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ぼちぼち7203さんComments
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実は、私は大学生の頃、随分コーヒーに凝っていました。
大学に入りたての頃は、インスタントコーヒーや生協食堂のコーヒー、はたまたどこにでもあった喫茶店のコーヒーを何気なく飲んでいて、とりたてて味うこともありませんでした。
ところが、同級生の山崎元氏(現在、著名な経済評論家)に、当時1杯500円もするコーヒー専門店に連れて行かれ挽き立ての豆をネルドリップで入れたコーヒーを飲ませれました。
そこで感激したのであれば、自分の味覚もたいしたものだったのでしょうが、残念ながら何の感激もなく「コーヒー1杯500円なんて冗談じゃない」と思ったものでした。
それでも、その店では豆は100グラム500円で買えたので「1杯のコーヒーを入れるのに豆を10グラムに節訳すれば500円のコーヒー10杯入れることができる。そうすれば、俺のアパートに遊びに来た友人たちに、1杯500円もするコーヒーだぜ、と言って自慢できる」というスケベ心を出して、山崎氏にコーヒーの入れ方を教わりました。
銀座の「カフェ・ド・ランブル」でポットを買い、新宿の山本コーヒー店でネルドリップと電動ミルを買い、100グラム500円のコーヒー豆であれこれ試していきました。
こうなると、凝り性の私は、当時の電動ミルでは豆が均等に挽けないことや、古くなった豆だと熱湯を注いだときに膨らみが悪くなることに気づき、手動のミルを使い、豆はこまめに買いに行くという日々を過すことになりました。
自分でコーヒーをあれこれ工夫して入れるようになると、あな不思議、「違いのわかる男」になってきたのに気づきました(コーヒーの味だけですが・・・)。
食費を削ってでも、有名店の入れ方をじっくりと観察しては自分で試す、ということを繰り返すうちに、徐々に自分にとって理想的な入れ方をマスターできるようになりました。
豆の好みは、しっかりローストしたブラジルやマンデリンなどの苦め。
新しい豆を30グラムくらい手動ミルで均等粗挽きにしてネルドリップでじっくり入れていく。
ゆっくり入れるので、その間にコーヒーが冷めないように、カフェ・ド・ランブルの店の人の真似をして鍋を弱火で温めながら注いでいく。
まあ、こんな感じでした。
当時、私の住んでいた東中野のアパートの近くに、神戸の西村コーヒーから豆を買って本格的なコーヒーを飲ませてくれる店ができたことが私のコーヒー熱に拍車をかけました。
その後、就職、転職、独立開業などで、すっかりコーヒーを入れることにご無沙汰していまいましたが、新宿の「凡」から豆を取り寄せては、たまに友人、知人に振る舞っていました。
今では、1杯500円で驚いた店も、東中野の店もなくなってしまいました。
じっくりじっくりと、ネルドリップの中に入った挽き立ての豆に、何度も円を描くようにお湯を注ぐことも、あまりやらなくなってしまいました。
安いながらもそこそこ美味しいコーヒー店が増えたからかもしれません。
それとも、時代のスピードが速くなって、ゆっくりとコーヒーを入れる心のゆとりを失ってしまったのかもしれませんね。