2011年09月22日
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仮面銀行を読む

平和相互銀行事件の本を幾つか読んで 不思議でしょうがないのが この事件の本質は 数千億の情実融資が いかにして発生したのかが ポイントなのであって 金屏風事件などは 正直 その末端みたいなはずなんですが

平和相互銀行の創業者の小宮山英蔵が 戦前は屑鉄屋だったという点についても かれの創業の時点においては たしかにバタ屋さんレベルだったんですが 戦争直前には かなり巨大な会社になっており また戦前のくず鉄を ほとんどの本が まちがってとらえています

銀座の復興事業で三十間堀の埋め立てが 行われる時期に ちょうど 小宮山英蔵が 無尽を買収し それを相互銀行にかえたのが
平和相互銀行のすべての発端なのですが これもどの本も掘り下げが十分

闇の世界の紳士の貯金箱といわれる所以も 徳間書店と廣済堂のオーナーさんが出てこない本が多いです 稲川会の 石井会長と小宮山の間を取り持った人物も どの本をよんでも 特定できない

また 本によっては ネタ元のためか 監査役の井坂が正義派のような立場であったとみるものがありますが 石井会長と組んで 土地ころがしで 間を抜いて 競馬馬と女に費やしたというのを書いていません

事件史の本を読んで 思うのですが ネタ元の見方でかかれている場合があるので これは要注意です また あんまり古いことは 関係者もわからなくなっているので めんどうくさくなって調べない場合もあるようです だから金屏風事件などが クローズアップされるわけです

仮面銀行 本所次郎 光文社文庫 不満はありますが 平和相互銀行事件の全体像が見えてくる本です













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最終更新日  2011年09月22日 09時07分28秒
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