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ぼちぼち7203さんComments
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まず、大前提を押さえておく必要があります。
民事紛争の場合は、一方が100%悪いということは極めて希だということです。
ところが、ちょっとズレている弁護士が中にはいまして(面識のない弁護士ですが)、電話で「○○氏の相談を受けていて、場合によっては委任を受けるかもしれないのですが、先生から来た内容証明の内容を拝見すると委任を受けるまでもなく解決が可能だと思うのですがいかがでしょう?」というように早期解決を持ちかけただけで烈火のごとく怒りだし「○○は悪いヤツだ。まずは謝りに来なければ話にならん!」と、一方的に決めつける人もいます。
○○氏は、保証人として支払い義務はあるのだけど、その条件などについて調整すれば済むだけだのに・・・と、つい愚痴が出てしまうような相手です。
もちろん、全く話にならない人物がいることも確かです。
事例は挙げられませんが、刑法上の詐欺罪で告訴できるようなひどい人も、たまにはいます。
つまり、「相手にも言い分がある」というのがほとんどのケースですので、それをしっかりと聴くことが最初のステップとなります。
いいかげんに聴くのではなくキチンと耳を傾け、相づちを打ち、同情すべきところは同情し、相手の気持になって真剣に聴きましょう。
早い相手ですと、それだけで和解が成立してしまうこともあるのです。
かつて、地方労働委員会の公益委員に就任していたとき、私は年間で10件以上の事件を落とし、最短47分で解決に持ち込むという早期解決人間でした。
裁判官になっていたらさぞや出世しただろうに、と冷やかされたこともあります。
方法はいたって単純で、労使双方から事前に提出されている書面を熟読し、双方にとって現実的に最も公平と思われる案を3つくらい作成して第一回に臨みます。
労使双方と委員全員がそろったところで、
「本日はご足労いただきありがとうございました。また、大変しっかりとした書面を事前に提出いただいたおかげで、本件の争点が明確になったものと感謝いたしております」
と、双方の労をねぎらいます。
その上で、双方の主張と争点を簡潔に口頭で説明して、間違いがないかどうかを確認します。
つまり、私が双方の「言いたいこと」をしっかり理解できているということを示すわけです。
これは、1対1での「相手の言い分に耳を傾ける」プロセスと同じですよね。
自分の「言いたいことを理解してもらっている」という安心感を双方に与えるわけです。
その上で、
「私の理解が間違っていなくて助かりました。その上で、双方にとって最も公平な解決案を考えてきたのですが、××という案ではいかがでしょう。双方ともムダな駆け引きをするような方々ではないと思っておりますので、率直に和解案を提示した次第です」
と、双方の自尊心を高めて冷静に和解案を検討してもらうのです。
もちろん、最終的に決断をするのは双方であり、私の事前の和解案は「叩き台」に過ぎないことも忘れずに付言します。
早ければこれで解決してしまうことがあります。
なぜなら、自分たちの主張がしっかり受け入れられ、譲歩したのも全て自分たちの決断だという満足感を双方とも持てるからです。