無色透明

無色透明

2006.08.22
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カテゴリ: スピリチュアル
お盆が過ぎて、さすがの屋久島も真夏が終わった感じ。

9月一杯は暑いだろう。
ただ朝晩は少し涼しくなってきたような・・・

夜、「4日間の奇跡」という映画を見た。
WOWOWで放送したのを録画していたもの。
2005年制作の作品。
最近の日本映画にしては、とてもよくできていた。

ストーリーはベストセラー小説がベースらしい。

ストーリーと共に景色も美しかった。
特に灯台の光と海の青が・・・

吉岡秀隆演じる敬輔は、高校時代から天才ピアニストと呼ばれていた。
ところが、ある事件に遭遇し、少女を助けようとして左手を銃で撃たれてしまう。
左手の薬指の自由が効かなくなり、ピアノは続けられなくなる。
助けた少女の両親は、その時に射殺された。

彼は少女を引き取り、育てることにする。
彼が自宅で右手だけでピアノを弾いていると、少女がメロディーをハミングした。
彼女は脳に障害があった。
しかし、音楽の才能に恵まれていた。

彼女は普通に言語表現はできないけれども、ピアノは天才的。

ある脳障害者の施設で、彼の高校時代の音楽部の1年後輩の女性と出会う。
彼女にとっては、彼が初恋の人だった。

しかし、彼は彼女のことを覚えていない。
彼の高校時代は音楽がすべて。
音楽漬けで、それ以外のことは記憶にないらしい。


近くの時計台に雷が落ちる。
彼女は少女をかばおうとして少女の上に覆い被さる。
そこに時計台の一部が落ちてくる。
それは彼女の背中から肺を突き刺す。

少女は無事。
彼女は瀕死の重傷。
ところが・・・
ここから真のストリーが始まる。

少女がベッドから目覚めると、少女の意識は彼女に入れ替わっていた。
これまでの彼女の人生が語られる。
結婚、そして、離婚。
それから、残りの人生が4日間しかないことも・・・

彼女が少女を守ってくれたお礼に、少女が彼女の肉体を守っていた。
いつ死んでもおかしくない肉体を4日間だけ守り、彼女にこの世の最後の4日間をプレゼントしたのだ。
彼女は自分の人生を振り返る。
そして、あの世で両親に会った時に、生んでくれてありがとうと言える心境にまでなった。

最後のお願いとして、彼にピアノを弾くように頼む。
自分を卑下しないで、きちんと評価して生きるように話す。
彼が弾いた曲は、ショパンの別れの曲。

そのピアノの音が流れる中、彼女の肉体は永久(とわ)の眠りに就く。
彼女が死んだ時、少女は少女の肉体の中で4日ぶりに目覚める。
他にもピアノの音と共に、いろんな奇跡が起きる。
細かいディテールはいろいろあるけれども、これが大まかなあらすじ。

自分が死ぬ前に、死をはっきりと自覚できることは悪いことではない。
一時的に心が乱れることがあっても、最終的には死を受け入れ、死と共に生きることができる。
誰もが死ぬのだけれども、死を意識して生きている人は少ない。
死によって、この世の生が限られてくる時、この世の生はこの上なく貴重になる。
それは何物にも代え難いほど尊いものになる。

すべてに感謝ができる心境になれば、何も問題はなくなる。
すべてが美しく感じられる。
もう老後のことを考えて、あくせくすることはない。
死は確定しているので、何も心配はいらない。

不思議なことに、死が確定すると心配が消える。
もう死ぬしかなければ、何かを心配しても始まらない。
いろんなことにこだわることもない。
どうせもうじき死ぬのだから。

まだ生きると思うから、明日のことを思い煩う。
病気の心配をしたり、老後の心配をしたり・・・
いつかは死ぬことは確定している。
それでも、その日時がはっきりしないために、人は心配を重ねる。
死ぬまでは生きるために・・・

これがお釈迦様が言った「生老病死」の中の生の苦しみだろうか。
生きているが故の苦しみ。
死が不確定であるが故の苦しみ。
死が確定すれば消える苦しみ。

何かヘン?
死が確定すれば消える苦しみ?
生きようとするが故の苦しみ?

死が不確定であるが故に苦しみがある。
死が確定すると、感謝に変わる。
何かヘン?

生が限定される時、それは貴重となり、感謝に変わる。
しかし、生が具体的に限定されていない時、感謝ではなく苦しみがある。
なんとも摩訶不思議な現実。
同じ人生なのに・・・

残りの日が少ないという思い込みから、感謝が生まれる。
まだ先々も生きなければならないという思い込みから、苦しみが生まれる。
思い込みを外したら?
何が生まれる?
何も生まれない?

不治の病になったり、戦地に赴(おもむ)いたりする時、ドラマは最高に盛り上がる。
映画の中でも現実でも。
それは、これまで限定されていなかった生が現実的に限定されそうになるから。
途端に生のクオリティがアップする。

しかし、死は待ってくれない・・・
そこで生のクオリティは最高潮となり、ドラマはクライマックスを迎える。
生の質の変化。
日常から非日常へ。

惰性の生から瞬間の生へ。
生の質が昇華される。
生が限定されることによって、人は真剣に生きざるを得なくなる。
それが生の質を高める。

死が目の前にあれば、もう躊躇している場合ではない。
本音で生きるしかない。
本心をぶつけるしかない。
その場だけを取り繕っても仕方がない。

人が本気で真剣に生きる時、充実した生となる。
それはすばらしい。
それは周りに感動を与える。

死を前提にした時、人は勇気を手にする。
普段は勇気がない。
人生に躊躇している。
今を真剣に生きていない。

人生が限定された時に、人は真剣に生きるのだろうか。
生の期間が制限された時に、人は勇気を持つのだろうか。
その時までは、惰性で生きるのだろうか。
当たり前という惰性・・・

屋久島育ちの人が、このすばらしい自然の貴重さがわからないように・・・
人は、当たり前という惰性の中で生きている。
生きていることは当たり前。
その前提が崩れる時、人は慌てて真剣に生きようとする。

それも悪くはない。
自然が壊されて、自然の貴重さがわかる。
水が汚れてしまって、澄んだ水の大切さがわかる。
しかし・・・

限定されようがされまいが、一日に変わりはない。
限定されなくても、今を大切に生きることはできる。
生が限定されて初めて人生に感謝できるというのも、なんとなくさびしいものがある。
一回生起の人生を惰性に溺れることなく精一杯生きることだろうか。
味わい切り、楽しみ切ることだろうか。

余計な思いは脇に置いて、事実を感じ、味わい、楽しむことだろうか。
限定も無限定もなく、今、今を生きることだろうか。
何の前提もなく、無限の今を生きることだろうか。


『人生が 限定されて 人生の 質が高まり 真剣に生きる』

『なくなって 初めてわかる ありがたさ 当たり前では 惰性の人生』

『当たり前 何でもかんでも 当たり前 惰性がある時 感謝は消える』

『当たり前 そう思うのは 思い込み 今をいきいき 生きてはいない』

『当たり前 すべて外して もう一度 ゼロからすべて 味わうといい』

『思い込み 外せば人生 いきいきと 今目の前に 展開してくる』

『人生を 深く静かに 味わって 今この時を 真剣に生きる』

これが598日目の心境です。







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Last updated  2006.08.23 18:02:43
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Comments

難しいね?@ 人はなぜ生まれてくるのですか その答えを探すためでわ?
emi☆@ タイムリー 先週、ちょっとしたことがありました。 …
風の彷徨者@ Re:そうだったのですか ぴあのさま そういう事情だったのですね…
ぴあの@サファイア @ Re:あれれ??2(06/13) 風の彷徨者さん >今見たら元に戻ってい…
風の彷徨者@ あれれ??2 今見たら元に戻っていました。 こちらのP…
風の彷徨者@ あれれ?? 日記の感じが(テンプレート?)が変わり…
風の彷徨者@ Re:2718日目 - 神聖ゴールデン貫入 石屋…いやいや(笑)水晶屋の 魂仕組みは奥…
ポプラ@ ヒマラヤグリーンDTマスター 私もこの水晶を毎日のように眺めてはぞく…
風の彷徨者@ Re:2716日目 - 運命の水晶 「その秘められた可能性を理解すること…」…
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