かかかノの家　こおしんのブログ

前回の続き

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【エン】
えっと・・・。
それじゃあ、お肉を取りに行ってるユウを探しに行かないと。


【かか鴉】
ああ、それなら心配いらねえよ。
肉1000個って言ったし、 （何個集まったかに関係なく） そろそろ帰ってくんだろ。

・・・

・・・

ほら来た。




【ユウ】
姉御ー！！
肉たくさん取ってきましたよー！
はいっ！食べてください！！


【エン】
本当だ・・・。




おう、有難うな。

（ゲっ・・・
100個以上あるぞ・・・
ユウのやつ この短時間ですげえな・・・
食い切れっかな・・・）




ユウ・・・。
ちょっといい・・・？




はい！
なんですか？




昨日は・・・ごめんね。
せっかくユウのほうから シードフィナハに行こう って言ってくれていたのに、怒ったりして・・・。


あのね。ユウ。
もうシードフィナハにいかなくても私は大丈夫だから。
今まで有難うね。




えっ？ そうなんですか？
もう記憶は全部戻ったんですか？




・・・
・・・うぅん。

記憶は全部戻っていないけど、でもいいの。
記憶が戻らなくても、私はユウと一緒にいられたら幸せだよ。
かか鴉さんと話してて、そう思ったんだ。




・・・・・・
ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ




ダメです！！！




えぇっ！？




なんでですか！！
記憶を取り戻さなくていいんですか！！？




記憶は・・・取り戻したいよ。

でも、そのためにユウがあんなふうに傷ついたりするのは嫌なの。
あんなに・・・ボロボロになって・・・。
私怖いの。

それよりもユウと一緒にいたい。




ダメです！！！




えぇっ！？




自分なら大丈夫です！！
この前のはちょっと魔法が痛かっただけです！
行きましょう！！！




（魔法か・・・
ユウはintが低い（頭が悪い）から、魔法には弱ぇんだよな・・・）
ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ




エンは自分を心配してくれたんですね。
有難うです。

でも大丈夫です！！
今度は無傷で帰ってきますから！！！




本当！！？




（いやさすがに無傷はキツイだろ。
どんな敵かは知らねぇが・・・）
ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ




本当に大丈夫？
信じていいんだね？

危なくなったらすぐに、帰ってきてね。




ハイっ！！！
任せてください！！


じゃあ姉御、行ってきますね！




ユウ・・・
本当に大丈夫か？
別におまえが今行かなくても、あとで他の方法を探す手だってあるんだからな。

まぁいざとなったら俺が遠隔用フェニックスの羽根で復活させるが。


（・・・
・・・ってかよく考えたら、 そのシードフィナハって場所に遠隔羽根は届くのか・・・？
心象世界って場所じゃぁ、もしかして復活できねぇなんてこたぁねぇよな・・・！？

命の危険がある場所に行くなんて、まぁいつものことかもしれねぇが、
全容もよくわかってねぇよくわかんねえ場所に、コイツ１人で行かせて本当に大丈夫なのか・・・？）




ハイっ！！
大丈夫です！
エンの記憶は自分が戻します！！




・・・
そっか。

よし、じゃあ行って来い！！




はいっ！！！

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ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ



・・・

・・・

（ユウは・・・大丈夫か？
いきなり死んでたりしねぇだろうな・・・？）







（まだ大丈夫か・・・）




ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

・・・

・・・

・・・

（まさか今の間に死んでたりしねぇだろうな？）







（さすがに大丈夫か・・・）




ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

・・・

・・・

・・・

（嫌な予感が・・・
いやまさかな・・・
でももし今の間に死んでたら

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シードフィナハ内部

【ユウ】
着きましたね！シード！！




・・・ユウ。
最後に、ここを進んだ先にいる 「悲嘆の歌」 を倒せば、私の記憶は全て解放される。

だけど、悲嘆の歌は本当に危険な存在。
だから、本当に気を付けてね。ユウ。
何度も言うけど、危なくなったらすぐ帰ってきてね。

あと・・・



私の記憶を取り戻そうとしてくれて有難う。

こんなこと言うのはまだ早いかもしれないけど、本当に嬉しかった。
私 ユウに出会えてよかった。




はい！！
自分もです！！

わかりました！
じゃあ記憶を取り戻してくるので待っててくださいね！
エンちゃん！




・・・・・・



うん！
待ってるね！ ユウちゃん！






【ユウ】
見つけました！！
あれが 痴漢の歌 ですね・・・！




【ユウ】
ふぉっ！！？ なんですかあの格好！！？
師匠が大好きな痴女じゃないですか！！





【ユウ】
痴女なのにホモじゃないなんて許せません！！
男なら良かったのにー！！！


【 痴漢 悲嘆の歌】
！！！！！




【ユウ】
フォっ！？
なんか溜めてますね！！
魔法ですか！！？



【ユウ】
魔法ですね！！



【ユウ】
でも当たりません！！！




【ユウ】
フォっ！！！ 危ない！！
いきなりなんですか！ その魔法は！！




【ユウ】
でも当たってません！！！




【ユウ】
くっ！！！



【ユウ】
でも効きません！！！




【ユウ】
クゥっ！！！



【ユウ】
でも効きません！！！！




【ユウ】
クゥっ！！！



【ユウ】
くっ！！！



【ユウ】
全っっ然効きません！！！！！




【ユウ】
近寄れませんね・・・！

でも関係ありません！！！




【ユウ】
フォっ！！？
この魔法追ってきますよ！！？










【ユウ】
でも逃げ切りました！！！



【ユウ】
当たりませんっ！！！！！




【ユウ】
くるくるがいっぱいですね！
でも当たりません！！！

これでトドメです！！！


【ユウ】
フォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ！！！！！

エンのっ！！！
記憶をっっ！！！
返してくださいっっっ！！！！！

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数日後

よーし！
じゃあエンちゃんの歓迎を兼ねて、みんなで一緒にあちこちの町を見に行こー！




【アイ】
最初はどこがいいかな？
お母さんもいるし、私やノラちゃんの家もあるし、やっぱりティルコネイル・・・？
それともバレスがいいかな？ エンちゃん。


【マーニャ】
お！ティルコネイル！？
あたしも行きたい！！

だってアイってば、
友達になってから最初の頃ちょっと行ったっきり、全然連れて行ってくれないんだもん！




いやー・・・
なんとなくねー・・・

（マニちゃん胸も大きいし、スカートも短いから、あんまりお父さんに会わせたくないというか・・・）




えーっと・・・。
じゃあティルコネイルがいいかな。

かか鴉さんにもあれ以来会っていないし。
またちゃんとお礼が言いたい。

それに、
バレスのユウちゃんの家も気になるけど、アイちゃんとノラちゃんのお家も見てみたいな。




わかった！
じゃあ第一回目の今日は、私達の家があるティルコネイルを案内するね！




【マーニャ】
やったー！

案内するってことは、色んな人達にも会うんだよね！？
また新しい友達できるかな！？
お菓子あげたらついてきてくれるかな！！？




ちょっとマニちゃん！？
また誘拐は駄目だからね！！！




ふふふ、ケイティンさんが誘拐されないよう気を付けないとだね。




ノラちゃん今なにげに失礼なこと言わなかった！！？




ふふふ、楽しみですよね！ エンちゃん！
アイちゃんにティルコネイルを案内してもらうの！！




ユウちゃんはもう十分知ってるよね！？
っていうか、半分住んでるよね！！？




ふふっ、そうだね。
すごく楽しみ。

今日も。
これからも。



（エン。
私 友達がたくさんできたよ。

ユウちゃんに、アイちゃんに、ノラちゃんに、マーニャちゃん。
みんな、すごくいい子たちだよ。
エンにも会わせてあげたいな～・・

あとね。
かか鴉さんって人も、鳥なんだけど、なんだかすごい人・・・ううん。すごい鳥なんだ。


そういう意味だと、かか鴉さんの子供のアイちゃんも、お母さんと同じでなんだかすごい人かも？
私、ちょっと最初苦手に思ってたんだけど、すぐに仲良くしてくれて、
こうやって私を色んな場所に連れて行こうとしてくれる。

そういえば、アイちゃんはかか鴉さんの娘なのに、鳥じゃないんだよ？
２人が親子だって聞いたとき、私ビックリしちゃった！



・・・でも、一番すごいのはやっぱりユウちゃん！

ちょっと・・・ううん・・・。すっごくお馬鹿だけど・・・
でも、私に色んなことを教えてくれる。色んな気持ちを教えてくれる。
エンみたいに・・・。



エン。
私今幸せだよ。

エンがいなくなってから、ずっと寂しかったけど、でも今はみんながいる。


でも、エンのことは忘れないよ。

あなたが初めてくれた感情が揺れ動くたびに、
あなたがくれた名前を呼ばれるたびに、

エン。
あなたを思い出すから。）



【アイ】
・・・エンちゃん？
エンちゃん？




あっ。




エンちゃん？
どうしたんですか？
ボーっとして。
ホモの妄想でもしてたんですか？




そんなわけないだろ。
ユウじゃないんだから。




そろそろティルコネイルに行きますよ！
早く行きましょう！
みんなで！




・・・
うんっ！

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Fin.

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