麻布十番の片隅で『ブチョ~!』と呼ばれるヲヤヂの徒然

麻布十番の片隅で『ブチョ~!』と呼ばれるヲヤヂの徒然

2013年02月05日
XML
カテゴリ: 日々徒然
国土交通省と経済産業省は1月31日、省エネルギー法に基づく新しい
省エネ基準の告示を公布しました(1月31日付の官報号外に掲載)。
検討段階では4月1日からの施行を予定していましたが、住宅に関する規定
は10月1日施行と、ちょうど消費税増税経過措置が切り替わるタイミングでの
施行となりました。※非住宅については予定通り4月1日に施行とのことです。


非住宅については2014年3月31日まで、現行基準の適用も認められます。

適用も認められます。
さて「新しい省エネ基準」は、一体なんでしょうか?
「新しい省エネ基準」とは、個々の住宅の気候条件に基づく地域区分、
暖房(または冷房)方式、 換気方式に応じて定められています。
新築する住宅の断熱性能、エアコン設備や給湯設備等の設備機器の仕様
・性能から算定される石油・石炭・天然ガス等の化石燃料や水力・太陽・地熱
等の自然エネルギーなど自然から直接得られるエネルギー(一次エネルギー)
の消費量と基準値の比率である基準達成率を求め、それぞれの住宅の
省エネルギー性能を評価します。
あわせて、現在の住宅は外壁、窓などを通しての熱の損失を防止するため、
壁や窓だけではなく床・天井・屋根まで家全体を断熱材ですっぽり覆う断熱
構造化により、冬は暖かく夏は涼しく過ごすことができるようになりましたが、
もちろん完璧に断熱できるわけではありません。
「新しい省エネ基準」では、この総熱損失量を床・壁・屋根の表面積で割り算
する指標にかわります。(外皮平均熱貫流率と呼びます)
 いままでの省エネ基準は、総熱損失量を床面積で割った数値=Q値が
基準でした。 このQ値では、小規模住宅及び複雑な形状の住宅の場合、
床面積に対する外皮表面積の割合が大きいため、Q値を満たすために
30cm超の断熱材の施工が必要となる場合もありました。

特に住宅の断熱性能に関する基準については、ヒートショックや結露の
防止など、エネルギー消費量では評価されていない適切な室内温度分布
を確保する、という観点から設けられています。
その背景として、住宅の省エネ基準適合率は住宅エコポイントにより、
ようやく約5~6割に達したそうですが、全国では戸建住宅の約4割を
建てている中小工務店の適合率だけ着目すると、その半分にも満たない
と推測されているのです。
住宅の断熱構造化は住宅におけるエネルギー消費量削減の有効な
手段の一つ。そこで、高い断熱性能を有する住宅の普及をめざし、
床・壁・屋根の断熱性能(外皮性能)と一次エネルギー消費量を指標として、
建物全体の省エネ性能を評価するものに変わるのです。 
なお、省エネ基準を引用している住宅性能表示基準や長期優良住宅の
認定基準については、2013年度中の改定を検討しているそうです。
住宅の高性能化は、どうしても住宅のイニシャルコストに大きく影響を
及ぼすものですが少なくても省エネルギー化は、今後のことを考えると
避けて通れないこと。
高級な設備や仕様だけではない、住宅の性能という本質に国が本格的に
舵を切ったこと。しっかり見据えながら、家づくりやリフォームの計画を進めて
いく必要がありそうです。 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年02月15日 08時36分31秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

junpapakazu

junpapakazu

コメント新着

junpapakazu @ Re[1]:消費税引上げ前に購入したい住宅事情(01/31) Kousukeさん コメントありがとうござい…
Kousuke @ Re:消費税引上げ前に購入したい住宅事情(01/31) 消費増税は、情勢としては避けられないで…
junpapakazu @ Re[1]:住みやすさは採光と通風が最大のポイント(01/17) Kousukeさん コメントありがとうございま…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: