現在家づくり・リフォームをご検討されている方々について、いったいどの
タイミングまで契約・着工を先延ばしにできるものなのでしょうか?
ここで、直近の新設住宅着工から逆算した家づくり検討着手と決断の
スケジュールを紐解いてみましょう。
2013年5月の新設住宅着工が大きく伸びています。ということは、
その1年以上前~数ヶ月前には土地のない方々は土地購入から始まり、
担当者との商談・基本設計・住宅ローンなどの手続き、契約・建物の詳細
設計が終わり、資材発注と職人手配を経て着工に至っているわけです。
これらの工程を一般的な家づくりスケジュールから逆算すると、その時期は
遅くても昨春から具体的な家づくり検討をはじめ、2012年度内に契約された
方々なのです。では、2013年も半年過ぎ、現在家を建てる計画を進めて
いらっしゃる方々、もしくはこれから家づくりの具体的検討を始める読者の
方々の場合、2012年と同じような各種優遇措置を享受できるものなの
でしょうか?
現時点で予測される範囲では、9月末まで施工会社と建築請負契約を締結
し、2013年度内にお引き渡しであれば、消費税増税を受けた+3%の支払
金額増の影響も受けず、2012年度内に契約された方々とそう大差ない
“おトク”度で収まることでしょう。
現在、メディアやネットを賑わしております
【住宅ローンの低金利はいつまでも続かない!?】
というメディア論調
を真剣に考える必要があります。
住宅ローンの金利は、みなさまご存じの通り新発10年長期国債の市場利回り
や短期プライムレートに連動します。
つまり、今の金利が低いのは主に日銀が金利を低めに誘導しているから。
各国の財政金融当局が金融緩和について、ちょっとしたことを示唆するだけ
でも市場と金利が敏感に動くことも、半年~1年後の予測をさらに難解にして
います。
ただし、住宅ローン金利については、市場と金利動向だけではなく、みなさま
のライフプランや自己資金の多寡・年齢などに応じて金融機関と住宅ローンを
選ぶことが、もっともおトクな方法。
いちがいにすべてのお客さまにおいて、“長期固定金利住宅ローン” がお薦め
とはいえませんので注意が必要です。
金利上昇基調とはいえ政府が政策金利を引き上げる場面はしばらくなさそうな
ことから、まだまだ住宅ローン金利は低い水準に留まっています。
為替市場や株式市況の暴落がなければ、かろうじて冷静に考える時間はあるのです。
最大の要因は、昨年来の円安傾向に伴う資材高と世界的な建設資材需要増。
現時点では資材価格上昇を販売価格に転嫁している例はさほどありませんが、
実際の木材価格ひとつとっても、ある施工会社では期初と比較して8%程度
上昇しているとのことです。
木材エコポイントの制度立ち上がりをうけ、国産材を使いたい施工会社ニーズ
にも沿った対応を進めていくと、国産材と外材の価格差がそのまま資材価格に
反映してしまいます。
建築の合理化を進めることで、総建築費のコストダウンを図っている会社で
あればまだ調整の余地はあるかもしれませんが、建築の合理化が不得手な
施工会社の場合、資材価格の上昇は、そのまま建築価格の増大につながります。
つまり、金利と資材価格の上昇を横目でみながら家づくりの検討をすすめるに
あたり検討をどんどん先延ばしにすることは、消費税増税による影響よりも金利と
資材価格の上昇のほうが、より深刻な影響を与える可能性が高い、ということ。
裏を返せば、いまから検討を始めることで、2012年度ほどの“オトク”感にならない
までも、辛うじてあらゆる好条件が揃っているといえるでしょう。
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