ドイツでマルチリンガルを育てる

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2022年08月28日
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カテゴリ: 子供
2年半以上放置していた自分のブログを久々にのぞいてみた。

とりあえず最終報告として子供たちの現況を簡単に記しておく。今後は子供の友人関係や学校での出来事を書くのは控えようと思う。

恵子
博士課程在籍中。
実験実験の忙しい日々だが、読書と音楽への情熱はあいかわらずで、ピアノ、バイオリンのほか、最近はギターを買って独学でよく弾き語りをしている。ウクライナ支援のボランティア活動にも積極的。旅行、コンサート(主にオペラ、クラッシック)にもしょっちゅう出かけている。
マルチリンガル度は5点満点で5点。英、独、日、中のほか、最近はフランス語も趣味で勉強している。ラテン語に精通しているので、いろいろと覚えが早いのかもしれない。
弟思いでもあり、ニコちゃんから頼まれると、リモートで、よくテスト勉強を見てあげている。

賢浩

マルチリンガル度は4点。英、独はともに流暢で読み書きも全く問題なし、日本語は会話は問題ないが、漢字の読み書きが苦手。それでも私とのWhatsAppのやり取りは日本語。賢浩はドイツ生まれでドイツで教育を受けたがギムナジウムの最後の2年間はアメリカにある私立のドイツ学校に通った。もともと生まれた時からパパと英語で会話をしていたし、夏休みにしょっちゅうアメリカでサマーキャンプに参加していたので、英語能力に問題はなかったが、実際に2年間生活して、第一言語に昇格したようだ。本人曰く、しゃべるのも書くのもドイツ語より英語のほうが楽、だそうだ。修士論文は英独どちらで書いてもいいそうだが、書きやすいから英語で書くと言っていた。

ニコちゃん
9月から9年生。
英語、数学、フランス語はSehr gut(大変良い)を目指していたが、あと1歩で及ばず。それでも8年生の成績は7年生に比べるとかなり上がった。成績優秀な子ではないか、落ちこぼれている教科もない。一時はADHSという診断を受け、どの専門家からも薬の服用を勧められたが、本人の強い抵抗でとん挫。ここ最近では学校で問題も起こさなくなり、ADHSのかけらも見えない。あんなに頭を悩ませていたのは何だったんだろうと思う。
すごく仲のいい友達が同じ学校の同じ学年(違うクラス)にいることも精神の安定に役立っているのだろう。ゲームやスマホばかりいじっているが、それは仕方ないとあきらめている。
マルチリンガル度は3点。英、独は普通レベル。以前は私が日本語で話しかけてニコちゃんがドイツ語で答えるというパターンだったが、最近ニコちゃんも日本語をよくしゃべるようになった。ただ話すスピードがのろく、知らない言葉を知っている言葉を使って説明しようとするので、意味が不明な時もある。私が「ドイツ語で説明して」と言ってしまうことがある。それでもニコちゃんは日本語で話そうと努力する。温かい目で見てあげないとだめだよなーと分かっていてもイライラしてしまうことが多い。特に数学の勉強を見てあげるいるときにそう感じる。数字も日本語で言おうとするので、数学の問題と関係ないところで時間がかかってしまう。ニコちゃんが自分から日本語がうまくなりたいと思うようになったのは、漫画の力が大きいと思う。
最近はWhatsAppも日本語で書いてくれるようになった。しかし、「いまずいた」となまっていたり、意味不明な文だったりする。恵子にこの話をしたら、「それはママがニコちゃんに日本語ローマ字入力の仕方をおしえてあげないと・・」と言われた。「ついた(着いた)」が「ずいた」になるのは、ドイツ語では「つ」は「ZU」の発音になるからニコちゃんはZUと入力してしまうから。また「rarirurero」は「lalilulelo」と入力してしまうので「らりるれろ」ではなく「ぁぃぅぇぉ」と変換されてしまうのだそうだ。恵子も賢浩もそういう間違えはしなかったので、目から鱗だった。
ニコちゃんは活字を全く読まない。3- 4年程前から夫が強制的に家で英語もしくはフランス語の音読をさせている。しかし夫の選ぶ本が自分自身がイギリスの寄宿学校で使っていたもので、オーウェルの「動物農場」とかヴェルヌの「海底2万里」とかの原書版。ニコちゃんのレベルや興味を全く無視したチョイス。こんなことさせて何の意味があるんだろうかと思っていたが、最近になって英語もフランス語のレベルも上がってきたように感じる。やっぱり無理やりであったとしても音読させる効果はあるんだと感じた。本人もそう感じているから夫が「読みなさい」と言ったら、文句たらたら言いながらも従っているのだろう。

ところでなぜ今更ブログを書こうと思ったかというと、9ユーロチケットでいろいろと旅行したので、そのことを書きたいと思ったから。次回からは旅行記になります。





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最終更新日  2022年08月28日 14時56分41秒
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