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まずは、小路幸也さんで「DOWN TOWN」「Q.O.L」朱川 湊人 さんの「花まんま」桜庭さんの「ファミリー・ポートレート」(これは東京に行く新幹線の中で)「船に乗れ!2」藤谷 治 「竜が最後に帰る場所」恒川 光太郎桜庭さんのは、サイン本で、1年以上暖めていたものです(笑)「赤朽葉家の伝説」を彷彿しました。意外だったのは、恒川さんの本。現代が舞台の物語っていままであった?新鮮でした。船に乗れ!は、1冊目がすがすがしかっただけにこのシリーズ2冊目は、読みづらかったね・・・だから余計に3冊目が読みたい。早く読みたい。どんなふうに成長するのか?知りたい。今月はあと何冊読めるかな?
2011年01月22日
あけましておめでとうございます。そしてご無沙汰してます。去年は、音楽blogの方に力を入れてまして本は、あまり読めなかったです。その代わりライブは30本ほど行ったという…そして、資格試験にどっぷり半年首突っ込んで…と、言う感じでした。じゃ、今年は?というと。好きなアーティストは活動休止だし本もちびちびと読んでるし…まぁぼちぼち、のんびりで動いて行こうと思ってます。この正月に読み終えたのは【送料無料】空の冒険吉田修一/著物語とエッセイ本なんですが「悪人」のロケ地に行くエッセイが最後の2章で書かれてましてあの世界も、映画もどっぷりハマった私としては目頭が暑くなるものがありました。それでなくても吉田さん好きなんで(笑)思いっきり依怙贔屓。そして、もう一冊【送料無料】妻の超然絲山秋子/著どれもこれも、あてはまる部分があってこういう風に描く絲山さんは、いいと思うんです。特に「作家の超然」は術後の描写が…もう痛い…(身体をよじって読みました)ホントに術後ってああいう感じに辛いのよ~もう嫌なのよ~(涙)どれもこれも、そうそう!って頷く場所があって、唸りました。とりあえず、2冊を読んでブログを書く=かなりよかった2冊ということです。また書くときは、良い本に巡り合った時ですね。たぶんね。
2011年01月04日
逃げる永井するみ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)優しい夫と愛しい子供との日々に、突然襲いかかる父との再会。忌まわしい過去を、おぞましい父の存在を、決して知られてはならない。家族を捨て、憎しみを胸に、死と隣り合わせの父親と彷徨う生活が始まる。どこへ行けばいいのか、いつまで逃げればいいのか…。追いつめられた女の苦渋の選択も切ない、哀しみの長編サスペンス。なんで借りたのか?相変わらず覚えがないですが(笑)ぐんぐんと引き込まれて最後までよんでしまいました。逃亡というテーマは「八日目の蝉」を彷彿させましたがこの物語には信頼という固い絆があってこんな都合の上手くいくことはないとは思うんだけどでも、だからこそ読んでよかったと思える作品だと思います。この前、同じような話をNHKだったと思うのですが児童虐待の番組で、虐待の連鎖という話が話題に上っていて自分が虐待されていた当事者だったという個人的な認識で言うとやはり連鎖を止めるのは自分であり、周囲の家族だと思います。だから、この前の事件とかは誰もが最悪な結果になってしまった歯車が逆に回転してしまった気がして・・・いたたまれないです。夏休みもあとわずかになりましたね。今年は、資格試験を受けようと思ってなんとか夏を過ごしてます。何かしようと思ったら、夏なんて短いですね。
2010年08月23日
最近見た映画といえばアニメ2本立てです。「トイストーリー」は思っていた以上によくっていろんな要素が入っていてそれでも、統一感があってすばらしかったです。3Dの意味は今回も見出せませんでしたが(汗)でも映画館で見られて良かった。もう一度見たいくらい。逆にアリエッティはぼちぼちって感じ。宮崎駿の要素がいっぱい詰まっていてそれは嬉しいけどこういう使い方はどうなの?って思っちゃう。せっかく新人監督さんなのに。本はきっともっと素晴らしいと思うので本を読んでみたくなりました。「ゲド戦記」のように映画館で暴れたくはなりませんでした。それが救いでしたけどね。そう言えばこの二本ジブリキャラでつながってる2作品ですね(笑)
2010年07月27日
コンビニたそがれ堂村山早紀・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは…?慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。すいません。ご無沙汰して。いろいろ読んではいるんですけどそれ以外への情熱が涌いてましてどうも、他への力が入らないんですね。本も、週に一冊読めれば良い感じ?まぁ、生きてます。すいません。そんな私が、ここ最近で一番良かったのがこの本なんですね。涙なしには読めないし胸が痛くなって悲しくなって自分に照らし合わせたりしたくなったりして・・・いろんなこと考えちゃうけど・・・・それでも良い本でした。文庫本なんで、カバンの片隅に入れてもらえたら嬉しい一冊です。まぁ、だまされたと思って手に取って見ていただければ私も嬉しい。
2010年07月20日
四十九日のレシピ伊吹有喜 ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、生前の母に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきたのだった。家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。 新聞の広告を見てとても興味をひかれて読みました。ダ・ヴィンチでも紹介されていたそうで7人くらい待ったかな?でも、待ってよかったです。この桜舞い散る時期に、なんだかぴったりな一冊です。簡単に言うと人の死を、皆がいろんな形で乗り越えて悼む話なんですがお葬式も、重要だけどこういう風に、四十九日で宴会やってお別れするのも素敵だな・・・と、思います。私もそうやって送り出してほしいなぁ。宴会になるまで、人望がなければだめなんだけどね。最後はできすぎてる感じもするんだけどでも、あやふやでいいんじゃないですか?欠点も受け入れて、やり直すのも人生アリ!受け入れずに再出発するのもあり!こういう風に書けるのってすごいなあ・・・と、思いますね。この本は、期待通り、そして期待以上でした。ご興味のある方どうそ^^
2010年04月09日
フラミンゴの家伊藤たかみ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)町の下半身と揶揄される南口の「さかえ通り」商店街で実家の水商売(スナック経営)を手伝うバツイチ男。元妻が入院したため、離婚後会っていなかった思春期の娘と一緒に暮らし始めることになり、同棲中の恋人も追い出す。が、そう簡単に親子の距離は縮まらない。それどころか勢いあまった男は娘に手を上げてしまう。そんな中、元妻の病状は悪化していた…。 関西の下町どこかは分からないけど。男親は、娘に対してどう接したらわからない。でも、周りがとてもいいメンツで追い出された恋人もとても素敵な人で・・・だんだん、親子の距離が近づいていく。そして、母と娘の距離は・・・・向き合うこと始めた父親。娘が来たから大人になって、親身になって・・・・母親が病気だから、娘を背負って心配しなければいけなくなったけどそれが、すごくいい方向に向かっていく物語です。別れは悲しいけど娘の居場所託せて、よかったと思うな。幸せに生きていってくれそうだものね。伊藤さんっていい物書きますね。
2010年04月08日
今日から新学期ですね。毎年のことですが春休みは、お休みがなくあまり本も読めなかったので、更新もできず・・と、いう感じでした。最近ハマってるのは伊藤たかみさん。何冊か読みました。関西の人々を描かれて人情味があるのがとても心地よいです。そして、話題本も一冊読みましたのでいくつか更新します。今年は、皆様ご存じだとは思いますが高校の無償化がはじまり、今月もそれ関連で、右往左往しそうです。相変わらず本も・・・・(汗もう少し落ち着いて日々暮したいものです。
2010年04月08日
誰かと暮らすということ伊藤たかみ/著【内容情報】(「BOOK」データベースより)当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです。うまく気持ちを伝えられない不器用な男女、倒産寸前の店を抱える夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性…ひとつの町に浮かび上がる、著者新境地のハートウォーミング・ストーリー。伊藤さんと言えば芥川賞の「八月の路上に捨てる」ですがあれ・・・・だったんですよ。で、食わず嫌い気味になってまして久しぶりに読んでみたら、これが良かったんです。なので、ご紹介。登場人物は、どの方もぱっとしない平々凡々な人々。でも、本当に側に居るってこういう感じの人。恋が徐々に進んで行くのもすごく丁寧で、リアルで・・・なんか好き。幸せになりそうな虫(知加子)とセージ。最後の方の「サラバ下井草」は恋する二人のほんわかムードにすごく癒され「誰かと暮らすということ」ではちょっと切ないけど、春は近い今にピッタリな物語でとびとびに出て来るレンタルショップで「お中元」を渡す子供と真剣に説明する虫ちゃんのやり取りに笑う「子供ちゃん」こういう物語を書く人なんだ・・・とすごく衝撃を受けた一冊でした。かなり好きかも。食わず嫌いはダメですね。また伊藤さん読みます。よかったです。
2010年03月07日
ニサッタ、ニサッタ乃南アサ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)最初の会社を勢いで辞め、二番目の会社が突然倒産し、派遣先をたて続けにしくじったときでも、住む場所さえなくすことになるなんて、思ってもみなかった。ネットカフェで夜を過ごすいま、日雇いの賃金では、敷金・礼金の三十万円が、どうしても貯められない。失敗を許さない現代社会でいったん失った「明日」をもう一度取り返すまでの物語。 乃南さんの、とっても久しぶりな長編です。すごく分厚いのかなり躊躇しましたの。でも、すごくよかった。読んでよかったと思ったのでご紹介。今現在も正社員になるなんて、すごく難しいんだけど新卒で正社員で採用されたのにあっさり辞めてしまった主人公。そして、再就職した先は、倒産次に派遣社員で働いたけどプライドが邪魔して・・・・長続きしない。ようやく、続いた学習塾はインフルエンザで出勤してしまったことでくびに。タイミング悪く、住んでいたアパートの更新時期が重なってしまい更新料を払えない→ネットカフェ難民、借金地獄へ・・・・住む場所を確保して、借金を返済するために新聞配達の仕事を得て住み込みで働くことに・・・これがまた劣悪な環境で。新聞配達の住み込みってこんな感じなんだと・・・ちょっとぞっとする。借金は返済したが、続ける理由も見つからず地元北海道へ戻ることに。この経験で主人公は、汗水流し、進んで動き働くことが苦ではなくなってるんで地元でもアルバイトとはいえ、仕事を続けることができるのです。アルバイトから、もしかしたら正社員になれるかも・・・・?というところでまた、安易な行動が、自分の人生を転落させる・・・・そんな感じですね。長続きしないくせにプライドだけが高い若者が主人公ですが自業自得とはいえやり直せない、社会情勢なんですね。這いあがれない。もし、もう駄目だとあきらめていたら主人公はホームレスになっていたかもしれない。若いのに。助けてもらえない、親には頼れないという覚悟が彼を、生きなおせることにつながったのが結果としてよかったんですよね。もちろん、現実はこうは上手くは行かないとは思うけどそれでも、大人になった子供を甘やかす親が多すぎる。だから、大人になりきれない場合もあるんでしょうね。最後は、明るいよ。幸せになれるチャンスをもう逃さないで、回り道をしないで真っすぐ歩けそうな終わりです。ちなみに「ニサッタ」は明日という意味らしいです。明日へ、明日へ・・・そんな終わり方。ぜひ読んでみてほしい。一冊です。
2010年03月06日
再会【内容情報】(「BOOK」データベースより)子供の頃、勇気はみんなから称えられ、努力は必ず報われた。だけど、おとなになったいまは?初恋の少女、ちょっとさえないヒーロー、親戚中の鼻つまみ者だった酔っぱらいのおじさん…なつかしい人との再会が教えてくれた、気づかなかった幸せの数々。「勝ち負け」だけじゃ量れない、生きることの豊かさを伝える全6編。 重松さんです。でも、そんなに重くないし辛くはなかったです。大人になった今、思い出した子供の頃とか大人になって、自分の子を見て重ね合わせる過去とか。自分の立ち位置は、あの頃どこだったんだろう?そんな昔の事思い出してしまう物語でした。最後の短篇で、最初の物語の登場人物が出て来るんですがあえて殺す必要あったんだろうか?それだけが引っかかりました。やっぱり、理想はそれでも・・・という話だったんで。甘くはないですね。
2010年02月17日
哄う合戦屋北沢秋/著【内容情報】(「BOOK」データベースより)天文十八年(一五四九年)。武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいた─。「もはや拙者には、富貴も要らぬ、栄華も要らぬ。願うはただ、殿を天下人にすることのみでごさる」。 この表紙と良い「のぼうの城」の読者と獲得しようと思ってるのは分かってたんですがでも、興味があって、読んでみました。北沢さんは、この作品が一作品目ということでそうか・・・大したもんだな・・・と、感服しますね。ただ、説明が多過ぎてもっと削ぐ場所があるとは思ったんですけどね。でも、面白かったですよ。一匹狼の一徹がとても博識があって尚かつ、合戦の知恵は素晴らしくしかし小鳥を愛し、精魂込めて育てる姿。いかに人を殺さずに味方を減らさずに合理的に戦うか?そして最後は非合理的に終る。人間って、つき動かされる物だな・・・と、最後に人間らしくなったり、一徹の主人に恵まれない悲壮感もあったりで、才能あふれる者が、いかに大変か?想像してしまう部分もありました。ご興味のある方どうぞお読みになって下さい。荒削りだけど、この作者の本また読みたくなりました。
2010年02月10日
木練柿あさのあつこ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)あの男には力がある。人を惹き付け、呼び寄せ、使いこなす、それができる男だ。娘は、男から刀を受け取り、抱き込みながら何を思い定めたのだろう。もう後戻りはできない。月の下でおりんは「お覚悟を」と囁いた。刀を捨てた商人遠野屋清之介。執拗に事件を追う同心木暮信次郎と岡っ引伊佐治。時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続く待望のシリーズ登場。 シリーズ最新作です・・・があ~、また最初から読みなおしたくなっちゃいました。今回は、遠野屋清之介の妻おりんの過去の物語そして、現在の遠野屋の赤ん坊の物語商いの物語。背負うものができた遠野屋清之介の物語これからどういう風になるのか?目が離せません。遠野屋清之介と木暮信次郎の仲のよさそうなところとそうでないところ興味深く読み進めますよね。そして、清之介の店子への暖かいまなざし。あの世界にまた読んだ後に浸りたくなってしまう。あさのさん他の本も書かれてるし待っている間に第一作目から読みなおそうかなぁ。
2010年02月08日
告白湊かなえ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。第29回小説推理新人賞受賞。 昨年の本屋大賞作品ですね。予約者がたくさんいらっしゃったんで今頃読みました。犯罪が、犯罪を呼ぶ。結局、ひとり殺害したとしてもそれ以外の人も、傷つけ壊している。そういうことを描かれたかったんでしょうか?ドミノ倒しのように犯罪の周囲の人は少なからず影響を受けていて。消えない痕跡を残す。でも、感情移入はできなかったです。あまりにも幼稚な学生と精巧な先生の手段。なんかね・・・・今年の本屋大賞ノミネートは『1Q84』村上春樹(新潮社) 『神様のカルテ』夏川草介(小学館) 『神去なあなあ日常』三浦しをん(徳間書店) 『植物図鑑』有川浩(角川書店) 『新参者』東野圭吾(講談社) 『天地明察』冲方丁(角川書店) 『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子(文藝春秋) 『船に乗れ!』藤谷治(ジャイブ) 『ヘヴン』川上未映子(講談社) 『横道世之介』吉田修一(毎日新聞社) 今年は、沖方丁さんと藤谷さんに夏川さん、そして川上(未映子)さん以外は読み終えていて。やっぱり村上氏?とは思うんですが、吉田さんと、しをんちゃんのが大好きな作品でどちらかが獲ってほしい気がするんですけどね。さて、どうなる事でしょう?私の好みはいつも外れちゃうんだけどね。
2010年02月07日
悪党薬丸岳・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。決して繁盛しているとはいえない事務所に、ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。この仕事に後ろ向きだった佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。実は、佐伯自身も、かつて身内を殺された犯罪被害者遺族なのだった…。『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞を受賞した著者が、犯罪者と犯罪被害者遺族の心の葛藤を正面から切り込んで描いた、衝撃と感動の傑作社会派ミステリ。 ↑だけ読むとなんだか気が重い作品なんですけど割とすんなりと読んでしまいました。というのも、短編で様々な事件とかかわりあうので重さを感じないというか途中で、犯人と向きあったりそこで決断する被害者家族の姿が見えて一方向だけの話ではないので意外と読めました。読んでいる途中で思ったのは「静人日記」で、こんなむごい事件は本当に日常茶飯事だという、その事実があるということを知ったから。どんなに憎んでも、どんなに心が押しつぶされそうになっても同じような出来事は終わらない。もちろん当事者は、そんなこと関係なしに苦しむわけですけど。だからこそ、余計に終わり方があっけなくて、そして予測できた終わり方でよかったと思う。これ、続きもできそうな感じですけど・・どうなんでしょうね。
2010年01月25日
乳と卵川上美映子・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)姉とその娘が大阪からやってきた。三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく。第138回芥川賞受賞作。 川上さんの「ヘヴン」の話をつい最近していじめの話らしく「こんなに現代の子供たちの置かれている状況は酷いのか?」読んでないだけに何も返答できず・・・・とりあえず、川上さんの代表作らしき本を借りてみました。関西弁で、句読点を感じない流れる文章。なんか、おもしろい・・・とは思う。でも、心は震えなかった。一緒に入っている「あなたたちの恋愛は瀕死」は先日読んだアンソロジーに入っていてこれの方が私は衝撃的でした。はっきりと最後のワンシーン見えた。やっぱり「ヘヴン」読んでみます。
2010年01月25日
カラーひよことコーヒー豆小川洋子・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)雑誌『Domani』に2年間にわたり連載したエッセイに書下ろしを加え、待望の単行本化。泣きたいほど優しい気持ちになれる、愛に充ちたエッセイ集。 小川さんのエッセイ初めてだなぁ。なんて、思いながら読みました。小説もいいですがエッセイも味があっていいです。小川さんの本を読む女性の話がちょっと出てくるんですがもしかしたら・・・?なんて、大胆なことも思ったりしつつ。日常の一つ一つを大切にされていてきれいに切り取られてる感じがするのがとても素敵な本でした。
2010年01月25日
アバター先週見てきました。3Dだったんで集中できるか?ちょっと不安だったんですが面白かったです。でも、3Dで見る必要は自分的になかったかな?平面で見ても十分楽しめると思いました。シガニー・ウィバーがそのままのお顔でアバターになっていたときは映画に集中できるか?不安がよぎりましたが・・・・私的にはパイロット役の味方のミシェル・ロドリゲスがチョイ役だけどすごく好きでした。かっこいい役が似合う女性って好き。これからますます3Dの映画が増えるわけですが「アリス・イン・ワンダーランド」は3Dで楽しめそうだな・・・と、思いました。これは映画館で観たいですね。というか、映画館で見る時間が当分取れないのが残念。2月末までTOHOでは末尾が1か4の年賀状を持っていけば1000円で映画が見られるので来月もそれで一本見に行ってこようと思ってます。
2010年01月17日
静人日記天童荒太・著見知らぬ死者を悼み、全国を放浪する静人。日記という形式をとり、過酷な旅の全容と静人の脳裏に去来する様々な思いを克明に描く。「悼む人」の静人が書いている日記を本にした一冊です。あまりにも、理不尽な死に子供を悼むのと老人を悼むのでは心のもちようの差があることにどうしようもない憤りを感じる静人の気持ちが人間らしくて物悲しくもあります。でも、静人の心の支えになるのは生きている人間であり自分探しの旅だけど受け入れてくれる場所は、どこでも・・・とはいかないですがそれでもあって。生きることと死ぬことが紙一重でもあると思わせてもらえた気がしました。理不尽な死も、これだけ毎日積み重ねられていると知ったらどんなふうに生きても逃れられない事ってどこにでもあると、少しだけ受け入れられる気がしました。でも、悲しみは消えないですけどね。「悼む人」と一緒に読んだらまた違う感想になるのかもしれないですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕事が始まり結局今週の休みは一日だけ。それでも先が見えません。毎日毎日同じことの繰り返し・・・・(笑う犬より)本も読めてません。返却期限が迫ってるのにー当分このペースです。ごめんなさい。
2010年01月16日
ぼくの歌が君に届きますように【内容情報】(「BOOK」データベースより)大事なのは、どの楽器を演奏するかじゃない。誰と、どんな演奏をするかだ(天野純希『ティーンエイジ・ライオット』)。きのう、ヴィヴァルディ先生が亡くなったと、アンナ・マリーアが泣きながらわたしのところへ来た(大島真寿美『ピエタ』)。授業や部活で毎日のように使っている音楽室なのに、先輩がいるだけで、全然違う場所みたいに見えた(風野潮『晴れた空に、ブラスが響く』)。港の公園での母の歌を、なぜか、ぼくは、母が自分でつくったものなのだと思い込んでいた(川島誠『カモメたちの歌』)。オープンリールのテープが回り出して、お昼の校内放送のエンディングテーマ、ビートルズの“ハロー・グッドバイ”が流れ出す(小路幸也『peacemaker 1974年の赤星祭』)。ジーサン達は鬼気迫る顔つきで、ギターをかき鳴らし、叫び、ドラムをぶっ叩いた(丁田政二郎『ド派手じゃなけりゃロックじゃない!』)。【目次】(「BOOK」データベースより)peacemaker─1974年の赤星祭(小路幸也)/ティーンエイジ・ライオット(天野純希)/晴れた空に、ブラスが響く(風野潮)/ド派手じゃなけりゃロックじゃない!(丁田政二郎)/カモメたちの歌(川島誠)/ピエタ(大島真寿美) アンソロジー本最近「外れ」が多くってこの本もちょっとビビりながら手を出しましたがご紹介出来る位、良い本だった。ロックだったー音楽が生活に寄り添い身近に有った青春時代そして、いつも音楽が側に有る生活。どこに重いを馳せても、それは個人の自由。夢を見せてもらえる一冊でした。ホント粒ぞろいのアンソロジーでした。大当たり!!正解!!是非手に取って下さいね。
2010年01月07日
らいほうさんの場所東直子・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)寄り添って暮らす三姉弟の秘密とは?家族のほころびと再生を詩情あふれることばでつづる新境地。 またこれも怖い話と感じた一冊でした。庭にある「らいほうさんの場所」は何がが埋まってる。でも、何かは・・・もう今はだれにもわからない。占い師をしている長女もやさしいけれど、狂気が入っていてすぐに怒り出す次女ちょっと壊れている末っ子の弟3人が3人この場所に縛られている様子が怖い。そして、子供を置いていく占い信者の女がまた不気味で。末っ子の上司の男も、後ろ暗くて。なんか、物語には劇的なものは現れ出ないんですが底辺から漂う暗さが明るい部屋に漂っていてまぁ、怖いですね。東さんってこんな本書くんだ・・・と、思った。でも、よく考えると「長崎君の指」も「薬屋のタバサ」もこんな感じでしたね。一筋縄ではいかない感じがうれしい。これからも読もうと思います。
2010年01月05日
Goth(モリノヨル)乙一・新津保 建秀【内容情報】(「BOOK」データベースより)12月のある土曜日、森野夜はひとり殺人現場へと向かった。記念写真を撮るために―書き下ろし小説100枚×新津保建秀の撮り下ろし写真で鮮やかに浮かびあがる、黒乙女の輪郭。 乙一さん最近何してるんだろう・・・ということを時々考えるんですが小説ではなかなかお姿を拝見できないで居ますよね~で、そんなときに図書館の本棚から一冊の本を発見。GOTHシリーズですね。物語は、生きていない被写体の写真を撮りたくて殺人を犯す森野となぜか最初の殺人現場に来ていた女子高生とその友人の3人の話。物語はいつもの感じなんですけど写真が相乗効果をもたらしていて何とも言えない一冊になってます。ただ写しただけに見える指先とか、ピンボケの制服の胸元とか・・・こういうのって、物語を読むと、やっぱり見る目が変わるので怖いなぁ・・・と、思っちゃいますね。乙一さんの本がーっと読みたいなぁ。
2010年01月04日
あけましておめでとうございます。年末寝込み、新年帰省そして帰宅した3日でした。だんだんブログ熱が冷めていっているのを自覚してますがここがないと、記録できないので細々と続けていこうと思っております。コメントも、入れたいときに入れるようにしてますので皆様お気づかいなく、ご自由にという形でお願いします。アンテナに引っかかったときにコメント入れていた抱ければ、うれしいです。では本年もよろしくという一冊から。こっちへお入り平安寿子・著出版社 / 著者からの内容紹介落語好きにも、そうでないあなたにも。笑いあり、涙ありの素人体当たり落語寄席、開演!この私が、やれるのか。人を笑わせられるのか?吉田江利、三十三歳。独身OL。落語に挑戦しちゃいます。知れば知るほど、落語が描く人間の物語は深く、怖く、温かい。わたしたちを取り巻く状況は常に厳(きび)しいものですが、落語頭があれば乗り切れると、わたしは信じているのです。(amazonより)平さんの素人落語の話です。そういい切っちゃうと、終わるんですけど素人だけど楽しい。素人だから難しい。そういう気持ち、一緒に楽しめるいっさつです。落語って、声色一つで登場人物を分けてそして、情景まで生き生きと見せてくれるすばらしい、伝統芸能ですよね。今見ても、今演じられてもほんとに楽しい。生で見たくなっちゃいますよ。こういう本読むとCD借りてきて車の中で聞きたくなる。日本ってすばらしいよなぁ~と、思い出させてもらえる一冊でした。
2010年01月03日
おはようございます。今年、インフルエンザに振り回されっぱなしで終わりそうです。なぜならば・・・・昨日病院へ行った娘はインフルエンザ・・・そして今日具合が悪くて、病院へ連れて行った長男もインフルエンザ・・・・それもこの季節二度目!!!勘弁してよー(涙)年末年始は帰省するはずだったのに・・・・この予定どうなるんでしょ?二人病気だと窓も開けられないし・・・・掃除もできません。今年はお手上げ。最悪っす。
2009年12月29日
梨木香歩 /出久根育 梨木さんの文と出久根さんの絵が絶妙でユーモラスな話なんだけど結構考えさせられて・・・・大人の絵本というのにピッタリな一冊でした。ちなみに読んだ息子は「仲間じゃないと思う」・・・と意味深な発言。「ペンキや」もよかったけどこの本もお気に入りです。
2009年12月28日
これでよろしくて?川上弘美/著【内容情報】(「BOOK」データベースより)上原菜月は38歳。結婚生活にさしたる不満もなく毎日を送っていたのだが…。とある偶然から参加することになった女たちの不思議な集まり。奇天烈なその会合に面くらう一方、穏やかな日常をゆさぶる出来事に次々と見舞われて─。幾多の「難儀」を乗り越えて、菜月は平穏を取り戻せるのか!?コミカルにして奥深い、川上的ガールズトーク小説。 川上的ガールズトーク・・・上手い事言うなぁ。主人公の菜月は子供が居ない専業主婦。何となく幸せなんだけどなんとなく・・・・という毎日。そんなある日、義妹が泊まりに来る。その後妹は帰ったんだけどそこに、結婚する時にちょっと有った夫の母が同居する事になって・・・という話と「これでよろしくて?同好会」の話が間に入ってコミカルな感じの一冊でした。私は、楽しめました。電車の中で同好会の話を読んでたら吹き出しそうになった位。こんな会が無ければ同居の悩みも、解消されなかっただろうな。だから良かったんだろうな・・・とは思う。でも、川上さんのこわい物も暗いところも無くなってて「真鶴」とかとは全然違う、明るく晴れた作品。面白かったんだけど夫を見る目が変わったんだけどでも、心はあまり変わらなかったなぁ。そんな感じでした。正月に読むにはいいかも?
2009年12月27日
一年に一度の忘年会を開催しました。行ったのは「KICHIRI」というお店[活〆オマール海老の鬼殻焼きコース]を食べたんですけど結構良かったんじゃないでしょうか?お店の雰囲気も店員さんも値段以上でしたし個室って言うのが、ゆっくり出来ました。2次会のお店がちょっとざわついてしまったのが申し訳なかったです。夫に言うと、ショットバーに行けば良いらしいです。確かに、何も食べる気にならなかったもんね。来年はそれで。
2009年12月26日
東京物語奥田英 朗・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)1978年4月。18歳の久雄は、エリック・クラプトンもトム・ウェイツも素通りする退屈な町を飛び出し、上京する。キャンディーズ解散、ジョン・レノン殺害、幻の名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊…。バブル景気に向かう時代の波にもまれ、戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。80年代の東京を舞台に、誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、まぶしい青春グラフィティ。奥田さんの上京物語です。いい作品描くなーと、感じました。変わったメンバーに学生時代も社会人時代も、囲まれつつ。でも、そばに友達や恋人がいて故郷には母親がいる。誰もが経験している心細さとそして、新天地での生活の臭い。そういうものがあふれていてとても普通で、各々にあてはまって・・・・その時代に流行したものやニュースになったこと。ゴーストバスターズなんかすごくツボでした。よかったです。読んでよかった。
2009年12月20日
青葉の頃は終わった近藤史恵・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)河合瞳子が大阪郊外のホテル七階から飛び降りた。周囲を魅了した彼女の突然の死。大学卒業から五年、その報せは仲間に大きな動揺を与えた。そんな折り、友人たちに瞳子からのはがきが。そこには、わたしのことを殺さないで、とあった。彼女を死に赴かせたものは?答えを自問する残された者たちが辿り着いた先は?ほろ苦い青春の終わりを描く感動のミステリー。 感動かぁ・・・・感動というより、後味の悪さが残りました。友情も形だけで恋愛も、憧れだけでこのグループを結びつけたものがいかに危ういものだったのか?一人の死で知るなんてむごいと思います。だから余計に、知らなければよかったことについて考えてしまいました。死の真相なんて知らないほうがよかったと思うな。現実でもそうじゃないか?そんな風に考えてしまう読後です。
2009年12月16日
静かにしなさい、でないと朝倉かすみ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)自作自演の子犬救出劇を同級生に目撃され、転落していく美少女。カード破産しながらもロハス生活を実践しつづけるカップル。短命の家系に生まれた夫の「ぽっくり」を恐れる中年初婚夫婦etc…「わたし」という容れ物の限界に翻弄される人たちの、哀しくも可笑しい自意識を描いた傑作。 朝倉さんってすごくシュール。短編って、面白い。そんな風に思いました。私はやはり「どう考えても火夫」が好きですね。変貌していく彼女と彼女を壊してしまった彼。この壊れ具合が、美しくて、人間らしい。こういう風になるのは、ほかの生き物ではないと思う。内海さんの経験も最後の展開に笑ってしまうオチあり。どこまでも女。BでもDでもFでもね。文学作品らしい一冊で私は堪能しました。でも、万人向けではないでしょう。
2009年12月14日
あなたがパラダイス平安寿子・著「ダヴィンチ」2007年4月号掲載 更年期をむかえた3人のジュリー(沢田研二)ファンが、介護、離婚、夫との不仲などそれぞれの問題を抱えつつ、ときには恋をしてみたり……。ジュリーと同世代の中高年女性たちにおくるエールともいえる、ユーモアたっぷりの長編小説である。元気が出ます。(工) 平さんの本を読んでみたくて数冊借りました。その中の一冊。軽快な文章で物語は進んでいくんですけど内容は重い。私にとっては重く感じた。親の介護が付いて回る年代痴呆に寝たきりそして自分自身の更年期障害。軽快に動けない自分の境遇を乗り越えることはできない。でも、毎日を過ごすなんとか・・・・ジュリーはアイドルであり心の支えであり友達でありこの年代の女性の元気の象徴として描かれています。私もこんな風に動けないからだになっても動けるかな?すごく怖いと同時に心の支えっていつになっても必要だな・・・なんてしみじみと思いました。
2009年12月13日
フリーター、家を買う。有川浩・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)「母さん死ぬな─」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。 題名からしてフリーターが家を買うのか?買えるのか?もしかして、会社員をしている間にローンを組んでそのあと失職して、フリーターでローンを払う話か?なんて、想像してたのですがローンの話は一切なかったです。家族の再生の物語。ここまで母親の病気が進まないと、家族に興味がない「俺」頭でっかちの、働く戦士の父。そして、遠くに嫁いでしまった、家族のかなめの姉。どこまでもバラバラだった家族が母親の精神的な病気の為にお互いの役割をこなしていくうちにフリーターだった俺は、ようやく大人になっていく。とてもできすぎた話であり得ない気もするけど、幸せな気持ちになれる一冊。こんな家族の話って有川さんでは珍しい気がします。履歴書の使いまわし・・・こういうこと、わかってない若い人って多いんだろうなぁ。一般常識も少しは、理解できる本となってます。有川さんファンの方そしてそれ以外の方にもお勧めできますね。よかったらどうぞ^^
2009年12月03日
ぬるい男と浮いてる女【内容情報】(「BOOK」データベースより)草食系男子、“アラ還”おひとりさま、不思議ちゃん女子…こういうヘンな人たち、いますよね。見てるだけなら面白い、でも近くにいるとちょっと困る。 平さんの短編集最初はあまり食いつかないなぁ…という感じだったんですけど「滅亡に向かって」以降、かなり好きなパターンでした。読み返したら、全部面白くなりそうな感じ。草食系男子とぬるい男の両方は世間に流されて行っちゃうタイプの男の子の話。でも、やさしいしすごくいいやつでそれが逆に頼りなく見える。こういう暮しって、いいなぁと、思うんだけどね。(ぬるい男は、ちょっとそこまで我慢するか?とは思います)浮いてる女は、そんな生活続けられるのか・・・というちょっと不安がありつつも安泰な生活で終わって、ほっとした。でも、仮面の生活がどこかにあってもいいよね。えれくとり子はほんわかしていて、憎めない女性の話。オーラが違うのかなぁ~?でも、不思議にそういうのもありかも・・と思います。いつまでもぷかぷかと浮いて暮して行きたいなぁ。そんな気持ちになる一冊でした。
2009年12月01日
ちょいな人々荻原浩・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)社内女性のほめ言葉に有頂天になる中年課長はじめ、おっちょこちょいだけど愛すべき人たちの破天荒なユーモアワールド。 荻原さんの短編集です。久しぶりだなぁーでも、こういうの待ってたなぁ。という感じ。犬猫語完全翻訳機と、正直メールは荻原さん+星新一さんというイメージですね。できることがすばらしすぎて人間が対応できないというか・・・でも、「正直メール」の最後はすっきりします。そう、話さないと伝わらないんだよ。ほかにも「くたばれ、タイガース」なんかツボでした。関西人で、熱狂的なタイガースファンはこんな感じです。だから、親近感がわく。で、苦笑しちゃう。ちょっとうまくいかない人もいたりする短編集なんですけどでも、暗くならない。すっきり!楽しかったです。荻原さんの短編好きです。
2009年11月30日
ともしびマーケット朝倉かすみ・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)誰かの「いい日」に、ともしびを。たくさんの買い物客がうごめいています。みんなあんなに生きている。スーパーマーケットの白くあかるい照明にひとしく照らされている。たくさんの人生の「一日」を、著者ならではの語り口で描く、吉川英治文学新人賞受賞後、初の書き下ろし小説。 なんか、変な人たちの物語です。で、連作。私は、「ネスカフェ日和」というのが何んともつぼでした。ネスカフェ持っていてをネスカフェを買う変なおばさんの話なんですけどね。最後は、うまくおさまりました。この本の表紙のように夕焼けの秋にぴったりな本です。でも、別に何も起こらないんですけどね。
2009年11月24日
珍しく、家族そろって映画館へ行ってきました。何年振りだろう・・・・思い出せない(汗)「2012」公式サイト(ストーリー)予言されていた地球滅亡。そのカウントダウンが始まった! 古代マヤ文明が予言した「2012年、地球滅亡」。その前兆をいち早く察知した地質学者のヘルムズリー博士(キウェテル・イジョフォー)は、大統領首席補佐官のアンハイザー(オリヴァー・プラット)を通して、ウィルソン大統領(ダニー・グローヴァー)に近い将来、大規模な地殻変動が起こると警告。ウィルソンをはじめとする各国政府の最上層部は、集団ヒステリーを回避すべく、事実を隠ぺいすると同時にある計画を秘密裏に進行させる。一方、売れない小説家のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は離婚後、離れて暮らす幼い娘と息子との旅行を楽しんでいた。途中立ち寄った国立公園で、完全に干上がった湖の光景に不信感を抱くジャクソンだったが、それが地殻変動の仕業だと知る由もない。そんな彼の前に、海賊ラジオ局のDJチャーリー(ウディ・ハレルソン)が現れ、政府が重大な事実を隠していることを打ち明ける。 半信半疑のジャクソンだが、チャーリーの言葉が真実だと証明されるのに時間は要さなかった。ロサンゼルスをマグニチュード10.9の大地震が襲ったのだ。別れた妻ケイト(アマンダ・ピート)と子どもたちを小型飛行機に乗せ、間一髪で脱出するジャクソン。彼らの眼下では、崩壊したカリフォルニア州が一瞬にして太平洋にのみ込まれていく。だが、それはプロローグにすぎなかった。果たして人類の運命は? 終末へのカウントダウンが始まった。いろいろ突っ込みどころ満載の映画ではありましたが・・・でも、映画館で映像を体験するのは素晴らしいことだと思いました。大きなスクリーンでしか、味わえない醍醐味ってありますよね~♪私は、てっきり宇宙へ移住するのか?と、思ってたのですがノアの方舟、そのままだったんですね。あの大きさのものは、空飛ばないもんね。主人公が、とても都合よく描かれてましたが私は、多分どこかで建物の下敷きになる運命だろうな・・・なんて思いますね。絶対生き残れない。でも、それはそれでいいんです。生き残った後、幸せになれるなんて簡単に思えないものね。映画の後、昼食をとったのですが映画の中の突っ込みどころの話になりまして息子が、ちゃんと話題についていける年齢になったんだ・・・と、実感。こうなってくると、一緒に出かけるのが楽しいですね。いろんな映画見せてあげたいなーそういう意味でも収穫の大きい休日でした。でも、映画館激混み!!3列目の席って辛いー(特に予告編が、ブレが激しい)本編始まったらましになりましたけどね。
2009年11月23日
スタバトマーテル近藤史恵・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)欠けたものは欠けたもの同士で、寄り添っていけばいい―プロの資質を備えながらも、本番で歌えない声楽家・りり子。若くして高名を得ながら、母親なしでは作品を描けない版画家・大地。惹かれあい、つきあい始めた二人。しかしりり子に次々と危険が…!愛と不信が交錯する恋愛ミステリー。 よくある物語です。大地と付き合いが進むにつれりり子に危険が近づいてくる。はたして、誰の仕業か?(苦笑)結局お話は、おさまるところに収まってしまってなんだかちょっぴり残念です。ここまで悲劇で行くならば最後はりり子が歌いあげて、生きていく姿で感動的にしてほしかった。普通の男に大地をしてほしくなかった。今近藤さんがこの物語を書かれるならば違った形になったのかもしれないですね。
2009年11月18日
パーク・ライフ吉田修一・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。 今、芥川賞の作品としりました。・・・相変わらず・・・芥川賞って・・・・不明。なんてつぶやいてしまうくらい何もない物語。電車の中で、友人と錯覚して、話しかけてしまったことから縁ができた、男女の話です。でも、何にも起こらない。公園で気になる行動をしているご老人に質問したり写真展に出かけたり。でも何も起こらないけど普通の時間が二人の間に流れること流れていくことに期待を込めてしまう。普通の生活って、こんな感じ。些細なことに喜んだり、心が動いたり。そういう空気感がうまく感じられる作品だと思います。もうひとつ「flowers」という作品も入ってますがこれも男衆が顔突き合わせていけばなする場面が何ともそこだけファンタジーでそれ以外は、汗にまみれています。(いろんな意味で)
2009年11月17日
日記を見たら、かなり間あいちゃってますね。本も数冊読んだんだけどアップできそうなのは2冊くらいかな?また今度upします。映画も見てます。「マルタのやさしい刺繍」「旅するジーンズと19歳の旅立ち」など、良かった。しかし、また皮膚系の病気になっちゃいまして、まずは両腕がかぶれおさまったと思ったら、顔に出て。1週間ほど、何にもやる気が出なくてね。こんな感じで、間が空いたわけです。少しましになったので、また更新しますね。こんなに間あいたの初めてかもしれないです~(T^Tあ~あ、って感じ。すいません。
2009年11月16日
横道世之介【内容情報】(「BOOK」データベースより)なんにもなかった。だけどなんだか楽しかった。懐かしい時間。愛しい人々。吉田修一が描く、風薫る80年代青春群像。 吉田さんの本というだけで内容も何も知らず、予約した一冊です。横道ってなんぞや?と、読み始めました。なんのこともない「横道世之介」という大学一年生の話。吉田さんの学生物って・・・今まで読んだ事が無いか?と、読み進むと途中に同級生が大人になってからふとした時に世之介の事を思い出すシーンが挟まれて「不吉な予感」をしつつもそのほのぼのとして、若々しく、瑞々しいそしてなんて事の無い毎日が、輝いてるなーと自分の学生時代とダブらせたりして・・・そんな感じで、読めます。そして、世之介らしい、あっけない最後に泣き笑い。こんな男の子居たよね。真っ直ぐで、真面目で、でも不真面目で。なまっちょろい学生で。きっと読み終わった後に世之介の事、大好きで、切なくて、でも、暖かい気持ちになれると思う。また良い本書いたなー吉田さん。この本に巡り会えて嬉しい。読めて良かった。この本読んだら東京公園を思い出した。ぽっかりと浮かぶ、青い空ですね。
2009年11月07日
まほろ駅前番外地三浦しをん/著【内容情報】(「BOOK」データベースより)第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』での愉快な奴らが帰ってきた。多田・行天の物語とともに、星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるまほろ駅前多田便利軒スピンアウトストーリーを収録。 の番外編です。行天のちょっとした過去が垣間見れてこれって・・・続きがありそうな感じ・・・で終わる。次が楽しみだなぁ~多田が恋に落ちる瞬間がとってもリアルで素敵でした。相変わらずなんだかんだ言ってもやさしいし。以前の本で出てきたキャラクターも健在でそれも楽しめる一冊となっております。とにかく続きに期待しちゃう。これシリーズ化してもらえそうでわくわくしますよ^^わくわくしました。
2009年11月06日
今日は、半年に一度の乳がんエコー検査の日でした。朝から自転車の鍵が見つからずパニックを起こしあわや予約の時間に間に合わないか!?と、思ったんだけど車で行けば良かっただけなんだよね・・・仕事に遅れたけどね。で、エコー相変わらず、依然と同じ個所で検査士さんの手が止まるので「やっぱりまだあるんですねぇ」と聞くと。そうですね・・・でもこれがすぐに悪性だとか良性だとかの話じゃないし経過観察になる大きさとのこと。詳しくは、来週先生と話するんですけどね。しかし、凄いなと、思ったのは前回と検査士さんが同じだったんですよね。病院の配慮というか、方針だとは思うんですけど「前は~~~で」という話がすごく現実味を帯びるしいつも同じ人に見てもらえるのは、すごく安心しました。半年に一度乳がん検査をしてもらえる口実があると思えば検診もいいものですよね。ぜんぜん違う話ですが昼から鼻水が止まらないんですけどー花粉飛んでる?
2009年11月04日
オイアウエ漂流記荻原浩/著【内容情報】(「BOOK」データベースより)塚本賢司、28歳。接待出張で乗り合わせた飛行機が遭難し、なんと、流れ着いたのは水も火もないポリネシアの孤島!!賢司をコキ使う上司たち、スポンサー企業の御曹司、挙動不審な新婚カップル、小学生とそのじっちゃん、怪しいガイジン。あり得ないメンバー10人での毎日は、黒~い本音も秘密の過去も、隠しきれない生活だけど…。漂流記となってますけど無人島滞在記と言ったほうがよさそうです。現代人って、無人島に放り出されても危機感がなくって悲壮感もなくてこんな感じだろうなぁ・・・と、思わせてくれるメンバーそして、誰もが自己紹介では明かされなかった秘密をもっていてそれが、サバイバル生活に役立つなんて!!なんてうまいことなってるんでしょう(笑かなりほのぼのとした無人島の生活ですけど現代に戻った後世の中を見る目変わりそうですよね。この生活の後の話も聞きたい。読んでみたい。そう思いました。明るくて、楽しんで読めました。
2009年11月03日
Shelter近藤史恵/著文庫と、セミハードカバーの表記が違う。これは文庫のほうですね。内容(「BOOK」データベースより)“人はなぜ、最も大切な人をいちばん傷つけてしまうのだろう?”これ以上、妹を傷つけたくないと過去から逃れるように東京に来た江藤恵は、いずみと名乗る謎めいた少女と出会う。「殺されるかもしれない」とすがってくる少女にいつしか妹の面影を重ね…。愛し合い傷つけ合う若者の心に染みいる異色のミステリー。整体師合田シリーズ3作品目です。でも今回の出来は・・・という感じかな?謎解きが入った物語なんだけど姉妹の謎ともう一つの事件とからみ合わせたから、両方の話が薄くなってしまった感じがします。どちらも中途半端。合田さんも、整体の力あまり使えなかったしね。うーんというかんじで終わってしまいました。この物語以降、このシリーズ出てなさそうなんですよね。またいつかこの物語の続き読めること期待してます。
2009年10月31日
無理奥田英朗/著【内容情報】(「BOOK」データベースより)合併でできた地方都市、ゆめので暮らす5人。相原友則─弱者を主張する身勝手な市民に嫌気がさしているケースワーカー。久保史恵─東京の大学に進学し、この町を出ようと心に決めている高校2年生。加藤裕也─暴走族上がりで詐欺まがいの商品を売りつけるセールスマン。堀部妙子─スーパーの保安員をしながら新興宗教にすがる、孤独な48歳。山本順一─もっと大きな仕事がしたいと、県議会に打って出る腹づもりの市議会議員。出口のないこの社会で、彼らに未来は開けるのか。 5人の錆びてしまった地方都市での生活がとてもリアルでした。この場所に未来も、希望も無いのは分かっているからすごく後ろ向き。そして、地方だから人間関係も濃くて・・・しかし、お役所的な事はどこも同じで。くるくると回る物語に魅せられます。しかし、この5人どこでどうつながるのか?と、思ったらあっけない形でまとまりまして(汗さすが奥田さんだな~と、妙に納得しました。そして、逃げ去る後ろ姿、鮮明に見えた気がする。軽いんですね。人の命も、生活も。地方だから、もっと甘い期待をしてたんですけどまさしく現代を写し取っていて、興味深い一冊ですよ。お好きな方どうぞ。でも、救いは無いのかもね。奥田さんと言えば邪魔(上)邪魔(下)最悪がこの傾向の本のイメージですね。どれも重くて読めてないんですけど。「邪魔」は読みたいな・・・と、思ってます。しかし私はオリンピックの身代金が良かったですね。個人的にはこの時代の濃密さが好きです。少し話がずれるんですが「空中ブランコ」のアニメが今深夜で放送されてましてhttp://www.toei-anim.co.jp/tv/kuchu_buranko/index.html先日ちらっと見たんですけど絵は嫌いだけど、面白い趣向の作品となってました。医学的な説明とか入っていてカラフル。こちらもご興味の有る方どうぞ^^
2009年10月30日
学級閉鎖が続きましてどうか?と、思っていたらついに我が家にも新型がやって来ました。でも、けろっとしてます。食欲も有るしすぐ平熱に戻ってしんどくなさそう。でも、うつったら困るので隔離してます。私も仕事行けないし・・・・ストレスたまりまくりです。
2009年10月29日
とうとう我が家にも、学級閉鎖というインフレンザの波がやってきました。長男の学年、4クラス(6クラスあるうちの)閉鎖。力持て余して家で妹にちょっかい出してます。いたって健康・・・・で、中間テストの延期はまた延期したようです。あわせて冬休みは短縮。今年は、どうなるとやら・・・・先が見えませんね。ほ~のぼ~のをやったせいじゃないかと個人的にはおもっております。
2009年10月26日
茨姫はたたかう近藤史恵・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる!若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。 整体師合田シリーズ2作品目です。これもまたぎりぎりの犯罪の話。今回はストーカーがテーマですね。とはいえ、これもまた人間の心理を描いてる本だと思います。主人公の梨花子はまじめだけど、周りに壁を作っているタイプの女性で自分も許せないけど他人も許せない。そんな生き方だと体まで悲鳴をあげて・・・合田登場!という感じです。他にも合田ファミリーの受付嬢と、記者の恋模様があったり大阪の地名が出てきたり(それも、なじみのある場所ばかり)すごく楽しく読めました。このシリーズずっと続いてほしいと思ってたらもうひと作品あるんですよね。探そう。
2009年10月24日
カナリヤは眠れない近藤史恵・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。 今回は、新しいシリーズ本です。体と心はなんでつながってるんだろう・・?という心のつぶやきをちょっと癒してくれる。そんな物語かな?事件はあるけど犯罪ぎりぎりの事件。人間って、愚か。でも、人間同士で、摩擦もあれば救いもあり。私、鍼とか好きなんでどうしてもすんなりとはまっちゃうんですよね。こういう物語。カナリヤたちの悲鳴も苦しくてでも、好みの物語でした。整体師の合田氏は海老沢さんのイメージに勝手になってます(爆)
2009年10月23日
黄泉路の犬近藤史恵・著【内容情報】(「BOOK」データベースより)圭司が南方署に配属されて三ヶ月。同僚の黒岩からいきなり文庫本を渡されて、ページを開けと言う。83ページ。8+3でインケツ。會川君の負けで、ジュースを買いに行かされる。ヘタレだけでなくパシリにされてしまった。そんなときに事件は起こった。東中島で強盗、姉妹を刃物で脅して2万円奪い、チワワもとられたらしい。 前回の「狼の寓話」の次の物語。近藤さんは、思うに、結構犬が好きなんじゃないかな?今回の作品は、生き物を飼うということに対して警笛を鳴らしているようにも思います。かわいいだけではだめかわいがるだけではだめ。そして、アニマル・ホーダーという単語もはじめてしりました。世の中知らないことたくさんありますね。心の病っていったい何なんでしょうね・・・・動物たちの物語ですがそれと反対に、人間たちは語りあわないと分かり合えない。ということも含まれる本となっております。近藤さんの本に、登場する不器用な人物がどうしても近藤さんとダブってしまうんです。歳も近いし、実家と芸大が近いのもありご縁があったらなぁ・・・お友達に・・・なんて思ってしまうくらい好きです。最近ホントはまってます。
2009年10月22日
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