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天岩戸神社(あめのいわとじんじゃ)
■御祭神 櫛御毛奴命(くしみけぬのみこと)
または 櫛岩窓戸命 豊岩窓戸命
御祭神は御由緒には書かれていませんでしたが、
京都府の案内板には「櫛岩窓戸命 豊岩窓戸命 」なっていました。
これらの神は天石門別神の別名と言われます。
櫛御毛奴命も聞き慣れない御神名ですが、須佐之男命の別名とされています。
この表記の違いの理由は不勉強でわかりませんが、
他の神社の御祭神の呼称がヒントになるかも知れません。
この御神名が見られるのは出雲大社とともに出雲国一ノ宮と称する熊野大社。
この神社の御祭神は
「神祖熊野大神櫛御気野命(かむろぎくまののおおかみくしみけぬのみこと)」
御神名の「神祖熊野大神」の部分は「神聖な祖神、熊野大社の大神」との意。
勝手な想像ではありますが、この御祭神の伝承が古くからのもとすれば
ここは豊鋤入姫命の御巡幸による大和ではなく、出雲の影響が濃いのかも知れません。
天岩戸神社への参拝は、皇大神社の参拝後に徒歩で行くことをお薦めします。
車で行けないわけではありませんが、駐車スペースがありません。
皇大神社から日室ヶ嶽・遥拝所を経て急な坂道を下ること約10分。
ハイヒールはもちろんのこと、サンダルやクロックスでの参拝は危険かも知れません。
神社前にある神聖な産盥などは、流れこそないものの室生・龍穴神社奥宮の雰囲気。
この水はどこからやって来るのかわからない神秘的なもの。
皇大神社の奥宮であり、元宮とも言われています。
神秘的な水、社殿及びその裏手にある磐坐など
ここには「本物の印」など必要のない神聖な場所だと感じました。
社殿の近くで参拝したい場合は、この鎖をつたって上ります。
写真で見るほど険しい岩場ではありませんが、鎖はけっこう重いです。
こちらから水が湧き出ているか、流れ落ちているのでしょうが
水音は聞こえませんでした。
帰路は皇大神社方向に坂道を上らず、下って行けば皇大神社下の集落に出ます。
こんな写真が大嫌い
(だから私は嫌われる)
「龍水御朱印帳・裏ばなし」