晴 陶 句 読

晴 陶 句 読

2010.06.10
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カテゴリ: 「本」の紹介
★★『創作の拠点』

・森村 誠一   ・講談社


~昭和8年生だったんですね・・・これまでの創作歴とさらなる決意に満ちた一冊。

 ・表現と無限の可能性 ・歴史を操るイフの狩人 ・潜在する才能の発掘 ・趣味

からの展開 ・未知と人生の探求 ・永遠の志 と、章立てしたエッセイ・講演集。



この書で紹介されている、「表現の鬼」金田石城・松本清張を介しての俳句「抽象

化の粋」横山白虹・俳誌『炎環』の石寒太に、著者の美意識・創作の原点・人間の

精神性などを垣間見ることができる。とりわけ「石城は、書・画・陶・装等による抽


象を極めた各表現の隙間を文で埋め」「終止符を打てない宇宙を抱えて燃焼をつ

づけ」「未知の狩人、ゴールなき創作者、永遠の青春」!と、圧倒的である。


 そんな創作要件は、一、体力 二、ニーズ 三、体力および気力 四、時間と、

常識的な「要件」だが、加えて「未知の作品に対する恋である。この”創恋”ともい

うべき恋を失った創作者は、すでに真の創作者とは言えない。」と、言い切る。



一方、「憲法九条はいまや日本占有のものではなく、全世界の貴重な精神拠点

となっている。精神の世界遺産があるとすれば、憲法九条こそ最初に登録される

べき人類共通の理念である。だが、世界には戦争の好きな人間が多数いる。


(中略)彼らの共通項は自由が嫌いということである。(中略)なぜなら、自由が戦争

の天敵であるからである。同時に戦争は自由の天敵である。」「現実を理念に近


づけようとするのが人間の英知であり、理念を現実に売り渡した結果が歴史の愚

行となった。」・・・と、極めて明解、喝采!



 混声合唱組曲「悪魔の飽食」ヨーロッパ公演、和田義彦個展、笹沢佐保七回忌

夏樹静子・司馬遼太郎らを語り、手嶋龍一氏との対談も。そして、あちこちに挿入


される俳句の数々と、ホテルオークラ勤務時代・・・どのページを繰っても惹きこま

れてしまう、まさに森村誠一がここに凝縮されている!





【行く末は絆と知れど迷ひ花】





露草さんにバトンタッチ!★★★






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最終更新日  2010.06.10 17:21:10
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