシネマズ日劇で観ようと思っただけでなく、もう一つの「聖地」も見ておきたかった。 聖地なのかは定かではないが、数寄屋橋といえば大昔流行った「君の名は」で有名な場所。親世代の人で、君の名は、といえば「東京大空襲の日に出会った男女が数寄屋橋で・・・」のことを指すに違いない。 残念ながら数寄屋橋という橋は無い。川が埋め立てられてしまったのだ。申し訳程度の公園に、かつて数寄屋橋という橋がありました、という石碑が建っているだけ。公園のとなりの銀座阪急MOSICも無くなってしまっているのはさらに残念。 いよいよ映画を観ることに・・・神社の階段で転げ落ちて・・・というマンガチックなストーリーしか想像もつかなかったが、新海監督の作品だから「もう少し重たい部分があるだろう」とも予想していた。というのは、初めて彼の作品に触れたのが「雲のむこう、約束の場所」だったから。 この映画は、日本が南北に分断された架空の戦後が物語の舞台で、北海道が旧東ドイツみたいになってしまっている。冷戦時代の人生経験もある自分にとって、何かと重たいものを感じる作品だった。背景に「大きな物語」があったから。この映画を観た当時は札幌に住んでいたので、「もし終戦直後にソ連軍が北海道に上陸したら、米軍は札幌市内だけでも確保に動くのだろうか→そうなれば札幌市内も東西に分割され・・・」などと、いろんな妄想を膨らませていたっけ。 大昔の「君の名は」も、太平洋戦争や戦後の混乱期が背景にあって、そりゃ大きな物語なんてもんじゃない。 平成の「君の名は。」にどのような大きな物語を持ってくるのか・・・やっぱり重たいテーマがショッキングな形で出てきた~まだ記憶に新しい「大震災」だ。 劇中、復興庁とか書かれたバリケードによって立入禁止になっている場面に、東日本大震災のイメージが重なった。あの震災が無ければ、あの表現はあり得なかっただろう。 これ以上ストーリーのことを書く時間もなく、この程度にとどめるが、戦争とか震災とか、歴史の「大きな物語」があって初めて感情移入している拙者のような古い人間でも十分に楽しめる映画だった。※ちなみに、冒頭の須賀神社の階段の写真は多少の画像処理をしています。午前中は建物が影を作ったりするので階段が暗くなってしまいます。明るさを調整しないと映画のシーンのようにならないです(笑)。
2016.10.02
元服役囚に対して元刑務官、北海道に対して九州、クルマに乗せてもらう側に対して自分で運転する側、幸福を受け取る側に対して人の幸福を伝える側・・・映画「あなたへ」をまったり見ていた訳だが、あの「幸福の黄色いハンカチ(これは松竹だった)」との好対照ぶりを楽しませていただいた。何だか「黄色いハンカチ」の続編を見ているような感覚でもあった。 幸福の黄色いハンカチ~これもまた忘れがたい映画だった。心残りなのは、札幌を離れる直前、ちょっと休暇を取れたことがあって、「どうせなら夕張でもちょっと行ってみようか」と思ったものの、悪天候で断念してしまったことだ。 「黄色いハンカチ」は、札幌にいた時代、ウチの彼女の家で「暇つぶし」で見た。斜陽を迎えつつある炭鉱、あの時代でも別世界だった札幌市内・・・30数年前の北海道の風景をじっくり楽しませていただいた。ラストはあらかじめ知っていたが、「最後の場面で、倍賞千恵子は顔出ししない方が味わい深かったのでは・・・」と不満だったことを覚えている。★相方に先立たれたらどーするかなんてことを今から心配する自分映画「あなたへ」は、妻に先立たれたきり時間が止まってしまった男の物語だ。映画では、二人のなれそめが回想されるが、結婚適齢期などとっくに過ぎた晩婚である構図は、何だか「俺たち」に似ている。いい年だからこんなことを考えるのか、それは分からないが、50%の確率で相方に先立たれた時の「白昼夢」にうなされることがあった。 なんでか知らんが、彼女の故郷を訪れた際、札幌市内を流れる豊平川の橋でじっと立ち止まるだろうと想像する。警官が通りがかったら、間違いなく「もしもし」と声をかけられかねない。札幌在住時代、仕事のこと、彼女のこと、いろいろあった毎に、ここで気持ちを整理していた。だからあの場所へ自分は行くのだろう。 もうこのヘンで白昼夢は終わりにしたい・・・これも一種のマリッジ・ブルーかしら。健さんが亡くなったことで、これまで男の美学とされてきた価値観~男たるもの誠実一番、寡黙ならなお良し、などなど・・・これらはさらに幻となっていくような気がした。結局は弁が立つ者ほど得をするのは、何も今に限ったことではないが、黙々と日々の行動で示すような生き様は、もはや平成の世では極めて難しくなっていると思う。それどころか、一般人すらお笑い芸人化している(というよりさせられる)時代だ。 そこツッコムところだろ? ・・・だからどうした なんでやねん・・・お前、勝手に大阪弁使うな! 健さん、俺たちの悩みはこれからも尽きないよ・・
2014.11.24
東宝の株主優待券を何に使おうか迷っていたが、やっぱり「宇宙兄弟」に決まりだ! ということで、札幌シネマフロンティア(札幌駅の駅ビルの中にある映画館)で「宇宙兄弟」を鑑賞してきた。ちなみに札幌シネマフロンティアは東宝の直営ではないので、東宝配給の映画だけ優待券が利用できるのだ。さてこの映画は、2025年という時代設定で、宇宙飛行士を目指す兄弟が主人公。日本人初の月面着陸に挑む弟と、それを見守りつつ自らも宇宙飛行士を目指す兄の物語である。漫画家小山宙哉氏の作品を映画化したそうで、5月21日の金環日食を目前にうまくタイミングを合わせたのか、ただの偶然なのかは分からないが、目前に迫った天体ショーがこの映画にとって追い風になったのは否めない。 へぇーこれが漫画版ですか・・・映画では、JAXA「航空宇宙研究開発機構」における宇宙飛行士訓練のシーンが予想外に見応えがあった。訓練施設での場面は、残念ながらJAXA相模原ではなく、つくば市の施設という設定のようだ。 実は拙者はちょっと前まで相模原市に居住していた。JAXA相模原のキャンパスは、拙者の実家から歩いて行けるくらいの距離にあるのだ。小惑星へ行って戻ってきた探査機「はやぶさ」をコントロールしていた施設としてすっかり有名になった。はやぶさ帰還の際の騒ぎはすさまじかったな・・・。JAXA相模原キャンパスにある展示の数々・・いよいよ金環日食の瞬間が・・・JAXA相模原でも観察会が拙者が現在居住している札幌市では、ほとんど日食を見ることができないが、相模原市内では明日(5月21日)の午前7時半頃に金環日食がみられるそうだ。 当然のことだが、JAXA相模原では観察会を実施するという。しかも市内の小学校では登校時間を早めて校庭で観察会を実施予定。児童向けに用意された観察スコープは、映画「宇宙兄弟」とのコラボとして、原作者小山宙氏のメッセージまで入っているという。しかもJAXA職員が小学校に講師まで派遣するという。盛り上がってるねぇ。この金環日食の経済効果は164億円!というのは「阪神タイガース優勝の経済効果などユニークな研究で知られる関西大大学院の宮本勝浩教授の試算」・・・「阪神タイガースの・・・」という前置きが味わい深いが・・・国定教授じゃ無かったのが残念。 さらに・・・大和証券のアナリストによると、日食が起きる日は株価上昇の可能性が高い、という。天体の大きな動きが人間の感情を高揚させるってそれほんまかいな・・・。
2012.05.20
女子大生香恵(沢尻エリカ)は、アルバイト先の文具店で万年筆を買いに来たイラストレーター・石飛リュウ(伊勢谷友介)と出会う。石飛リュウは、香恵の住むアパートに何らかの興味があるらしく、香恵をモデルにデッサンを試みる。個性的だがどこか憎めない石飛に、香恵は次第に惹かれていくのであった。 香恵のアパートには、前の住人の忘れ物と思われる一冊の日記帳があった。香恵はその日記帳を読むうちに、前の住人が小学校の若き女性教師(竹内結子)であったことを知る。その女性教師もまた、香恵と同じく恋に悩む一人の女性であった。 ある日、石飛の住むアパートを訪ねた香恵。アシスタントの女性から、石飛もまた、かなわぬ恋に悩む一人の青年であることを知らされる。香恵は、一枚の無造作に描かれたスケッチを見つけた。テストの答案用紙と思われる裏紙に描かれた理由を悟った香恵は・・・ それぞれの交錯する想いが、一冊の日記帳から謎を紐解くように繋がっていく。そして行き着く先には、あまりにも切ない結末が・・・。ロケ地が明らかにバラバラなんですけど・・・ 全くもって見事としか言いようがないストーリー展開なのだが、気になったのはロケ地。竹内結子が小学校の児童たちと記念撮影したのは、言うまでもなく相模原市の市立麻溝公園。そしてロケに使われた小学校は相模原ではなく三浦市の小学校なんだな。それなのに、学校終わった直後に京都市内をスクーターで走ってるってどうよ。 何も知らない外国人なら違和感が無いかも知れないが、西日本の家屋と東日本の家屋は微妙に違う。しかも、神奈中バスのバス停に横浜市営バスが停車する謎のシーンも(笑)。さっきまで京都にいたのにね。どうせなら、どこかの地域をはっきり指定してロケをすべきだったと思う。「別に・・・」 沢尻エリカが、舞台挨拶の際に撮影中のエピソードなどを聞かれて 「別に・・・」 としか発言しなかったことで、世間から猛烈なバッシングを受けた。何やらその時の態度が不遜であったらしい。たまたま会場に居合わせた人達が不愉快に思ったのなら仕方ないが、メディアという装置は、他の何の関係もない人達にも 「不愉快なものを見させられた」 という被害者意識を植え付けていく。 「別に・・・」発言が無かったら、この映画はもっと評価されただろうと嘆く人がいる。本来、映画の中身の評価云々は別の次元の話であって、関係無いことを結びつけるほうに問題がある。これは風評被害の一種と言えるかもしれない。
2012.01.28
宝塚大劇場、宝塚ホテル、西宮北口に夙川公園・・・高級感溢れる阪急沿線を象徴するような存在だし、拙者の中で常に憧れを抱く存在である。これらが小説・映画の舞台となり、さらに実質的な主役は阪急電車だというのだから、拙者は興奮してしまった。拙者は小学時代、阪急宝塚線沿線に住んでいた。蛍池という駅が最寄で、どちらかと言うと勤労者階級?が多く住む街だったと思う。阪急沿線というのは、大阪梅田から離れれば離れるほど高級住宅街になっていく。蛍池より宝塚に近くなるほど瀟洒な住宅が建ち並ぶ光景が認められるのだ。さらに、宝塚から今津線方面へ行くと・・・かなり敷居が高くなってくる。私立の学校へ通っていたので、毎日電車通学をしていたが、雲雀丘花屋敷よりも宝塚寄りに住んでいる子は、大抵お金持ち出身だった。小説・映画の舞台となった阪急電車今津線~背景は宝塚大劇場小説や映画では特に強調されてはいなが、舞台となった場所は「阪神間モダニズム」という独特の文化が起こった。阪急神戸線開通後、財界や文化人が多く移り住み、伝統的価値観と神戸から輸入された西洋文明が融合し、一種独特の文明が花開いた。主に20世紀初頭のブルジョワ階級の文化としての意味合いがある訳だが、もちろん戦後もその文化的潮流は受け継がれ、今でも高級住宅街として名高い。ところが1995年、阪神淡路大震災が「阪神間」を襲った。阪神間モダニズムを象徴する存在だった神戸阪急ビルなど、解体されたまま再建もされてないが、ほとんどの地区は立派に復興し、特に阪急西宮北口駅の再開発の成功は目を見張るものがある。映画からは、大震災からの力強い復興を成し遂げた「阪神間」からのメッセージ、という風にも感じられる。折りしも今年は不幸にも東日本大震災が発生した訳で、この映画が震災経験者からの一つのエールにもなり得ると信じたい。有川浩原作~阪急電車~オリジナルCDも登場!有川浩~「阪急電車」オリジナルCD登場ですさて、今年のゴールデンウィークは、一年半ぶりに大阪へ帰省した。もちろん映画「阪急電車」も鑑賞し、ロケ地なども散策してみた。拙者は現在札幌市在住、住む場所をそう簡単に選ぶことは出来ない。でも「阪神間」の雰囲気や、文化だけでも持ち帰りたい。落ち着いた生活態度、品の良さ、文化への造詣、街のデザイン的な特徴とか、一つでも何かを吸収し、自分の生活に活かせるものはないのか、自問自答しながらの「散策」だったと思う。ちなみに沿線を散策してて、池田銀行のポスターの品の良さ一つとっても発見だった。夙川支店オープンのチラシは、いかにも沿線の雰囲気をうまく出しているのだ。相模太郎ポータルサイト~阪急電車のコーナーもぜひご覧下さい・宝塚大劇場のある風景 ・震災そして復興へ ・映画「阪急電車」の世界
2011.05.08
今年のクリスマスは、小説 「阪急電車(有川浩)」 を読んでいた。この本は、鉄道趣味の本という訳ではない。阪急電車今津線という、片道15分程度の各駅停車に乗り降りする人々の人間模様をリアルに描いた、短編小説集とでも言うべきものだ。宝塚大劇場と今津線のツーショット→ミニ写真集もどうぞ阪急電車今津線~昔は宝塚-今津間を往復していたが、西宮北口駅の神戸線との平面交差 「ダイヤモンドクロッシング」 が廃止され、南北に分断されてしまった。小説の舞台となったのは、宝塚-西宮北口間。宝塚大劇場や高級住宅街、大学や競馬場・神社仏閣など、豊富な沿線資源をふんだんに盛り込みつつ、たまたま乗り合わせた乗客達が、ちょっとした偶然に出会い、そして別れ、そしてそれぞれの人生を変えていく~言ってみればリレー形式のようなストーリーである。読み始めた当初、単純に各駅毎の完結されたストーリーなのかと思ったが、宝塚駅を出発した各駅停車が各駅ごとに登場人物を乗車させ、絶妙なタイミングで人と出会わせ、そして降車させて行く。片道たった15分しかかからないはずだが、小説はとても15分で読み終わらない。で、とうとう電車は西宮北口に到着、関係している人間を全部吐き出した後は、「そして折り返し」 という標題に思わずにんまり。折り返しと言っても、相当時間的に間があるらしく、どっかで登場したような人間が再び出てくるから、さらに 「にんまり」・・・。この小説が映画に・・・もちろん東宝の出番2011年4月公開を目指して今津線ロケは着々と進行中らしい。主演は中谷美紀さん、雰囲気からして「多分あの人をやるんだろな」、と再びにんまり。12月14日の某芸能ニュースによると、阪急電車仁川駅で行われたロケで、「女子大生 (戸田恵梨香) を見知らぬ祖母 (宮本信子) と孫娘 (芦田愛菜) が気遣う場面」 が撮影された。ははー、あの場面ね、と苦笑いしてしまう。エキストラももちろん今津線沿線の方々が参加。宝塚歌劇団のお楽しみカメオ出演もあるというし、いったい何が起きるか分からないこの 「阪急電車」 ・・・これはもう東宝の株主優待券使って見に行くしかない!有川浩~「阪急電車」阪急電車萌え・・・阪急電車の魅力とは?阪急電車・・・おそらく関西に住んだことがないと、ピンとも来ない存在なのかも知れない。拙者は小学生の時分に阪急宝塚線沿線に住んでいたので、とにかくノスタルジーを掻き立てる存在だ。阪急電車の外観だけでも、特別なモノを感じさせる。未だに明治時代から続くえんじ色の車体、レトロな色合いの内装・・・西宮北口駅で電車の写真を撮る女性を見たこともあった(小説が出る前の話)。有川先生も指摘するように、女性の間でも お洒落!と高い評価を得ているのだ。要は、ただの電車ではなく、ファッションの一部でもある、と言える。特に宝塚大劇場や高級住宅街を抱えた今津線は・・・。拙者は現在、阪急沿線から遠く離れた札幌市在住。遠い故郷の雰囲気を、札幌シネマフロンティアで思い切り堪能したいと思う。
2010.12.25
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