瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

April 8, 2007
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カテゴリ: カヤック
無人の浜で独り食べる夕食は、簡単なものだ。 親子丼、ヤングコーンとツナのサラダ、厚切りハムのソテー。 そして何より大切なビールとワイン!

ヤングコーンとツナのサラダには、クレージーソルトとブラックペッパーをパラリと振りかける。 これで、つまみにぴったりのスパイシーな味付けに変わるのだ!

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東屋での食事が終わると、暗くなった浜に降りて、独り静かに焚き火の火を入れる。
必要最小限の焚き火。 手をかざして暖を取るだけの、ちょうど良いサイズの焚き火だ。

シェラカップでワインを飲りつつ、メラメラと妖しく揺らめく火を静かに眺め、独り想いにふける。

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ヘッドランプを灯し、再び『忘れられた日本人(宮本常一)』を開く。

先週末、生まれて初めて『フィールドワークらしきこと』をして豊島の家船調査に行き、苦労しながら偶然の出会いを頼りに話しを伺ったことで、宮本常一の文章が、また一段と違った光を放っているのを実感する。



その時の苦労した経験と照らし合わせてみると、いかに宮本常一が偉大なフィールドワーカーであったかが、ひしひしと重みを持って感じられるのである。

同じ本を読んでも、その時の自分の関心事や経験値によって、得られるもの/受けるインパクトが大きく異なる事を実感した。

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フィールドワーカーとしての宮本常一の凄さと魅力。

初めての土地に行き、人に出会う力。 出会った人から興味深い話しを引き出す力と、それを支える幅広い知識と経験、そして人間力。 メモを取り、時にはその場の雰囲気を壊さないようにメモを取らずに話しを聞き、それを緻密で生き生きとした文章で本にまとめる記憶力の凄さ。
内田隊長から頂いたお題を基に、自分に課したフィールドワークを通じて貴重な経験を積んだことで、宮本常一が本当に偉大な人であり、フィールドワーカーであることを、心の底から感じることができた。

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プロのカヤッカーではなく、ましてや民俗学者でもない、サラリーマンカヤッカーである私の『旅するシーカヤック』のスタイル/ライフワークを救ってくれる一言は、やはり『毛利甚八さん』であった。

『土佐檮原の『土佐源氏』や対馬浅藻の『梶田富五郎翁』。彼らのように宮本と出会い、自らのライフヒストリーを語った老人達は、自らを語りながら宮本の中に自分の人生の伴走者を見たのだろうと私は思った。(中略)そして、これまで残してきた文明の成果が必ずしも人間生活を快適にするわけではないことに気がついているようだ。
私はやがて、もっと多くの日本人が、宮本常一を真似て、自分の足で旅に出る日があるのだと、漠然と信じている。(宮本常一を歩く)』

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食後のコーヒーを楽しみ、荷物を片付けると、生野島の浜を出発。

今日は、気持ち良い晴天だし、少し漕いでみたい気分。
バウを東南に向け、船島、箱島を越え、権現鼻でUターン。 バウを北東に向けると、強い向かい風の中を、『インチューンパドル』でしっかりと水をキャッチしながら、全島が亜鉛工場の島、『契島』へ。

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契島を越えると、不思議と風も収まり、出発した浜まで快調にパドリング。


お気に入りの『生野島』への、久し振りのキャンプツーリング。 独りの時間をたっぷりと楽しむ事ができた、充実した週末であった。





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Last updated  April 9, 2007 08:17:10 PM
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