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臨済宗の禅寺である鈴虫寺は正式には「妙徳山・華厳寺」といい、
その名の通り元は華厳宗のお寺だったそうです。
ここが「鈴虫寺」と呼ばれ親しまれているのは、
四季を通じて1年中、鈴虫の音色を聞くことが出来るからです。
ここを訪れた参詣者はまず、客殿に入って鈴虫のなき声をBGMに
お坊さんの説法を聞くのです。
そして鈴虫と共にこの寺の「名物」となっているのが
ワラジを履いたお地蔵さまです。
山門脇にいらっしゃる「幸福地蔵さん」は、
唯一のお願いを叶えてくださる地蔵菩薩さまとして有名で
ワラジを履いて、私たちの家に願い事を叶えに来てくださると言われているのです。
この「幸福地蔵さん」の御利益を求めて、全国から大勢の人が集まっています。
この日は雪の朝とあって、それほどでもなかったのですが
それでも100人くらいはいらっしゃっていたのではないでしょうか。
観光シーズンの休日ともなると、数百メートルの行列が出来て
参詣までに4時間待ちということもあるそうです。
と言うのもここは、あまり大きなお寺ではなく
しかも鈴虫の声と茶菓をいただきながら説法を聞くという参拝なので
約200人ずつの入れ替え制を採っているのです。
ありがたい「幸福地蔵さん」を横目に山門をくぐり
この客殿で説法と、「幸福地蔵さん」の正式なお詣り方法を聞きます。
そしてこのお地蔵さまの御利益がいただける「幸福御守り」をいただいてから
境内を散策後、お地蔵さんにお詣りするのです。
境内には京都市内を見渡せる場所がありますが、
はっきり申し上げて、中途半端な高さですね。
拝観料は500円。そして「幸福御守り」300円。
商売上手なお寺だとの批判の声もあるでしょう。
信仰の場ではなく、ミーハーな観光地だと言う人もいます。
このブログでご紹介すべきかどうか、多少の逡巡はありましたが
1.病み上がりのリハビリ中なので話題(ブログネタ)がない
2.私自身が「幸福地蔵さん」の御利益を信じている
と言う理由から、書かせていただくことにいたしました。
私が初めてここを訪れたのは7年前。
その時もちゃんと、ささやかなお願い事を叶えていただきました。
お詣りした数日後、お地蔵さまの足音が聞こえました。
ミーハーなイベントと見るか祈りのひとときとするかは
参詣する私たちの心がけ次第。
癒しの鈴の音と説法を聞き、僅かな時間とは言え自分を見つめ直す機会。
帰る際には、お地蔵さまにお願いする前に
本堂の御本尊(大日如来さま)へのご挨拶もお忘れなく。
皆さん「幸福地蔵さん」には静かに手を合わせていらっしゃいますが
本堂の前を素通りする方が多いのは残念です。
さてさて「幸福地蔵さん」の御利益のほどはいかに。
お詣りして2日しかたっていませんが、
早くも思いもよらない朗報が飛び込んで来ました。
「彼氏が欲しい」「子供を授かりたい」等々
お願い事がある方は、騙されたと思って鈴虫寺にいらしてください。
ただしお願い事はひとつだけ。
たくさんお願いしたい事がある方は、一つずつ叶えていただいてください。
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