2011年07月25日
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ところが十一月一日になると GHQは近衛に対して憲法改正の仕事から手を引かせるような絶縁状を突きつけたのである その絶縁状の内容は次のようなものであった
 従来マッカーサーが近衛に対して憲法改正の仕事を命じていたのは 近衛が東久慈宮内閣の副総理についていた関係によるものであったが その内閣が退陣してすでに近衛も野にくだった今日 憲法改正問題でマッカーサーと近衛との間で保持していた関係も また消滅したと解すべきである したがってGHQとしては 目下近衛が憲法改正を進めている問題とは全く無関係であることを明らかにしておく
GHQはそのような声明書を発表すると同時に 近衛個人にも今後憲法改正に関する連絡の一切を断つという通達を送ってきた
ではなぜ十一月一日になってマッカーサーが突然 このような措置を取るに至ったか これには世間に二つの説が流れていた
一つの説は主に日本の各新聞社による見解であるが それによると日本国内で近衛を非難する声がはなはだしくなったので マッカーサーがそのような措置を取ったというものであった いうなればGHQが日本の国内世論に動かされた結果であるというのであった
もう一つの説は日本の外務省筋の見解というべきもので 最近のアメリカ本国における天皇とその側近者に対する世論が すこぶる悪化したことにマッカーサーが動かされた結果であるというものであった

憲法が問題ではなく アメリカとうまく関係を結んで 再び 政権をとりたいという複線があるようで ここに注意





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最終更新日  2011年07月25日 21時25分36秒
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