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2009.04.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
PREMONITION
Mennan Yapo


(つづき)-2-

この映画の原題はPREMONITION。予知とか予感といった意味。見ていないのだけれど鶴田法男監督のJホラーに『予言』というのがあって、欧米では同じ「PREMONITION」という題だった。この『シャッフル』は『予言』のリメイクではないが、着想としてヒントになったらしい。電話ボックスでふと目にした新聞に娘の事故死の記事があり、娘一人を中に残してきた車を見るとトラックが衝突して炎上してしまう。なるほど『シャッフル』に似ている。

IMDbでこの映画の評価(観客の採点)を見ると大多数は5点~6点の低評価だが、それに10点~9点の少数の高評価が重なったような点数分布になっている。その差はこの映画に期待したもの、あるいはどういう映画として捉えたかの差ではないかと思う。スリラー、サスペンス、ホラーを期待したのではきっと物足りないのだろう。しかしこの作品はサスペンス性を物語の牽引力にしてはいるが、テーマは愛の更新・再建であり、あるいは愛といった目に見えない絆や信仰の意味を問うものなのだ。

しかし日本のチラシを見てもそのことには全く触れられていない。「並び替えられた1週間 ― その謎を解けば、運命は変わる」であり、「映画における "新たなストーリーテリングの可能性" に挑んだ、衝撃の未体験ストーリー!」とあるだけで、人間ドラマとしての内容ではなくサスペンス性、スリラー性が歌われているのみだ。

監督の名など無関心に見たこの作品。ちょっと変わったメナン・ヤポという名は知らなかった。アメリカ映画ではあるけれど、メナンというのはアラブやイスラーム系なのか?。調べたらトルコ人を両親に西ドイツのミュンヒェンに生まれたドイツの映画人。『そして、私たちは愛に帰る』のファティ・アキン監督と同種の境遇の人。戦後の経済成長時に労働力の不足を埋めるため大量に受け入れたトルコ移民は、その後ドイツにとって経済や文化や社会的に制約・拘束となるけれど、このアキンやヤポの映画を見ていると、異文化を持ちながらドイツ文化に同化することでドイツ文化に新たな豊かさをもたらしている感じだ。2人とも現代のドイツ映画界を担った存在らしいけれど、これまでのドイツ映画にはなかったものを持っている。

(つづく)








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Last updated  2009.04.14 19:41:43
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