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篠畑神社(ささはた)
奈良県宇陀市榛原区山辺三
■御祭神 天照大神
元伊勢と呼ばれる神社の1社で、この篠畑神社は日本書紀にも記されています。
●「日本書紀」垂仁天皇25年3月10日
天照大神を豊鍬入姫命からはなして、倭姫命に託された。
倭姫命は大神を鎮座申し上げる地を探して、宇陀の篠畑に行った。
さらに引き返して近江国に入り、美濃を巡って伊勢に至った。
天照大神をこの地に迎えるにあたって、倭姫命を援助したとされる
佐佐波多姫が境内社に祀られています。
この佐佐波多姫は「倭姫世記」に記された宇多の大宇禰奈(おおうねな)とのこと。
「ささはた姫」は笹の生えた地を整備して宮地にしたという伝承もあるそうです。
しかし「はた=畑」から、この地を開拓した女神として祀られたのかも知れません。
阿紀神社の秋毘賣命の伝承と共通した感があります。
のどかな山間の地に鎮座する神社ですが、
さすがに気品を感じるお社。
「元伊勢」と呼ばれる神社に惹かれる理由はわかりませんが
こういった神社に参拝すると、お務めを果したような気分になります。
前日にだいたいの位置を確認していたからよかったものの、
阿紀神社からいざ移動しようとすると、ここがナビに記載されてなくて苦労しました。
実は最初、篠畑神社だと思って別の神社に参拝しました。
参拝を終えたあと、ここは「葛神社」という別の神社であることが判明。
近くを流れる小川は宮川とよばれ、参道の鳥居も神明鳥居だったため
てっきりここが篠畑神社だと思い込んでしまいました。
元伊勢だと信じて参拝し、葛神社の神様に失礼なことをしたと後悔しましたが
あとで調べてみると、御祭神は篠畑神社と同じく「天照大神」でした。
しかも葛神社にも「元伊勢・佐々波多宮」としての伝承が残っているそうです。
結果的には的はずれな参拝にならず、胸をなで下ろしました。
葛神社と篠畑神社は、直線で300mほどしか離れていません。
※「元伊勢」については過去記事をご覧ください。
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