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今号は、『環境にやさしい家』について解説しましょう。『環境にやさしい家』とは、環境になるべく負荷をかけずに快適な住環境を実現することです。『環境にやさしい家』の基本は、優れた住宅性能と耐久性です。断熱性能・気密性能に優れた家にすると、暖房・冷房のコストが下がります。また、耐久性に優れた家(家が長持ち)であれば、20年程度で取り壊すことがなくなりますので、家を取り壊すことによる廃棄物を大きく減らすことができます。なにより、優れた温熱環境を保つことができる住宅であれば、ヒートショックが原因となる住居内事故を減らす可能性が高まるほか、居室を断熱改修することで、アレルギー症状や血圧の安定化に効果のある可能性があります。 ※(独)東京都健康長寿医療センター 調査この住宅性能を向上させる取り組みとして、建築的な工夫をこらして快適な室内温度を維持するパッシブシステムと、住宅用太陽光発電システムなどのエネルギーを生み出す設備、蓄電池などのエネルギーを貯める設備などを採り入れるアクティブシステムがあります。代表的なパッシブシステムは、太陽がもたらす熱エネルギーを活用したソーラー住宅。先進的な工務店を中心に、現在では全国各地に普及しています。また、夏の日差しをブラインドなどでさえぎることで室内に熱を入れない工夫と冬の日差しを室内に取り込んで蓄熱する仕組み、室内の風の流れを工夫して夏の室内熱気を逃す設計などがあります。アクティブシステムの代表例として、住宅用太陽光発電システムを屋根に取り付け、昼間は発電した電気を使いながら余った電気を売電する仕組みが普及していますが、同様に太陽熱温水器を屋根に取り付けて入浴や暖房に活用すること、雨水収集タンクを備え、雨水をタンクに収集して庭の散水などに再利用する仕組みもあります。住宅性能の向上や設計の工夫をはじめ、高価な住宅設備を導入することなく、環境にやさしい=光熱費の削減につながる方法として、できるだけ高効率照明器具(LED照明器具やHf蛍光灯器具)に変えたり、エアコンや冷凍冷蔵庫を最新の省エネ家電に変えるだけでも、ある程度の効果が見込めます。現在は、環境負荷が少ない省エネ住宅を建てることが基本です。もちろん、リフォームでもいろいろな計画内容に応じて、環境負荷を減らすことができます。家を建てる、リフォームする計画を思い立ったら、住宅会社に相談するだけではなく、私たちのような中立的立場の家づくり相談もご利用いただくことで、より自分たちの暮らしにマッチした家づくり計画を検討することができます。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年10月21日
前号に引き続き、マイホームで『ペットとともに暮らす』ときに考えておくことについて解説しましょう。住み始めてからも、人の思い込みによるペットのストレスが増えています。まず、ペットは体温調節が苦手です。夏場は、風通しの良い涼しい場所(玄関の土間など)やタイル貼りの床などを好みます。さらに、寒いからといって、冬に床暖房はいりません。ペットはもともと寒さに強いことから、床暖房を入れると冬場に暑くなりすぎて、体調を崩してしまうのです。見晴らしの良いバルコニーといった周囲が見渡せる環境も、人間に心地よくてもペットにとっては大きなストレスの原因。ペットの立場で観ると家の外とは警戒すべきなわばり。警戒すべきなわばりを増やしてしまうことが問題行動の原因にもなりえます。さらには、いつも人と一緒に居ること、来客なども、ストレスの原因となります。最後に、ペットも加齢に伴い筋力や視力が衰えます。ペットに対するバリアフリーの考え方も、基本は人間のバリアフリーと同じ。ペットも、家のなかで長い期間過ごすわけですから、ペットが歩く高さに壁からの突出物はつけない、床や段差がある箇所についても人やペットがすべりにくい素材にするなどの工夫が必要です。また、ハウスからトイレまで離れている場合は、常夜灯をつけることも有効です。こうした工夫の数々は、ご家族とペットの高齢化にとってもやさしい配慮になります。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年10月14日
今回は、マイホームで『ペットとともに暮らす』ときに考えておくことについて解説します。『ペットと暮らす』にあたっては、計画段階からいろいろな配慮が必要です。まず、犬と暮らす場合を考えてみましょう。■犬と人がいっしょに居られるようにしてあげることが大切リビングやダイニングをはじめとする主要な部屋には、犬が自分の場所として落ち着ける小さい居場所をつくりましょう。三方を囲まれた天井の低い場所を与え、自分の居場所としてしつけることで、怒られた時に逃げ込んだり、不安な時に落ち着くスペースともなります。猫と暮らす場合■室内で運動ができる場所など必要な環境を整えることが大切室内で上下運動ができる場所や、不安を感じた時に隠れる場所、外の景色が眺められる場所、猫の草やおもちゃがある場所など、猫が必要な生活環境を整えてあげる必要があります。犬と違って単独行動が基本ですが、自由に外出できるようにすると、他の猫となわばりを共有することから、毎日自分のなわばりを点検する必要があります。その際、交通事故にあったり、伝染病に感染したりする可能性がありますので。室内飼いをおすすめします。なお、猫のなわばりは広さではなく質が重視されるので、室内でも問題ありません。次に、人とペットたちが居心地よく共存するために配慮すべきことを解説しましょう。■重要なことは、人とペット、おたがいの「専有」と「共有」スペースに メリハリをつけること。ペットたちが入ってはいけないスペースを覚えることで、ペットたちも叱られるストレスが軽減できます。また、「共有」のスペースは、人間にとって快適でもペットにとっては安全ではないことが大半です。たとえば、犬が室内で走ったり遊んだりすると、階段から転落したり床で滑って腰やヒザを痛めてしまうことがあります。フローリングの床や階段などは、カーペットを敷いたりあらかじめ滑り止め対策をしておきましょう。脚にからんだり噛んでしまうコード類、風で閉まってしまうドアなども危険です。さらに、ペットたちも小さな子どもたちと同じく、手が届くものは好奇心をくすぐる対象。薬やタバコ、アクセサリーなどは誤飲事故の原因になります。ペットたちが簡単に触れない、開けられない収納方法も考えておきましょう。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年10月07日
前号に引き続き、マイホームで『趣味を楽しみたい』方へ、室外空間についてついて解説しましょう。室外空間は、テラスなどの『アウトドアリビング』、または庭のスペース確保が難しい狭小地では屋上菜園などお勧めです。 ●テラス リビングの外に広いテラスを設け、掃き出し窓を全開にすればテラスも リビングの一部となりますので、開放的な空間になります。 リビングからつながるテラスには、できれば屋根をつけましょう。 外観や庭の雰囲気にあわせてガーデンファニーチャーを設置しても良い ですね。 ●ウッドデッキ 木製の床にしたテラスがウッドデッキ。 ウッドデッキは、庭はもちろんベランダにも使えるので、マンションでも 楽しむことができます。 ●サンルーム テラスをガラスで仕切ると“サンルーム”になります。 ガラスの開閉は自在で、外部からの視線を遮るパネルも商品化されています。 ●屋上庭園・屋上菜園: 狭小地でも緑を楽しめる注目を集める屋上緑化。しかし安易につくって しまうと、植物が枯れたり漏水などのトラブルを引きおこします。 忘れてならないのは、土の重さと排水。 自然の土壌は1m3当り1,600kgほどの重さになることから、屋上に10cm 敷き込むだけで1m2当り160kgの重さがかかります。 現在では、自然土壌の約半分の重さとなる人工土壌や1m2当り60kg程度 の超軽量緑化システムも開発されています。 次に重要なことは、屋上に溜まった雨水の排水。 排水がうまくいかないと、雨水が溢れて居室側に浸入したり、屋上から土壌 や雨水が流れ出してしまうこともありえます。 他にも、植物の根から建物の防水層を守る対策や倒木を防ぐ風対策など、 屋上庭園では、一般的な庭とは異なる、専門的なノウハウが要求されます。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年09月30日
今回は、マイホームで『趣味を楽しみたい』(家で仕事をしたい)方のプランについて解説しましょう。『趣味を楽しみたい』プランの代表は、リビングシアターや家事コーナー、アトリエから屋上菜園、テラスまで、多岐にわたります。『室内で趣味を楽しみたい』プランを検討すると、ほぼそのまま『家で仕事ができる』プランになります。 仕事を優先する場合は、仕事場や書斎、仕事用の専用玄関をはじめ、子ども部屋やダイニング、寝室などのプライベートスペースと仕事場に代表されるパブリックスペースが隣り合わないこと、そして、現在では必須のLAN環境や分電盤から専用回路を設置することなどがあげられます。■『趣味を楽しみたい』室内で趣味を楽しむ空間の考え方は、『家で仕事をしたい』ことに通じます。 ●リビングシアター: リビングにスクリーンやプロジェクターを設置すれば、ホームシアター として楽しめます。 あわせて、遮光カーテンや防音・遮音対策を講じ たり、室内反響音を調整(チューニング)することで、オーディオ、 楽器演奏、声楽の練習などにも活用できます。 室内反響音の調整は独特のノウハウが必要になりますので、住宅会社の 営業担当より、音響解析と施工ノウハウに長けた専門家に相談した方が 満足度の高い室内空間になります。 ●書斎: 書斎コーナーは、寝室の一角や階段の踊り場などにデスクや書棚を設ける だけでも、読書や持ち帰った仕事を片づけることができます。 家族の睡眠や家事に支障が出ないよう、仕切りを工夫すると良いでしょう。 ●家事コーナー: 家計簿をつけたり、ちょっとした作業をする家事コーナーは、キッチン奥 などの奥まった場所に机を設置すれば大丈夫。 机の近くに専用コンセントを設けておいたり、LAN環境を用意しておく ことで、アイロン掛けなどの家事はもちろん、PCやスマホを持ち込んで の作業もできるようになります。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年09月23日
今回は、マイホームの希望を実現するための具体的なプランのなかでも、『たくさんの光を取り込むプラン』 『来客をもてなすプラン』 『高齢者とともに過ごすプラン』について解説しましょう。希望:たくさんの光を取り込んだ開放感あふれる空間 リビングは家族が集まるだんらんの場。家のなかでもっとも長い時間を過ごすことから 広いスペースを確保して、採光や通風にも配慮します。 ○2階リビングは容易に採光と通風を確保できる 住宅密集地では、2階にリビングを配置すると採光や通風が確保できます。 周囲の視線が気になりにくいこともメリットのひとつです。 ○縦横に空間を広げる吹き抜け 吹き抜けの上に窓を設けることで、直射日光があたらない1階にも光が差し込むほか ひとつの空間にも複数の風の通り道をつくることができます。 ○戸外と連続した空間を作り出す中庭(ライトコート) 建物の中心に中庭を設けると、取り囲むすべての部屋に光が入ります。 近隣の視線も気にならないこともメリットのひとつです。希望:来客が多いことから、上手におもてなしできるようにしたい 来客との関わり方で、いくつか配慮する点があります。 ○来客動線と生活動線は交わらせない 住み心地に大きく左右するのが、家族が生活するために動く生活動線と 来客が動くための来客動線を交わらないようにすることです。 生活動線は、家のなかでの家族の行動や動きを想定しながら計画を立てますが ○来客動線は来客と家族の関わり方でいくつかのパターン ●来客が上がり込むことは少ない 家のなかに来客の視線が向かないように、玄関を広くしたり、格子の間仕切りなど で通風と採光を確保しながら視線を遮ります。 ●来客が上がり込むことが多い 広々したLDKを確保しながら、室内を仕切る大きな引き戸で視線を遮る工夫や2階 にトイレを設けることで生活動線と来客動線を交わらせない工夫が大切です。 来客をも交えた複数人で料理したり会話したりする機会が多い家庭には、アイランド キッチン(オープンキッチン)がおすすめです。 ただし、食事後に片づけするときや調理器具などを隠すには不向きな構造なので、 逆にキッチンとダイニングを壁で仕切りキッチンだけひとつの空間でまとめる独立 キッチン(クローズドキッチン)にすることで、調理後や食事後の雑然としたキッチンを 来客から隠すことができます。コミュニケーションは少なくなりますが料理の熱などが もれにくくなるメリットもあります。 希望:高齢者とともに過ごす 高齢者が暮らしやすい住まいにするには、いくつか配慮すべき点があります。 ○段差をつくらない 高齢になると、ほんのわずかの段差が最も危険です。 廊下と居室、居室と居室の間の段差はできる限りなくしましょう。 ○手すりの設置 どうしても段差をつくる必要な玄関や階段には、必ず手すりを設置しましょう。 手すりの高さは使うひとの足の付け根のあたりが基本になります。 ○すべりにくい床材(浴室洗い場にも配慮) 床材にはすべりにくい工夫がされたものを選びます。 特に浴室の洗い場や洗面脱衣所は、滑りやすいのでより慎重に選びましょう。 ○高齢者には引き戸をお勧め 足腰が弱ったり車椅子の場合、開き戸では開閉の負担が大きくなります。 引き戸であれば、そのような心配はありません。 ○高齢者の居室は1階に 高齢者の居室は1つのフロアで事足りるようにしましょう。 洋室でベットにすると、本人や介護の負担も少なくなります。 ○水廻りスペースにはゆとりをもって 介護をうけるようになると、トイレや入浴などに介護者がつくようになります。 1人分のスペースしか設けていないと、介護者に大きな負担がかかります。 ○住宅内の温度差をなくす 住宅内の温度差をなくすことは、最も重要なことです。 たとえば、暖かい居室から寒いトイレや浴室に移動すると、温度差でダメージをうける 『ヒートショック』を起こしやすくなります。 住宅の断熱・気密性能を向上させることで、室内の温度差が少なくなります。 温度差が大きなときは、場所ごとの暖房方法を考えましょう。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年09月09日
マイホームの希望を実現するための具体的なプランについて今回から3回にわけて解説しましょう。 ■ マイホームの希望を実現するためのプラン例 マイホームへの期待は ひとそれぞれ。 希望を叶える代表的なプランを何回かにわけてご紹介しましょう。希望:たっぷりした収納スペース 収納スペースは居住空間の10%~15%程度が最適。 設計のときには、毎日使うモノとたまにしか使わないモノに分類して、 毎日使うモノは使う場所の近くに出し入りしやすいように収納することが ポイントです。 ○ウォークインクローゼット(毎日使うものを収納) 寝室などに併設して、普段着や小物、寝具などを収納します。 ウォークスルーにすると、廊下代わりにも使えます。 ○納戸(たまにしか使わないものを収納) タンスや季節ものをまとめて収納できます。 4.5畳程度の窓のない個室を納戸にする例が多いようです。 ○バントリー(食品庫) キッチン横に配置して、保存食品や乾物、常温保存の野菜など保管します。 勝手口横にパントリーをつくると、買い物の収納に便利です。 ○壁面収納(見せる収納) 壁面に大きくつくったクローゼットや棚のこと。 その部屋で使うものを収納します。 ○ニッチ棚(見せる収納) ニッチ棚とは、壁面をへこませてつくる収納。壁裏に空間がある場合に つくることができます。 ○玄関横収納(野外で使うものを収納) 玄関の土間横に配置します。 ベビーカーやサーフボード、スノーボードなど、野外で使う背の高いもの かさばるものなども収納できます。 ○天井裏収納(たまにしか使わないものを収納) 戸建住宅の屋根裏を活かします。 折りたたみのはしごや固定階段で出入りしますが、条件が許せば 固定階段にしたほうが、格段に使い勝手がよくなります。 希望:家族とのコミュニケーション 家族とのコミュニケーションは、開放的なリビングはもちろんのこと、 開放的なキッチンや可変性をもたせた子ども部屋、共有のワークスペース、 のほか、予算がゆるせば家族がいっしょに過ごせる庭や屋上バルコニーが おすすめです。 ○対面キッチン キッチンからダイニングに目が行き届くことから、自然に会話が弾みます。 キッチンを壁で囲いつつカウンター部分だけ開放すると、料理による煙や 臭いをある程度防ぐことができるほか、来客の目からある程度隠すことができます。 ○大型のダイニングテーブル ダイニングテーブルは、家族の食事だけではなく、来客用や子どもの勉強机と しても活用できます。 ○可動式収納で間仕切りした子ども部屋 大きな個室を間仕切りして、2人分の子ども部屋にします。 完全な個室にするには、あらかじめドアを2つ設けておきましょう。 ○リビング階段 リビングやダイニングに階段を設けると、家族が顔をあわせる機会が増えます。 ○階段上の共有ワークスペース・書斎コーナー 階段を上がりきったスペースに家族共有のワークスペースや書斎コーナー を設けるプランは、子どもたちの遊び場や持ち帰った仕事、ちょっとした 作業をする場所になります。 ○テラス、ウッドデッキ、屋上庭園 リビングからつながるテラスやウッドデッキは、ベランダ代わりにも使えます。 住宅密集地では、屋上に庭を設けることで外部からの視線や採光も気にならなくなります。 次回は、たくさんの光を取り込むプラン、来客をもてなすプラン、高齢者とともに過ごすプランについて解説しましょう。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年09月02日
前回は『間取り計画』の重要性について解説させていただきました。今回は、その『間取り計画』を作成するにあたって、家族で話し合って決めなければならない『マイホーム希望リスト』のつくりかたについて、かんたんに解説しましょう。 ■マイホーム希望リストをつくる前に、 家族全員の「希望」を整理する夢のマイホームづくりの基本は、家族全員で家に対する不満と希望を書き出し、それぞれの項目に対して優先順位をつけることです。現在の住まいに対する「不平不満」とは、『キッチンが狭くて暗い』や『夏は暑く冬は寒い』など、あらゆる不平不満が含まれます。 新しい住まいに対する「希望」は、『広くて使いやすいキッチン』『夏は涼しく冬は暖かい』などを指します。さらに、「希望」については『絶対に譲れない条件』『できればかなえたい条件』などに分けて考えることがポイントです。「不平不満」と「希望」を書き出した次は、家族全員で、不平不満希望を叶える条件に優先順位をつけていきます。意見が対立したときは、家に最も長くいる家族の意見を尊重するとスムーズ。たとえば『書斎がほしい』と思っても、現実はほとんど使われなかったり、『庭が欲しい』と思っても1週間のうち庭の手入れに費やせる時間はさほど無かったりします。新居における、各々の家族単位で生活パターンを具体的に検討してから、実生活に沿ったプランを検討しましょう。■マイホーム希望リストで書き出す条件マイホーム希望リストを作成するにあたり、以下の項目を表にして、家族全員で書き出してみましょう。 □新しい住まいの基本条件 敷地面積/建築面積/マイホーム予算(総額・頭金)/家族数・住む人 □現在の住まいに対する不満 ご家族のお名前:【不満内容】 優先順位高(思い付く限り)=絶対に我慢できないこと 優先順位低(思い付く限り)=できれば変更したいこと □これからの住まいに対する希望 ご家族のお名前:【希望内容】 優先順位高(思い付く限り)=絶対に譲れないこと 優先順位低(思い付く限り)=できればかなえたいこと □自分のなかでの【不満内容】【希望内容】の優先ランクを Aランク~Dランクと4つに分けます。 □表計算ソフトで、家族全員の優先順位項目順位を揃える 家族全員の不満内容と希望内容の優先順位項目が揃ったら、 その内容を表計算ソフトに入力。ランク別の順位に揃えます。 表の詳しい作り方については、お気軽に事務局までご相談ください。 このような家族全員の不満内容・希望内容を書き出した【家づくり優先順位表】があると、家族全員で現在の住まいへの不満と新しい住まいへの希望が明確になるとともに、新しい住まいに対する家族の願いが設計担当にもスムーズに伝わります。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年08月26日
家づくりを計画されている方々については、お盆期間中にご家族と家づくり計画を始めようとお決めになった方々も多いかと存じますが、今回は、家づくりにおける『間取り計画』についてお話しましょう。■長く住める家にするには、 できるかぎり《将来の変化》を予測する 住まいの間取りを考えることは楽しいものですね。 ただ、現実は予算と敷地の兼ね合いから、実現できないことも多いのです。 したがって、間取り計画とはマイホーム取得にあたって最も重視すべき点です。 家はいちど完成してしまうと、かんたんに修正はできません。 増改築という手段もありますが、相当な出費がかさみます。 これから得るマイホームで長く安心して暮らすためには、20年後、30年後の 我が家はどうなっているのか? 家族構成や建物の状態を予測し、将来の変化にも柔軟に対応できる間取りの 家を考えましょう。■間取りを決める要素 □住むひと 家族構成が間取りを決定づける最大の要素です。 間取りを決める前提条件として、誰と誰がこの家に住むのか明確にして おきます。できれば、住む予定の家族全員の意志確認は間取り検討前に 済ませておきましょう。 たとえば、将来的に同居を見越して二世帯住宅を建てたものの、親は同居 するつもりがなかったという話は、私どもにもよくお話が届きます。 □住む年数 家族の平均余命を予測し、これから建てる家に住みたい年数を検討しま しょう。耐久性のある建物は長く住めますが、あわせて『飽きのこない デザイン』も重要な要素になります。 その他、家族の高齢化に備えてバリアフリー化も検討しておきましょう。 平均余命を予測するには以下のサイトをご覧ください。 厚生労働省 <平成24年簡易生命表の概況> http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life12/ □家族数の変化 30年先まで見据えた、将来の家族数変化を予測しましょう。 子どもは何人か?子どもはいつ独立しそうか、親や子世帯との同郷の可能性 など。子ども部屋のように比較的短期間に変化する部分をどのように使うか、 またはリフォームするかなどを設計前に検討しておくと、住み始めてから 困ることが少なくなります。 たとえば、子どもたちが独立後は、趣味の部屋や来客用寝室に変えるなど、 ライフスタイルの変化を予測しておきましょう。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年08月19日
ハウスメーカー・工務店の選ぶ際に、最も重要な営業担当者の見極め方について、かんたんに解説しましょう。■ 営業担当者の資質営業担当者の資質は、住宅会社選びにおいて、最も重要なポイントになります。ただ、第一印象だけでは、良い営業担当者なのか、ダメな営業担当者なのか見当もつきませんから、会話をするなかで善し悪しを見極めていくのが大切です。ただ、みなさまが『客』だからといって無理な要求を突きつけたり、横柄な態度で接するのはいけません。みなさまと営業担当者との良い人間関係があってこそ、はじめてお互いの信頼関係が醸成されます。人間関係が醸成されてはじめて、良い土地が見つかったり、良い建物が建つのです。ただ、明らかに誰がみてもダメな営業担当者というのも存在しています。会社は気に入っているけど、営業担当者と合わない場合、遠慮なく担当者の上司などに相談して変えてもらいましょう。 ■ みなさまが信頼できる営業担当者の 見極めポイント □ きちんとした身だしなみ、しっかりした言葉づかい □ 社会人としての基本マナー □ こちらの話を遮らないで聞いてくれるか □ ていねいに質問に答えてくれるか □ 理解度を推し量ってくれるか □ 専門的な内容もわかりやすく説明してくれるか □ デメリットも説明してくれるか □ 購入の強要や提携ローンを強要しないか □ わからないことは、迅速に調べてくれるか □ 希望に添えない場合、代替案を用意してくれるか ■ みなさまにとって、あまり担当してほしくない 営業担当者の見極めポイント □ メモをとらない □ 時間にルーズ □ 不動産や住宅の知識に乏しく、調べようともしない □ 希望した物件と違う物件ををすすめる □ 予算を引き上げる話ばかりする □ 依頼したことに対する返事が遅い □ 契約を急かす □ 初対面後、ほんとうに任せるかどうか迷っている段階で しつこく電話をかけてくる ■客観的に優秀な営業担当者を 見極めるポイント 信頼できる営業担当者を見極めるポイントは、『売れている人=トップ営業担当』を 探し出すことです。 トップ営業担当にお願いするメリットは、なにといっても社内的に一目おかれている ことなのです。 以下、ポイントを挙げて解説しましょう。 最も重要なポイントとは、その担当者が年間何棟成約しているかなのです。 会社規模によって一概にはいえませんが年間10棟契約している営業担当者と 年間1棟だけ契約している営業担当者では、会社における位置づけがまったく 異なります。 成績の良い営業担当ということは、短時間で客の要望を理解して、納得のいく 内容を提案できるからなのです。 納得のいく内容とは、プランの善し悪しだけではなく、上司への社内値引き交渉、 社内でも人気で実力のある設計担当が作成・提案するプラン、現場監督に対する 工事スケジュールの調整・便宜など、上手にこなした結果として出てくるものなのです。 成績の良い営業担当ならではのメリットは、社内で一目をおかれているだけでは ありません。 なにより、場数を踏んでいるので、知識が豊富で、質問ニ対する回答が迅速です。 次に、経験が豊富であることから、なかなか『ありません』『できません』は言いません。 希望通りのことができなくても、ほとんど代替案を出してきて、その代替案のほうが 洗練されている場合もよくあります。 最後のメリットは、打ち合わせ時間を守ること。 日頃から忙しいので、時間管理がしっかりしている営業担当が、明らかに多いようです。 営業という仕事は、『客の要望をどれだけ深く理解できるか』によって、成績が大きく 左右されます。そのためのメモは必須といっても過言ではありません。 個性的なすべての要望が通らなくても、真摯に対応してくれているかどうかが、 良い営業担当者を見極めるポイントです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年08月05日
ハウスメーカー、工務店、設計事務所にはそれぞれ特徴があります。どの家づくりパートナーを選ぶかは、建てるひとの家づくりの考え方でかわります。自分自身の家づくりに対する想いを確認しながら家づくりパートナーの特徴を知っておきましょう。ハウスメーカーとの家づくりがおすすめ □会社の規模は大きなほうが安心 □品質にばらつきがないところがいい □誰が担当しても同じサービスを受けられるよう、マニュアル化された サービスを行っている会社がいい □家づくり工期は短いほうがいい □じっくりとプランニングに取り組んでいる時間がない □どんどんプランやアイディアを提案してほしい □土地探しから手伝ってほしい □資金計画の相談に乗ってほしい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハウスメーカーとの家づくりにおいて、知っておきたいデメリット ■一般的に工務店より割高になる場合が多い ■規格品を組み合わせて建てるので、細かな修正が難しい ■規模の大きな会社の場合、担当者によって力量に差がでる ■エリアによって担当者が決まっていて、たとえ商品が気に入って いても担当者との相性があわないと、話が進まない ■施工するのは下請けの工務店になるので、下請業者の腕次第で できあがりに差が出る可能性がある。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・工務店との家づくりがおすすめ □家づくりの資金に、あまり余裕がない □地域密着で近くの業者が良い □大工の職人技を感じられる家が良い □デザインには強いこだわりがない □オーソドックス(無難)な住まいが良い □じっくり職人さんと話ながら家を建てたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・工務店との家づくりにおいて、知っておきたいデメリット ■斬新な発想やデザインが出てこない工務店が多い ■施工できる範囲が限られる ■自分にとって良い工務店を探すことは、実にたいへん ■アフターサービスが体系化されていない工務店がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・建築家との家づくりがおすすめ □変形敷地、狭小敷地、斜面といった制約がある土地に建てる □雑誌に登場するようなおしゃれな家を建てたい □ムク材・輸入の住宅設備など、強いこだわりをもつプランがある □家づくりへのこだわりを設計者とじっくり詰めたい □第三者の立場で施工管理をお願いしたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・建築家との家づくりにおいて、知っておきたいデメリット ■見栄えの良い家はできるが、高価な設備や仕様になりがち ■設計事務所・建築家によって得意分野が異なることから、 自分にあった設計事務所探しがたいへん ■コンセプトやデザインを優先するあまり、なかには施主の希望を 聞き入れない建築家も居る ■設計したものが採用されなかった場合、設計料を請求されること が多い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年07月22日
今回は、注文住宅を建てるとき、いずれかを選ばなければならない『ハウスメーカーか、工務店か建築家か』という選択について、各々の特徴と気になるアフターサービスの充実度について比較、検討してみましょう。■仕様とコスト ハウスメーカー: 標準仕様をもとに、設計変更やオプションを組み合わせて、施主の要望に対応。 あらゆる価格バリエーションがありますが、坪単価などで表示されているのは 標準仕様になることから、【標準仕様はどこからどこまでなのか】事前に確認が 必要です。 工務店: 地元密着の小さな会社が多く、オーソドックスな家づくりが得意です。 細かな要望に応えられるかわり、最新のデザインや仕様に疎い場合があります。 ハウスメーカーと比較して割安になる場合が多いですが、見積内容が明確では ない場合、見積内容について、詳細をしっかり確認する必要があります。 建築家: 案件ごとに工務店を選んで施工することから、工法や設備の制限はありません。 デザインや間取りも斬新な提案になることが多いかわり、みなさまの暮らしやすさ を優先するのではなく、見た目重視の家になる可能性もありえます。 なお、設計事務所に支払うのは工事費の8%~15%程度の設計管理費用になります。 工事費用は工事を行った工務店に支払います。■施工品質とアフターサービス ハウスメーカー: 工場で生産した部材を現地で組み立てるので、品質は安定しており、工期は 工務店と比較して短めになります。 あわせて、アフターサービス体制を体系化していることから、引き渡し後も 営業担当が定期的に足を運んでくれる場合もあります。 工務店: 施工レベルは、ハウスメーカーと比較して大きなばらつきがあります。 良質な職人を抱えている工務店は総じて施工レベルが高いですが、逆の場合も ありえます。なお、施工レベルは会社規模の大小とほとんど関係ありません。 つまり、施工レベルを誰でもかんたんに事前に知ることは、かなり困難なのです。 アフターサービスについても、客観的に観て大きな問題の場合は迅速に対応して くれる場合が多いですが、アフターサービスの内容も工務店によって大きなばら つきがあります。 建築家: 数多くの施工会社の選択肢を持っていることから、物件に適した施工会社を 選んでくれます。施工管理も客観的な立場で対応するので安心です。 ただし、建物の保証は施工会社が担当することから、雨漏りや不同沈下など 建物にかかわる重大なトラブルが発生した場合、責任の所在が不明確になる 場合もあります。次回は、ハウスメーカー・工務店・建築家のメリット、デメリットについて、解説しましょう。ご期待ください。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年07月15日
前回は、戸建住宅を建てようとしたときの選択として、まず大きくわけて分譲住宅 (建売住宅)か、注文住宅か、というご案内をいたしました。 今回は、注文住宅を建てるとき、必ず選ばなければならない『ハウスメーカーか、 工務店か建築家か』という選択について、各々の特徴、ならびにハウスメーカー・ 工務店・建築家のメリット・デメリットを3回に分けてお届けしましょう。 まず、基本的な住宅会社の探し方からご紹介します。■住宅会社の探し方 <ハウスメーカー> ●総合住宅展示場に出向くいて、気に入ったメーカーのカタログを入手する ●Webサイトからカタログ請求をすることが一般的 大手メーカーでも住宅展示場ごとに異なる商品を出展しているので、同一メーカー で見比べることができるのがポイント。 <工務店> ●昔からの知り合い、または知人からの紹介というケースが大半。 地元密着なので、その地域にあった家づくりが特徴。 ただし、ハウスメーカーと比較してカタログは充実していないことが多く、 資料だけ請求しても、会社の特徴がよくわからない場合もあります。 <建築家> ●建築系の雑誌や設計事務所の紹介サイトで探すことができます。 大半の設計事務所は、これまでの実績(施工事例など)を公開しているので、 自分の好みにあった建築家から絞り込んでみることがポイントです。次号は「仕様とコスト」について、比較していきます。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年07月08日
6月末~7月上旬にかけて公務員や一般企業のボーナス支給がはじまり、あわせて2015年10月に予定されている消費税10%増税のスケジュールを踏まえると、いままでぼんやり検討していた家づくりについて、そろそろ本腰を入れて取り組まなければならない雰囲気になってきます。《戸建住宅かマンションか》という選択からはじまり、戸建住宅を選ぶと《注文住宅か建売住宅か》という選択を迫られ、注文住宅を選ぶと《ハウスメーカーか工務店か建築家》を選ばなくてはなりませんが、建売住宅では《一般の建売住宅か建築条件つき住宅か借地権つき住宅か》という選択になります。今回は、分譲住宅のメリットとデメリットについて解説しましょう。土地と建物を同時に購入する建売住宅のメリットは、すでに建ててあるものであれば実物を観て購入、すぐに入居できることが最大のメリットです。建築中のものや、これから建てるものについては、工事中の様子を確認することができて安心です。建築条件つき住宅は、間取りなどある程度の融通が利くので、自分好みの住宅になる可能性が高いです。借地権つき住宅であれば、土地の購入費用がいらないことから一般的な建売住宅より割安で購入できます。したがって、注文住宅より建売住宅のほうが、注文住宅より安価に自分好みの住宅を手軽に建てられそうな印象だったり、購入前後の手続きひとつにしても、注文住宅より手間がかからない印象を抱く方々が多いようです。ただ、建売住宅の場合、買主が住宅を観るのが建築後になる場合が大半。つまり、手抜き工事が発覚しずらいことから、欠陥住宅となる確率がもっとも高いといわれています。また、建築条件付きの土地やこれから建売住宅を建てる『建売青田買い』の場合は、あわせて契約時の条件を綿密に詰めないと、契約後に『こんなはずじゃなかったのに・・・』 後悔する方々が多いことも特徴のひとつです。今回は、すでに建物が建っている『一般的な建売住宅』について、具体的なケースごとに注意すべき点を解説しましょう。■ 木造3階建住宅 限られた敷地を有効に活用するために3階建てにした木造住宅は、 2階建ての1.5倍の荷重がかかるため、しっかりした基礎や構造に する必要があります。 ところが、しっかりした基礎や構造については、 販売時の 強力なアピールポイントになりにくいことから、実際は 手抜きが多いとも 言われています。 小さな手抜きでもたくさんの手抜きが積み重なると、瑕疵保険の 期限が切れる 10年を経過してから(建築後十数年経過)、一気に 問題が表面化する例が多いようです。ちょうど、そのタイミングで 住宅ローンの支払と教育費・医療費・ 介護費用などが重なると、 ライフブランの大幅な修正を迫られます。■ 周辺で似ている物件に比べて、 価格が極端に安い物件 借地権つき住宅の場合、土地の購入費用がいらないことから一般的 な建売住宅と比較すると大幅に安くなりますが、周辺の物件に比べて 極端に安い物件の場合、何らかの悪質なケースが隠されていることが 多々あります。 土地ひとつにしても、近隣相場から取引価格が算定され、建築工事に しても 材料+職人の人件費がかかることから、プロが観ると土地と 建物の仕入価格は事実上のガラス張りです。 したがって、不動産で『掘り出し物』に出会える可能性とは、もともと 著しく低いのです。 ■ 販売会社が契約を急ぐ物件 営業担当者が『仮契約だけでも』『解約すれば返金するので手付金だけでも』 と契約を急がせる物件には、何らかの【売り手側の意図】があります。 建築条件付き住宅の請負契約についても、【売り手側の意図】があり、 その意図は往々にして買い手に不利な条件である場合が大半です。 ■ 建築確認済証と検査済証の提示、 および、分譲地の地盤調査報告書がない 建築確認済証と検査済証は、適法な建築であることを示す公的な書類です。 これらの書類がないと、住宅ローンの手続きができない場合があります。 また、建売住宅でコストがかかる地盤調査を行うのは極めて少ないのが 現状であり、のちのち、住宅の重さで不同沈下(家が傾く)を起こしても、 地盤の問題による不同沈下は瑕疵保険の対象外のため、保証も期待 できません。 注文住宅については、1軒ごとに地盤調査を行い、地盤保証がつくことが 大半です。したがって、注文住宅の場合は地盤の問題による不同沈下が 起きる可能性は建売住宅に比べて、相対的に低くなります。 手軽に購入できる建売住宅は確かに魅力的な選択です。 ただし、弊社にご相談になる方々の事例をみても、建売住宅ならではの リスクを十分に検討してから建売住宅の購入に踏み切るほうが、結果と して後々困らない家づくりになることは間違いありません。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年07月01日
ネクスト・アイズ早坂です。前回、高齢者が快適に自立して暮らせる家について、近隣とゆるやかにつながる間取りの重要性について解説いたしました。今号は、家のなかに目を向けてみましょう。高齢者が暮らしやすい住まいについて、だれしも思い浮かべることとして『段差をつくらない』『手すりの設置』『すべりにくい床材』『居室を1階に集約』させることなどがありますが、ほかにもいろいろ配慮すべきポイントがあります。■浴室・洗面所・トイレの動線を段差なくつなげる高齢者に限らず、間取りと仕様の工夫だけで快適に過ごせるコツのひとつです。浴室の入口は2人が通れる3枚引き戸にすると、後々の対応が楽になります。あわせて、脱衣室・洗面所の壁はつくらずに、アコーディオンカーテンで仕切るようにしておくと、プライバシーへの配慮と使い勝手を両立できます。副次的な効果として、水廻りを集約した設計にすることで、わずかながら建築コストが下がる効果も期待できます。■開口部に設置する間仕切りは引き戸がお勧め開き戸(通常の室内ドア)は足腰が弱ると、使い勝手が悪くなります。スペースと間取りに問題がなければ、引き戸がお勧めです(障子やふすまのような左右に滑らせて開閉するもの)。室内の段差で最も危険なのが、引き戸の溝やレールなど、高さ1cm程度の段差。1cm程度の段差は、立って歩いているときはほとんど意識しませんが、足腰が弱りはじめると、とたんにつまづく危険性が高くなる段差なのです。できれば、上部にレールをつけた《吊りタイプ》の引き戸が良いでしょう。■なにより大切なことは、住宅内の温度差をなくすこと暖かい居室から寒いトイレや浴室に移動すると、温度差で身体的なダメージを負う危険性があります。住宅の断熱性を高めて室内の温度差を極力縮める、もしくは場所ごとの暖房方法を工夫して、トイレや居室、そして廊下を冷やさないようにする工夫が大切です。(参考)東京都健康長寿医療センター研究所の調査 この現象をヒートショックといい、2011年の1年間で約17,000人の 方々が ヒートショックに関連した入浴中急死をしたと推計され、その 死亡者数は 交通事故による死亡者数(4611人)をはるかに上回る。 東京都健康長寿医療センター研究所 http://www.tmghig.jp/J_TMIG/J_index.html■建物の気密性も重要住宅の寿命を大きく縮めかねない【壁体内結露】を防ぐこと、ならびに、室内に籠もる余分な【湿気】を計画的に戸外に出すために必要なことなのです。どんなに室内の使い勝手をよくしても、家のなかの温度差が10℃以上もあったり、梅雨時にベタベタまつわりつくような湿気に囲まれて過ごすような生活では、四季を通じて快適に過ごすことはできません。最悪の場合、健康に大きな被害をもたらす可能性も否定できません。限られた予算でより大きな住まいを求めるあまり、住宅性能をないがしろにすると、このように住んでからのリスクが格段に高まります。住宅の仕様を決めるのは、あくまで住む方々です。ただし、他社と比較して大幅に安い価格、短い工期にはなんらかの事情があるものと考えながら住宅会社選びをしたほうが、住み始めて後悔することは格段に少なくなるようです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年06月24日
ネクスト・アイズ早坂です。30代で新築や中古住宅の購入を計画していると、なかなか思い浮かべないこととして、自分たちの子供が独立してからのセカンドライフを夫婦でどう過ごすか、ということがあります。 高齢になってからの段差解消といった《バリアフリー対策》はもちろん、照明のスイッチを大きくすることなどの《ユニバーサルデザイン》、室内の温度差をできるだけ少なくする《住宅性能向上》、緊急時にすぐにかけつけてもらえる《見守り機能》といった設備や仕様の工夫は容易に思い付きます。ただ、最も大切なことは、夫婦だけの生活に戻ったとき、どう日々を過ごすか、ということ。住宅の仕様はもちろん大切かもしれませんが、高齢になっても身の回りのことを自分でこなせるほど《元気》でいられるほうが、ずっとしあわせな時間を過ごせると思えるのです。理想はPPK(ピンピンコロリ)。家族に大きな負担が掛かるNNK(ネンネンコロリ)の余生は、だれも願っておりません。つまり、夫婦それぞれが、理想とするPPK(ピンピンコロリ)で過ごせるようにするには、住宅の仕様・性能はもちろんのこと、独立している子供の家族や近隣と、どう関わっていくか、ということが大切なのです。 ネットで検索したり、直接、自分の親に聞いてみると、高齢者(親)が抱く気持ちを裏付けるデータはたくさんあります。いくつかのアンケートを紐解いてみると、大半の親は、自分たちが老いた父母を自宅で介護してきた経験がトラウマになっている傾向が多い様子。自分が元気なうちは子どもの世話になりたくない、とお考えの方が大半です。 その理由は、『子どもに迷惑を掛けたくない』『自由に暮らしたい』とのこと。自分たちが介護で苦労した経験を自分の子供たちに背負ってほしくない、という考えを持っている方々が多いようです。上記のような高齢者の気持ちを踏まえたとき、高齢者が快適に自立して暮らせる家とは、どんな家なのだろうと考えました。 自分で家事を行うならば、家のなかで火を使わない【オール電化住宅】も有力な候補になります。大半の【オール電化住宅】は、断熱性・気密性に優れていることから、冬は暖かく夏は涼しい住まいになります。バリアフリーやユニバーサルデザインについては、自分たちがよほど変わった要望を出さなければ、大半の設計担当者はきちんと配慮した仕様にしてくれます。でも、夫婦、独立した子供世帯、そして近隣との係わりを考えたとき、決してないがしろにしていけないことは《つかず離れずの暮らし方》ができる間取り計画ではないでしょうか? まず、夫婦のそれぞれが自分のリズムで生活できる居場所があるのが前提。その上で、家族や周囲の人々がいろいろな形で関わることができる、というスタイルが、高齢者の自立する気持ちを促します。自分ひとりの時間を大切にしたいとき、ちょっとだけドアを閉ざしたとしても、交流したいときはドアを開く。そのような心配りが間取り設計にいかされるなら、きっと世代が違っても、複数の世帯であっても、つかず離れずの関係で暮らせると思います。そう考えれば、これからは家族の気配を感じつつ、適度な距離感を保つことができる優れた性能をもつ住まいが、これからの住まいのスタンダードになっていきます。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年06月16日
ネクスト・アイズ早坂です。今回は、中古住宅(中古物件)の耐震性や耐久性について、買うときに着目すべきポイントについてかんたんに解説しましょう。 中古物件は、一戸建でもマンションでも耐震性が心配。耐震性に不安がある場合、どこまで耐震改修の工事ができるのか。購入前にしっかり検討することが必要です。■ 建築時期のチェック 昭和56年6月1日に建築基準法が改正されたことから、これ以前に確認申請を 行ったものは旧耐震基準の建物、以降に確認申請を提出したものを新耐震基準 の建物といって、構造基準が大きく異なります。 おおまかな目安は、新耐震基準は耐震への安全性が高く、旧耐震基準のものは 耐震の安全性が低くなります。ただし、これはあくまで設計上の目安につき、 平成に入っての建築物でも施工不良ということが考えられます。■ 建物のデザイン(かたち)をチェック 大きな吹き抜けのある建物、建物の形がL型や凹凸型、1階部分にガレージなど 大きな開口部がある、1階と2階の外壁の位置がそろっていない、建物の南側面 西側面など、ほとんどが窓になっている外壁面がある、建物の四隅のうち、90cm 以上の外壁がない角がある場合は、耐震性が劣る場合があります。 また、増改築している中古物件は、法的に問題がないかどうか、事前に確認する ことが大切。 建築基準法に則らずに増築・改築されたものは、耐震性に対する配慮がないこと が大半です。■ 物件の状況 見た目でわかるのは、基礎部分や外壁のヒビ、室内ではドアやふすまの建て付け。 外壁・内壁に雨漏りによるシミがあるかどうか、洗面所などに湿気が溜まり床が 沈み込んでいるかどうか、そして、室内のかび臭さでも、住宅の状況はある程度 判断できますが、あわせても現在の住所(地名)に池、沢、沼、川など、水に由縁 のある漢字が入っている場合、過去に水害などの建物被害を受けているかもしれ ません。昨年、耐震改修を促進する法律である『耐震改修促進法』が改正されたことで、戸建住宅を含むすべての建物が、耐震改修に関する規制対象になっています。また、通常の戸建住宅は努力義務となっておりますが、自治体が指定する重要な緊急避難道路沿いにある一部の戸建住宅は耐震診断などが義務づけられています。さらに、耐震性能が不明確な建物については戸建住宅であっても耐震診断を受けなければなりません。耐震改修は地震に襲われなければ効果を実感することができないことから、投資額に見合った満足度を感じにくいという特性があります。ただし、中古物件を購入する場合に限らず、現在お住まいの住宅でも、しっかりした耐震改修を施しておくことで、住宅の基礎・構造がしっかりしているという【高い評価】が得られます。よって、住宅を売りに出すときに、高い査定をいただける可能性が高まります。裏を返せば、住宅設備や内装がいくら新しくても、住宅の基礎や構造がしっかりしていないと、住宅の資産価値は決して高く評価されません。このように、中古住宅を購入するときはもちろん、新築住宅を建てるときに、基礎・構造(躯体)をしっかり作り込むことで、将来的に住宅を高く売却できる可能性も高まるのです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年06月10日
ネクスト・アイズ早坂です。5月30日(金)~6月1日(日)に東京国際展示場(東京ビックサイト)で開催されました"朝日 住まいづくりフェア2014"にご来場、ならびにご相談いただきましたみなさま。誠にありがとうございました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。さて、今年の"朝日 住まいづくりフェア2014"につきましては、例年と違い新築なみの高額なフルリフォームご検討の方々が多い様子でした。一方、注文新築住宅をご検討の方々は例年に比べて少なくなった印象を持ちましたが新築住宅をご検討の方々からお話を伺ってみた限りでは、《新築にだけこだわる》方は昨年より少ない印象を持ちました。 そのように《新築にだけこだわる》ことがない場合、《中古物件》が有力な選択肢になります。ご存じの通り、中古物件は一般的に新築より2割~3割安いといわれていることから住みたい地域、ある程度の広さが必要な方々こそ魅力的な選択のひとつになります。理想的な物件が見つかったら、そのまま住むか、リフォームするか、建て替えするか。中古住宅の購入前にじっくり検討する必要があります。あわせて検討すべきポイントは、ご自身の平均余命と住宅の寿命の比較です。 ※平均余命とは、ある年齢の人々がその後何年生きられるかという期待値たとえば、夫60歳妻55歳の夫婦の平均余命は、夫22.93歳 妻32.92歳。 ※厚生労働省「平成24年簡易生命表」この場合、建物寿命が33年以上と考えられる物件を選ばないと、もういちど家を建てる必要に迫られます。また、震度6~7に耐えられる1981年(昭和56年)6月の 建築基準法施行令改正(新耐震)後の物件、もしくは木造住宅に厳格な基準を設けられた2000年(平成12年)6月の建築基準法及び同施行令改正後の物件を選ぶことで、耐震性への不安はだいぶ減ります。裏を返せば、1981年以前の建築については、基礎や構造を念入りにチェック。耐震改修や建て替えを検討したほうが良いでしょう。一般的な話として、中古物件の選び方は公開されておりますが、個々の状況に応じた判断基準となると、たいがいの方々は手に負えません。個々の状況については、客観的な建物診断(ホームインスペクション=有料)などを活用して、購入するに値する建物か否か、客観的なプロの意見を踏まえ購入を見極めたほうが、購入に失敗するリスクは大きく減少するのです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年06月03日
ネクスト・アイズ早坂です。 前号に引き続き、住みはじめてからのランニングコストについて解説します。 イニシャルコスト(初期費用)が高くてもランニングコスト(維持費)が安くなれば、長い目で観てコストダウンにつながります。そこで今回は、イニシャルコストをかけることでランニングコストが抑えられる例をご紹介しましょう。イニシャルコスト増 → ランニングコスト減 □軒やひさし → 冷房費削減。夏の日差しを抑えます。 □高気密・高断熱化 → 冷暖房費削減。 夏は熱気を食い止め、冬は暖かい 空気を逃しません。 □ペアガラス・トリプルガラス → 冷暖房費の削減 窓は壁よりも7~12倍も熱を 通しやすく、屋根・天井と比べると 13~27倍にもなります。 □樹脂サッシ・木製サッシ → サッシ部分はアルミより樹脂・木製の ほうが、より熱を通しにくくなります。 最近は、より高性能なサッシが登場。 □オール電化住宅 → オール電化住宅ならではの電気料金 割引プランをはじめ、キッチンの油汚れ が少なくなることもメリットのひとつ。 火災保険割引や住宅ローン金利優遇も 要チェックです。 □LED照明器具 → 日々の電気代節約につながります。 照明にかかる消費電力は年間平均で 13.4%(※経済産業省 総合エネルギー 調査会/2009年) と、2003年の16.1% (※資源エネルギー庁)に比べて下がって いるように見えますが、一世帯あたりの 電力消費量は、1ヶ月あたり300kWhに 近い電力消費量となっています。 (※「原子力・エネルギー」図面集2012) □将来の住宅設備 → 電線やケーブルを通すための電線管(CD管)や エアコンや食器洗い乾燥機などの設置で使う 200Vコンセントなど、計画段階から準備して おくと良いでしょう。 □リフォームしやすい間取り → 将来の家族数変化に備え、リフォームしやすい 構造・間取りを選ぶと、将来の工事費節約に つながります。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年05月27日
前回は計画時におけるコストダウンのコツについて解説しましたが、計画時のコストダウンのほか、住んでからのランニングコストにも配慮することで、建ててから解体するまでのランニングコストを削減できるのです。また、できるだけ長くきれいに住むためのメンテナンス(修繕)は、家の資産価値を守ることにつながります。 では、住んでからのランニングコストについて、前編・後編にわけて解説しましょう。 戸建住宅に限らず、税金(固定資産税・都市計画税)・保険は、住宅を所有している期間ずっとかかります。また、住み始めてからは、戸建住宅・マンションとも約5年単位で維持・修繕が必要に。 特に10年単位での維持・修繕コストは1回あたり100万円~1200万円程度と、計画的に備えておかないと支出することが難しい金額になります。なお、マンションの場合は、共有部については修繕積立金で維持・修繕が行われますが、戸建住宅、ならびにマンションの専有部については自身で修繕にかかる支出に備えておく必要があります。 次に、戸建住宅で必要になる主なメンテナンス(修繕)内容について解説します。 □外壁の塗り替え外壁は表面に粉が吹いたような状態(チョーキング現象)が起きたら、速やかに塗り替えを検討しましょう。放置すると、塗装表面がひび割れて塗装が剥げ落ちます。 塗り替えサイクルは、一般的な合成樹脂調合塗料は3年~5年。フッソ樹脂塗料で15年~20年程度です。1回の塗り替えコストは、住宅の規模や塗料の種類、下地状態によって大きく変わりますが、外壁塗装だけ(屋根塗装別)でも足場代込みで数十万円~150万円以上かかります。 □屋根の補修屋根は素材によって、耐久性が大きく異なります。トタン屋根は5年~20年、スレート葺は10年~15年、ステンレス20年~50年、銅板20年~100年、素焼き瓦10年~60年、釉薬瓦は数百年の寿命がありますが、台風などで屋根が破損したり雨漏りが発生したら、速やかに修繕しなければなりません。 雨漏りは、住宅の寿命を著しく縮めるほか、カビなどの二次被害によって健康を害してしまう可能性もあります。また、積雪地帯では屋根からの落雪にも配慮した素材を選ぶ必要があります。 □庭の維持 庭の状態や規模、お好みで大きく変わりますが、剪定などはプロに依頼したほうが維持コストがかかっても後々の手入れが楽になる、というメリットがあります。□リフォーム家族構成の変化(子どもの独立・親の同居・介護)により、たいがいのご家庭ではリフォームの必要に迫られる場合が多いようです。リフォーム規模によって変わりますが、キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面台の交換(各1セット)だけでも、平均して250万円~300万円近くの支出。 間取り変更や居室や寝室の床・壁・天井の貼り替えも行うと、全体で500万以上のリフォーム費用になる場合が大半です。 次回は、家づくり計画時のイニシャルコストとランニングコストの関係について解説します。お楽しみに。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年05月20日
ネクスト・アイズ早坂です。今回は、家族のライフスタイルと希望を住宅会社にきちんと伝えたあとで、ほとんどの方が直面する【予算オーバー】に際し、いかにしてコストダウンを図るべきか。【コストダウン】のコツをご案内しましょう。誰しもが考える【グレードを落とさずにコストを抑える】ためには、優先順位の認識と整理が、なによりも大切なことなのです。マイホームに求める優先順位は人それぞれですが、ご家族で【我が家の優先順位】を再度確認してみましょう。次に、【我が家の優先順位】を整理したあと、注文住宅でコストダウンを検討するときのポイントを解説します。 注文住宅でコストダウンするコツは以下の通りです。 1.プランニング 見積もりは必ず数社からとって比較。 価格だけで比較することはお勧めできませんが、数社を比較することで 適正な価格の見当がつくようになります。 2.間取り 凹凸や仕切りが多い複雑な間取りより、シンブルな形状で基本モジュールに 添った寸法のほうが、材料と加工にかかる無駄が減ります。 また、キッチンなどの水廻りはできるだけまとめると、工事費を抑えられます。 3.設備 キッチン・ユニットバス・トイレなどは、できるだけ同じメーカーで揃えたほうが 全体での値引交渉をしやすくなることから、コストダウンにつながる可能性が 高くなります。 また、設備や建材を施主自身が調達する『施主支給』でコストダウンを図る 方法もありますが、住宅会社によっては施主支給が難しい場合もあります。 4.建築材料 多くの建築資材を組み合わせた場合、種類が多ければ多いほど複雑な工事に なります。工事が複雑になると、職人さんの人件費が嵩むことから、適正、かつ 少ない種類の材料を多めに仕入れるほうが、結果として材料費が安くなる場合 があります。 一方、住宅の安心・安全に密接にかかわる部分と、適切な住宅性能を維持する ためにコストダウンしていけない要素もあります。 1.地盤 マイホームの建物を支える地盤は、強固でなければいけません。軟弱地盤の 場合は、安全を最優先にした適切な地盤改良工事を行う必要があります。 2.構造 基礎・土台・柱・梁(はり)など、家の構造部分にかかわる部分はコスト ダウンしてはいけません。 3.断熱・防水 断熱や防水は、構造部分と同じように重要な部分なのです。 当初のコストを抑えて20年程度で建て替えなければいけない家になるか、 多少の出費を覚悟して長い期間にわたって快適に過ごす家を建てるか。 長い目でみれば、明らかに後者のほうがランニングコストがかからない家に なります。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年05月13日
今回は、家族のライフスタイルと希望を住宅会社にきちんと伝えるために必要な、『家づくりプランニングに取りかかるときに必要な6つのポイント』について解説しましょう。 住宅会社とのプランニング打ち合わせ時に伝える『6つのポイント』とは、以下の内容です。【1.自分たちが、新しい家に何年住むつもりか考える】 子どもが成長したら住み替えをするのか、それとも同じ家にずっと住み続けるのか。 家にかけるお金と耐久性能のバランスをしっかり検討します。 【2.家族構成の変化を考える】 子どもの誕生~成長~独立、そして親との同居可能性を考えます。 家族構成の変化に伴う、リフォームも見据えた間取りも検討しておきましょう。 【3.高齢者から子どもまで、家族全員の希望を書き出す】 希望が偏らないように、高齢者から子どもまで、全員で希望を書き出します。 この『家づくり要望』を書き出したノートの左側に要望項目を、ノートの右側に 雑誌やカタログで見つけた、希望に近いデザインや間取りを切り貼り。 このような『家づくり要望ノート』をつくっておくと、設計者にイメージが 伝わりやすくなります。 【4.いまの住まいへの不満を書き出す】 たとえば、『キッチンが狭くて暗い』『収納スペースが狭い』『日当たりが よくない』など、現在の住まいへの不満も書き出しておきましょう。 新居のプランニングをするとき、不満点が整理されていると、打ち合わせが スムーズに進みます。 【5.希望条件の優先順位を決める】 希望条件がすべて叶うと、ほんとうに新しい住まいに満足できますが、実際の ところは予算の問題や、そもそも希望の条件が両立できない場合もあります。 優先順位はあらかじめ家族で話し合って決めておくと、設計打ち合わせがスム ーズに進みます。 【6.持ち物や家具をチェックする】 現在手持ちの家具は、あらかじめサイズと数量を確認しておきましょう。 入居の際、必ずどの家具を新居で使い、どの家具を処分するのかを決める 必要がありますが、事前にサイズと数量を確認しておくとスムーズに判断 できます。 また、造り付け収納の量・大きさを検討するとき、あらかじめ家具のサイズと 数量がわかっていると、なかに収納するものの量が推測できることから、収納 部分の細かなプランニングができて、満足度が高まります。住宅展示場に見学に行ったあと、なるべく早めに家族全員で【6つのポイント】整理に取りかかっておくと、家づくりの優先順位を具体的に絞り込むことができますよ。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年05月06日
今週は、いよいよゴールデンウィーク後半の4連休。この期間を使い、お近くの住宅展示場に行って住宅を見学される予定を立てていらっしゃる方々も多いことかと存じます。 さて、住宅展示場に行ったあと、家づくりのパートナーを決めなければなりません。その家づくりのパートナー選定の前に、家の外観・間取り・設備をはじめする家の隅々まで考えたり選択する時間と手間が必要になるのです。 そこで今回は、具体的なプランニングに取りかかるときに必要な前提条件、そして、6つのポイントについて解説しましょう。前提条件【住宅会社の担当者との信頼関係】 家づくりとは、さまざまな打ち合わせや手続きをはじめ、家を建てたあとのアフターや修繕で同じ人に連絡することが多いだけに、お互いの信頼関係や相性が大切。 信頼関係を築くことができなかったり、どうにも相性が合わない担当者と我慢して付き合っても、満足できる住まいにはなりません。 どうしても合わないときは、成功の確率は高くありませんが担当者を変えてもらう交渉や、住宅会社を変えることも検討しましょう。 次に、6つのポイントについて解説します。 1.自分たちが新しい家に何年住むつもりか考える。 2.家族構成の変化を考える。 3.高齢者から子どもまで、家族全員の希望を書き出す。 4.いまの住まいへの不満を書き出す。 5.希望条件の優先順位を決める。 6.持ち物や家具をチェックする。 これらの希望は、住宅会社とのプランニング打ち合わせ時に伝えます。 特に、希望条件をもとに『5.希望条件の優先順位を決める』で決めた、『絶対に譲れない条件』・『できれば叶えたい希望』といった優先順位をしっかり伝えることで、住宅会社から提案されるプランニングが要望と大きくずれることが少なくなります。なお、上に述べた6つのポイントについては、次回詳しく解説しましょう。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年04月29日
季節もよくなり、10%増税前までに家を建てようとお考えの方々には、そろそろ本格的に家づくりの検討を始めないと、10%に間に合わなくなる可能性が高いというお話は、この場をお借りして何度か伝えさせていただきました。 そこで、こんどのゴールデンウィークは飛び石だから、近くの住宅展示場に見学に行ってみようか、と、お考えの読者のみなさまもいらっしゃるかと思いますが、はじめて住宅展示場を見学したあと、ほとんどの方々が悩みを抱えてしまいます。 それは、 ○ 想い描いていたイメージ通りの住宅がなかった・・・。 ○ すぐに決めてしまっていいものか、なんだか不安・・・。 ○ いろいろ見てみたいけど、 改めて行くには時間も労力もかかる・・・。そこで、今週から始まるゴールデンウィーク。予習がてらネットで自分にぴったりのイメージを探すコツ。そして、全国の総合住宅展示場や全国各地で開催される完成現場見学会に行って、チェックする住宅会社を絞り込むコツなど、この場を借りてご案内しましょう。■ 【ネットでイメージを絞り込むコツ】住宅展示場や完成見学会にいく前に、ネットで事前準備も大切なポイントです。 1.気になる会社の施工事例 2.気になる会社の平均価格上記2点をある程度チェックしておくと、住宅展示場や完成見学会でムダ足を踏むことが少なくなります。《ハウスネットギャラリー》注文住宅 《ハウスネットギャラリー》リフォーム http://www.hng.ne.jp/ http://reform.hng.ne.jp/家づくり・リフォームポータルサイト《ハウスネットギャラリー》 では、 住宅展示場や現場見学会では見られない住宅会社の施工事例をたくさん掲載しています。 パソコンや移動中もスマホで、簡単に各社の施工事例を「見て」「比較」「資料請求」「事務局への質問」が可能。ご利用はもちろん無料です。 ■ 【住宅展示場や完成見学会で住宅会社を絞り込むコツ】□ 住宅展示場の場合 1.見学する会社はあらかじめ決めておく。 見学は1日あたり3棟まで。 これ以上では各社の住宅への印象・記憶が薄れるばかりです。 2.見学する目的を絞る。 誰がどのポイントを重点的に観るか、あらかじめ決めておきましょう。 間取り、素材や部材、デザインなどあらかじめ目的を決めておいて、 帰り道に軽く話し合い、帰宅後にはノートにまとめておきましょう。 3.ゴールデンウィーク期間中の展示場イベントは要チェック。 休日に住宅展示場に行くと、家づくり無料相談・資金計画相談・住宅会社 選び方・工法の説明・外構(庭づくり)など、家づくりに関するさまざまな セミナーや相談会、体験イベントが開催されています。 このような相談会や体験イベントを活用することも大切です。□ 現地見学会の場合 1.質問ができる程度の事前勉強を。 特に基礎や構造の現場を見学する場合、建築の基礎知識を勉強して おくとスムーズな質問ができます。 2.施工中の現場では職人さんの観察が大切。 ゴミが散乱していないか。特に構造見学会の場合は道具や機械が 作業しやすい状態になっているか。 施工中の現場では、携わる職人さんたちの仕事ぶりがチェックできます。 3.入居した方の話が直接聞けるOB施主見学会は恰好のチャンス。 住宅会社を選ぶ際、もっとも参考になる見学会。本命の施工会社を絞る ときこそ、『OB施主見学会』への参加は欠かせません。 実際に住んでみての感想、部材の経年変化、その住宅会社のアフター サービスなど、住んでいる方のホンネが聞ける絶好のチャンス。□ 現場見学会に持って行くと良いもの 1.デジタルカメラ 帰宅してから記憶が薄れないので便利。 室内撮影が基本になるので、どちらかというとコンパクトデジカメを 使ったほうがスマホ・ガラケーで撮影するより、きれいな写真が撮れます。 2.巻き尺 スチール製で、できるだけ長いものが良いでしょう。 気になる廊下の幅をはじめ、キッチンとカップポードの幅、高さをチェック するとき必須のアイテムです。 3.ノート・筆記用具 家づくりの専用ノートを用意。思い付いたことは、どんな細かなことでも メモしておきましょう。 4.プリントアウトした周辺地図(完成見学会・施工現場見学会・OB施主見学会) 周辺の状況や主要な施設が確認できます。 ケータイやタブレットで観るのではなく、印刷して持って行くと、その場で 気づいたことをすぐにメモできます。 5.方位磁石 部屋の方位が、その場で確認できます。 6.クリアファイル 渡された資料をその場でひとまとめに整理できます。 家に帰ってからの分類が容易になります。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年04月22日
ネクスト・アイズ早坂です。読者のみなさま、前回の弊社代表 小野によります『20年後の日本、高齢世帯が4割超に!』という記事をご記憶の方々も多いことかと存じます。 高齢世帯が増加する、ということは、社会保障の視点からの懸案はもちろんですが、日々の暮らし、そして相続に至るまで、いろいろな問題を秘めています。ここでは、『家づくり』という視点から、実家を建替えして親世帯と子世帯が住む、または、親世帯がサービス付き高齢者賃貸に引っ越して、子世帯が親世帯の家に住む場合を考えてみましょう。現在は、たいていの親世帯は昭和ヒトケタ世代。戦中戦後のモノがない時代に育ち、戦後の高度成長期に働き盛りを過ごした親の価値観は、新しいモノを手に入れることで生活のステップアップを果たした世代。一方、子世帯は有り余るモノに囲まれ、いかに必要なモノを絞り込むかに苦慮してきた世代です。親の病気や死、施設への引っ越しなど、親の人生の節目に子として親のモノを片づける体験することは、これから一気に増えてきますが、今後、なんの対策もしないままだと親のモノの片づけに向き合う子ども自身が悲しい思いをしたり、不要品処理に伴う負担を子世帯が背負うことになります。そのとき想定される問題について、 【一般社団法人 家事塾】 主宰 辰巳 渚 氏の近刊『片づけられない親のための 幸せの生前整理』 から抜粋してご案内しましょう。 片づけられない親のための 幸せの生前整理 発行日 2014年2月1日 http://www.ienohikari.net/book/9784259564308 子どもの側からみた【困ったこと】 ・気持ちに後味の悪さをのこす ・親子関係がぎくしゃくしてしまう ・お金の負担がかかる ・時間の負担がかかる 親の側からみた【困ったこと】 ・気持ちに割り切れなさをのこす ・子どもの負担が負い目となる親が亡くなってから慌てることがないよう、親が存命でいらっしゃるときに、親の身の廻りの整理を進めておくことは、ほんとうに大切なことです。つまり、親が自分の最期を意識し『身の始末』のような覚悟をもって取り組むようなことにしてしまうのではなく、子が主体となって、親といっしょにモノの片づけに取り組むことは、これからの親と子の関係を見つめなおし、生き方を整える作業をすることなのです。これらの『生前整理』を通じて、親との二世帯で住まうことや、実家を建替えるとき、子どもは暖かい気持ちで親の幸せな記憶を生きることができるのではないでしょうか?ゴールデンウィーク帰省は、整理を通じて親子の関係を見つめ直す良い機会。親の財産である『家』について、このような視点で捉えてみることも大切です。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年04月15日
ネクスト・アイズ早坂です。10%増税前に土地から探して戸建住宅を建てたり、マンションの購入を検討されているみなさまに、いちどぜひ観ていただきたいポータルサイトがあります。 国土交通省 ハザートマップポータルサイト 全国の市町村で作成している各種ハザードマップをインターネット上で一元的に 検索・閲覧することができるポータルサイト http://disapotal.gsi.go.jp/ この国土交通省 ハザートマップポータルサイトでは、インターネットで公開されている市町村を中心に、洪水・浸水(内水)・高潮・津波・土砂災害・火山・震災被害予測をいちどに比較・検討できます。土地探しとは、すなわち長期間にわたってみなさまが住む場所を探すことですが、交通の便や学校や病院、スーパーなどの近隣施設以外にも、将来的な災害予測も踏まえた検討が大切です。特に震災被害については、地盤の強さとも関係があり、気に入った土地が軟弱な地盤である場合、地盤改良工事が必要になる場合もあります。地盤改良工事が必要と判定されると、40坪程度の住宅で概ね100万円程度の追加工事になる場合も。長期間にわたって安心して住める場所を探すわけですから、交通の便や近隣施設だけにとらわれず、将来的な災害予測、そして近隣との関係についても、事前にしっかり検討すべきです。自分たちで、これらのすべてを確認・検討することはとてもたいへんですが、不動産にも精通している住宅コンサルタントを上手に使うと、このような調査報告を客観的な視点できっちり行ってくれるので、安心してみなさまが住む場所を検討することができます。実際に調査員がその場所に行って調査することから、対応可能エリアは限られますが、住宅コンサルタントを上手に活用することで、より安心な住まいになることでしょう。サービス内容によっては有料になりますが、これからずっと安心して住める場所を探すにあたり自分たちだけで判断して、建ててからたいへんな思いをしたり、イヤな思いをすることに比べれば、その価値(経費対効果)は決して低くありません。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年04月08日
いよいよ4月、消費税が増税になりました。月末~月初にかけて、3月中に税率8%で計算してしまった公共交通機関をはじめ、税額が変更になった当日は、POSレジシステムの税額計算の不具合から店舗を開くことができなくなってしまったスーパーなど、全国あちこちで混乱が観られました。増税後にいろいろお買い求めになっているみなさまのなかでも、たとえば缶コーヒーひとつとっても、いままで支払っていた金額との差、同じ商品でもお店によって金額が微妙に違うことについて、戸惑いを隠せないかと思います。消費税増税は、他の商品・サービスと同様、住宅の購入でもかかります。住宅の購入は金額が大きいだけに、消費税が10%になる見込みの2015年10月までにはなんとか手に入れたい、と願うのは、誰しも同じ。そこで、ちょっと調べてみたら興味深い調査データが公開されておりました。オールアバウト(東京都渋谷区)が運営する「生活トレンド研究所」で公開されていた調査になります。 1~2年以内に新築住宅を買った111人、中古住宅を買った96人、購入意欲はあるがまだ買っていない130人の計337人(20~69歳)を対象とした、消費増税と住宅購入に関する調査です。(他に、クルマの購入意欲調査も公開されています) オールアバウト 生活トレンド研究所 http://allabout.co.jp/trend_lab/ 新築購入者の理由のトップは「消費税が上がるから」(61.3%)。次に「価格が上がりそうだから」(38.7%)が続いています。購入意欲はあるがまだ買っていない130人に、消費税率が10%になるまでの購入意欲を聞くと、半数以上が「購入したい」と回答しているそうです。 4月に入ってから、フラット35をはじめとする住宅ローン金利も上昇のきざしを示しており、消費税10%増税の目安となる経済成長(=デフレ脱却)に向かうと、物価上昇、金利上昇、そして消費税増税分が、そのまま負担増になります。 注文住宅を建てる場合、通常は検討開始から入居開始まで1年以上かかります。分譲住宅(マンション含む)でも、実質的な家族での検討開始から入居開始まで、注文住宅と同じ程度の期間がかかると考えて差し支えないでしょう。つまり、消費税10%増税判断が確定する前に、どんどん家づくりの検討を進めていかないと、10%増税のタイミングでの入居に間に合わない可能性があるのです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年04月01日
今回は、『春の片付け』を行うときに直面する、モノを捨てるときの迷いをどう乗り切るか、という考え方について解説しましょう。 テレビを観ると、年度末・新年度・卒業・入学・新学期と、新生活に関する話題がたくさん特集されています。いわゆる片付け特集では、『使うモノ』・『どうしていいかわからないモノ』・『使わないモノ』という3つの箱に、今あるモノを分類しましょう、という片付け仕分け方法を案内されていることがほとんどです。ところが、この仕分けを実際にやってみると『使うモノ』『どうしていいかわからないモノ』(つまり、グレーゾーン)が予想以上に多いことに直面する方々が大半なのです。 この心理に陥るのは、明らかに【完璧を目指す心理】から。捨てるモノの選び方ひとつにしても、誰しもが自分にとって心地よくしようとすることから考えるわけで、モノを捨てる判断基準は、人によって千差万別なのです。したがって、いくら他人の価値観に共感しようにも、必死に『片づけメソッド』を実践すればするほど、うまく片付けることが辛くなってきます。 誰しも、整理整頓された『きれいな住まい』がいいと思います。でも、片付けメソッドを“きちんと”実行すればモノを捨てることはできますが、必死に実践しようとして、片付けを進めていくことで抑えきれないほどのストレスが溜まってしまうのでは主客転倒ですし、家族でこれからの家づくり計画を練る際も、家族間に片付けに関するしこりが残っていると、最後の最後で爆発してしまう可能性があります。 そこで、片付けのときには、こう考えてみましょう。 ●『片付け』を楽に考えよう。 → いろいろな片付けメソッドがありますが、共感する考え方を、 とりあえずできる範囲で、楽に実行してみましょう。 ● 『いかに暮らすか』を考えると、どんなモノを持ち、どんなモノを捨てるか を、しっかり考えることができる。 → 日々の『暮らし』は心地よいことが、なにより大切なことです。 『日々の暮らし』で無理が続くことは決して良くありません。 でも、よくしようとする努力はあったほうが、時間がかかっても成功する 可能性が高まります。 無理なダイエットがリバウンドしてしまうのと同じような考え方です。 有名人がうまくいった、という片づけ方法が、はたして自分、自分たち家族の考え方に沿った片づけ方法なのか。無理矢理『片づけ方法』の枠にはめてリバウンドするより、最初から“完璧”を目指さず、無理のない考え方・無理のない方法で春の片づけをしたほうが、時間がかかっても成功する可能性が高まるのです。 家づくりの計画を進めるにあたり、現在の『日々の暮らしのなかでの片づけ方』は、家づくり計画に密接につながること。 理想の住まいを考えながら、無理なく春の片づけに取り組むと、きっとステキな住まいができますよ。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年03月25日
土地を探すとき、駅から○分とか、学校や病院からの距離を選び方の基準としている方々が多いと思います。もちろん、住み替えが容易な賃貸住宅であれば、生活の利便性を優先することは当たり前の考え方です。しかし、これから自分が暮らしたい家を建てるにあたって、果たして利便性だけで住む場所を選んでも良いのでしょうか。そこで、考え方をちょっと変えて、「この地域に住むことが自分の生き方の表れ」という、"住む場所を選ぶ発想"を持ってみてはいかがでしょう?どんな家に、どのように住むか、というのが、家づくりの基本的考え方ですが、その地域に住む。つまり「地域に共存する」という最も大切なこともしっかり考えながら土地探しをすることで、ずっと満足できる家づくりができるのです。この考え方を、平安時代からしっかり維持・発展させてきたのが、京都から全国に広まった"京町家"です。京町家とは、平安京の時代からものづくりや商いを営んでいた人々が、都市住民として京都に定着。自らの暮らしの拠点を大路、小路に面した空間に求め、そこに小屋を造ったのが京町家の始まりと言われています。 都市住民が都市の中で高密度に住み、往来の人との交流やふれあいを前提として商い、生産する建物であるという性格上、その外壁は通りに面し、隣の建物と近接。軒を連ねているという特徴をもっています。 京町家の価値は、くらしの文化と言われています。平安時代から人が気持ちよく生活していくための暮らしの知恵が積み重ねられ、四季折々の季節の変化に合わせた暮らしの文化。地域の自然との豊かなかかわりは、その暮らしを支えていく家事の役割分担、親から子への祭事伝承を通じて、家族のかかわりと子供の教育にも大きな役割を果たしてきました。 ある地域に住みたい、と考えることが、その地域が好きだから。その地域が自分の暮らしにあっていることだから、と考えることができるならば、地域の良さを壊して"個性的な住まい"を考える方々は、決して多くないでしょう。 土地探しとは、"住む場所"選び。現時点の利便性だけではなく、いずれ子が独立して夫婦2人きりの生活になる。伴侶との永遠の別れをもってはじまる、高齢期のひとり暮らし。土地選びをするときは、長い人生に思いをはせながら検討することも大切です。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年03月18日
ネクスト・アイズ早坂です。増税を見込んで、冷凍冷蔵庫や洗濯機など、値の張る白物家電がたくさん売れているようですが、これからの季節は古い家電品の整理とあわせ、キッチン道具を片付けたり、卒業・入学を契機に学校から届いたプリント類・教科書類の整理をするには良いタイミングです。■ キッチン家電を買い換えたついでに、キッチン道具を片付けましょう。キッチンの引き出しは時として「忘れ去られた小物」が多く存在しています。 1.頻繁に使っているもの 2.半年以内に使ったもの 3.数年使っていないもの にまず分類しましょう。 1.頻繁に使用 → きれいに拭いて引き出しへ戻す 2.半年以内使用 → 透明で小さな収納袋に入れて、引き出しの奥に。 3.使用していない → 思い切って処分してしまいましょう。 年末まで使用しなかったら年末に処分。あわせて、増税前に食器棚などの家具をお買い求めになった方も、きっといらっしゃるかもしれませんね。食器棚から全ての食器を取り出してみると「素敵なお皿」が見つかるときもあります。 ○ 食器はどんどん使いましょう。 「お客様用に、たま~に使用」するのではなく、普段から素敵なお皿で食事する と、料理の見栄えが変わっておいしく感じられます。 ○ 新しい道具や食器類を購入したら、古いお皿は思い切って処分しましょう。■ 卒業・入学を契機に、お子様のモノを整理しましょう。 1.昨年度までのプリント類・教科書類の整理 学期末に持ち帰った子供の「紙」「本」類。 新しい教科書を入れるスペースを確保するためにも整理・処分を。 教科書類 → 主要科目以外は思い切って処分しましょう。 テスト類 → 記念に残る成績以外は処分。 お手紙類 → 重要な書類以外、期限切れのお知らせは処分。 子供の工作類 → 年度末に持ち帰った工作/絵画など、数ヶ月飾ったら 写真をとって処分しましょう。 2.子供の持ちものを整理 洋服などはワンシーズンでサイズが変わり、年齢と共に「おもちゃ」 への興味も変化していきます。 洋服類 → 現在ジャストサイズだった冬ものは思い切って処分。 おもちゃ → 収納ケースに収まらなくなったら処分対象のものを選びましょう。 取っておくおもちゃの「限度枠」を独自に設定。 ※リサイクルショップやネットオークションなどを利用して 「お小遣い稼ぎ」もおすすめです。また、新居への引っ越しも、古いモノ、使わなくなったモノを処分するには良いタイミング。家づくりの計画にあわせて、モノの処分を計画的に進めていくと、モノを処分する手間がだいぶ楽になりますし、モノが少なくなれば広大な収納スペースも必要なくなるかもしれません。そういった意味では、新生活の準備に取りかかる3月は、身の回りのモノを整理するには良いタイミングです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年03月11日
ネクスト・アイズ早坂です。お住まいの地域によっては、3月中旬からぼちぼち桜の開花が始まる季節。ようやく春の息吹が感じられるころですね。さて、3月~4月にかけては、ずっと窓を閉め切っていた冬を過ぎ、少しずつ窓を開けられる季節になってきます。花粉症でお悩みの方は、先週のメルマガで書かせていただいたように窓の開け方を工夫する必要がありますが、お天気の日には部屋の換気を小まめに行い、空気の入れ替えや窓のホコリを掃除しましょう。掃除の基本は上から下のほうに。最後に床の掃除が基本です。掃除で舞い上がったホコリは、空気清浄機で花粉といっしょに吸い込むと効果的です。お掃除の際、サッシのゴムパッキン部分などの傷み具合もあわせてチェック。もし、ゴムパッキン部分が裂けたり傷んでいても、交換するだけですきま風をだいぶ減らすことができる場合もあります。※サッシゴムバッキン交換は専門家に依頼しましょう。また、4月に入るとシロアリの活動が始まります。少し変わった羽アリを見つけたら要注意。柱・梁・敷居などで湿気の多い場所は、特に念入りな確認が必要です。柱や梁、敷居などを触ったり押したりして柔らかいときは、住まいの傷み具合が進行している場合も考えられます。専門家によるチェックを考えましょう。 ※ヤマトシロアリの群飛は4~5月、イエシロアリは6~7月。 シロアリと黒アリの見分け方 シロアリ:ずん胴、数珠状の触覚、前羽根と後羽根が同じ大きさ 黒アリ :くびれ腰、くの字型の触覚、前羽根が大きいシロアリの食害が深刻な場合、場合によっては大がかりなリフォームや建て替えも検討のひとつにあげておいたほうが良い場合もあります。1981年(昭和56年)5月以前に着工したお住まいの場合、震度5強程度の揺れでは倒壊せず補修することで生活できる基準ですが、それ以上の揺れ(震度6強~7程度)では倒壊する確率が高まる基準なのです。ただしシロアリなどの食害が進んでいて住まいの傷み具合が進行している場合は、震度5強程度でも倒壊する確率が高まりますし、震源からの距離が近い場合は、より倒壊する確率が高まります。折しも、来週は東日本大震災から3年。そして4月からは住まい給付金の申請受付さらに充実した住宅ローン減税、他のリフォーム工事と同時に行うと効果的な耐震改修工事について、大半の地方自治体では無料耐震診断と耐震改修補助もあります。これらの優遇制度や補助金を上手に使って、さらに住宅設備機器や断熱リフォームを行うことで、補助金が上積みになる制度も始まります。みなさまご承知の通り、4月から消費税増税にはなります。でも、3月は、天気の良い日にお掃除・お手入れをこなしながら、減税や補助金を上手に活用したおトクな家づくり・リフォームに取り組む検討を始める絶好の時期。お住まいの掃除とお手入れで気付くことが多い、お住まいの老朽化。3月~4月は、気持ちいい住まいを長持ちさせながら、ご家族の安心・安全も考えた家づくり・リフォームのご検討には、とても良い季節ですよ。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年03月04日
ネクスト・アイズ早坂です。大雪被害の後ではありますが、いよいよ花粉症の季節が到来しました。周囲でも、花粉症の症状を示す方々がちらほらと。私のように家族が花粉症だと、私本人に自覚がなくても家族に辛い思いをかけてしまうので、ついつい住まいの花粉症対策には敏感になってしまいます。そこで、本格的な花粉症シーズンに至る前に、ちょっとした家族への気遣いや住まいのメンテナンスで、少しでも花粉症を抑えるポイントをご紹介しましょう。■ 一般的な住宅内における花粉症対策 室内に持ち込まれる花粉の大半は、窓や換気口からの浸入のほかにも、出入りする人や物にくっついて持ち込まれます。よって、外からの花粉の持ち込みを減らすことと持ち込まれた花粉を効率良く排気することが大切です。具体的な対策として、 ● 外に干した洗濯物や布団は、取り込む前に花粉をよく払い落とす ● 家に入る前には服についた花粉を払い落とす ● フローリングは、掃除機がけの前にウェットシートで拭く ● カーペットはしっかり掃除機がけ ● 室内の湿度を上げる ● 花粉の多い日、体調の優れない日は室内干し (扇風機、エアコン、除湿機の活用も有効)■ 本格的なシーズン到来前までに換気システムをきれいに換気システムは定期的なメンテナンスで、室内への花粉浸入を抑えることができます。2003年7月以降の住まいは、24時間計画換気が義務づけられています。なかでも、メンテナンスによって性能が回復するのが【第一種換気システム(給気・排気とも機械で換気)】設置のお住まい。フィルター清掃または交換することはもちろん、屋外の吸気口・排気口も汚れがこびりついていることが多々あります。定期点検がてら、建築した施工会社に相談して清掃をしていただくだけでも、性能が復活するので室内に滞留した花粉を排出する効率があがります。もちろん、他の換気システムでも定期的な清掃は大切です。換気のために窓を開けるときも、レースのカーテンを閉めるだけでも侵入量が4割減少。さらに窓を細目(10cm程度)にあけることで花粉の浸入を大きく減らすことができる調査結果も出ています。日頃のお掃除・お洗濯以外でも、しっかり住まいのお手入れをすることや、ちょっとした換気の工夫で、本格化していく花粉症の季節でも少しは過ごしやすくなるかもしれません。参考データ:花王株式会社 2006年1月「花粉に関する生活者実態とその対策の検証」~花粉時期を上手に乗り切るために~ http://www.kao.co.jp/lifei/info/051129/20051129.pdf ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年02月25日
ネクスト・アイズ早坂です。前号で、住宅の性能を上げると病気にかかりにくくなる件についてご説明させていただきましたが、この傾向を裏付ける調査結果につきまして、東京都健康長寿医療センターなどで公開されています。東京都健康長寿医療センターの調査によると、居室の断熱性能を高めたところ、以下の改善効果が得られたそうです。●居室を断熱改修すると、くしゃみ、鼻づまり、涙目等といった、アレルギー 症状が減ったという結果。 また、睡眠についても、改修後に睡眠の質が改善されたという結果が出ました。●断熱改修後に、血圧の安定化を示唆する変化も見られたそうです。 また、東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)が2010 年度に実施した高齢者(77~86歳)に対する血圧と室温の24時間測定によると 部屋全体が暖まっている「適温」で生活すると、血圧の上昇を抑え、安定化に 効果的であることが分かっています。●東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)が実施した高齢者 に対する冬場の暖房方式、室温、活動量の1週間計測によると、暖房方式と居室 の室温、活動量には関係があり、部屋全体が暖まっている「適温」で生活をして いる高齢者は、活動量が高く、高齢者住宅の暖房状況と生活習慣・運動機能等の 調査においては、居間全体を暖房している高齢者は、筋力のレベルが高いこと等 が明らかになっています。次に、インフルエンザについても、気温・湿度などの相関関係を調べたデータが公開されています。インフルエンザ流行の要因は、気温ではなく湿度。それも相対湿度ではなく絶対湿度が影響を及ぼします。【相対湿度】 ある温度の空気中に含みうる最大限の水分量に比べて、どの程度の水分を 含んでいるかを示す値で<%RH>で表します。 一般的に湿度を表す時に使用します。【絶対湿度】 湿り空気(一般に存在する空気)中の乾き空気(全て水分を含まない空気) 1kgに対する水蒸気の重量割合を示し、<kg/kg'>で表します。【引用】 地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 冬場の住居内の温度管理と健康について http://www.tmghig.jp/J_TMIG/release/pdf/press_20131202.pdf「気象と感染症流行の相関に関する研究第二報 -インフルエンザ流行の 拡大因子は気温か、湿度か、その他か-」 庄司内科小児科医院 庄司真 抗酸菌病研究所雑誌,vol.40,No.2,pp.95-106 (1988) https://www.env.go.jp/air/report/h16-04/mat02d-f.pdf ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年02月18日
ネクスト・アイズ早坂です。 今号は、断熱性能を高めた居室では、ヒートショックによる影響のほかにもアレルギー疾患やインフルエンザへの罹患が少なくなる可能性について解説しましょう。断熱性能を高めると、アレルギー症状が減るほか、血圧が安定。さらに、室内の温度差が少ないと、高齢であっても活動量・筋力も高くなるとの調査結果が出ています。インフルエンザについては、室内の湿度管理が重要。住まいの断熱性能を高め、加湿器を適切に使うことで、インフルエンザを防ぐ可能性も高まるようです。ポイントは、冬場における室内の湿度管理。空気が乾燥すると体から蒸散する水分量が増えるため、暖房をつけても体感温度は低くなってしまうのです。つまり、暖房の温度だけを高く設定しても、温かさを感じにくいことになります。どんな工法の住まいでも、いろいろな業者から断熱改修を勧められても、光熱費が下がる以外のイメージが湧きにくいですが、最近では治療法が高度になっていることから、どういった場合にどのような治療法や環境だと、治療効果・予防効果があるのか。医療機関では実際にたくさんの患者さんを対象に、調査研究を行っています。医師は個人的な経験や勘に頼らず、いまでは住宅の環境を含めた幅広い調査研究に基づいて診療に取り組んでいます。住まい手としても、だれでも老いていくなか、少しでも快適な住まいで元気で過ごせる期間が長いほうが幸せに暮らせるということについては、全く疑う余地がありません。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年02月11日
今回は、金利が安いときを見計らって、できるだけ早めに家づくりを検討することが、おトクな家づくりの第一歩になることについて解説しましょう。住宅金融支援機構(東京都文京区)は、2月4日(火)に各金融機関が提供する長期固定金利住宅ローン「フラット35」の2014年2月の適用金利を公表しました。最低金利は過去最低水準だった前月(1.80%)より0.01%下げ、史上最低水準になりました。もっとも多かった金利は1.79%となっています。一方、借入期間が20年以下のタイプは1.53%~2.24%で、最低金利は前月に比べ0.01%上昇しています。返済期間が最長50年の「フラット50」の金利幅は2.50%~3.25%で、最頻値は2.75%。史上最低金利という見出しが踊り、これからもフラット35はずっとこのままの金利が続きそうな印象をうけますが、注意しなければならないことがあります。フラット35金利が適用になる月は【お引き渡し月】であり【請負契約締結月】ではありません。よって、現時点で低金利だからといって、契約を締結し、お引き渡しが完了するまでは正確な金利は確定できないのです。フラット35金利に大きな影響を及ぼす国債金利については、読者のみなさまもご存じの通り経済動向に左右され、直近で気になる大きな動きは株価の暴落。なお、フラット35金利動向は、おおよそ半年前の経済動向を反映した金利になることが多いことから、今月は低金利だから、半年後もまちがいなく低金利とはいえないところが難しいところなのです。現時点の経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を観れば、半年後に急激に金利が暴騰するということはあまり考えられませんが、家を建てる検討をはじめた段階から引き渡しまでは、約1年を観ておいたほうが確実。となると、1年後の金利条件はますます先が見通せなくなります。ただし、住宅ローンについては現時点では2014年は極端な上昇はない、と想定されていることから、できるだけ早めに家づくりを検討することが、おトクな家づくりをするコツ。低金利とあわせて、次年度から拡充される住宅ローン減税やすまい給付金のほか、木材利用ポイント、長期優良住宅化リフォーム補助などの減税・補助金を上手に活用しながら、少しでもおトクな家づくりを計画しましょう。いま、家づくり計画にすぐに取りかかるか、後から取りかかるか。この判断が、後々のローン支払額に大きな影響を及ぼします。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年02月04日
消費税率8%がいよいよ目前に迫り、消費税率10%も決定しそうな雰囲気の 今日この頃。 住宅ローン減税や住まい給付金など、国のマイホーム購入支援制度を当て込み、 昨年の駆け込み需要を見送った方々も、消費税10%(2015年10月予定)に 備えた家づくり・リフォームの準備をはじめたほうがよい時期の到来です。 その理由は簡単です。著名なシンクタンクである(株)大和総研調べによると、消費税10%を迎える可能性が高い2016年と2011年を比較した場合、年収500万円・片働き4人世帯の実質可処分所得減少が2016年時点で31.22万円、率にして7.2%の減少見込み。年収1,000万円・共働き4人世帯の場合、2016年時点の実質可処分所得は48.74万円、率にして6.0%の減少が見込まれています。年金夫婦世帯ではさらに深刻な影響が。2014年においては「簡素な給付措置」により実質可処分所得の急減は防ぐことができますが、2014年から2015年にかけて実質可処分所得の減少額(率)は大きなものになります。※実質可処分所得とは、可処分所得から物価上昇分を除いたもので、 家計が手取りで2013年の物価に換算していくら分のモノやサービスが 購入できるかという水準。 実質可処分所得が10万円減少するということは、現時点で家計収支が ギリギリであれば現在の物価に換算して10万円分の消費を減らさないと、 家計が赤字に陥ることに。 また、現時点で黒字の家計が現在と同じ年間の貯蓄額を維持するには、 約10万円分の消費を減らさないといけないのです。 出典:(株)大和総研金融調査部 2013年12月24日公開 消費税増税等の家計への影響試算(平成26年度税制改正大綱反映版)この状態で、さらに住宅ローンやリフォームローンといった大きな負担が加わること とは、つまり、将来的な住宅ローン破綻リスクが大きくなるということ。 さらに、2015年1月から相続税の大幅増税が決定。 同時に増税負担を緩和の特例も改定されています。 よって、将来の相続税負担を軽減するためには、どのような家を建て、不動産を どのように活用するかが重要なポイント。 現在、資産をお持ちであったり老後に備えた不動産投資をお考えの方は、 2015年から訪れる年金所得の減少と相続税増税に備えた適切な対策を たてていかなければなりません。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年01月27日
住宅の省エネ(断熱)ニーズは、こう寒い日が続くと切実に思いますが、春になって暖かくなると、優先順位からすっぽり抜け落ちてしまう代表的な項目です。さて、2020年までに実施が予定されている住宅の省エネ基準義務化は、2014年を迎えた現在でも、遠い先の話として認識されているようですが、2014年度の政府予算案では、中古住宅でも劣化・耐震対策や省エネ対策やバリアフリー対策の基準を満たすと1戸あたり最大200万円もの補助をうけられる『長期優良リフォーム』や、高齢化、ならびに健康の維持・増進に配慮した住宅の普及を図る『スマートウェルネス住宅』に重点的に配分されています。つまり、あと数年で省エネ住宅が当たり前になって、高齢者の方々も四季を通じて快適に生活できる住宅が義務となった場合、いままでの住宅はどうなってしまうのでしょう?その家の最期の時まで、自分たちだけで使い潰すのであれば影響はございませんが、仮に現在の住まいを中古住宅として売りに出したり、大規模なリフォームをしなければならなくなったとき、その時点で義務となっている住宅性能基準を満たさないままだと、いったいどうなってしまうのでしょうか?その場合、『既存不適格建築物』と判断される可能性が高いのです。既存不適格建築物というのは、法令等が改正されることにより生じる問題で、既に建っている建物のうち、改正後の新しい規定に適合しないもの。建物を建てた時点では法令の規定を満たして建てているのですが、その後の法令などの改正によって、既存不適格建築物となってしまうのです。既存不適格建築物の問題で一般的なのは、建物を建てた後に建ぺい率あるいは容積率の面積制限の数値が変わって今以上床面積を増やすことは不可能になったり、確認申請の必要なリフォームや建て替えをする時には、現在の基準に合わせる必要が出てきたりという問題。これから、先の述べた問題に加え、水準を満たす断熱性能や劣化対策など、様々な問題が出てきます。まだ、現時点では影響はありませんが、住宅の耐久年数はゆうに6年以上あります。これからリフォームや建て替えを考える時、自分の家を建てた後に、どういう改正や変更があって、建物のどの部分に関わってくるのか、あらかじめ知っておくとよいでしょう。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年01月21日
2014年度は、太陽光発電システムを設置して少しでも光熱費や住宅ローン負担を減らす工夫について、2013年度ほどたくさんお金を頂ける期待はできなさそうです。2014年1月10日(金)から、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度による来年度の買い取り価格を決めるための「調達価格等算定委員会」が始まりました。3月末までに新しい買取価格を決めるとのことです。 今年度の太陽光発電買取価格(10kW未満余剰分38円/kW・10kW以上37.80円/kW)がどこまで下がるか、太陽光発電に偏っている設備認定の是正はどこまでになるのかなど、太陽光発電システム設置と発電分の買い取りによって月々の光熱費や住宅ローン負担が軽減していたぶんが、2014年度はどの程度減少するのか。3月に正式に決まりますが、少なくても今年度と同じようにはならない模様です。 [参照]調達価格等算定委員会(第12回)‐配布資料(経済産業省) http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/012_haifu.htmlつまり、これから家を建てる、太陽光発電システム設置を前提としたリフォームをお考えの方々にとって、太陽光発電分の買取価格の見直しは、住んでからの光熱費や住宅ローン返済にあたり予想以上の影響をもたらすかもしれないのです。住宅への太陽光発電システム設置価格が下がっていることから始まった、今回の買取価格見直しですが、少しでも維持管理コストを減らす工夫として太陽光発電システムを導入して少しでも住宅ローン返済を減らすというのではなく住宅そのものの性能を向上させて光熱費を減らしたり、高いけど耐久性の高い材料や設計で家のメンテナンスコストを圧縮する考え方がおすすめ。住宅の設計や性能の工夫で、風邪をひきにくくなったり家の中での怪我などが減って医療費が下がるという研究も、2014年度から本格的に始まります。新築時の建物価格を少しでも下げる工夫はもちろん大切ですが、住んでからの生活コストを下げる工夫は、太陽光発電システム以外にもメンテナンスコストや医療費などたくさんの要素があるのです。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年01月14日
皆さま、消費税率が10%になる前に納得の家づくりをするには、もう具体的な家づくりの検討(新築・購入・リフォーム)をはじめなければならないことはご存知でしょうか。2014年4月の消費税増税前に家を建てること・購入することを見送ったとしても、2015年3月末まで建築請負契約を締結すれば、消費税率8%で家を建てられます。さらには2015年1月から相続税も増税されることを踏まえると、遅くても2014年9月までに家を建てる、家を購入する、リフォームする決断をすることが肝心です。住宅金融機構でこの時期に発表される2013年度上半期のフラット35利用者調査で興味深い傾向が明らかになりました。そのなかでも興味を惹かれた項目は、 1.50歳以上の構成比が16.2%と拡大。 (前年差+1.4%) 2.土地つき注文住宅の30代構成比は54.3%と減少。 (前年差▲1.2%) 3.世帯年収では、年収600万円未満の構成比が63.5%に拡大。 (+2.5%) 特に中古戸建において、年収400万円未満の構成比が44.0%に増加。 (+14.5%) 4.ただし、マンションにおいては世帯年収1000万円以上が17.1%に拡大。 (+1.5%) 5.注文住宅の全国平均床面積は132.9m2と減少。 (▲1.3m2)。 ところが、注文住宅の戸当たり建設費は3004万円(+16万円)と上昇。 2013年度上半期のフラット35利用者調査報告(住宅金融支援機構 調査部) http://www.jhf.go.jp/files/300122091.pdf(2013年度上半期(4~9月)にフラット35を利用した方の社会的属性や住宅の概要について、金融機関から買取りまたは付保の承認を行ったもののうち31,341件を集計)おおまかに言えることは、50歳以上で家を建てる方が増えている一方、世帯年収が低い層は新築住宅を諦めて中古戸建住宅を選ぶ方が増えています。逆に、マンションについては世帯年収が高い層が積極的に選ぶ例が増えています。また、注文住宅の価格は資材価格や人件費の値上がり影響から上昇基調を示しています。家を建てる決断はひとりですべて決められることではなく、家族の合意が必要。そして、家族みんなで家づくりに取り組むという合意は1週間程度で決められる例は少なく、大半の方々は3ヶ月~半年近くかけて家づくりについていろいろな調べ物をして、新しい住まいへの夢と家づくりの決断を固めていきます。今回の増税前駆け込みを横目で見ていた読者のみなさま。家族離散をも招きかねない家づくりにならないためにも、すべての夢を盛り込んだ新築住宅(予算オーバー)や、利便性を優先しすぎて分不相応な高級マンション(予算オーバー)にならないよう、冷静かつ客観的に家づくり検討を進める必要があります。そのためには、半年近くの【検討時間】が必要。と、スケジュールを組んでいくと、今回の増税前での家づくりを見送ったとしても次の増税前の納得いく家づくりをするためには、もう家族みなさんで検討を始めるべき時期になってしまうのです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年01月07日
みなさま。明けましておめでとうございます。今年一年、よろしくお願い申しあげます。さて、今日1月3日はちょうど正月三が日で《友引》ですね。みなさまはどんな気持ちで、2014年をスタートしましたか?私は家族で帰省も済ませゆっくりとお正月を過ごしながら、2014年にやるべきことを考えておりました。 そこで、これから家を建てる・リフォームする、購入するにあたっての基本的考え方をご案内しましょう。 できればずっと快適に、愛着を持って住むためにも、【家に対する価値観】を見直すことが必要だと思います。 まずは、この年始にぜひご家族で、大切なものの優先順位を見直してみることもポイントです。 仕事内容、方法、家族、パートナーシップ、人間関係、家づくりにかかるお金の要素。様々な要因によって、ご自身の【家に対する価値観】を見直すことができます。 その中でも 私が考える今年の家づくりキーワードは、【住宅の高性能化】と【新しい暮らし方重視】 【住宅の高性能化】は、あちこちで話題となった温度変化の激しい住宅が及ぼす健康への影響から関心が高まることが予想されます。【新しい暮らし方重視】は家を建てる方々が、二世帯居住、賃貸併用住宅やシェアハウスなど、ありとあらゆる暮らし方に目を向けているためです。 さて2013年は、オリンビック招致の成功と消費税増税前の駆け込み需要から家を建てる職人さんはどの現場でも引く手あまた。そのため、各現場における職人さんの手配が遅れることでお引き渡しが遅れ、ましてや腕のたつ職人さんだとしても個々の現場でしっかり時間をかけられないことから、雑な工事のままでお引き渡しに至ってしまう残念な例もよく聞くようになりました。 でも、【住宅の高性能化】は、新築・中古住宅を問わず、家づくりの検討でいっそう重要なことになってきます。 一昨年発表された、2020年までの新築住宅省エネ義務化。住宅の高性能化に向けて1番大切なことは、住宅の高性能化を熟知している良い施工会社にどう出会えるかが、最大のポイント。 また、2013年に続いて自分らしい【暮らし方】にも大きな変化がみられます。大きな目的は【高齢単世帯】を孤立させない暮らしかた。いずれ自分たちが高齢単世帯になったとき、家族で、地域で孤立せずに生活できるような家づくりが重要となります。さらに、家族のありかた、そして地域コミュニティにまで踏み込んだ家づくりを計画する方々が増えてきました。 消費税増税を前に、将来に対する不安も大きくなります。その中で、本当に自分らしい価値観を見つけていく人が増えたらいいなと思っています。 最後になりましたが、今年もよろしくお願いいたします。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2014年01月03日
先週に引き続き、国による住宅取得支援について解説させていただきます。先週は、中古住宅取得にあたっての補助や高性能リフォーム補助について解説いたしましたが、今回は新築住宅取得にあたっての優遇措置について解説いたします。1.認定新築住宅への税制優遇制度延長 2014年度与党税制改正大綱によると、認定住宅など所定の質的水準を 満たす新築住宅への優遇措置が、より重点的になっています。 2014年度与党税制改正大綱における住宅関連の優遇措置において、 これから 家を新築するみなさまが直接恩恵をうけられる項目として、 以下の3点がおもに受けられる税制上の恩恵です。 ●新築住宅の固定資産税の減額措置の延長(2016年3月31日まで) 住宅の種類:専用住宅、併用住宅(居住部分の割合が2分の1以上)が 対象で、120m2以下の場合、1/2減額。 120m2を超え280m2以下の場合、 120m2相当分について1/2減額。 減額期間:3階建以上の準耐火構造及び耐火構造住宅は新築後5年間 一般の住宅(上記以外)は新築後3年間 ●認定長期優良住宅の登録免許税、不動産取得税、 固定資産税の軽減措置延長 (2016年3月31日まで) 【登録免許税】*税率を一般住宅特例より引下げ 所有権保存登記:0.1%(一般住宅特例0.15%) 所有権移転登記: 戸建住宅0.2% マンション0.1% (一般住宅特例0.3%) 【不動産取得税】*課税標準から控除額を一般住宅特例より増額 認定長期優良住宅:課税標準額より1,300万円控除 (一般住宅:1,200万円) 【固定資産税】*一般住宅特例の適用期限を延長 戸建住宅:5年間 税額1/2減額 マンション:7年間 税額1/2 ●認定低炭素住宅の登録免許税の軽減措置延長(2016年3月31日まで) 所有権保存登記:0.1%(一般住宅特例0.15%) 所有権移転登記:0.1%(一般住宅特例0.3%) 2.『フラット35』に10割融資制度創設 来年度以降、住宅予算が下がっていくことが予測されるなか、 国土交通省では頭金がなくてもローンを組める措置として、 住宅金融支援機構 の『フラット35』に、10割融資が受けられるタイプを 創設します。 ただし、通常の『フラット35』の9割融資タイプより金利が0.4%程度上乗せ される予定です。 その他、木材利用ポイントの期間延長をはじめ、太陽光発電システムから 燃料電池システムや定置型蓄電池への導入支援が拡充されるなど、 新築認定住宅への税制優遇や木材利用ポイントなどの制度には大きな変化 がないかわり、太陽光発電システムへの補助打ち切りをうけ住宅設備補助 の内容が様変わりします。 メディアの論調では、国をあげての中古住宅支援に目が向かいがちですが、 新築住宅、特に【認定住宅】への手厚い補助もしっかり続きます。 2014年度は、リーズナブルな家づくりができるラストチャンスかもしれません。年末から年始にかけて、家族で新しい住まいについて語り合うには良い時期。新築でも、リフォームでも、中古住宅の購入でも、手厚い補助を上手に活用して、少しでもリーズナブルな家づくりに取り組んでいきましょう。もちろん、メールでのご相談につきましては、年中無休にて承っております。お気軽に、どうぞ。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年12月24日
来年から国による中古住宅支援が手厚くなりますが、最初から程度の良い中古住宅を見極めて購入したほうが、国による手厚い支援とあわせ、よりおトクに購入できる可能性が高いことをお伝えしましょう。 今後、国から最大200万円の補助がもらえるから、この物件はすぐに買ったほうが良いですよ。。。というチラシや新聞広告が大量に増えることは間違いありませんが、できる限り第三者が客観的に住宅の検査・調査をしてからその中古住宅を購入しないと、新築建て替えより中古住宅購入+リフォームのほうが高くついてしまいます。 中古住宅支援がいくら手厚くなったとしても、程度の悪い中古住宅を掴まされてリフォームで高くついてしまうことは、十分ありえることです。たとえば事故車など《程度の悪い中古車》を購入するのと同じように、あとあと想定外、かつ多額の出費を招いてしまうことがないようにしっかり準備しないといけないのです。政府は12月12日、2013年度の補正予算案を閣議決定しました。住宅関連では、すまい給付金制度や木材利用ポイント、省エネ機器導入支援などが盛り込まれています。前回の消費税増税時に観られた増税前駆け込み需要と増税後の急激な反動減を避ける目的で、住宅ローンの特例措置と長期優良化リフォーム推進事業が前倒しされ、今回の補正予算に組み込まれました。 さらに、国土交通省は17日までに、質の高い中古住宅の供給を増やすため、耐震性や省エネ性能を高めるリフォーム工事に対する新たな補助制度を、来年創設する方針を決めました。 補助対象は戸建てや分譲マンションなど、全国に約5700万戸ある中古住宅のうち改修工事を実施する物件。バリアフリー、劣化対策なども含めた基準を設け、改修後に所定の基準を満たした中古住宅には、国が改修費用の3分の1の補助金を支援。通常のリフォームは最大100万円、新築並みの大規模リフォームには最大200万円を支援します。 ※詳しい基準は来年1月中に決めるとのことです。この狙いは、中古住宅の質に関する消費者の不安を解消し、現時点で新築を含む住宅の流通量の1割程度しかない中古住宅市場の拡大につなげる狙いがあるのです。1月中に劣化対策やバリアフリー化なども含めた性能の基準を定め、2月ごろから施工業者などの公募を始めます。なかなか買い手がつかない中古住宅は、きっちりリフォームをすることで買い手がつく可能性、もしくは安く快適に住むことができますが、ネックになるのはリフォーム費用。築30年以上経過した中古住宅は、設備の劣化はもちろん白アリや腐朽による構造の劣化が進んでいるのが大半です。でも、買い手の立場からすれば少しでもお金がかかる構造の修繕にかかる費用が少ない中古住宅を購入したほうがよいわけです。確かに、国から最大200万円まで補助していただけることは、ほんとうにありがたいことですが、中古住宅の購入前にはできるだけ第三者が客観的に住宅の検査・調査(インスペクション)を行って、その中古住宅は購入すべきかどうかを見極め。そのうえで購入を決めて、自分たちが暮らしやすいようにリフォームしないと新築建て替えより大きなコストがかかってしまう可能性が高まります。 住宅に限らず、中古車などを購入するにあたっても現状をしっかり見極めることは当たり前の話なのですが、特に中古住宅は物件選びに失敗したときのリスクが中古車の比ではありません。よって、すべて自分たちで決めることはおすすめできません。これからは、第三者による客観的住宅の検査・調査は必須といっても差し支えないのです。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年12月17日
奥様が自ら修繕する理由は、“自分でできる”から!。年末大掃除&修繕という家庭サービスを夢見て“オットのイゲン”を示そうと考えている“世の“夫”にとって、ガックリくる調査結果が発表されています。奥様の自宅の修繕に関する調査報告では、興味深い調査結果です。株式会社LIXIL住宅研究所 ジーエルホームカンパニー(住所:東京都江東区亀戸1-5-7)では、既婚女性の方3,000名に、ご自宅の修繕への参画状況に関する調査を実施(2013年11月中旬・インターネットを通じてのWEB調査)しています。DIYで住宅のちょっとした修繕をしているのは、30代を中心とするミセス。これからDIYに取り組みたいのは、50代以上のシニア。50代以上のシニアだと、『まとめてリフォーム』という考え方もありますが、キズの補修や障子の張り替え、網戸の補修など、年末大掃除前にお掃除を兼ねて修繕しておくと、慣れない夫に家を段取りベタのまま掃除されて家のあちこちを壊されるより、ずっとストレスなく年末を過ごせることかと思います。私自身、身に覚えがあるだけに、ミセスの読者のみなさまは、お掃除のついでにちょっとした修繕を済ませておいたほうが、年末の夫婦喧嘩をさけるためにも良いとおもいます。 2013年12月4日公開 株式会社LIXIL住宅研究所 NEWS RELEASE ~3,000名の奥様に“お住まいの修繕“について質問~奥様が自ら修繕する理由は“自分でできる”から!奥様の自宅の修繕に関する調査報告(pdfファイル) http://www.glhome.lixil-jk.co.jp/info/131214diy.pdf ○住まいのメンテナンスについて、奥様が住まいのチョットした手直しを行っている 家庭は約4割(40.6%)○住まいのチョットした手直しを行っている比率は30代、40代の奥様が高く ともに約43%となっています。○奥様が住まいのチョットした手直しを行う理由は、「自分でできるから」が57.1%で 最も多く、続いて「夫に依頼するのが面倒だから」26.0%、「夫が忙しくてする余裕 がないから」24.2%と続きますが、個人的に夫としてガックリくる回答もあります。○「自分の方が上手だから」22.0%、「夫が方法を知らないから」15.1% なによりキズや破れの補修などの住宅メンテナンスは、手先の器用さ、繊細さ、 そして大胆さが必要。 日頃、おそうじなどの家事で家のお手入れをしている奥様のほうが、家にいない 夫より家の補修に関してはずっと恵まれた状況にあるのでしょう。 年代についても興味深い結果が出ています。 年齢別では、20代の21.3%が「好きだから」と回答。20代のDIY好きが多い 傾向となっています。 修繕コストの削減だけではなく、ちょっとした修繕でより住まいを自分らしくする 傾向は20代に強いことがうかがえます。アンケートに、今後についての設問もありました。◇今後、住まいの修繕に「トライしてみたい」は63.1%と、 「トライしたくない」(36.9%)を上回る結果に。 年代別に観ると、50代以上で「トライしてみたい」は50代(67.5%)、 60代(66.8%)とシニア層が高く、ご自身(奥様)がトライしてみたい “住まいの修繕”は、フローリングの補修が最上位になっています。■上位BEST3 「フローリングの補修」(47.2%) 「ふすま・障子の張り替え」(37.1%) 「網戸の張り替え」(34.1%)フローリング補修は少々面倒ですが、他は家事の延長ともいえるメニュー。家事をしっかりこなすことができるミセスに軍配が上がることは、世の夫にとって仕方ないことなのかもしれません。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年12月10日
都内の街路樹も大半が散り、いよいよ本格的な冬の到来です。また、北海道や日本海側の各地では、これから厳しい寒さに閉ざされた季節が訪れます。今回は、現在のお住まいに永く住み続けるには、住宅の高断熱化(窓・壁・床・天井)は欠かすことができない工事になることを解説しましょう。まず、厚生労働省の政策レポート(高齢者の住まい)によると、日本の65歳以上の高齢者人口は、総人口の2割を超え、今後さらに増加すると予測されています。そのような社会情勢の中、全体としての世帯数は減る傾向にありますが、相対的に高齢者単独世帯、高齢者夫婦のみの世帯が増加すると予測されています。 冬ならではの懸念として高性能な住宅以外で問題になる事は、寒さによる健康への悪影響。ひとつは、低断熱の住宅では冬場、ヒートショック(暖かい居室と浴室など寒い空間との急激な温度変化)が原因で亡くなる高齢者が、全国の交通事故で亡くなる方より多いことが社会問題となっています。このヒートショックの予防に、東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)では、住宅の断熱改修をはじめ、脱衣所や浴室を暖房で温かくすることが効果があるとし、適切な温度管理を呼びかけています。東京都健康長寿医療センター研究所http://www.tmghig.jp/J_TMIG/J_index.htmlまた、同医療センター研究所の提言によると、居室の断熱改修が睡眠やアレルギー症状、血圧の安定化などに良い影響を与えることにも言及。これまでの調査結果などから、暖かい居住環境が良好な健康状態に結びつくことを示すデータを紹介しながら、冬場の温度管理の重要性を訴えています。 寒さで縮こまってしまうと、温度変化が身体に大きな負担を及ぼしかねないことは、みなさますぐに想像できると思います。逆に暖かい居住環境であれば身体への負担も少なく、冬期間の室内も快適に。 住宅の全面断熱化はリフォーム工事のなかでも中規模以上になります。ただし、耐震補強工事といっしょにすると工事費はさほど高くなりません。同時にサッシや玄関、勝手口のドアなどの開口部を高性能サッシや断熱ドアにすることで、快適性能はさらに向上します。マンションにお住まいの読者のみなさまでも、内窓をつける工事で断熱性能は良くなってきます。現在のお住まいはもちろん、これから中古住宅を購入して年度内にリフォームして住もうとお考えのみなさま。水廻り(キッチン・お風呂・トイレ・洗面所)のリフォームと同じように、断熱性能を向上させるリフォームも大事な工事になります。 これから中古住宅をご検討のみなさまにおかれましては、新居のリフォーム予算策定にあたり、キッチンなどの水廻りと同様に断熱リフォームをご検討されること。強くおすすめしています。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年12月03日
来年4月に訪れる消費税増税カウントダウンが始まりました。 9月までご契約のみなさまであれば【経過措置】といって、お引き渡しが 2014年4月以降でも消費税率は5%のままですが、10月以降の新築・ リフォーム工事については2014年3月まで工事が完了しお引き渡しを受けないと、消費税率は8%になってしまいます。これらの状況をうけ、工事遅延が11月になってからいっそう顕在化 しています。 つまり、駆け込み需要の増加から、新築はもちろん、年度内にリフォームを 完了させることがどんどん難しくなっているのが現状なのです。 原因:工事の受注が急激に増加したことによる各種対応の遅れ ■設計や建築確認申請~建築確認の遅れ ■施工会社や協力会社による新築・リフォーム現地調査 の遅れ ■各々の工事における職人さんたちの手配遅れ※7~9月期の民間住宅投資は国内総生産(GDP)速報値ベース実質で前期比2.7%増と、 前期の0.4%増と比較して大きく伸びています。 さて現在、新築において起きている現象をいくつか列挙してみましょう。 着工前に地盤調査をしてみたら、意外に地盤が弱いことが判明。地盤補強工事が必要になりました。 ところが、地盤補強工事屋さんの工事は1ヶ月待ちの状態。 せっかく段取りした工程も白紙状態。もう一度工程の組み直しをしても、 次から次へと受注をしてしたことから他の物件の工程をずらすわけにいかず、工事は3ヵ月後に。でも半年先まで下請けの業者さんのスケジュールが埋まっているので、工期をずらすわけにはいきません。結果、突貫で夜通し工事をして、中途半端で引渡し。その後残工事がいっぱいあるが、職人さんの手配がつかず放っておいて大クレーム。忙しすぎて謝りに行くことさえできず。年末に向けて、ただでさえ引渡しが多い時期。そこに輪をかけて消費税の駆け込みで受注が増え、お客様には目に見えないところで混乱がおきているのです。 なかには、3月末引渡しの努力対処はするものの、4月以降のお引き渡し になって8%の課税になった場合、最終時金から増加分3%を値引きます とあらかじめ謳って契約という施工会社さんもあります。実は、これは消費税完全セールに該当するので、消費税措置法違反になってしまうのです。 いずれにしても、3月までの引渡しありきなので、工事内容は無視。 消費税率が上がった分を余計にお支払いすることになったとしても、一生大切な家族とともに暮らす家。 丁寧にしっかりと工事をして安心・安全で満足する家を手に入れた方がずっといいのではないでしょうか。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年11月26日
いよいよ2014年4月からの消費税カウントダウンがはじまり10月以降も2014年3月までのお引き渡しを念頭においたリフォーム工事のご契約を済ませた。またはこれからリフォーム工事のご契約を進める読者の方々は多くなっていると思います。ただ、工事規模によっては、住みながらのリフォーム工事ではなく『仮住まい』をしてからのリフォーム工事のほうがよりスムーズに工事を進めることできる場合もあるのです。リフォーム工事の場合、一般的に『仮住まい』をしたほうがスムーズに工事を進められる条件として、以下の工事内容があります。 ● 水廻りの位置を大幅に変更をしたい。 ● できるだけ早く工事を終わらせたい。 ● 階段の位置を変えたい。 ● 家全体の半分以上にわたる部屋の間取りを変えたい。ところが、リフォーム工事などの短期の仮住まいの場合、大家に敬遠されることが多く、部屋が空いていても断られやすい場合が多々あります。仮住まいを借りるのが遅れると、工期に影響を与えローンの支払いにも影響を及ぼします。ただし『仮住まい』は工事を依頼する側の都合ですので、施工会社が責任をもって請け負う内容ではありません。よって、工事を依頼するみなさまご自身で手配することが多いことから、いくつか配慮すべき点があるのです。重要なポイントは、引っ越しにあわせて【不要品の処分】を並行して行うこと。持ち物が少ない世帯であれば、出入りしやすい家具・家電つき賃貸住宅を選ぶ手もありますが持ち物(荷物量)が多い場合、家具・家電つき賃貸住宅にはすべての荷物は収まりません。また、トランクルームに荷物を預けると部屋を借りるより割高になる場合が多いことから、全体のコストを優先した場合、あまりおすすめできる対応とは限りません。マンスリーマンションを探す選択もありますが、広いマンスリーマンションが希望する場所になかったり家賃が高かったりして、希望に添えないこともあるでしょう。引っ越しにあわせて荷物をまとめていくと、古くなった衣服や来客用の布団セット、古い家具、更新時期を迎えた家電製品など、長年生活していると意外にかさばるものがたくさん出てきます。ご家族によっては1/3以上の不要品を処分できる場合もあり、結果として仮住まいがすんなり決まったり、引っ越しのコストが圧縮できる場合もあります。以前に大きなリフォームをしたご近所の方がいらっしゃる場合には、あらかじめ話を聞いておくこともおすすめ。ずっと空き家になっている家が、仮住まい先として利用されている話もあったりします。仮住まいを選ぶ基準は、読者のみなさまのご事情によって大きく変わりますが、仮住まい費用はみなさまの形として残るお金ではありません。賢く計画して、できるだけ安く済ませましょう。 ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年11月19日
今後は、太陽光発電に限らず資材・設備を対象とした各種補助制度に ついては、補助制度の終了予定時期を念頭においた計画を進めておいた ほうが良さそうです。2013年11月5日、経済産業省資源エネルギー庁は住宅用太陽光発電 システム導入を促進するための制度「住宅用太陽光発電導入支援補助金」 (住宅用太陽電池補助金)について、補助金申込書受付を2013年度末で 終了すると発表しました。 2014年3月31日以前でも予算残額を超過することが明らかになった場合、 その時点で終了になります。これまでは1~3月に駆け込み需要が発生しま したが、資源エネルギー庁新エネルギー対策課によると、今回はどの時点 で終了するのか予想ができないということです。 つまり、新築・リフォーム工事と並行して太陽光発電システムの手配(新築・ 既存建物へのシステム設置)もしくは計画中の方は、上記のことを頭に 入れておきましょう。 ■補助金申込書受付終了が前倒しになった場合 太陽光発電システムの設置・引き渡し・系統連携の日程の前倒しは 極めて困難であることから、補助金を受領できない可能性があります。 ■現在、太陽光発電システムを設置する計画を進めている場合 経済産業省からの住宅用太陽光発電導入支援補助金は受けられない、 という前提で計画を進めたほうが良いでしょう。 ■各自治体(都道府県・市区町村)で進めている太陽光発電システム設置 補助につきましても、続々と受付が終了しています。 一部の自治体では財源の手当てがついて再開するところもありますが、 即日に終了してしまう程度の予算しか手当てできていないようです。 経済産業省:プレスリリース 2013年11月5日(火)発表住宅用太陽光発電導入支援補助金の補助金申込書の受付終了について http://www.meti.go.jp/press/2013/11/20131105001/20131105001.htm宮崎県:平成25年度宮崎県住宅用太陽光発電システム導入促進事業補助金平成25年度の住宅用太陽光発電システム補助金について http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kankyo/shinrin/ biomass/page00108.html住宅のゼロエネルギー化・スマート化には必須の太陽光発電ですが、主要部材である太陽電池価格の下落をうけた補助金制度の廃止は予想通りではあります。今回の補助金制度は、制度期間中に東日本大震災と福島第一原子力発電所での事故が発生。電力・エネルギー需給が極めて不安定になる時期がありました。結果として、そのような電力需給の不安定さを目の当たりにして住宅用太陽光発電システムの普及をはじめ、大規模太陽光発電システムが本格的普及に入りつつあります。今回の補助金制度は廃止になりますが、今後の太陽光発電システム普及にあたってのブレーキにならないことを願わざるおえません。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年11月05日
台風が過ぎ去ったことをきっかけに、都内も一気に秋の風景になりました。食事のメニューや衣類の衣替えと同じように、住まいもそろそろ冬支度の準備にかかる頃ですが、住まいと暮らしの総合住生活企業 (株)LIXIL(東京都千代田区)では、9月、首都圏に住む主婦520人を対象に自宅における冬の寒さ対策と窓に関する意識調査を行い、その結果を発表しています。戸建てとマンションでは寒さを感じる場所が異なります。性能向上リフォームをご検討中の方はぜひ、参考にされることをおすすめします。 2013.10.23発表 LIXIL ニュースリリース 自宅における冬の寒さ対策と窓に関する意識調査 ~首都圏の主婦を対象に意識調査を実施~ http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2013/120_newsletter_1023_01.htmlこの結果から、「寒さ対策」のポイントをご紹介しましょう。一戸建ては冬場のお風呂と洗面所まわり、トイレをあったかくすることが、冬場の快適さを向上させます。マンションの場合は、玄関と寝室(特に北側に接する寝室)をあったかくすることが大切。断熱性能を向上させることも大切です。リフォームを計画されるときは、戸建てではお風呂・洗面所・トイレの性能向上。マンションの場合は共用部にかかる玄関の大幅な手直しは難しいですが、寝室の断熱を工夫することで夏期も快適に過ごせるようになります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『自宅における冬の寒さ対策と窓に関する意識調査』より抜粋暖房設備や断熱が控えめな首都圏の住宅では想像以上に底冷えを感じてしまいます。1.自宅で寒いと感じるところ マンション居住者・・・「玄関」「寝室」「北側の部屋」との回答 一戸建て居住者・・・ 「風呂」「トイレ」「玄関」と回答。 理由は「北側だから」「日差しが入りにくいから」が多数とのことです。2.自宅の中で最も寒い場所 マンション居住者・・・最も多い回答は「玄関」。 その他「寝室」「北側の部屋」「風呂」「台所」 一戸建て居住者・・・ 最も多かった回答は「風呂」。 その他「トイレ」「玄関」「洗面所」「脱衣所」3.自宅での寒さ対策に靴下を履く人は8割。 全体の1/3以上が靴下を履き始めるのは「10月から」と回答。 寒さ対策のために自宅室内で靴下を履くかを尋ねたところ、 全体の80.2%が「履く」と回答。4.一戸建てに住む人のほうが早く寒さ対策を行っている 靴下を履き始める時期を住宅タイプ別に見ると、 一戸建て「10月から」(38.1%)の回答が最多 マンションは「11月から」(31.9%)が最も多い回答。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冬でもあったかく過ごすには、暖房器具の設定温度を上げたりリフォーム工事を急ぐこともありますが、まずはちょっとした「靴下を履く」などの足もと対策で快適に過ごせるかどうか、工夫してみるのも大切です。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年10月29日
消費税増税に伴う引き渡し時期による消費税率の違いを踏まえ、新築をご検討中の方は9月までに、大規模なリフォームをご検討中の方は現在最終的な契約前の詰めを行っている方々が多いことかと想像しています。ただ、これから新築・リフォームを本格的に検討されるみなさまにおかれましては、消費税8%の負担を念頭においた資金計画を進めていくことが大切です。あわせて、計画時期については、より早いほうがリスクが少なくなる可能性が高いと想定できます。その理由として、物価上昇と金利上昇リスクについて見てみます。10/21に日本銀行から発表された『地域経済報告』(さくらリポート)において、景況判断が全9地域で引き上げられ、北陸を除く8地域で『回復』と明記されました。景気の本格回復はまだ見通せませんが、景気回復に伴い物価は上昇に転じます。物価上昇2%とは、すなわち家計負担2%であり、消費税増税負担増3%とあわせると実質的な家計負担は5%の増加になります。子供手当て廃止や住民税の負担増も勘案すると、平均年収前後の子供2人4人家族では年間6.7万円の負担増が予測されています。景況判断好転に基づく物価上昇は、住宅ローン金利上昇とも連動します。現在でこそ、各金融機関の金利横並び競争から付加サービス競争へと、各金融機関ともその軸足が移っているようですが、今後住宅ローン金利が上昇したと仮定すると3000万円を35年ローンで借りた場合0.2%の金利上昇だけで130万円の負担増となり、この金利変動による負担増だけみても、消費税増税による負担増を越えてしまいます。あわせてこのような時期だけに、各社のコンプライアンス意識がより明確になります。なぜなら、いま契約しても、規模や時期によって消費税増税前の来年3月末まで工事が完了する確約があるわけではありません。ところが『消費税5%に間に合う』と謳う会社と契約すること、または、消費税分3%の値引きを謳う広告で契約を促す会社と契約することは、その会社が債務不履行などのトラブルや『消費税転嫁対策特別措置法』違反に問われる可能性があり、コンプライアンス的に決しておすすめできる契約ではないのです。計画を早め、コンプライアンス意識の高い施工会社を見極めることは、ご家族だけ、おひとりだけで見極めることは、業界特有の知識が少ないなかでは難しいと思います。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年10月22日
来年4月に消費税率が8%に引き上げられるのを前にした駆け込み需要で、大手ハウスメーカーの戸建て注文住宅の受注金額が9月に大幅に増えています。積水ハウスは前年同月比で174%と今年最高の伸率。他のハウスメーカーにおいても、9月の受注金額は住友林業が前年同月比165%、大和ハウス工業も135%、三井ホーム(賃貸住宅含む)も169%など、各社とも過去最高に近い伸率を示しました。■ 10月以降に訪れる反動減とその対策ただ、消費税率が3%から5%に引き上げられた1997年度の新設住宅着工戸数は約134万戸と前比82.3%、1998年度も87.9%と、過去の消費税増税において大きな反動減に見舞われていることから、今年10月以降も消費税増税に伴う反動減が予想されています。かつての消費税増税はそのような状況ではありましたが、今回は多額の住宅ローンほど恩恵をうける可能性が大きな住宅ローン減税拡充、『すまい給付金』の創設など需要縮減を食い止める制度の拡充・創設をはじめ、創エネ住宅やスマート・ハウスの本格普及など、高い付加価値をもつ住宅ラインアップが充実しています。参考: 富士経済2013/10/09発表 「需要家別マーケット調査シリーズ2013 住宅エネルギー・関連機器エリア別普及予測調査」 より■創エネ住宅(太陽光発電もしくは家庭用CHPを設置する住宅)2012年度 単年 42.4万戸 累計 160.3万戸2025年度予測 単年 112.4万戸 累計 1,176.2万戸■オール電化住宅(厨房・給湯に電気機器を採用した住宅/北海道・東北では空調も含む)2012年度 単年 40.0万戸 累計 525.3万戸2025年度予測 単年 46.7万戸 累計 1,004.7万戸ただ、なによりも住宅購入の動機を後押しするのが、住宅ローン金利動向の先行き不透明感。10月についていえば、フラット35で主力の借入期間が21年以上35年以下のタイプで最頻値が1.930%と、前月に比べ0.01%下降しておりますが、新築住宅を中心としたリフォーム工事についても、高い技術力をもつ職人の手配が難しくなっており、これからどんどん契約~入居までの期間が延びていくことが予想されています。工事規模によっては、まだ2014年3月までのお引き渡しは可能かもしれませんが、時間が経過すればするほど増税前の入居が難しくなっていくことは否定できないでしょう。住宅ローン金利についても、現時点では下降局面に入っていますが、今後の国際情勢の変化によっては、融資を受けるタイミングで住宅ローン金利が大きく変動する可能性は否定てきません。■ 家づくり計画をひとりで進めるか、相談しながら進めるか家づくり・リフォームのすべてにおいて、ご自身で判断されることはとても有意義なことではありますが、ご自身で判断することを優先するあまり家づくり・リフォームの『買い時』を間違えて大きな損を抱えることになるかわり、家づくりや資金計画のプロと相談しながら、適切なタイミングで家づくり・リフォームの『買い時』をいっしょに検討することで、家づくりタイミングのリスクを軽減する考え方。そう悪い考え方ではないと思います。特に消費税増税後は、ライフプランの精査を綿密に行い、住宅ローンもしっかり比較しつつ、適切なタイミングで家族の合意をとり、着実に家づくりを進めたほうが、結果として【損をしない家づくり】になる可能性は大きいと考えられます。ハウスネットギャラリー 注文住宅 http://www.hng.ne.jp/ハウスネットギャラリー・リフォーム http://reform.hng.ne.jp/ネクスト・アイズ株式会社 http://www.nexteyes.co.jp/
2013年10月15日
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