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HirokochanさんKeyword Search
【本日二度目の更新】

この1週間ずっと鍋(石狩鍋)が続いた。朝と夜は鍋。ただし、朝は鍋に火をつけずレンジでチンして食べた。学校給食で一日だけ、お昼に海鮮ラーメン鍋というのもあったから、1日鍋が3回の日もあったわけだ。
これだけ鍋を食べる人間も珍しい。正直言って飽きないのが不思議なのだが...。
「アンダンテ・カンタービレ」 を選んだ。
「アンダンテ・カンタービレ」はイタリア語で「ゆっくりと歌うように」の意味らしい。「のだめカンタービレ」の「カンタービレ」は「歌うように」を意味している。
弦楽四重奏の演奏に合わせて、歌うように鍋をつくる。煮立った鍋にだしを入れ、材料を入れる。しばらく煮込んだら、味見をし、火を小さくする。ぐつぐつと煮えるメロディがうれしい。鍋とのコミュニケーション、完璧なるハーモニー。
具をすべてさらって、スープの最後の一滴まで胃袋に納め、1週間ぶりに土鍋の底を見た。少し焦げ付きはあったが、美しいアイヴォリーの土肌は芸術的でさえあった。
石狩鍋に別れを告げ、僕は丁寧に鍋を洗い、乾いた布で水気をふき取った。
「土鍋くん、次の出番はそう遠くはないよ」
僕は鍋に語りかけた。
チャイコフスキーが生きていた19世紀のロシアに、もし鍋があったなら、ひょっとして「土鍋カンタービレ」という曲も誕生していたのではないかと、今ふと思ってみたりもした(んなわけないか…)。
(Photo:石狩鍋初日[先週日曜日]スライスチーズを溶かす場面)